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カテゴリ:【311】子ども・福島乳幼児妊産( 34 )

【2月20日19時~@IWJ CH8 「終わらない原発震災の被害―北関東の被災者・福島県からの避難者調査から」

体調が悪く皆さまにはご心配をおかけしています。
一個ずつ病床からノロノロ片付けているところです。
今は基礎ゼミ論文26本の採点地獄中ですが、例年のようにサクサクいかずとても困っています。が、なんとか・・・後10本まできました。学生にとっても3度目の提出<したがって私にとっても3度目の採点と添削・コメント>なので大変だったと思いますが、1年生とは思えないよい論文になりつつあります。

さて、下記の通り、2月8日に明治学院大学で開催しました報告会とパネルディスカッションの様子が、明日20日の19時からIWJで配信されることになりましたので、ご連絡します。

震災そして原発事故から3年が経過 しようとしています。勝手な風化に心を痛めています。福島にいらっしゃるご家族、帰られたご家族、避難されているご家族、それぞれ本当に 辛い状況であることは変わりなく、長期化により事態は悪化しています。まずは、何が起きているのか共に学びましょう。

その上で、このことを「他人事」とせず、「自分事」として、長きにわたる取り組みをやっていきましょう。団体としては、FnnnP(福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト)としての活動は今年度いっぱいとなりますが、当然ながらメンバーそれぞれの地域や自身の活動は今後も継続していきます。現在、インターンが、活動のふり返りと今後の引き継ぎ先、ご挨拶などを満載したニューズレターを作成中ですが、完成したら皆さまとも共有しますので、詳しくはそちらをご覧ください。

この問題は長く長くつきあっていくことなので、一歩ずつやていきましょう。ドイツでは、今でも毎年ウクライナから保養の受入を毎年やっています。

さきほど、広島の友人が、福島やその周辺・関東からの避難や保養を希望する家族受入れのシェアハウスをつくっていると聞きました。とても勇気づけられました。他県でお子さん二人を抱えて避難中のお母さんからも、不登校だった息子さんが少しずつ学校に行くようになったとのメッセ―ジを頂き励まされました。誰にとっても大変な毎日だと思いますが、子どもたちのために独りで抱え込まず、支え合いましょう。

辛いことの多い日々ではありますが、支え合って前を向いて歩いていければ・・・と私自身改めて思いました。いつも、皆さんに勇気づけられます。感謝。

では、明日は是非IWJを!

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「終わ らない3.11原発震 災の被害 ―北関東の被災者・福島県からの避難者調査から考える―」
アンケート報告会とパネル ディスカッション 画像記録配信のご案内
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[配信日時] 2014年2月20日(木) 19:00~
[配信URL] http://www.ustream.tv/channel/iwj8

【日 時】 2014年2月8日(土)13:00~16:30
【場 所】 明治学院大学白金キャンパス 本館1201教室

【主 催・共催】
宇都宮 大学国際学部附属多文化公共圏センター 福島乳幼児・妊産婦支援プロジェクト
群馬大 学社会情報学部附属社会情報学研究センター
茨城大 学人文学部市民共創教育研究センター
明治学 院大学国際平和研究所(PRIME)


【プロ グラム】 
第1部 北関東 地域の被災者・福島からの避難者調査報告 13:00~14:50
司会: 齋藤百合子(明治学院大学)

①茨城 県内被災地域 「茨城 県震災直後の食行動と甲状腺検査意向調査」(原口弥生 茨城大学)
②群馬 県内被災地域 「放射能に関する意識・行動調査」(西村淑子 群馬大学)  
③栃木 県内被災地域 「乳幼児保護者アンケート」(清水奈名子 宇都宮大学)  
④福島 県からの避難者アンケート
(高橋若 菜 阪本公美子 匂坂宏枝ほか 宇都宮大学  原口 弥生 西村淑子)

第2部 パ ネル・ディスカッション 15:10~16:20
「終わ らない被害と被災者の権利を考える」

司会: 重田康博(宇都宮大学)

<パネ リストのご紹介>
● 伊藤和子(いとう かずこ)
弁護 士。国際人権NGOヒュー マンライツ・ナウ事務局長。日弁連両性の平等に関する委員会委員。国際人権問題委員会委員。UN Women アジ ア太平洋地域アドバイザー。国際人権法学会。ジェンダー法学会理事。

