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カテゴリ:【記録】講演・研究会・原稿( 63 )

国際開発学会(6月8日@宇大)「原発事故から2年、TICAD Vの年に問直す開発と発展~投資/援助と農民主権」

何故こういうことになったのか未だに不明なのですが、5月24日~3週間の間に、何故か4つの学会で研究報告をしなければならず(誘われたのを受けていったらそういうことに)、、、。一個ずつ紹介する余裕がある時に紹介していきます。ネタは全部似たもので・・・すみません。

まずは、国際開発学会第14回春季大会の企画セッション。
コーディネイターは、龍谷大学に移られた西川芳昭教授です。
http://kokutvkaigi.mine.utsunomiya-u.ac.jp/jasid14/schedule.html

本企画セッションは公開企画で、一般の方も無料で参加が可能です。
ただ2時間枠で4人発表なので議論の時間が十分取れないため、「続編」を翌日同じ会場にて、10時~正午まで「続編」を開催します(詳細は末尾)。ふるってご参加ください。

311後の日本で考える「開発」と「発展」・・・・是非ご一緒に。

********************
■原発事故から2年、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)年に問い直す開発と発展
「アフリカにおける経済成長と内発的発展~グローバル農業投資と農民主権」


【主催】TICAD市民社会フォーラム(TCSF)有志・大会実行委員会
【共催】宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター 
【協力】JASID「原発震災から開発・発展を考える」研究部会

●報告者 (座長:大林稔)
1.「311以後の東北農業~農民を根なし草にしようとする政策と抵抗する農民」(谷口吉光、秋田県立大学地域連携研究推進センター)
2.“Legal and Ethical Implications of Land Grabbing"(アンドレアス・ニーフ、京都大学)
3.「農業投資と農民主権~種から考える」(西川芳昭、龍谷大学)
4.「農業開発援助と農民主権~モザンビークを中心に」(舩田クラーセンさやか、東京外国語大学)
■コメンテイター 
・熊代輝義(JICA農業農村開発部長)
・西川潤(前国際開発学会会長)

■企画セッションの趣旨と意義
未曾有の被害と苦悩をもたらした東日本大地震、そして原発事故発生から2年が経過した。日本に暮らす我々の間でも、従来の経済成長を目指す「開発」への疑問が深まりつつある中、本国際開発学会においても「原発震災から再考する開発・発展のあり方」部会が設置されるなど、「開発と発展」の見直しが行われつつある。

さらに、本学会の学会誌『国際開発研究』最新号(Vol.21 No.1/2 2012年11月)では、「開発/発展をめぐる社会学の位相」が特集され、佐藤寛・現学会長によっても「開発と発展」をめぐる議論に立ち戻る重要性が喚起される一方、小倉充夫による巻頭論文では援助研究に留まらない世界的政治経済構造と主体のせめぎ合いから「開発と発展」を考えるべきとの提言がなされている 。また、学会企画として出版された『開発を問い直す』においては、西川潤・前学会長が「開発=成長パラダイムの問い直し」を提起するとともに 、現佐藤会長が、近代化経験を「内発的発展」の視点から振り返ることが日本のみならず途上国にとって重要であることを示唆してきた 。

本年は、1993年から5年に一度開催されてきたアフリカ開発会議(TICAD)の第5回目が横浜市で開催される年にあたる。また、開発援助の風景を大きく変えたミレニアム開発目標MDGsのターゲット年が2015年に迫り、ポストMDGsの議論も平行して行われており、同目標の主要対象地域がアフリカとなっていることからも、TICAD VでもポストMDGsの議論が取り上げられる見込みである。

2000年代より、日本の開発援助は、アジア・南米地域から急速にアフリカ地域へとシフトしているが、アフリカは経済成長が目覚ましい一方、経済格差が広がり貧困者の割合は成長に見合った変化には至っていない現状にある。今、アフリカで何が起こっているのか、それは世界的政治経済構造とどのように関係するのか、地域に暮らす人びとは何を願いどのように生きているのか、構造と主体のせめぎあいの結果社会はどう変化しているのか、このような構造と当事者の変化を受け、開発援助はどのように関わるべきか。

以上の問いは、『国際開発研究』での議論を受けて提起されているだけでなく、冒頭にあげた東日本大震災に伴う原発事故後を生きる日本の我々にとって、アフリカを主要テーマにしつつも「開発と発展」を問い直す上で重要な問いだと考える。

そこで、TICAD Vの翌週に企画される本大会では、原発事故後の日本における開発への問い直しの地平に立ち、経済成長が目覚ましいアフリカの開発と発展を、参加者と共に根底から考える機会としたい。

時間が限られていることもあり、本企画において中心的に取り上げるのは、2007-2008年の食料価格高騰以来アフリカ地域に集中的になされているグローバルな農業投資の問題である。サハラ以南アフリカの圧倒的多数の住民が小規模な農業に従事する中で、このような投資の影響は、地域社会にあらゆる変化を及ぼしつつある。この変化について、世界的政治経済構造を踏まえた上で、内発的発展、とりわけそこに暮らし生きる農民主権の視点から、土地、種、食料について焦点を当て、問題提起・考察する。

