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カテゴリ:【311】新聞ランキング( 2 )

山本太郎さん事情聴取を事例に批判的思考&メディアリテラシーの練習をしてみよう

午前の授業+8時間ぶっ続けのゼミを経て帰宅。
寒いですね・・・ペレットストーブをつけるもののまだ寒い・・・。
夕食をしっかり作る元気もなく、アボガド+うどん+タラマヨの不思議
な夕食を食べ、茨城東海村の原子炉で火災発生とラジオで聴いて、
慌ててネットで新聞を確認してたら、この情報が目に飛び込んできま
した。
 ついに来たか・・・警察・行政による反/脱原発運動へのあからさま
な権力行使。今週月曜日の「アフリカ平和・紛争論」の授業で皆が戦
時中の日本民衆の精神的動員の背景に指摘していた「法」+「警察」
+「報道」の利用ですね。これに「教育」がくっつかないように、アラート
しておきます。
 つまり、以下の通り山本太郎さんが事情聴取を受けたというニュース
です。しかも、このニュースすごいのは、彼が佐賀県庁に抗議に行った
のを「報道で観ていた京都在住の若者」の告発を受けて、警察が動い
た・・・という話です。一体、日本の司法はどうなっているんでしょうか?
 明らかに、政治弾圧です。
 かつてわが大学で、もっともっと酷いことが発生しました。
その時、地元の警察は、「大学からの要請がないと何もできない」とい
って、器物損壊の現場を調べることすらしませんでした。誰かが被害届
を出さない限り、何もしないと言い張って、証拠物件を見せても現場にも
来ませんでした。
 なのに、テレビで見ていただけの人の一声で動くんですね。
 しかし、報道がひどい。以下、皆さんのクリティカルシンキング(批判
的思考)を鍛え、メディアリテラシーを高めるために、まずは自分で
比較してみてください。(著作権の問題もあるので一部削除しています
が肝心のところは削除していません)

【東京新聞】山本太郎さんを聴取 原発抗議で佐賀地検
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011122001002004.html
佐賀県の九州電力玄海原発の再稼働をめぐり、佐賀県庁に侵入し抗議活動をしたとして、建造物侵入や威力業務妨害などの疑いで告発された俳優の山本太郎さん(37)を佐賀地検が事情聴取していたことが20日、分かった。山本さんらによると、聴取は19日。
 告発状によると、山本さんは7月11日、反原発団体のメンバーら約150人と佐賀県庁を訪れ、再稼働を認めないよう抗議活動を展開。庁舎に入り古川康知事との面会を求めたが、会えないまま職員に請願書を手渡し立ち去った。
【産経】俳優の山本太郎さんを聴取 原発抗議で佐賀地検
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111220/crm11122022420023-n1.htm
 佐賀県の九州電力玄海原発の再稼働をめぐり、佐賀県庁に侵入し抗議活動をしたとして、建造物侵入や威力業務妨害などの疑いで告発された俳優の山本太郎さん(37)を佐賀地検が事情聴取していたことが20日、分かった。山本さんらによると、聴取は19日。
 告発状によると、山本さんは7月11日、反原発団体のメンバーら約150人と佐賀県庁を訪れ、再稼働を認めないよう抗議活動を展開。庁舎に入り古川康知事との面会を求めたが、会えないまま職員に請願書を手渡し立ち去った。報道を見た京都市の行政書士の男性(28)が告発状を提出し、地検が9月に受理していた。
 山本さんは20日、東京都内で記者会見し、「政治的な弾圧以外の何ものでもない」と地検の対応を批判した。
【日刊スポーツ】山本太郎「日本の司法は機能していない」
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20111220-878947.html
 俳優山本太郎20+ 件(37)が20日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見を開いた。(中略)
 11月24日に欧州へ飛び、ドイツ、原発事故が発生したチェルノブイリ、そしてベラルーシを歴訪し、現地の脱原発運動などを取材して14日に帰国。その後も福島県郡山市、愛媛県松山市などを相次いで訪ね、講演などを行ってきた。
 そんな中、福島第1原発事故を受け、郡山市在住の小中学生14人とその親が同市に集団疎開を求める仮処分申請をした件で、福島地裁郡山支部から却下の決定が下ったことを、山本は痛烈に批判した。「子どもたちの無用な被爆を避けることが出来たのに、1人の大人としてものすごく情けない判決。日本の司法は機能しておらず、長いものに巻かれるのを目の当たりにした」と怒りをあらわにした。
【スポニチ】原発抗議で佐賀県庁に侵入…山本太郎を佐賀地検が聴取
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/12/20/kiji/K20111220002283561.html
 告発状によると、山本は、反原発団体のメンバーら約150人と佐賀県庁を訪れ、再稼働を認めないよう抗議活動を展開。庁舎に入り古川康知事との面会を求めたが、会えないまま職員に請願書を手渡し立ち去った。
 報道を見た京都市の行政書士の男性(28)が告発状を提出し、地検が9月に受理していた。
 山本は20日、東京都内で記者会見し「政治的な弾圧以外の何ものでもない」と地検の対応を批判した。

