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おんなたちへ【抵抗の音楽】(A rose is still a rose by Aretha Franklin)

これもツイットしたのですが、まとめておきます。
かつて若い女だった私の失敗をふりかえって、多分余計なお世話&無駄でしょうが(私も人生をやり直しても同じことをするだろうから)、再録メッセージ&音楽です。

1.他人に愛してもらえれば自分を愛し解放できるか?
 先日、卒業生が遊びに。若い女性(20代後半)の結婚願望について耳にし(彼女のでなく)、依然日本の若い女性は「結婚=ゴール」で、自分の自信なさや不安を他者に補ってもらおうと他力本願中と知る。
 女たちよ、自分の問題を他者が解決できるとの幻想は捨てよう。自分を解放できるのは自分だけ。自分を偽るのを止めよう。かつて若い女性だった私も、「他人に愛してもらえれば、自分を愛せるのに」と思っていた節がある。だから、「愛してもらえないなら、自分も愛せない」気がしてた。(不幸な結婚しかみたことがなかった私は、結婚がゴールとは思ってなかったけど!)
 日本では、結婚の次は、出産が自己承認(解放)の手段だと思う女性も多い。でも、そうやって他者や他者との関係に自分の課題を転嫁し続けることの不健全さで一番苦しむのも結局自分。なので、比べる/他力本願を止め、自分を受け入れ、解放しよう。
 かつて日本では女性は、「なにがしの娘」「なにがしの妻」と呼ばれてきた。そんな風に自己アイデンティティを他人の存在に任せる必要はない。

2.社会の中で女としてどうプロに成長するか?
 卒業生話パート2。働き始めた彼女たちは、「どういう人間(女性)」としてプロの卵として振る舞えば良いのか悩んでる。かつて日本では「かわいこぶりっこ」が求められた。まだその幻想を引きずってる上司も多いよう。が、「かわいいふり」して世界で通用すると思うなかれ。10年後、あなたはもはや「かわいさ」を売ることは出来ない(むしろ気持ち悪い)。10年後になりたい自分像をしっかり持つべき。
 この日本の大企業ですら、もはや「お茶汲み」「エレベーターガール」「受付嬢」に給料を払うことは不可能に。終身雇用制はとっくに崩壊。かつては「お嫁さん候補」として雇っていた女子を雇う余裕がない日本企業の方が多い。そもそも、男性の正社員すら比率的に急速に下がっており、大企業が倒産することも多々。もはや、夫の給料だけで安定した生活が送れる時代ではない。
 民間だけじゃない。控除のカットで主婦切り捨てする一方の国政。急速な労働人口減少に喘ぐ現場…からすると、若い女性たちはプロに育つしかない。自分の未熟さを引き受けつつも、かわいこぶって逃げない。しなやかに、強く成長するしかない。今主婦だとしても、その社会性やマーケティング能力を活かして、身を立てる方法はいくらでもある。今重要なことは、「あきらめない」「自分を信じて」「自分を高め」「社会の中で生きる」こと。
 私の実感では、世界の最前線でやっている企業、社会に根を張って延びている企業のいずれでも、女性は即戦力。そのことに気づいていない日本の企業人事部は、企業を滅びさせるだろう。だから、そんな日本の企業に執着しなくていい。中小でいいし、外資でもいいし、自分で会社を興してもいい。
 今なら、お母さんたちには、是非、地域・国際の政治家になってほしい!!!今すぐでなくてもいいから、地域で経験を積み、勉強もして、この閉塞感漂う、そして子どもの命を蔑にすることを厭わない政治をかえましょう。

3.「女を捨て、男性と同一化したプロになる?」
じゃあ、どんな「即戦力女」になるのか?「女を捨てる=男性と同一化すべき?」←ここが肝心なポイント。私の答えはNo! トップダウン式の旧来手法は、下の白けと委縮を買ってきた。変化にも柔軟対応出来ず、今日本の組織硬直に直結し、激動する世界や高齢化が進み縮小経済の社会に対応ができなくなった。一緒に仕事をする人達の個性が活き、チームとして成果が出るようなファシリテーションが出来る人物こそ、今求められてる。単に「空気を読んで終わり」ではなく、まずは結果を導き出すという目的をはっきりさせて、その方向で空気を読んでファシリテーションすればいい。その点において、「目的に向かってファシリテーション」はまだまだ努力が必要だけれど、女性と今の若い男性は向いている。
 ビジョン形成、プロセスメイキング、タイムラインと担当者決定、フォローアップ・・・これらをプロジェクトマネージメントの根幹に据えて、皆を温かく、時に厳しく、励ましていく。フォローが必要な人には声をかける・・・ほら、出来そうでしょ?
 そのためには、マネージメント、組織化能力を向上させよう。家事と子育てと仕事をこなしている人なら、これはかなり有利。でも、やっぱりソーシャルな活動に関わっていないと、自分の持ち場だけしかみえないことに。若い人なら、部活やサークルや大学での勉強の両立程度ではなく、もっとソーシャルな活動もやってみよう。大丈夫。タイムマネージメント能力がアップするから。

4. それでも社会・家族の壁に泣きたくなる夜に
けれど、けれど、そんな有能なあなたに、報いてくれる社会・家族であるかというと、まだまだそこは課題。若いうちは、若いからこそ難しい。年齢があがってくると、専門性はアップするけれど、「女性として」の目線が気にならないわけではない。「女を捨てる」方式をとらないあなたには、余計そうかもしれない。
 そんなあなたには、以下の曲を。

Aretha Franklin "A rose is still a rose."
http://www.dailymotion.com/video/x3r9f0_aretha-franklin-a-rose-is-still-a-r_music
Lauryn Hillの素晴らしい曲。これをこの年齢&体格のアレサ・フランクリンに歌わせたところがミソ。

?Cause a rose is still a rose
Baby girl, you're still a flower
He can't lead you and then take you
Make you and then break you
Darlin', you hold the power

Now believe me when I tell you
That I've been hurt myself
When he tells you that he loves you
And sees nobody else

And now you're so tough tryin' to
Wear tight clothes and things
Tossin' and flossin'
Tryin' to fill the void heartbreak brings
---
See a rose is still a rose
Baby girl, you're still a flower
He can't lead you and then take you
Make you and then break you
Darlin', you hold the power

Let your life be in the sunshine
Not the darkness of your sorrow
You may see you're all today
When you know it'll come tomorrow

Tough to be, but life ain't over
Just because your man is gone
Girl, love yourself and love to love
?Cause without him your life goes on

Without him your life goes on
Without him your life goes on

ほら、バラはやっぱりバラで、
あなたはやっぱり花で、
彼はあなたをリードしたり、奪ったり、命じたり、壊したりはできない。

あなたこそが力をもっている。

そうだね、アレサねーさん。
by africa_class | 2012-09-24 16:23 | 【知る】抵抗の音楽
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