● 手塚 真子(てづか まこ)
栃木県 那須塩原市在住。栃木県北部の放射能汚染問題への対応を進めるため、「那須塩原放射能から子どもを守る会」を立ち上げ、現在も代 表として活動中。 

● 大山 香(おおやま かおり)
福島県 富岡町出身、栃木県宇都宮市在住。福島市からの自主避難者として、「とちぎ暮らし応援会」の訪問支援員、「栃木避難者母の会」代 表として活動中。

● 村上岳志(むらかみ たけし)
福島県 福島市出身、新潟県新潟市在住。新潟市域の避難者自治会、新潟市避難者支援協議会、広域災害避難者支援機構FLIPのそれ ぞれ代表を務め、避難者、支援者の両面で幅広く活動中。
 他
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by africa_class | 2014-02-19 17:45 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

NHK・Eテレ「原発被災者からの手紙」(24日25日20時~)(勝手な風化と当事者性の限定を乗り越えて)

今日これから急きょ、多分、ブリュッセルに行かねばならず、急ぎ皆さんへのメールをブログにもアップしておきます。

原発事故後に宇都宮大学の皆さん(阪本公美子さん、重田先生ら)と立ち上げた「福島乳幼児妊産婦ニーズ支援プロジェクト」「同ニーズ対応プロジェ クトFnnnP」の活動も2年と2か月を迎えることになりました。

この間、復興庁の水野参事官(私たちも3月4月に要望書を出しに行っています) のツイッター問題で俄かに注目を集めることになりましたが、個人の問題にされてしまっており、福島とその周辺で不安の中暮らしてらっしゃる皆さ ん、そこから避難中の皆さんの苦悩に誠意をもって対応する状況にはなっていません。

こちらの東京新聞の記事をご覧ください。
■「原発事故子ども・被災者支援法」何も進まぬ1年 政府に怒り 方針出して
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062202000120.html
東京電力福島第一原発事故の被災者を救うはずの「子ども・被災者支援法」が無力のまま、二十一日で成立してちょうど一年を迎えた。超党派の議員提出で、衆院、参院とも全会一致で可決したのに、政府は具体化のための基本方針さえ作らない。今月には復興庁担当者のツイッターでの暴言も明らかになった。同日、東京・永田町の参院議員会館に集まった被災者や支援者は、怒りと落胆の声を上げた。 
 「成立した日は、革命が起きたかと思うほどうれしかった。これで私たちの生活が少しでも楽になる、苦しみがなくなると期待したが、変わらなかった」。福島県郡山市から札幌市へ自主避難している宍戸慈(ちか)さんは振り返った。災害救助法の住宅支援があるだけで、生活は苦しい。その支援さえ、来年三月には打ち切られるかもしれない。(後略)


政府や復興庁、官僚や原発ムラの問題もあるでしょう。
メディアの無関心や取り上げ方の問題もあるでしょう。
しかし、やはり市民の一人一人が「我が事」としての意識を持とうとしていないことが、この背景にあると思います。

そのため、時間が経つにつれて苦悩や亀裂が深まっている状態なのに、勝手な「風化」が進行しています。お母さんたち、お父さんたち、とりわけお子さんたちの苦しみの声を、どうにか届けたい。そして、「我が事」として一緒に考えてもらいたい・・・。

そう考えて、FnnnPでは、今年4月に「お手紙プロジェクト」を開始しました。
http://tegamifukushima.blog.fc2.com/
(頂いたお手紙の内公開の許可を頂いたお手紙は以上ブログにアップしています)

そして、本日20時~20時29分まで、NHKのEテレでこのお手紙をもとにした番組が放映されます。FnnnPの新潟拠点の高橋若菜先生、FnnnPのサポーターである栃木・茨城・首都圏拠点の学生の皆さん、私、SAFLANの河崎さんなども参 加しています。二夜連続です。ぜひご覧ください。

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NHKハートネットTV
第一夜 6月24日20時~20時29分
第二夜 6月25日(同上)

