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JICAプロサバンナ批判@ブラジル雑誌、14日(金)14時~NGO外務省ODA協議会@外務省で本件協議

 周知のとおり、私は、教育も研究も活動も、アフリカも福島も脱原発も市民社会もモザンビークも、何もかも忙しい。5足の草鞋だったのが、現状で10足ぐらいになってしまっている。特に、8名近くのスタッフ(福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト)の給料日が近い月初め、卒業論文のラストスパートの年末は。そんな忙しいところに、次から次へと色々なことが発生。学生のことなど楽しい話題であればいいのだけれど、酷い状態の国政(原発政策や福島対応)に選挙に加え、ここ数か月、日本の援助で残念なことが続いている。
 以下に、1.何が起きているのか、2.外務省でのこの問題に関する協議会(12月14日)のお知らせを記載。なお後者への参加申し込みは今日中(6日)なのでご注意を。

 国際協力を志す若者、あるいは現在やっている皆さんは、是非"DO NO HARM(この言葉知らなかったら致命的!)"そして「当事者主権」という言葉をもう一度思い返してほしい。「善をしてあげよう」以前にこれが徹底できない日本の援助が繰り返し起こしてきた当該社会への負の遺産を、いい加減立ち止まって見つめてほしいと思う。
 人びとの権利を蔑にする日本の深い闇は311とその後の展開で明らかになった。そこに暮らす人びとの権利と生活へのリスペクトのない日本の公共事業の構造と闇こそが、アフリカや世界に輸出され、再生産されている。そのことに無自覚な援助関係者には、ぜひ一度「他人の社会を変えてあげる」という驕りを捨て、日本のごく普通の市井の一人としての生活を見渡してほしい。皆さんが、歳を取って暮らす社会はこれでいいのか?これ以上「人」を無視した政策でいいのか?援助とは麻薬だ。自分の社会を変えてこなかった人たちが、他人の社会を変えられると信じることを可能とする。だからこそ、いつも他人の社会のことなど分からないとの謙虚さが必要なのに、そもそもその「社会」に関心がないからこんなことになる。

□「成功例」とされるセラード開発に関する報告会記録→http://afriqclass.exblog.jp/16942534
□プロサバンナに関するJICA・市民社会報告会記録→http://afriqclass.exblog.jp/16942666 http://afriqclass.exblog.jp/16942699

■世界・アフリカでの土地争奪問題→http://afriqclass.exblog.jp/16415050/
■Win-Win、BoP、打ち上げ花火的援助を考える→http://afriqclass.exblog.jp/16786709/
■福島、ジュネーブ人権委員会、国際協力→http://afriqclass.exblog.jp/16701475/
■当事者の「権利」を重視した福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクトのアプローチ→http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-entry-471.html 

1.モザンビーク全国農民組織によるJICA事業の批判
先週ブラジルでDe Fatoという雑誌で、日本のJICAがブラジルと共に行っているプロサバンナ計画(日本・ブラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発プログラム:ProSAVANA-JBM)を批判する記事が掲載されたのをご存知だろうか?
「モザンビークにおけるブラジルの大規模プロジェクトが何百万という農民を排除する危険性」
http://landgrab-japan.blogspot.de/2012/12/blog-post.html
ブラジル政府及び民間セクターは日本と協力しつつ、モザンビーク北部において大規模な農業プロジェクトを推し進めつつある。プロサバンナと呼ばれるプロジェクトは1400万ヘクタールの土地を利用して、ブラジル企業が大豆やメイズなどの商品作物を生産し、生産物を日本商社が輸出することを目指している。ナカラ回廊と呼ばれるモザンビークのこの地域は、数百万の小農世帯が生計を営んでいるが、このプロジェクトによって土地を奪われる危険性に直面している。
 ナカラ回廊はナンプラ州のナカラ港からザンベジエ州の北部を通り、ニアサ州のリチンガにつながる鉄道線路沿いに広がっており、モザンビーク国でも最も人口が集中している地域である。肥沃な大地と恵まれた降雨によって、数百万の小農民が自給向け、また地域内市場に向けて食料を生産している。
 しかしながら、プロサバンナ・プロジェクトはこの大地を日本やブラジルの企業の手に引き渡し、大規模農園を設立して、輸出向けの基幹作物低価格で生産することを目指している。サバンナを広大な大豆とサトウキビ農園に転換したブラジルのセラード開発のアフリカ版を、ここナカラ回廊で実現しようとプロサバンナ・プロジェクトは目論んでいるのである。
(*続きは、以上No Land Grab Japanのサイトでご確認を)

この援助については、先月明治学院大学で報告会があり、私がコメントした通り。
「モザンビークでのJICA熱帯サバンナ農業開発プログラム市民社会との勉強会」

http://afriqclass.exblog.jp/16705156/
(明治学院大学国際平和研究所(PRIME) 「平和学を考える」AJF・JVC・HFW・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)共催 連続公開セミナー「食べものの危機を考える」2012年度 第5回)