なお、冒頭に日本で内発的発展の視点から農民の声を聞いてきた研究者の発表を置くことで、議論を「遠い他者としてのアフリカ」あるいは「我々日本の援助」の問題にとどめず、同時代の世界に生き、形は違うとしても世界的政治経済構造の変化と主体のせめぎあいの中で生きる我々自身の問題として、「開発と発展」の議論をひらいていく試みとしたい。


■「【続編】原発事故か ら2年、第5回ア フリカ開発会議(TICAD V)年に問い直す開発と発展」

*学会時間枠では議論の時間が限られているため、翌朝同じ会場にて「開発」と「発展」について議論を深める機会を設けたいと思います。詳細は 次の通りです。前日したい議論が出来なかった皆さん、別のセッションで参加できなかった皆さんも、是非ご参加ください。

○日時:6月2日(日)午前10時~正午
○場所:宇都宮大学 大学会館(前日と同会場)
○モデレーター:大林稔+西川芳昭
○前日報告・コメンテイター:西川潤、谷口 吉光、舩田クラーセンさやか
○参加自由・申込み不要。直接会場にお越しください。

【主催】TICAD市 民社会フォーラム(TCSF)有志・大会実行委員会
【共催】宇都宮大学 国際学部附属多文化公共圏センター
【協力】JASID「原 発震災から開発・発展を考える」研究部会

(注)
 小倉充夫「開発社会学の軌跡と地平」(7-9頁)「(前略)開発研究という分野は今日の途上国の、しかも「開発する」という問題に限定される傾向が深まっていったと思われる。挙句の果てに、開発に関する議論の多くが開発援助がらみになっていったのではなかろうか。このことには積極的な面もあろうが、他方で、近代以前の資本主義発展の文脈と関係なく、時に表層的に考察されることが多くなったという印象が強い。(略)いうまでもなく今日の途上国の開発も世界的な社会経済の構造や展開と不可分な関係にある。ところが、Developmentに対応する日本語には開発と発展という二語があるため、かえて開発と発展を切り離して考える傾向が生じたのではないだろうか。」
西川潤「イントロダクション 開発の問い直しはなぜ必要か?」西川潤・下村恭民・高橋基樹・野田真里編著『開発を問い直す―転換する世界と日本の国際協力』(日本評論社、2002年、1-27頁)
佐藤寛「日本の開発経験と内発的発展論」西川潤・下村恭民・高橋基樹・野田真里編著『開発を問い直す―転換する世界と日本の国際協力』(日本評論社、2002年、253-268頁)

事前に、これも是非ご覧いただければ。
■援助・開発関係者が読むべき論考:「開発社会学の軌跡と地平」(小倉充夫)「開発/発展」をめぐって
http://afriqclass.exblog.jp/17202555/
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by africa_class | 2013-04-27 02:10 | 【記録】講演・研究会・原稿

3月30日14時「日本の援助はいまアフリカで何をしているのか?プロサバンナ事業から考えるODA」@関学梅田

関西の方々にお招きいただきました。若者との討論を用意してもらいました。権利ベースアプローチの専門家である川村先生もご一緒です。是非。

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      日本の援助はいま、アフリカで何をしているのか?
モザンビーク・プロサバンナ事業から考える、ODAの過去・現在・未来
            【3/30・大阪梅田】
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【日時】2013年3月30日(土)14:00~16:30 ※13:30受付開始
【会場】関西学院大学 大阪梅田キャンパス 1407教室
   (大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階)
    http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/   
【会費】無 料(モザンビーク現地農民への活動支援カンパ歓迎します)
【発題】舩田クラーセンさやか(東京外国語大学教員)
【討論】川村 暁雄(関西学院大学教員、関西NGO協議会提言専門委員)
    今泉 奏(大阪大学外国語学部生、TICAD V学生プロジェクト)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【ごあんない】
 今年6月横浜市で「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)」が開かれます。この会議は、1993年の第一回開催以来、日本の対アフリカ関係の大方針を決める上で重要な役割を果たしてきました。一方、昨今は中国、韓国、インドなど、アジアの新興ドナーも「アフリカ・サミット」を開催するようになり、TICADは新たな存在意義の模索を迫られています。

 近年、アフリカ開発において最も大きな注目を集める課題の一つに、「農業投資」と「土地争奪」の問題があります。2007~08年の世界的な食料価格高騰をきっかけに再び課題に転じたアフリカの食料問題。この対応策として、アフリカ農業への国際的な投資・支援の必要性が叫ばれていますが、対アフリカ「農業投資」の中には、外国への食料調達を目的に、現地農民から土地を収用するものが含まれており、生計手段を奪われた農民による大きな抗議行動が各地で発生、政情不安の引き金になっています。

 日本政府もブラジルとの協力のもと、2009年より政府開発援助(ODA)でモザンビークに対する大規模な農業開発支援(プロサバンナ事業(※))を進めていますが、現地の農民組織やNGOが、当事者への十分な説明がないまま計画が進められていることに強い懸念を表明し、先日はその代表者が来日して各地で問題を訴えました。

