イベントの秋・・・ですね。私たちも大忙し。
GRIPSから勉強会の案内が来ました。学生の場合は、事前に私に
メールください。その他の皆さんは、主催者に直接ご連絡ください。
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第11回「アフリカ産業戦略勉強会」
■日時 2010年11月4日(木) 18:30~20:00
■スピーカー 菊地隆男氏 (開発コンサルタント)
■テーマ : 「アンゴラの民間セクター開発 : 石油と中国の後に」
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1975年の独立後、1992年の停戦をはさみ、2002年の内戦終了
まで、27年にわたる混乱を経験したアンゴラ。その後、各国からの
外国直接投資と貿易自由化をてこに、堅実な経済成長を続けてい
ます。特に、石油収入は、GDPの50%、国家予算歳入の80-85
%、輸出の90-95%を占め、貿易の原動力となっています。実際、
ナイジェリアと並び、サブサハラアフリカ1-2位を争う原油輸出国と
なっています。
(中略⇔詳しくは、「More」をクリック)
そうした背景の中で、日本は、アンゴラとどのように向かい合ってい
くべきなのでしょう。日本の官民の関わりを最新の資料で紹介すると
ともに、アンゴラ政府の側から、その動きがどのように受け取られて
いるのか、多角的に分析します。アンゴラ政府に翻弄されず、カント
リーリスクをマネージメントして、BOPを含めたビジネスを通じ、貧困
削減を進めていくための判断指標を提供します。
■会場 政策研究大学院大学1階 会議室1A,1B
a. 都営大江戸線 六本木駅 徒歩5分
http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/contact.htm
■前回(第1回~第10回)までの勉強会資料・議事録等は下記の「ア
フリカ産業戦略勉強会」サイトからご覧になれます。
http://www.grips.ac.jp/forum/newpage2008/industrialstrategy.htm
■出席&問合せ:10月31日(日)までに、GRIPS開発フォーラム
飯塚さん(m-iizuka<アット>grips.ac,jp)
特に、中国に対しては、中国の原油輸入量全体の19%を輸出し、最大の原油供給国となっています。中国は、石油を担保にしたクレジットラインをアンゴラ政府に68億ドル提供しており(一説には、190億ドルとも言われている)、ひもつきの融資をてこに、JV設立、インフラ進出、中国国際基金(CIF)及び国家再建機関(GRN)を通じ、深くアンゴラ政権中枢に食い込んでいます。
一方、アンゴラの石油確認埋蔵量は、比較的少ないため、2015年には生産ピークを迎えると言われています。そのため、アンゴラ政府は、「石油」をカードとしながらも、長期的な「脱石油」産業政策を求められています。「産業の多様化」と「輸入代替工業化」は、その中核を成すものです。
■スピーカー略歴
民間セクター開発コンサルタントとして、過去14年間に亘り、各国にて民間セクター開発(特に中小企業振興、マーケティング、マイクロファイナンス、バリューチェーン、BOPビジネス、職業訓練など)に従事され、直近はUNDPアンゴラ中小企業振興プログラムを担当。3年半に亘る同プログラム案件形成・監理経験を通じ、アンゴラの産業政策・金融政策・経済政策形成に深く関わる。スペイン語、ポルトガル語、英語、フランス語に堪能で、ラテンアメリカ及びサブサハラアフリカを得意とする。メキシコ国立自治大学大学院国費留学生。カリフォルニア大学サンディエゴ校環太平洋研究国際関係修士。