Our Voices「原発被災者からの手紙」
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-06/24.html
もう2年がたつ。それとも、まだ2年かな・・・。目に見えない放射能が降ってきたあの時か ら、生活が一変してしまった-」福島原発事故から2年。世の中の関心が薄れゆく一方で、被災者たちの置かれた厳しい状況は続いてい ます。特に、小さな子どもや乳幼児を抱えた世帯では、避難を選択する人、不安を抱えながらも現地に残らざるを得ない人、一度避難をしたも のの福島に戻った人。それぞれの人が、難しい選択を強いられてきました。こうした原発で被災された方々からの手紙を支援団体「福島乳幼児 妊産婦ニーズ対応プロジェクト」が募集しました。手紙につづられていたのは、これまで吐き出すことのできなかったつらい思いや、みずからの判断 に自信が持てず、今も揺れ続けるお母さんたちの胸の内です。1日目は、母親たちの知られざる苦悩に向き合います。

石田 衣良さん(作家)
杉山 文野さん(性同一性障害当事者)
冨永 愛さん(モデル・女優)
「福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト」のみなさん ほか

番組参加者のインタビュー
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/300/
(石田さん、杉山さんの感想がよいと思います。私の問題提起、「当事者性」について応えてくれました)

FnnnPお手紙プロジェクトサイト
http://tegamifukushima.blog.fc2.com/

FnnnPサイト(概要・活動紹介など)
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/

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ここまでくることが出来たのも、事務局スタッフ、ボランティアの皆さん、各拠点長の皆さん、拠点に集う学生やスタッフ、市民の皆さん、協力団 体の皆さん、賛同者や寄付者のみなさん、同僚や家族のお蔭です。この場を借りてお礼申し上げます。

なお、FnnnPの活動は2012年度までを予定していましたが、多くの方の応援を受けて2013年度いっぱい活動を継続しています。そのため、50万円ほどの資金が不足しております。是非ごご理解とご協力を頂けると幸いです。

■コンビニや他行などのATMからのお振込みの場合
ゆうちょ銀行 店番号019店 府中紅葉丘 当座預金 0663428福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト
■ゆうちょ銀行の口座からのお振り込みの場合
10050-78784561
フクシマニュウヨウジニンサンプニーズタイオウ
*以上の口座へのお振込みの際は、別途お振込みのご連絡いただけると幸いです。
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト

■郵 便振替口座(郵便局にて所定用紙を使っての入金)
00100-2-663428
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト

なお、各拠点の2013年度活動予定・連絡先は、FnnnP通信第4号に掲載しています。学 生インターンが作成した力作です。是非ご覧ください。
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-category-32.html


以上、いつもお願いばかりで申し訳ございません!
情報拡散だけでも大変助かりますので、是非ご協力ください。

福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト
代表 舩田クラーセンさやか
(東京外国語大学)

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by africa_class | 2013-06-24 17:47 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

【拡散願】「お手紙プロジェクト」開始~子どもを守る福島のご家族の声~5月13日〆、NHKで紹介予定

昨日書いていたのは、このことでした。
http://afriqclass.exblog.jp/17617081/

どうやったら一般の人達にお母さんたちの想いを伝えることが出来るか・・・2年間考えに考え、色々な人と話し、相談し、具体的なアイディアを頂いて、構想し、準備して2か月。ようやく形になりました。

福島内外の子どもたち、お母さんたち、お父さんたち、お祖父ちゃんに、お祖母ちゃんに、地域の人びとに抱えている苦悩を書いてほしい。一人でも多くの人に耳を傾けてほしい。何年経とうと、勝手な「風化」はさせたくない、まだまだ皆知らな過ぎるから。以下、是非拡散してください。

なお、この先にはさらにサプライズがあるのです。「若い人達とどう繋ぐか」…の工夫。これも形になったら公表しますね。また、福島県以外の高線量地域のみなさんについては、FnnnPとしてではなく、個人として仲間たちと次の企画ができればと考えています。(なお、子どもたちには絵を描いて送ってもらっても良いですよ!FnnnP公式ブログではヤヤコシイので書けませんが・・・絵は活動の中で何らかの形で紹介します!)