※発題者によるプロサバンナ事業の詳細
 http://afriqclass.exblog.jp/i38/

 急激なグローバル化と、大規模ODAプロジェクトに直面するアフリカ小規模農民の現状を共有し、今アフリカで何が起きているのか、小農はどのように暮らし何を求めているのか、日本の我々はどのように関わるべきなのかについて、みなさんと一緒に考えたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【発題者紹介】
舩田クラーセンさやか(ふなだ・くらーせん・さやか)
 http://www.tufs.ac.jp/ts/society/africa/

 東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授。専門は、国際関係学とアフリカ地域研究。研究と社会活動の両面からアフリカに関わり、モザンビークをはじめアフリカ市民社会とのネットワーキング、アフリカに関する政策提言を行ってきた。
 東日本大震災後は、東京電力原発事故を受けて「福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト」を立ち上げ、600世帯を超える福島内外の乳幼児・妊産婦家庭のサポート活動に携わる。

※発題者より一言
「311後の現在と今後、私たちの世界との関係、私たちの社会自身を問い直し、共に語り合う場に出来ればと思います。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【主催・お問い合わせ】
「日本の援助はいま、アフリカで何をしているのか?」実行委員会
 〔メール〕oishii_mirai(@)icloud.com

【共催】モザンビーク開発を考える市民の会
【後援】(特活)関西NGO協議会
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by africa_class | 2013-03-19 14:01 | 【記録】講演・研究会・原稿

書評会『現代アフリカと国際関係ー国際社会学の地平から』(3月28日)を開催します

やっと重要校務終了。連日缶詰です。
以下、ご案内を失念しておりました。是非お越しください。
何度かご紹介させていただいている小倉充夫先生にもお会いできる!
◆援助・開発関係者が読むべき論考:「開発社会学の軌跡と地平」(小倉充夫)「開発/発展」をめぐって
http://afriqclass.exblog.jp/17202555/

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新刊本書評会『現代アフリカと国際関係ー国際社会学の地平から』
「日本アフリカ学会関東支部例会」「アフリカ史研究会」
東京外国語大学アジアアフリカ言語研究所・共同研究
「アフリカ史叙述にかんする研究」
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■日時:2013年3月28日 14時30分~17時30分
■場所:東京外国語大学本郷サテ ライト 5階セミナー
(文京区本郷2-14-10)
■アクセス(場所が大変分かりづらいので必ずご確認の上お越しください):
東京メトロ丸ノ内線:本郷三丁目駅(M21) 2番出口下車徒歩3分
http://www.tufs.ac.jp/access/hongou.html
■参加:無料・申込み不要
■内容:
『現代アフリカと国際関係ー国際社会学の地平から』
(小倉充夫編:有信堂2012年)
目次:http://www.yushindo.co.jp/isbn/ISBN978-4-8420-6583-0.html
●発表者:
 小倉充夫、舩田クラーセンさやか、眞城百華、網中昭世
●コメンテーター:
・永原陽子(東京外国語大学 アジアアフリカ言語文化研究所)
・武内進一(アジア経済研究所)
■主催者:
日本アフリカ学 会関東支部 
■共催者:
アフリカ史研究会
東京外国語大学アジアアフリカ言語研究所・共同研究「ア フリカ史記述にかん
する研究」
■問合せ先:
*
(東京外大 舩田研究室)

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by africa_class | 2013-03-13 18:34 | 【記録】講演・研究会・原稿

講演会:3・11後の国際協力人材育成とは~アジア・南米・アフリカでの過去の教訓から(1月10日@立教大)

11月の明治学院大学での連続報告会に触発されて、立教大学での講演会でも「セラード開発(ブラジル)」と「プロサバンナ(モザンビーク)」について取り上げられることになりました。講師でまいりますので、もう少し詳しく話が聞きたいという方は是非どうぞ。
 それにしても、とてもタイムリーでいい企画だと思います。「過去の教訓」から学ぶことこそ、311後の日本の社会全般が、市民社会も含め求められていることですので。21世紀も12年が経過し、どのような国際協力を日本としてやっていくのか、「どこの誰とどうつながっていくべきなのか」真剣に考え、議論して行けたらよいですね。特に、学生の皆さんに参加してほしいと思います。
 しかし、いずれの事業主体でもあるJICAさんが出ないのは非常に残念ですねえ。どうしてでしょうねえ。まさか公開討論が嫌・・・とか?こういう機会こそ、持論を公に展開する絶好の機会なのに・・・本当に勿体ないです。

