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こっそり共有:17歳の料理(その1)

今日、日本に暮らしていたときの近所のご夫婦が、はるばる遊びに来られた。亡くなった御犬様のお骨とともに。。。

御犬様は、ドイツの出身なので、ドイツの土に還りたいだろうということで、お骨はいま、リンゴの木の下に丁重に埋まっている。

そこには、ウサギのルル様や、交通事故で轢かれていたハリネズミ2匹、ネコどもにやられたネズミ様や、モグラ様もいらっしゃって、寂しくはなかろうと思うものの、果たしてお犬様は本当にドイツに戻ってきたかったのか、どうかについて考えあぐねている。

分骨なのでいいのだが、見ず知らずの私たちやその他の動物様たちとのいきなりの遭遇である。嫌な想いをしないでもらえるよう、お花がない季節なので、ドングリと松ぼっくりを、明日お供えしようと思っている。

息子は7年ぐらい会っていないこともあり、いきなり「おっさん」が出てきたので、たいそう驚かれたが、月日が経つのはなんと早いことだろうかと改めて思った瞬間だった。

しかし、一番驚かれたのは見かけではなかった。
17歳の彼が毎日、夕食と自分の翌日のお弁当を作っていると知って、唖然とされた。日本のお母さんたちにとって、「お弁当はお母さんが作るもの」のようだ。

スミマセン・・・。
誰に謝ってるのか分からないが、とにかく謝っておいた。

ドイツの小さなこの空間に突然日本がきたので、とりあえず日本式をやっておいて外れはない・・・カナ?日本にいても日本の人らしくない私だから、どうせやってみても付け焼き刃だが。もちろん、息子は、それを見逃さない。非常に怪訝な顔をして私をみるので、急いで付け加えた。

「昨日のご飯の写真を見せてみたら!」
気まずい時にはスマホがある。
これは万国共通。
どうよ、と思いはするが。

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17歳による「ヤキトリご飯2017 Nov 12 1st dish」
・カヤクご飯(サバの薫製+人参+白ネギ+高野豆腐+椎茸)
・焼き鳥
・サツマイモのフライ
・庭の野菜
・椎茸の串焼き(肉を食べない私用)

もちろん、盛りつけも自分。
立体的に見せることを最大限に。

でも、これで終っておらず、これもついてきた。

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17歳による「ヤキトリご飯2017 Nov 12 2nd dish」
・ジャガイモ&チーズのオーブン焼き(トッピングはザクロ)

で、これで終わりではなかった。
なぜなら、母は肉を食べないから…。

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17歳による「ヤキトリご飯2017 Nov 12 3rd dish」
・ワイルドサーモンとリネンシードパウダーの「つくね」
<=これに、母が作った味噌汁がついてる。

いや、私はサバの薫製でいいといったのだけれど、とにかく「つくね風」に作るのをマスターしたいということで、おまかせしたところ、これが出てきたのが、夜11時20分のことであった。

そして、ドイツでは直接照明は少ない。間接照明が普通。しかし、夜ご飯ともなればキャンドルライトが普通。とくに、冬のこの時期は。なので、、、闇鍋のような薄暗さで見えないかもだけれど。

しかし、せっかくの土曜日の夜を情熱をもって注いでできたものを、私たちはただ胃袋に収めてしまって、なんとも申し訳ないやら有り難いやら。

あまりに嬉しいので、褒めて褒めて褒めちぎって、それでも足りないからむぎゅっとしようとすると、さすがに17歳に毛嫌いされてしまった。

さて、元ご近所さんご夫婦から聞かれた。
「息子はご飯作らないし、作っても自分の分だけ。どうしたらこういう息子になるのかしら?」
ちなみに息子さんは30代。
時々こういう質問がくるのだけど、いつも答えに戸惑う。
一応、いつもの説明をする。
つまり、

1)2歳でMy包丁をプレゼント
2)台所はオープンキッチンで、料理はいつも一緒にしていた
3)どんなに散らかしても怒らず、なるべく独りでできるように手順を一通り一緒にした
4)原材料を一緒に確認し、入手するところから重視した
5)味噌づくりも、「母は力がないから出来ない」なとど言って、彼に踏んでもらったり、潰してもらう「担当」を任せてきた
6)安全に料理ができるようになると、一品から任せた