以上は今夜の報道。以下は一昨日の報道。
【朝日】山本太郎さん「脱原発」講演・デモ行進
http://mytown.asahi.com/kagawa/news.php?k_id=38000001112190001

以上でみてほしいのは、
①各新聞の見出し
②各新聞でカバーした現象
③各新聞で引用したリソース
④各新聞の見出しの在り方
⑤各新聞を読んだ上で山本太郎さん、反原発団体、佐賀県(知事)、
京都の「市民」、警察、原発のイメージの違い
⑥誰の情報に基づいて報道しているか、またそれを明示しているか、
⑦以上の違いはなぜ起こるのか、
という点です。

そして、次に考察してほしいのは、
(1)県庁に県や知事の対応を批判するために面会を求めに行ってはいけないのか?
(2)なぜこの行政書士は告発状を提出したのか?
(3)なぜ地検はこの告発を受理したのか?
(4)なぜ警察は事情聴取をしたのか?
(5)なぜ山本太郎さんはこのことを外国特派員協会で発表したのか?
(6)この件での佐賀県の役割は何か?
(7)この件での国家の役割は何か?
(8)なぜこのタイミングで事情聴取をしたのか?
(9)今原発をめぐる議論で何が起きているのか?
(10)国民投票の署名は関係しているのか?
という点です。

これを一つずつ考え、調べて、答えを出すだけでも、日本国家と社会
の過去と現在が、かなりクリアーに見えてくることと思います。
本来、新聞がやるべき仕事ですが、残念ながらいつも楽しみに読んで
いる東京新聞ですらこの体たらくです。こんな風に警察や権力に迎合
すると、いつか自分たち自身の息の根も同じように止められてしまうと
いう危険を、東京新聞だからこそ自覚してほしいと思います。
 反面教師ならぬ、反面教材ばかりが増えていくことに、なんともかな
しい思いです。
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by africa_class | 2011-12-21 00:43 | 【311】新聞ランキング

子どもの健康と権利に基づく新聞勝手ランキング:小佐古参与、子どもの被ばく基準容認できないと辞任

内閣官房参与で放射線安全学の小佐古(東京大学)教授が、政府の対応
を批判して辞任したそうです。特に、子どもの被ばく基準を容認できないと
されており、我々がこれまで指摘してきた点と同様の見解を示されていま
す。記者会見は以下で見ることが可能です。
http://www.youtube.com/watch?v=1DQfFR4NsZM
====
小学校などの校庭利用で文部科学省が採用した放射線の年間被曝(ひばく)量20ミリシーベルトという屋外活動制限基準を強く批判。「とんでもなく高い数値であり、容認したら私の学者生命は終わり。自分の子どもをそんな目に遭わせるのは絶対に嫌だ」と訴えた。「通常の放射線防護基準に近い年間1ミリシーベルトで運用すべきだ」とも述べた(朝日新聞)。
====
 これに対する反論を、枝野氏が記者会見で(Twitterでも読めます)
■Kantei_Saigai 首相官邸(災害情報)
枝野官房長官会見(11:35)/昨日辞任された小佐古参与が、福島県内の小学校等の利用基準が年間被ばく線量限度を20mSvとされたことを問題視されておられますが、これは明らかに誤解をされていると思いますが、20mSvまでの被ばくは構わないという方針では全くない。
 
このニュースに関する新聞各紙(Online)の比較を是非してみてくだ
さい。今回から、「子どもの健康と権利を重視する視点」で各紙を勝手に
ランキングします。このニュースで一番良かったのは、朝日新聞と毎日新
聞。朝日新聞では、冒頭に紹介した重要な論点が、小見出しでも示され、
分かりやすいです。また、毎日新聞は辞意の要旨を丁寧に掲載しており、
小佐古教授が、何を問題視しているのか読者に分かりやすく提示していま
す。
 今回一番注目したのは、毎日新聞に掲載された要旨の中の、教授の以
下の文面。政府の半径20キロや30キロに限定した視点ではなく、「東北」
そして「関東」と広い範囲の子どもたちの健康への被害を指摘しています。
========================================
甲状腺の被ばく、特に小児が受ける放射線量を関東、東北地方全域にわたって迅速に公開すべきである。
========================================
 これまでの報道で問題が多かった朝日新聞ですが、このブログでも指
摘したように、ここに来て報道姿勢が変わりつつあります。「誰の側に立
って報道するのか」・・・の原点を思い出して頑張ってほしいところです。