【立教大学当該イベントのHP】
http://www.rikkyo.ac.jp/events/2013/01/12004/
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グ ローバル人材育成センター開設準 備室主催公開講演会
「3・11後の国際協力人材育成とは~アジア・南米・アフリカでの過去の教訓から考える~」
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1954年にビルマ (ミャンマー)で始まった日本の政府開発援助(ODA)は、これまで世界100カ 国以上で展開されてきました。 しかし、2011年の東日本大震災を受け、これまで援助する側にいた日本は大規模な援助を受ける側となり、国際協力の新しい時代を迎え、これまでの国際協 力について、課題や在り方があらためて問い直され始めています。21世紀の現在、国際協力を通して平和 な世界づくりに貢献してい くために、日本の大学はどのような人材育成に取り組んでいくべきでしょうか。過去の経験から学ばず理想論を追い求めるのではな く、これまでの日本の援助を多様な立場の方々と共に振り返りながら、皆さんと一緒に考えていきましょ う。スピーカーに開発援助機 関、現地と日本の市民社会、学生の方を迎え、来場者の皆さんと共に考えながら「3・11後の国際協力の人材育成」に関する提言を まとめていきます。
■日時 :2013年1月10日 (木)18:20~20:30
■場所 :池袋キャンパス 太刀川記念館3階 多目的ホール
■講師 :
秋元 由紀 氏 (特定非営利活動法人メコン・ウォッチ/ビルマ情報ネットワーク)
印鑰 智哉 氏(株式会社オルター・トレード・ジャパン)
舩田クラーセンさやか 氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授) 
※その他、国際協力機関職員(調整中)、立教大学生2名も登壇する予定です。
【ファシリテーター】
米川 正子(本学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授)
対象者 本学学生、教職員、校友、 一般
※申込不要、入場無料
問合せ先 グローバル人材育成セン ター開設準備室 
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by africa_class | 2012-12-31 19:33 | 【記録】講演・研究会・原稿

出版報告『現代アフリカと国際関係ー国際社会学の地平』、後書きを掲載しておきます。

紹介する間がありませんでしたが、今日出版のお祝いを編者の小倉充夫先生と後輩たちとしてきたので、忘れないうちにと思い、アップしておきます。
 そして、私が書いた後書きを末尾に貼り付けておきます。これ校正前のバージョンなので、よりよい日本語は原文をご覧ください。本に込めた著者らの思いや狙いが伝わるとよいな、と思います。
 (私は自分の論文を授業で絶対使わないのですが、後輩たちに説得され使ってみました。そしたら、見事に伝わってなかったようなので、後書きを読んでもらったら、だいぶ伝わりやすかったようなので、掲載してみました。本だけ読んで伝わる・・・ことを目指して書いたつもりですが、まだまだ修行不足のようです!)

小倉充夫編
『現代アフリカ社会と国際関係ー国際社会学の地平』(2012年有信堂)
眞城百華、舩田クラーセンさやか、網中昭世、セハス・モニカ

主要目次
序章 現代アフリカと国際関係――課題と方法
第1章 民族の分断と地域再編――ティグライから見たエチオピアとエリトリアの100年
第2章 「解放の時代」におけるナショナリズムと国民国家の課題――ルワンダを事例として
第3章 植民地支配と現代の暴力
第4章 国家・社会と移民労働者――南アフリカ鉱山における労働者の協調と分断
第5章 南アフリカにおける女性と市民権
第6章 変化する都市住民の特性と青年層
第7章 多民族国家における言語・民族集団と国家形成

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あとがき

 アフリカと世界の19世紀末から現在まで、120年間にもわたる旅も後少しで終わりとなりました。本書を最後まで読んでくださった読者の皆さんは、北東アフリカのエリトリア・エチオピアで幕を開け、中央アフリカのルワンダを通って、南部アフリカのジンバブウエ、南アフリカ、モザンビークを回って、ザンビアで終わりを迎えた本書の旅を、どのように感じているところでしょうか。
 もちろん、アフリカは広く、多様で、そこに暮らす人びとも、その抱える困難や希望も、生きてきた歴史も様々です。本書がその多様性をすべてカバーするだけの地域や国、主体について記せたとは到底思いません。そもそもそれは本書の狙いではありませんでした。
 むしろ、本書でわたしたち著者が試みたのは、アフリカの多様性や現実の一端を示しつつも、現代アフリカと世界が相互に結んできた関係性をとらえることでした。これは、序章に示された次の二つの論点に集約されています。

「アフリカにはそもそも近現代世界の矛盾が集約してあらわれる。」
「アフリカと国際関係という場合、アフリカはほとんどの場合、外部からの影響を受ける客体として捉えられてきた。(略)大国の客体となりがちであったアフリカが国際社会に影響を及ぼす主体として登場してきた。」

 アフリカやそこに暮らす人びとを、近現代世界が与えた過酷な条件にただ翻弄されてきた人びととしてではなく、それを乗り越えるための試みを繰り返してきた主体としてとらえること。そして、これらのアフリカの主体が、世界の構造を問い直す力をもち、現在もそのような機会を世界に与え続けていること。このように、アフリカを通して見えてくる世界や国際関係を描こうとしたのが本書でした。