その際配布されたのが、以上の記事を書いたモザンビーク最大の全国農民組織UNACの声明文だった。
「プロサバンナ事業(日本援助)に関するモザンビーク農民連盟の声明」
http://landgrab-japan.blogspot.de/2012/10/blog-post_23.html
 我々、ナンプーラ州農民支部、ザンベジア州農民支部、ニアサ州農民連盟、カーボデルガード州農民連盟の女性農民と男性農民、全国農民連盟(UNAC)の全メンバーは、2012年10月11日にナンプーラ市に集まり、プロサバンナ・プロジェクトに関する分析と議論を行った。
 当該プロジェクトは、ブラジルのセラードにおいて日伯両政府によって実施された農業開発事業に触発されて行われたものである。セラード開発は、環境破壊や同地に暮らしていた先住民コミュニティの壊滅をもたらし、今日、セラードでは、大規模な産業としての農業やモノカルチャー栽培(主に大豆)が進んでいる。ナカラ回廊地域は、ブラジルのセラードと類似するという気候上のサバンナ性や農業生態学的な特徴、国際市場への物流の容易さにより(当該プロジェクト地として)選ばれた。
(*続きは以上サイトで)

 本当に、日本の市民として、一納税者として、ブラジルに留学していた者として、モザンビーク、とりわけ同国北部の人びとと社会に長年関わってきた者として、恥ずかしく、また情けなくなるような事態である。
 先に書いた通り、日本の援助の問題(とりわけ農業・農村開発援助)には2000年から関わっていた。その後、問題が日本の対アフリカ政策全般にあると分かり、2004年からはTICAD市民社会フォーラムを立ち上げて政府・援助機関・市民社会の対話と政策改善を促してきた。その甲斐あって、2008年が終わる頃にはある程度の改善がみられていたし、政権交代もあり、援助ウォッチの活動は他の人びとにバトンタッチして、「新しいものの創造」と若手育成に取り組む決断が出来た。その後、日本とアフリカの現場で出来ることを中心に、大学でのアフリカコースの開設や、カフェモサンビコ、日本の過疎地対策、手や感性を使った平和プロジェクトlukasaの推進、アフリカ起業塾設置準備に取り組んできた。その間、まさかこんなことがこのように起きていようとは・・・。

■過去・現在と今後の日本の開発援助についての論考→http://afriqclass.exblog.jp/16081930

2.NGO外務省・ODA政策定期協議会でのプロサバンナ議論
ということで、残念ながら、またしても重い腰を上げなくてはならなくなり…。来週の外務省での政策協議会にて、プロサバンナ事業に関するNGO側の問題提起を行う。
 アフリカ日本協議会AJFの創設者である元代表で日本のアフリカニストの重鎮中の重鎮吉田昌夫先生、そしてアフリカ市民社会のサイドで長年にわたって活躍されてきた津山直子さん、私が、この件についての問題提起を行う。参加申し込みは今日6日(木)中なので、参加ご希望の方はご注意を。またNGO「関係者」の参加が前提となっているので、所属しているNGO名をあわせてお送りください。大学が含まれるかは直接お問い合わせください。

●2012年度第2回ODA政策協議会●
 日時:12月14日(金) 14:00〜16:00
 会場:外務省内会議室
●協議案●
 ㈰マラリア対策へのODA拠出内容について
 ㈪釜山閣僚級会合フォローアップにかかる日本政府の対応について
 ㈫特例公債法の国際機関への拠出および補正予算に関する影響
 ㈬モザンビークPro SAVANA事業の課題
 ㈭シリアの現状に関して:政府とNGOによる連携した人道支援などのあり方
●報告事項●
 ㈰NGOとの共同レビュー
 ㈪ポストMDGsに関する最新状況共有

・ご参考:NGO-外務省定期協議会ODA政策協議会の現在までの議事録は下記HPをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko%5Coda/shimin/oda_ngo/taiwa/kyougikai.html

●参加申し込み●
・メールタイトルを「2012年度第2回ODA政策協議会参加申込み」としてください。
・申込締切り:12月6日(木)≪厳守≫ 
・申込先:NGO側事務局 oda.advocacy<@>gmail.com
----------------------応募フォーム------------------------------
2012年度第2回ODA政策協議会に当日参加を希望します。
1.氏名 :
2.所属団体(公式名称):
3.ご担当(役職):
4.E-mail :
5.当日事前会合の出欠 :参加する 参加しない

*NGO「関係者」の参加が前提になっているので、所属の団体名をお申込みの際に書いてください。任意団体もNGOです。大学については直接お問い合わせください。
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選挙直前でなかなか難しい点もあるが、21世紀の日本の開発援助がこれでいいのか、一緒に考えたい人たちに是非参加してほしい。
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by africa_class | 2012-12-06 05:21 | 【考】土地争奪・プロサバンナ/マトピバ
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