 読売は、3位がなくて5位。子どものことを最後に触れているものの、そ
の理由が、「この数値を小学生などに求めることは許し難い」とだけ書か
れており、なぜ許し難いのか示していません。朝日の記事では、はっきり
と1ミリシーベルトと書かれている他、毎日の記事では、今後のモニター
の重要性が指摘されており、読売の記事だけ読んでいても事態の深刻
さは伝わって来ません。
むしろ、見出しにあるように政府の対応の批判に小佐古教授の辞任ニュ
ースが使われている印象が強く、その意味で政治的な意図が透けて見
えます。この論調は、大災害や原発事故という複合危機が起きている現
在の日本に不必要な論調だと思います。国会でも同種の議論がされて
いますが、今議論すべきは、重箱の隅をつつき合うことではなく、①何故
これが起ったのか(root causes)を明らかにする第三者的組織設置、
②現状を打開するための方策の議論、③反省に立ってどのような政策
を立法府として示していくのか、ではないでしょうか。なんでもかんでも、
政治闘争に利用される事態そのものが、今回のような不幸な出来事を
招いたroot causesの一部であり、メディアも国会議員もそのことに
ついて無自覚すぎます。
 一方、この手の報道今回の記事で、強さを発揮してきた産経新聞です
が、今回辞めたとのことだけが報道されており、これでは文字数を使っ
て報道する意味がない記事となっています。小佐古教授が誰で、何故
辞めたのかを示さないと、一般読者にとって無駄な情報にしかなりませ
ん。せっかく大量の文字情報を載せられるOnline新聞。記者さんは
もっと長い記事を書いたはずですから、載せてあげればいいのに。
 学生が現在取り組んでいる日本の新聞と海外の新聞の比較ですが
(対象はアフリカ報道の量・質分析)、例年の結論として、日本の新聞
の「中身の薄さ」が挙げられます。使われている紙の量が違うといえば
それまでですが、それこそOnlineではキャッチアップできるはず。
 がんばれ、日本のOneline新聞。

【子どもの健康と権利から見た新聞記事勝手ランキング】
【1位】朝日:小佐古参与が抗議の辞意 子供の被曝基準「容認できぬ」
http://www.asahi.com/politics/update/0429/TKY201104290314.html
 内閣官房参与の小佐古敏荘(こさこ・としそう)・東大大学院教授(61)が29日、東京・永田町で記者会見を開き、参与を辞任する意向を表明した。小佐古氏は菅政権の福島第一原発事故対応について「法律や指針を軽視し、その場限りだ」と批判した。(中略)(冒頭引用文)
 また、緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)による放射性物質の拡散予測が4月下旬までに2回しか公表されなかったことも批判。「今のやり方は、東京で数字をぼっと決めてやっている」と指摘し、政権の対応について「私がやってきたことからは外れているので、これ以上とどまっている理由はあまりない」と語った。
【1位】毎日:東日本大震災:小佐古・内閣官房参与の辞任表明文要旨
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110430ddm002040204000c.html
・官邸と行政機関は、法律などに沿って原子力災害対策を進めるという基本を軽視し、その場限りの対応をして収束を遅らせているように見える。
・「緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)」が、法令などに定められた手順通りに運用されていない。
・甲状腺の被ばく、特に小児が受ける放射線量を関東、東北地方全域にわたって迅速に公開すべきである。
・放射線業務従事者の緊急時被ばく限度の引き上げで、官邸と行政機関が場当たり的な政策決定をとっているように見える。放射線審議会での決定事項を無視している。
・年間20ミリシーベルト近い被ばく者は約8万4000人いる原発の放射線業務従事者でも極めて少ない。年間20ミリシーベルトとした校庭での利用基準に強く抗議する。(後略)
【5位】読売:小佐古参与「官邸の対応場当たり的」と辞職届
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110429-OYT1T00571.htm
東京電力福島第一原子力発電所の事故への対応に当たるため、先月、内閣官房参与に任命された小佐古敏荘こさことしそう東大教授(放射線安全学)は29日、国会内で記者会見し、「政府の対応は法にのっとっておらず、誰が決定したのかも明らかでなく、納得できない」として30日付で参与を辞任することを明らかにした。(中略)
 具体的には、年間被曝ひばく放射線量20ミリ・シーベルトを上限に小学校などの校庭利用を認めた政府の安全基準について、「この数値を小学生などに求めることは許し難い」と指摘した。
【ランク外】小佐古参与が辞任
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110429/plc11042917330011-n1.htm
 内閣官房参与に任命されていた小佐古敏荘東京大大学院教授が29日午後、首相官邸に菅直人首相を訪れ、参与を辞める意向を表明した。(後略)
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by africa_class | 2011-04-30 19:37 | 【311】新聞ランキング