 「アフリカの年」から60年以上が過ぎました。内外の諸条件とのせめぎあい、限界と可能性のはざまで、アフリカ各地の多様な人びとが示し続けてきた姿に、わたしたち自身、多くのことを学んできました。そうした人びとのなかには、このように歴史を通して「出会った」人びともおれば、実際にアフリカで出会った人びともいます。各地の研究者や研究機関の職員、協力してくれた政府関係者、そしてなにより調査の過程で受け入れてくれた町や村の人びとなど、実に多くの人たちの助けを借り、それぞれの章の執筆は可能となりました。また、かつて、わたしたちが集った大学での出会いにも感謝したいと思います。刻々と変わる現地事情のスピーディな把握と発信が期待される昨今の時流に、ともすれば反するようなわたしたちのアプローチが可能だったのは、同じ大学での密度の濃い時間と空間のお蔭でした。
 今起きている現象が、どのような歴史的土壌の中で育まれてきたのか、主体と世界の構造の両方から迫るこのアプローチは、同じ大学で同じ時空間を共有した研究仲間たちとのやり取りの中から生まれてきたものでした。その多くが、アフリカあるいは国際社会学以外を専門とする方々であり、(アフリカ以外の地域を専門としされながらも国際関係学という共通のディシプリン項に基づいて議論を交えた)これらの皆さんからの鋭い指摘や温かい助言がなければ、本書はもっと違ったものになっていたでしょう。「現代アフリカと国際関係」という二つの大きなテーマを併記したタイトルを掲げるという大胆な挑戦に至ったのも、以上の皆さんとの交流の結果でした。本書が、同じ大学の仲間たちだけでなく、広い層の皆さんからの忌憚のないフィードバックが得られることを、著者一同心から楽しみにしています。
 最後に、様々な要望を聞き入れ、かつ細かいところまで目配りしてくださった編集者(小野七重氏)に大変お世話になりました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

2012年7月吉日
著者一同
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by africa_class | 2012-12-20 00:12 | 【記録】講演・研究会・原稿

【公開セミナー:JICA援助・土地争奪を考える】モザンビークでのプロサバンナ事業のJICA報告と私のコメント

手前味噌になりますが、下記の通り、11月15日(木)18時半~@明治学院大学国際平和研究所にて、TICAD Vに向けた目玉となっているモザンビークでのプロサバンナ事業について、JICAの担当者の報告、それを受けてのコメントを行います。
 また、来週木曜日(11月8日)の同じ時間・同じ会場で、プロサバンナ事業の「モデル」とされる「ブラジル」の農業開発の問題についての講演会もあります。あわせて下記流しますので、是非ご参加ください(詳細は→http://afriqclass.exblog.jp/16649570/)。

□■□■転送歓迎━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
明治学院大学国際平和研究所(PRIME) 「平和学を考える」
AJF・JVC・HFW・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)共催
連続公開セミナー「食べものの危機を考える」2012年度 第5回

モザンビークでのJICA熱帯サバンナ農業開発プログラム
市民社会との勉強会

講師:独立行政法人国際協力機構(JICA)
アフリカ部アフリカ第三課 坂口幸太さん
コメンテイター:
   舩田クラーセンさやかさん(東京外国語大学大学院 教員)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
 モザンビーク北部のナカラ回廊地域では、2011年4月より、地域の
小規模農家と農業開発に参入する投資家が共存するモデルを目指す
「日本・ブラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発
プログラム(ProSAVANA-JBM)」が、独立行政法人国際協力機構
(JICA)により実施されています。
 JICAによると、ProSAVANA-JBMは、広大な熱帯サバンナ地帯を
有していたブラジルで、1970年代から日本との協力で約20年にわたっ
て農業開発協力事業に取り組んだ知見や農業技術を活用し、世界の
食料問題の解決に貢献することを目的としています。
 今回のセミナーでは、本事業を担当する坂口幸太さんをお招きし、
プログラムの詳細についてお話しいただきます。その上で、現地で
長年にわたって活動や調査研究を行ってきた舩田クラーセンさやか
さん(東京外国語大学大学院 教員)にコメンテイターをお願いして
います。
 質疑応答の時間には、参加者と活発な議論を行いますので、皆さま
ふるってご参加ください。

**********
【講師プロフィール】
●独立行政法人国際協力機構(JICA)アフリカ部アフリカ第三課
 坂口幸太さん
2003年東京外国語大学ポルトガル語学部卒業。同年JICA入団。
中南米部南米課、国際協力総合研修所、ブラジル事務所を経て現在
アフリカ部アフリカ三課(南部アフリカ所掌)でモザンビーク国担当及び
JBPP(日本ブラジルパートナーシッププログラム)対アフリカ協力担当。

**********
┏━━━━━━━━━━━━━━━
┃開催概要
┗━━━━━━━━━━━━━━━
【日時】2012年11月15日(木)18:30~20:30(開場18:15)
【会場】明治学院大学白金校舎 本館1252教室
    アクセス http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
    (JR品川駅・目黒駅よりバスで約10分、東京メトロ白金高輪駅、
    白金台駅、高輪台駅より各徒歩約7分)
【参加費】無料
【申込み】明治学院大学国際平和研究所 担当:田中 
E-MAIL:prime<@>prime.meijigakuin.ac.jp
TEL:03-5421-5652
**********
■□■転送歓迎━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
明治学院大学国際平和研究所(PRIME) 「平和学を考える」
AJF・JVC・HFW・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)共催
連続公開セミナー「食べものの危機を考える」2012年度 第4回

