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【プロサバンナ】朝日新聞朝刊「私の視点」読んで興味を持った方のために

今朝の朝刊で読んでくださって関心を持ってくださった方へ。
明日も一日長いので、一先ず以下を紹介しておきます。

■朝日新聞私の視点  舩田クラーセンさやか
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201302010544.html
<=会員しか読めないようなので末尾に貼り付けておきます。が、これは最終的に掲載されたものではなく、文字数等の関係で削られる前の原稿なので、著作権上の問題からも、同じものではない点前もってお伝えしておきます。

■プロサバンナ事業に関してはこの引き出しに入れておきました。
http://afriqclass.exblog.jp/i38/

■モザンビークから農民組織や環境団体が来日します。後18万円足りません!是非ご協力を~
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/
2月28日(木)18時~20時@東京大学(駒場)でセミナーが開催されます。来日する市民社会代表だけでなく、研究者、政府関係者も参加することになりました。詳細は下記。
http://mozambiquekaihatsu.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

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【ご参考】2013年2月2日付の朝日新聞「私の視点」に掲載された記事の原文(掲載されたものとは同じではありません。編集された部分、最後部分など書き直した点もありますが、広く読んでいただきたいのでとりあえずそのまま流します)。

また、それぞれのポイントについての根拠を示すスペースがなかったこと、新聞の形式的に断定調ですが、それぞれの根拠等については以上紹介のブログ→http://afriqclass.exblog.jp/i38/ 、そして英語論文→http://farmlandgrab.org/post/view/21574 に入れています。そちらをご覧ください。

舩田クラーセンさやか(東京外国語大学大学院教員)

 日本の国際協力機構(JICA)は現在、アフリカ農業を支援しようとモザンビークで「プロサバンナ計画」を進めている。南米ブラジルの広大な森林帯を切り拓いた「セラード開発」をモデルとし、ブラジル政府とも手を組んだ大規模事業だ。来年、横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD)の目玉として繰り返し宣伝されている。
 しかし昨年10月、モザンビーク最大の農民組織・全国農民連盟(UNAC)がこの事業に抗議の声をあげた。声明では、「ブラジル企業による土地収用の可能性」「全プロセスにおける農民の主権無視」の2点を強く懸念している。JICA側は「情報伝達不足による誤解」としているが、そもそも情報伝達の問題だろうか。外務省にも確認したが、ブラジル企業による土地収用の可能性は現時点では否定されていない。
 プロサバンナが「お手本」とするセラード開発は、日本の融資とJICAの技術協力によって行われた。JICAによると、「不毛の無人の地」を高い生産性を誇る世界最大規模の農地に変え、ブラジル農業の躍進に寄与したという。しかし、軍政下のブラジルで行われたこの開発は、地元の先住民からは異なった評価がなされてきた。森林が破壊され、先住民らは抵抗空しく土地を奪われ、生活手段を失った。一方で、豊かな南部から中規模以上のヨーロッパや日系農家が入植。先住民らは安価な農場労働力としての転出を余儀なくされた。そこで先住民はNGOを結成しJICAに面談を申し入れたが、門前払いにされたという。モザンビークの農民は、同じ事が繰り返されることを恐れているのである。
 実際、モザンビーク北部を訪れたブラジル企業家は肥沃で安価な土地の価格に熱狂(ロイター2011年8月15日)。去年4月の官民合同訪問に同行した日系ブラジル人の連邦議員は「ブラジル人の入植を応援する」と表明した(ニッケイ新聞2012年5月1日)。これに、地元農民のみならずモザンビーク市民社会も不安を増幅させている。
 アフリカでは、世界的に食料価格が高騰した07年以来、外資による激しい土地争奪戦が繰り広げられている。とりわけ土地と水が豊富なモザンビークは主要ターゲット国になっており、取引される土地の面積 ・件数とも世界二位とされる(LandMatrix2012 *取引面積は報告ベースのため実際はもう少し少ないと推測されている)。その只中で始動したのがプロサバンナ計画なのだ。
 このような事態を受け、日本がなすべきことは何だろう。今ならまだ間に合う。まずは、これまでのやり方を猛省し、そこに暮らす住民や農民組織の声に真摯に耳を傾け、彼らに意思決定プロセスに参加してもらう。そして、彼らが最も不安に感じている土地収用がこの事業で行われないと約束し、そこに長年暮らし農業を営んできた彼らこそを事業の中心に据えるべきと考える。
 住民の権利を無視して推し進めてきた開発の行き詰まりは開発援助だけでない。国内公共事業の多くがそうだった。311後の今こそ立ち止まり、変える勇気と決断を求めたい。
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by africa_class | 2013-02-02 23:52 | 【考】土地争奪・プロサバンナ/マトピバ
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