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福島原発から作業員が撤退?

なぜか日本の新聞の速報には出てこないのですが、こちらでは大変
なニュースになっています。放射線が強すぎて、原発から作業員が撤
退という枝野官房長官の発表は、この事故がチェルノブイリに極めて近
い状態に入ったということを示しています。
■BBCの速報は以下の通り。
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12755739
Fukushima workers withdraw after radiation spikes
 もし作業していた50名全員が撤退したということであれば、もはやこの
事態を止めることができないということです。
■ただ、今CNN(テレビ)では、まだ避難したままの情報になっているので
すが、ホームページhttp://www.cnn.com/ では、Workers return
to damaged nuclear power plantとなっており、本当にそうだといい
のですが・・・。今ライブで、やり取りがあり、やはりまだ作業員はもどってい
ないという危機的状況が続いているようです・・・。
 作業員の人たちが原発に残っているか否かという情報は、現在の情報
が限定的な状況では、非常に重要な情報となりますので、今後もよく注意
してフォローしてください。
 今アメリカの専門家が、「作業員が全員いなくなったらどうなるのか?」
という質問に対して、「それは不可能。いなくなることは不可能」と繰り返し
ています・・・。それぐらいまずい事態です。

 しかし、これらの作業員の人たちの献身に、すべてがかかっているかと
思うと、本当にやりきれません。どうして私たちはこんな「魔物」を創り出し
ておきながら、意識の中から忘却して(あるいは意識の中に入れることも
なく)、毎日を送ってきてしまったのでしょうか。
http://cnic.jp/modules/news/index.php?storytopic=23&storynum=10 
 原爆資料情報室では、原発で働く労働者たちの労災についての問題に
も取り組んできたようです。もっと労働者の声に耳を傾けているべきでし
た。
 これまで起こってきた原発関連の事故と東電の対応のひどさに、もっと
声をあげておくべきでした。
 これは、単に東電だけの問題ではなく、ましてや作業員だけが引き受
けるべき問題でもなく、政府、原発業界、そしてこのようなことに関心を寄
せ、行動してこなかった私たち一人一人もまた、引き受けるべき問題だと
思います。
by africa_class | 2011-03-16 14:21 | 【311】原発事故と問題
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