ブログトップ

Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

@南部アフリカ地域研究会(京大)

京都大学での発表も無事に終え、翌日何をしようか・・・とふと鴨川を
見ながら何も考えていなかったことに気付いた。せっかくの春の京都
だというのに!しかし、雨のうえに冬に逆戻りしたかの寒さ・・・。京阪
電鉄沿線で出来ることは・・・「そうだ、お稲荷さんに行こう」。

ということで、伏見稲荷に寄って、お昼を食べて、スィーツをいただいて
で、新幹線へ。もっと先斗町とか、北山とか、そういうオシャレなところに
行っても良かったのですが、仕事もたまってるし・・・。(本題の発表概要
は末尾に・・・)
a0133563_8444856.jpg

雨だと映えませんねえ。
a0133563_8433872.jpg

そこらの定食屋さんに入ったのですが、おばあちゃん、お母さんが切り
盛りする中、子どもたちが宿題してました。客は、近所のおじいちゃんた
ちや、香港からの学生3人組み。京都でんなあ~。(京都弁ではない。)
a0133563_8441283.jpg

でも、せっかくだから、駅に向かっている途中に見つけた今流行りの古
民家改造カフェに。雨の音が優しく聞こえました。

で、本題。京都の「はんなりさ」とは、あまりにかけ離れた文面で。
============================
発表タイトル:東南部アフリカ現代史の可能性を追求する
発表者:舩田クラーセンさやか(東京外国語大学)

*本報告は、2009年度5月に開催された日本アフリカ学会学術大会
での発表とその際のコメントに基づいて行うものである。

アフリカにおいても、日本においても、アフリカ現代史を検討するにあた
って、地域区分の在り方としては「東」「西」「南部」「北部」「中部」が採用
されることが多い。本報告は、この時代区分に挑戦するというよりは、従
来取り上げられてこなかった地域区分 ―「南東部」という枠組み ― 
をアフリカ現代史研究に持ち込むことによって、この地域の歴史を新しい
視点で再考しようとするものである。

報告者は、これまで1960年代から80年代にかけての南部アフリカ解
放闘争(特に、モザンビーク解放闘争)を研究してきた経験から、「南東
部」アフリカという地域区分に着目した現代史研究の重要性を認識する
ようになった。中でも、アフリカ統一機構(OAU)の解放委員会が設置さ
れ、南部アフリカ各地の解放組織を招へいし、その軍事支援に重要な役
割を果たしたタンザニアの役割とそれが受けた影響の往復運動を考察
するうえで、従来の地域区分は限界を有していると思われるのである。

タンザニアは確かに「南部アフリカ共同体(SADCC)」の加盟国であるが、
その歴史は主として東アフリカ地域史の中に位置づけられ検討されてき
た。したがって、タンザニアの南部アフリカ地域におけるプレゼンスは、解
放闘争の「パートナー」あるいは「守護神」的なものとして認識されるに留
まり、タンザニアもまた南部地域の政治変動の「主体」でありその影響を
受ける「対象」として政治変動を経験せざるを得なかったという視点が欠落
してくる結果となった。このことは、1960年代の内乱、ザンジバル革命、
ウガンダとの戦争といったタンザニア現代政治上重要な60年代~70年代
の一連の出来事を、一国史あるいは東部アフリカ史といった枠組みでのみ
検討するという限界を付与することになった。

本報告者は、以上の問題意識に基づき、2005年から2007年まで、科学
研究費補助金(若手研究A)「モザンビークの脱植民地化過程が周辺諸国
に与えた影響に関する研究」により、歴史アーカイブ調査(英国・ポルトガル
・モザンビーク・タンザニア)と現地調査(ザンジバル、タンザニア南部、モザ
ンビーク北部)を実施した。

同国と国境を接するモザンビーク北部の研究を行う過程で、「南東部アフリ
カ」という枠組みでこの時代を再考することの重要性を確信し、同調査に至
った。ただし、報告者の力量不足もあるが、このテーマで研究することは、
政治的に時期尚早であるとも考えられる。その理由は、以下の3点である。
SADCによる「公式解放闘争史」執筆の動き
       加盟国政府による「集合的歴史」の確定
       各国アーカイブへのアクセスの制限
タンザニア、モザンビークの政権交代の不可能性
       権力の正統性の源泉との関係
       闘争に関わってない世代の問題
       権威主義的な動き

この限界を踏まえつつ、今後の可能性について議論したい。
[PR]
by africa_class | 2010-03-26 08:53 | 【記録】講演・研究会・原稿
<< 卒業式! 本日京大で発表 >>