「農業大国ブラジルの光と影:遺伝子組み換え大豆を例に」
講師:オルタトレードジャパン 印鑰智哉さん
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
【日時】2012年11月8日(木)18:30~20:30(開場18:15)
【会場】明治学院大学白金校舎 本館4階南ウィング1405教室
    アクセス  http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
    (JR品川駅・目黒駅よりバスで約10分、東京メトロ白金高輪駅、
     白金台駅、高輪台駅より各徒歩約7分)
【参加費】500円*共催団体会員、明治学院大学在籍者は無料
【申込み】(特活)ハンガー・フリー・ワールド 担当:儘田 
TEL:03-3261-4700
E-MAIL:info<@>hungerfree.net
*<>を削除してお送りください。
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by africa_class | 2012-10-31 16:32 | 【記録】講演・研究会・原稿

国際平和研究学会(IPRA)での報告要旨Peace-building in Post-conflict/genocide Mozambique and Rwanda

こちらも忘れる前に・・・というか自分を追込むために(現在原稿執筆中)、掲載しておきます。あんまりいい英語じゃないけど・・・・まあ仕方ない。

International Peace Research Association Japan 2012
http://ipra-peace.com/Japan2012-english1.html
11月24日~28日@三重大学

要旨
Peace-building in Post-conflict/genocide Mozambique and Rwanda- focusing on cleavage in rural communities

Sayaka, FUNADA-CLASSEN (Dr.)
Associate Professor, Tokyo Univ. of Foreign Studies

*これのもとになる調査報告は、科研のブログの方へ
http://kakenafric.exblog.jp/16446338/
科研若手研究(A)「紛争後の亀裂社会における地域開発の課題~モザンビークとルワンダを中心に」(研究代表:舩田クラーセンさやか)

  20 years have past since the war parties signed peace accord in Mozambique and 18 since the end of genocide in Rwanda. The post-conflict/genocide transitional process in both countries has been evaluated positively around the world due to their (internal) “stability” and economic growth. The institutional violence of these two countries was experienced mostly in rural area and severe cleavage was left in local communities. This presentation is to show current status and background of this cleavage basing on the field research conducted in 3 villages in Mozambique (1997-2011) and Rwanda (2009-2011) and primary/secondary sources.
  The above research indicates the following 4 results. Firstly, the cleavage was created not only by the last conflict/genocide but also by the historical process of decolonization and cold war. Secondly, the cleavage among community members continues not only because of the internal conflict among the residents, but more so due to the state policy and intervention. Thirdly, the real cleavage exists between the local leaders and those who left the communities rather than among the current local residents. Fourthly, although there are some positive initiatives by the local people for transcending the cleavage, these efforts also tend to be interfered by the states.
  The conclusion is that transcending the cleavage in rural communities of Mozambique and Rwanda is still a challenge for peace-building, and the states’ interference is giving deep influence over the local communities. More attention, thus, should be given to the state policy and reality at the local level when the academia and practitioners discuss post-conflict peace-building.
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by africa_class | 2012-10-06 13:35 | 【記録】講演・研究会・原稿

国際政治学会での報告要旨「アフリカにおける脱植民地化とナショナリズム―ルワンダの事例を中心に」

昨夜、来月出版する『現代アフリカと国際関係~国際社会学の地平から』(小倉充夫編・東信堂)の打ち合わせを完了。素敵なカバー案の数々に幸せな気分に。でも、幸せは長続きせず、押し寄せる原稿締め切りに追われる連休。
 そして、もうすぐ国際政治学会の報告が・・・。忘れる前に、記録の為10月19日(金)に名古屋で行う学会報告の詳細です。元になるのは、以上の共著本の2章「『解放の時代』におけるナショナリズムと国民国家の課題――ルワンダを事例として」なので、学会ホームページに原稿をアップしていません(著作権上の問題があるので)。フルテキストをご希望の方は11月の以上本の販売までお待ちください。
 なお、期せずして院生さんと同じような内容になっているので、私の方は「アフリカにおけるナショナリズム」にフォーカスして報告することにしていますので、必ずしも下記「要旨」に沿わないのであしからず。

日本国際政治学会 2012年度 研究大会
10月19日~21日 (名古屋国際会議場)
http://jair.or.jp/event/2012index.html
●分科会プログラム
http://jair.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/convention/2012/2012bunkakai1001.pdf

アフリカ分科会 責任者 遠藤貢(東京大学)
テーマ ルワンダ内戦の歴史的再検討
司会 遠藤貢(東京大学)
鶴田綾(エジンバラ大学)
「ルワンダ民族対立の歴史的再検討―革命及び独立期を対象に」
舩田クラーセンさやか(東京外国語大学)
「アフリカにおける脱植民地化とナショナリズム―ルワンダの事例を中心に」
討論 武内進一(日本貿易振興機構アジア経済研究所)