あとは、言わなかったけど、これも重要だったかもしれない
7)冷蔵庫の中身から「何か」をひねり出す作業を一緒にできるときはした
8)買い物から一緒に参加してもらって、食材から料理を想像する作業を一緒にやって、それを料理に反映させるようにした

そして、私が料理本やクックパッドをみて調理をしないことも重要なポイントなのかもしれない。

すると、即座に聞かれたことがあった。
「いつも褒めてた?褒めて育てた?」

そう。ばっちり褒めてた。
自分でやるときはいつも褒めてたけど。
でも、後片付けができない。
だから、「その時その瞬間」ではなく、後で改めて「後片付けまで入れて料理だね」ということをさらりといってたら、そのうち、自分で工夫して後片付けしやすいようなボウル遣いなどもするようになった。

と説明すると、やっぱり褒めて育てるのって重要だよね、という話になった。
ちなみに、3人のお子さんは皆さん立派に育ってらっしゃるので、別に何か心配があるわけではなさそう。ただキッチンを任せられないのが哀しいのだそうだ。

いや、そこにはコツが。
つまり、「任せられる」のは、誰だってイヤ。
義務っぽくなるのは、母だって。
だから、「自分からしたくなる」ような環境づくりにMAXの力を注げばいいのである。

つまり?

・母や父が頑張りすぎない。
・部分的にでも、一緒にやりつつ、その部分の彼らの工夫を褒める
・彼らのタッチが料理を変えるんだという実感を感じてもらう
・そのためには、りょうりにるーるを設けない
・むしろ毎日が実験!・・・創意工夫ありのアートなんだ!
ぐらいの勢いでやる
・成果物を振り返ってニンマリできるように写真化する
・彼らの頑張りを世間に発信する
<=イマココ

といっても、17歳は別にもうそんなこといわなくても、勝手に展開しているので、彼が食にどうして拘るようになったのかの話のほうが実は彼のモチベーション的には重要なのだが、それはまた今度。

頭出ししておくと、
「ケンコウ」「カンキョウ」「チャリーン」の三点。
おそるべし17歳。

とはいえ、部屋の掃除はからっきしダメ。
荷造りもダメ。
忘れ物多し。
この間日本に戻る時、荷造りしたバックを一つ忘れたまま旅立ってしまった。
故に着替えがなくて困った、コマッタ。
そういうときだけ子どものフリをするのも、どうかと思うが。

さて。
客人が帰った後も彼のQuestは続いた。
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17歳の「日曜サラダランチ2017」 Nov. 13 1st dish
・ザワークラウト+玉ねぎスライス+庭野菜+サバの薫製+酢漬けサーディンのサラダ

サワークラウトは私が庭のキャベツ(2期目)を10月頭に浸けておいたもの。なんかそれを使ってやりたいといっていたので、ただタッパーを渡したら、こうなって出てきた。

二品目は昨夜のツクネ。
そういえば、ツクネやフィッシュケーキは、彼が毎日のようにあれやこれやで工夫している。
舞台裏もお見せしてしまおう。
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これも、リネンシードの粉とワイルドサーモンを団子にしている。
味付けはカレー風味。
といっても所謂カレー粉を使うわけではない。
自分でスパイスを調合してる(が再現不可能らしい)。



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17歳のある時の夕食2017 Nov.
・リネンシード&ワイルドサーモンのフィッシュケーキ
・サツマイモと人参と大根の茹でたもの
・庭の野菜

写真が全体的にぼやけててすみません。
このように日々がんばる17歳でした。

下でお料理の音がするのを聞きながらこっそり書いたブログ。
彼に言わないでね。

なお、うちでヤキトリが可能なのは、薪ストーブですべてクッキングしているからです。

あ、下のは庭の野菜と鱈と卵とサツマイモで作った「私風ポルトガル料理」です。
これは本当はジャガイモで作るものなのですが、息子の依頼によりサツマイモで作ってみたら、こちらの方が断然美味しいです。お試しあれ。

赤と黄色のトマトは9月末に緑のものを収穫して、段ボール+バナナで完熟させたもの。
1.5ヶ月忘れていたので、しなびてしまいましたが、美味でした。
黄色のトマトはかなり立派に出来たので、種を採っておきました。

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Bom apetite !




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by africa_class | 2017-11-13 04:37 | 【徒然】ドイツでの暮らし
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