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ドイツのクリスマス、暗い気分を励ますために

クリスマス当日。子どもたちはプレゼントのレールで大騒ぎ…卒論学生たちも今日は静か…なので、前に約束していたドイツのクリスマスの紹介を。
 クリスマスをドイツで過ごして13年になる。大抵そういうと、「羨ましい」といわれるけれど、それはドイツのクリスマスのその日をイメージしてのものではないと思う。クリスマス前の広場に現れるクリスマス市をイメージされているんでしょう。ホットワインが出たり、モミの木が売ってあったり、すごく賑やか。
 でも、実際のクリスマスイブや当日は、羨ましがるものではない。家族や友人がいない留学生には、暗く・侘しく・さみしい日々であること間違いなし。旅行もこの時期はおススメしない。日本に来たばかりの留学生が、年末年始を一人で過ごすことをイメージしてもらえると、同じニュアンス。

 つまり、ドイツのクリスマスと日本のお正月は、とっても似ているのです!これらのイベント直前の様子も然り。

 大混雑のスーパー、家の掃除(特に窓ガラス)と設え、保存食を料理しまくり、この日ばかりは友は忘れ、親戚の訪問に備える。これから3日はすべてが止まる。家に籠るか親戚訪問で、寝正月に近いノリ。
 さらに似ている点が、思いだしたようにお祈りに行く点。普段は教会に足を運ばない面々が、一族郎党皆で教会のミサに向かう。近所の神社やお寺に家族で出かける大晦日あるいは初詣の様子によく似てる。
 こう書くと、日本のクリスマスの方がよほど羨ましがられるほどかもしれない。
 私が政府観光局の人間であれば売るコンセプト。「クリスマスは日本へ!」それぐらい、賑やかで華やかで、イベントも沢山で充実している。

 で、我が家の質素な家族のためだけの手作りクリスマス。この日のために、彼らがした準備は尋常じゃなかった。先月の義父の死後、初めて家に帰ってきた義母を励ますためにも、彼らは思いきって部屋の壁を赤で塗った!!!ドイツでは、壁紙貼りも、壁紙塗りも、DIY(do it yourself)。手作りであればあるほど、温かい気持ちになれる。これが本当の豊かさ。

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壁紙を剥がし、壁紙(本当に再生紙で出来てる)を貼り、お好みのペンキ(自然のもの)を塗る
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前回来たときにつくったリースの上のロウソクは1週間に1つずつ点けていく
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自分で画用紙に色をつけた後、オイルを塗って、折り紙でお星さまを作った後、中にLEDライトを入れる
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モミの木はクラーセンの小学校の同級生が毎年持ってきてくれます。飾り付けとラッピングは、ずっと子どもと義母がしてくれていたのですが、今年は動けないので全部子供が
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長い入院によってかなり老け込んでしまった義母。でも孫のクリスマスプレゼントにおお喜び(プレゼントの数が少ないと子どもに言われて慌てて追加で買いに行ったプレゼント・・・)
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そして本人の希望はシマノの釣り道具。シマノは堺市の中規模企業。自転車や釣りの部品を作っていますが、世界的に非常に認められている会社で、最終生産品ではなく、部品メーカーで居続けることにアイデンティティをおいている、素晴らしい会社
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子どもが描いてくれた絵。一生の宝物!

しかし、毎回泊まるアフリカの村の様子がよく描けてる。
茅葺の家の感じが、とってもモザンビーク北部農村風。電気のない村では、夜になると水平線から水平線まで星だらけ。流れ星が数秒に1回は見える。だから、流れ星も。そして、水を土器のカメに入れて歩いて来るお母さんの様子、サッカーの途中で踊っている子だちの様子。手作りのサッカーゴール。たき火を囲んだイスの数々。どれも、彼が1歳のころから泊まっている村の中庭をよく描写しています(親ばか)。
 テレビのない家で育った息子は、小さい頃から本当によく絵を描く子だった。それが、こちらに来るとテレビがあって、すっかりテレビっ子になってしまい、絵から遠ざかってしまったものの、壁のペンキで火がついた模様。 生まれたての赤ちゃんだった息子と共に学んだことは、「ありすぎること」「やってあげすぎること」の弊害。自由な発想も、柔軟な感性も、創作力も、「ないこと」から育まれる。「生きる力」もまた同様。
 親あるいは大人たちに課された最大の仕事は、「自分でやりたくなる状態」をいかに作り出すか。そのためには、ダメ親、ダメ大人ぶりを隠さず、むしろそれをはっきり示し、時に子どもに頼るのは良いことだと思う。そうやって子どもも、親による客体化を逃れ、主体化する。その塩梅の難しさこそが、「親として生きる」ことの日々訓練なのだと思う今日この頃。
 国際協力も実のところ似た部分がある。この話はまた今度。
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by africa_class | 2012-12-25 21:53 | 【徒然】ドイツでの暮らし
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