要旨
<アフリカにおける脱植民地化とナショナリズム~ルワンダの事例を中心に>
<所属>東京外国語大学大学院総合国際学研究院
<名前>舩田クラーセンさやか
 これまで筆者は、モザンビークを事例として、現代アフリカの「統一」と「分裂」について研究してきた。ここ数年は、独立後の紛争から20年を経たモザンビークとルワンダの平和構築について比較研究を行ってきたが、ルワンダについて関心を寄せ、研究調査するにつれて、虐殺を経たルワンダの現在、そしてその過去が、現代アフリカ全体で生じた社会・政治変動と無関係に起きたものではないと考えるに至った。
 一般に、ルワンダの1994年の虐殺、その歴史的背景については、ルワンダの独自性が強調される傾向にある。植民地支配下で間接統治を担ったトゥチと呼ばれる集団と、支配された側のフトゥという集団間のエスニック対立が独立後も継続し、虐殺に至ったという考えである。もちろん、いずれの歴史的事象も、独自性や固有性を抜きに理解されるべきではない。早くから王国が国家形成過程にあったルワンダとそれ以外のアフリカ諸国には違いも多い。しかし、1994年の虐殺の歴史的起源として重視されることの多い1950年代末から1960年代初頭の植民地末期は、アフリカが全体として脱植民地化プロセスに入っていた時期であり、各地で各種集団間の衝突や混乱が生じていた。このことと、ルワンダを無関係に論じるのではなく、関連づけて考察した時に、ルワンダの現在の課題はどのように見えてくるだろうか。この問いが、本報告の狙いである。
 したがって、本報告では、ルワンダ虐殺の背景を準備したルワンダの脱植民地化プロセスとネイション形成を、1950年代後半から1960年代前半のアフリカ全体の政治変動の中に位置づけることにより、その困難を世界史的展開として論じることによって、現在のルワンダの課題を検討する際のもう一つの視座を提供したいと考える。
 本報告の構成は次の通りである。まず、アフリカの脱植民地化における解放と主体の形成がどのような状態にあったのか。特に、ネイション形成に重要な役割を果たしたナショナリズムはどのように準備され、生じ、機能したのかを整理する。次に、前節での整理を踏まえつつ、ルワンダに焦点を当て、そもそもの植民地化過程がネイション形成やナショナリズムにどのような影響を及ぼし、脱植民地化はどのように進められたのかを明らかにする。最後に、アフリカ史の中にルワンダを位置づけながら、現在の課題について考察する。
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by africa_class | 2012-10-06 13:19 | 【記録】講演・研究会・原稿

UNDPシンポ「TICAD Vに向けて~アフリカ開発の課題と可能性~」(6月13日:要申込み)

DPさんの依頼で、このシンポに出ることになりました。
「人間開発報告書」の最新号のフォーカスがアフリカであり、日本
のアフリカ研究者に出てほしいということで、役不足なんじゃないか
・・・と思うのですが、関東にこの手のことを研究している人もおらず、
現在報告書精査中。
 なお、これまたDPさんからの依頼で、前日(12日)にゼミにDPの
方々が大学にお越しになる見込みです。また詳細が決まったらお知
らせしますね。
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http://www.undp.or.jp/newsletter/index.php?id=110
UNDP公開シンポジウム「TICAD Vに向けて~アフリカ開発の課題と可能性~」のご案内 (6月13日、東京・JICA研究所)
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国連開発計画(UNDP)ではこの度、来年6月に横浜で開催される第5回アフリカ開発会議(TICAD V)までちょうど1年となるのを受けて、アフリカをテーマとした公開シンポジウム「TICAD Vに向けて~アフリカ開発の課題と可能性~」を開催します。
このイベントでは5月15日に初めて刊行されたアフリカ人間開発報告書2012の概要についてご紹介するとともに、政府、民間セクター、市民社会、アフリカ外交団と国連機関の各界関係者の参加を得て、アフリカ開発における日本の役割についてパネルディスカッションを行います。
近年の急速な発展を受けてアフリカへの関心が世界的に高まる中、アフリカの現在と未来を考える貴重な機会です。ぜひ皆様お誘い合わせのうえ、ご参加くださいますようお願い致します。

日時:2012年6月13日 14:00-16:30
会場:JICA研究所 (東京都新宿区市谷本村町10-5) 地図
後援:外務省、国際協力機構(JICA) (*外務省は申請中)
プログラム(案):
14:00 開会挨拶(弓削昭子UNDP駐日代表・総裁特別顧問)
14:05 第1部 アフリカ人間開発報告書からみるアフリカの今
  アフリカ人間開発報告書の概要(ペドロ・コンセイソンUNDPアフリカ局チーフエコノミスト
  TICAD主催者からのコメント (草賀純男 外務省アフリカ審議官)
  TICAD共催者からのコメント (谷口和繁 世界銀行駐日特別代表)
15:00 第2部 パネルディスカッション「TICAD Vの課題と日本の役割」
 モデレーター:道傳愛子 NHK解説委員(*依頼中)
 パネリスト:スチュアート・コンバーバッハ駐日ジンバブエ大使・在京アフリカ外交団長
  乾英二 JICAアフリカ部長
  堀田隆之 パナソニック株式会社渉外本部国際渉外グループ参事
  舩田クラーセンさやか 東京外国語大学大学院総合国際学研究院 准教授
  ラミン・マネウ 駐コンゴ共和国国連常駐調整官・UNDP常駐代表
 コメンテーター:ペドロ・コンセイソンUNDPアフリカ局チーフエコノミスト
16:25  閉会挨拶(細野昭雄JICA研究所所長)
16:30  閉会
申し込み:UNDPのイベント専用登録サイトよりお申し込みいただくか、お名前・ご所属・連絡先を明記の上、メールまたはFAX(03-5467-4753)にてお申し込みください。
http://www.undp.or.jp/symposium/index.php?id=11
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by africa_class | 2012-05-29 23:47 | 【記録】講演・研究会・原稿

