山のようなレポート・・・それは、月曜4限の「国際関係とアフリカ地域」の
「アフリカ報道レポート」の数々です。日本の新聞と専攻語(あるいは日本
以外の国)の新聞を1週間読み続け、アフリカ報道の量と質を比較分析し
てもらいました。
これを、扱った外国の新聞別に分類してもらったところ、一番高くなった山
は、「英語」→「フランス語」→「スペイン語」でした。これは、履修者の専攻
語の多少にかかわっている一方、「英語」は専攻語の新聞を読みたくない
人が選択した結果でした。
外務省やJICAの人によく言われるのは、「英語」は当たり前、「専攻語」
ぐらいはできてほしい・・・ということです。ぜひ、専攻語で新聞を読むのを
面倒くさがらないでね。そもそも、外大の図書館に専攻語の新聞が入って
いるかどうかすら知らなかった・・・という恐ろしい事態に、教える側の問題
もあるのだろうな(自分も含め)、と反省した次第です。
しかし、200名近い履修者の何人が出すかな・・・(例年この課題で力尽
きて消えていく人が多い)と思っていたけれど、予想外にかなりの人が提
出。よく頑張りました!とっても、喜ばしいことです。ざっとみたけれど、か
なりの力作・・・それだけに、ここから先の私の仕事が恐ろしい。
これは、地域基礎のレポート。初めて提出したものだけに、かなりヒドイ
。口語と文語が入り混じり。思い込みだらけの「考察」・・・でも、7月になる
ころには、ちゃんとしたレポートが書けるように、模範例を参考にしてもら
って繰り返しレポートを出してもらいます。
そうなんです。私、すべての授業で参加型学習の手法を取り入れる一
方、レポートの採点・添削・コメントつけに力を入れています。自分で自分
の首を締めているとしか思えないのだけれど、学生がせっかく頑張って出
した提出物。こちらも気合い入れて、学生の役に立つような形でフィードバ
ックしないと、同じ過ちを繰り返す結果となってしまいます。
しかし、今年はスペイン語の授業と重なったので、ポルトガル語専攻の
学生だけなんで30数名・・・でも、本当に時間がかかる・・・。さらに、この
アフリカ報道のレポート150名以上・・・。さらに、中級ポルトガル語の翻
訳採点・・。うーん。役に立つとはいえ、採点だけで何日もつぶれる日々。
しかも、学生にとっては、厳しいコメントや添削だらけの真っ赤のレポート
って、嬉しいものではないだろうし。(院生ですら、レポートの添削をみて
涙ぐんだほど!一晩眠れなかった・・・そうで、ごめん。前もっていってお
けばよかったね。わたし自身は、学生時代、どの先生にもレポートや試
験返してもらえず、フラストレーション高めていたので)
うーーん。でも、社会に出れば、添削いくらでもやられるわけだし、今の
うちに、自分の得意・不得意、日本語の癖分かっていたほうがよくない?
それでも、「赤」が嫌な人には・・・そうだ、レポート添削要らない人のやつ
は、添削なしという方法もありかな。点数だけ書いて、コメントもなしで返
却。互いに納得できるよい方法かも。私もひと手間省けるし。
とはいえ、基本は学生同士が自分の書いたものを添削するという手法
を採りいれているので、今回はしょっぱなだったので、まず私が見本を見
せるということでした。学生の皆さんは、色ペンを常備してくださいね~。