国際開発学会(6月2日土@横浜国立大学)で発表します。アフリカ関係の報告も沢山あるので是非どうぞ。

今まで入ることを心理的に避けてきた国際開発学会・・・に去年入り
ました。なぜ避けてきたかというと、市民活動として、日本のアフリカ
政策のアドボカシー活動を行っており、この学会には援助関係者が
山ほどおり、知り合えば知り合うほど、なあなあになったり、市民活
動をやりづらくなると感じていたためです。まあ、時間がなかったし。
 一部思い込みのところもあり、他方これでよかったと思いつつ、ア
フリカのことを学び、学生の前で話す以上、皆が関心事の開発政
策の議論がされる学会に、きちんと参加したほうがいいな・・・と思う
ようになりました。が、すでに3つの学会に入っている以上、どうな
んだろう・・・と思っていたら、今回の震災と事故が起こりました。
 私は、以前から、日本と南の国々とは共通点があると思っていま
した。まだ未整理なんで、思いつき段階ですが。
①日本の社会構造(中央=周辺*国内的南北格差!)
②この間の国家政策の在り方、
③民主主義の定着の課題、
④経済成長中心主義の考え方、
⑤住民・人びとの主体性、主権が中心にないこと、
⑥専門家等の「エリート」と人びとの間の乖離
⑦人間の安全保障よりも国家(政権・構造)の安全保証を優先
 そして、震災後の課題が、アフリカ等の和平後や災害後、ある
いは援助の際の課題に類似した側面を有すると思い至りました。
①現場のニーズに遅れる(人びとから遠い)国家機構
②「当事者」と外部者の想いや手法の乖離や断絶
③新しいものが生まれる好機である一方、旧い構造が強めら
 れる傾向
④女性・ジェンダーの視点の欠落・軽視
⑤中長期的展望の欠如
 さらには、原発事故に伴う現在の状況、福島乳幼児妊産婦ニ
ーズ対応プロジェクトFnnnPの活動による考察を深めるにつけ、
日本が欧州よりもそれ以外と類似する社会なのではないか・・・
という印象を持つようになりました。
 がしかし、学術的にはまだまとまっていません。今の私にはこ
の考えをもっともらしい学術用語で語ることは当面不可能でし
ょう。思考は止むなく続けているものの、早合点してはいけない
とも思っています。
 でも、仲間にめぐまれ、活動とその活動で考えたことを研究者
の皆さんの前で紹介する機会を与えていただきました。
 以下もしよろしければ国際開発学会での報告にお越しくださ
い。あるいは、我々の報告に留まらず、アフリカやその他沢山
面白い報告があると思うので、是非どうぞ。

■国際開発学会
http://www.jasid.org/wp/conference.html
1 開催日:2012年6月2日(土)
2 場所:〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-3
横浜国立大学 経済学部 講義棟1号館・2号館、
経営学部講義棟1号館
(http://www.ynu.ac.jp/access/index.html)

■当日プログラムや要旨
http://jasid.org/wp/wp-content/uploads/2010/08/program_jasid_20120517.pdf

■セッション 15: 震災・災害 会場 F 106 教室
(14時45分~16時45分)
福島原発事故後にみられる開発の課題
-福島県内外の未就学児家族の現状から考える-
重田康博(宇都宮大学)
阪本公美子(宇都宮大学)
舩田クラーセンさやか(東京外国語大学)

■シンポジウム
6 月 1 日(金) Friday, 1 June 2012
プレイベント「ポスト MDGs(ミレニアム開発目標)はどうあるべきか」
Special Event (Symposium) “Designing Post-MDGs (Millennium Development Goals)”(In Japanese)
主催:国際開発学会社会連携委員会
日時:2012 年 6 月 1 日(金) 18:30~21:00
会場:横浜開港記念会館講堂 Venue: Port Opening Memorial Hall

6 月 3 日(日) Sunday, 3 June 2012
ポストイベント「西アフリカ内陸半乾燥地での砂漠化対処と生計向上支援のあり方を探る」
Post-event (Symposium) “Discussions on combating desertification and developing livelihood in inland semi-arid area of West Africa.” (In
Japanese)
共主催 総合地球環境学研究所、国際開発学会、緑のサヘル、環境省、JICA、地球・人間環境フォーラム
日時 2012 年 6 月 3 日(日)14:00~16:00
場所 JICA 横浜会議室1(定員54 名)(横浜市中区新港 2-3-1)Venue: JICA Yokohama
参加者予定者:
アフリカの貧困問題や砂漠化対処に関与してきた NGO/NPO、関連組織、省庁、研究者、企業等
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by africa_class | 2012-05-18 19:17 | 【記録】講演・研究会・原稿