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FnnnPは「お手紙プロジェクト」を始めます。
~子どもを守りたい福島のご家族の声~

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去る2月3日に開催した団体報告・討論会「東日本大震災・原発事故発生からもうすぐ2年、私たちは何をすべきか?http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-category-16.html」の後、国内だけでなく、世界各国から取材申し込みや温かい応援メッセージを頂きました。

これらの報道で、改めて問題の深刻さを知り、「何かできないか」と考えて下さった方も沢山いらっしゃいました。
しかし、全体的にいって、多くの日本の皆さんは、被災者が抱え続けている問題について多くを理解せず、また「被災者支援法」については存在すら知らないという現実があります。

しかし、皆さまご承知の通り、原発事故の問題は、被災地や被災者だけの問題ではありません。私たち もまた、当事者です。そして、放射能の問題は、先の長い闘いを子どもを守りたいと願う沢山のご家族に強いています。私たちは、「復興」の掛け声の一方で、何年経っても続いていくであろう苦悩に、どうやって向き合っていくことができるでしょうか?

そこで、FnnnPでは、この問題を風化させず、ひとりでも多くの方にこの問題に関 心を持っていただけるよう働きかけることを目的に「お手紙プロジェクト」 をスタートしました。

また、この試みは、福島の子どもを守りたいと奮闘する県内・外の皆さまが、自らの「心の声」と向き 合う時間を持っていただくことも企図しています。まずは「お手紙」のプロジェクトを始動させ、次に「オーラルヒストリー」や「自分史」のプロジェクトも実現出来ないかと考えています。

いただいた皆さまの「お手紙」は、当会の活動の中で紹介させていただく他、NHKの番組として放映 される予定です。以下、詳細です。ふるってご応募下さい。また、ぜひこの情報を拡散してください。

2013年4月14日 
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクトFnnnP
代表 舩田クラーセンさやか


詳細→http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-entry-539.html
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原発事故で被災した皆さまからの手紙を募集します
<<締切:2013年5月13日(月)必着>>

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福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト(FnnnP)では、原発事故後、小さな子どもを抱えるご家族を中心に、福島県からの保養・避難のサポートや実態調査を行ってきました。同様に、 福島県内の子育て団体と協力し、実態調査を行い、明らかになったニーズに対応してきました。
(公式ブログ:http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/)

その中で、放射能に対する不安を感じていても声を上げられない、あるいは、地域や家族の中にも分断が起きている現実を目にしてきました。国策によってなされてきた原発政策、そして事故によって生じた苦悩を、個々の家族が背負わされる状態が続いています。

そうした状況を、一人でも多くの方に知っていただくため、FnnnPでは、子どもを守りたいと考え日々悩みながら生きていらっしゃる福島県在住、あるいは福島県から避難した皆さんから手紙を募集します。

「家族や地域の中での葛藤・軋轢」「放射能汚染と向き合う中での不安・精神的な落ち込み」など、これまで外に向けて話すことができなかった辛い経験。あるいは、「厳しい状況の中で救われた言葉や勇気づけられた経験」など、みなさんが今、心の中で抱えている想いを手紙に綴っていただけないでしょうか。

原発事故後、お一人お一人が経験された現実に耳を傾けることで、この問題を風化させず、自分の問題として捉えてもらえるきっかけになればと考えております。お寄せいただいた手紙は、FnnnPのウェブ上や、冊子や出版物での紹介を予定しています。

また、ご承諾をいただけた手紙についてはNHK・Eテレの番組に提供し、その一部を番組、ならびに番組HPで ご紹介させていただく可能性があります

【募集テーマ】  
「今、あなたに伝えたい」
(夫、妻、両親、子ども、友人など大切な方へ宛てた手紙、被災地以外の方に向けた手紙、また、誰に宛ててよいか分からない想いなど、宛先の無い手紙でも構いません)
・ わかって欲しい苦しい胸のうち
・ 私が救われた言葉 ・ 勇気づけられた出来事  など

※ 字数は自由です。 
(400字程度から2000字程度を目安に想いをお寄せ下さい)
※ プライバシーの関係で、匿名での手紙の応募も可能です。
※ 募集された手紙の内容やいただいた個人情報については、厳重に管理をいたします。

【宛先・問い合わせ先】       
※不明な点はメールにてお問い合わせ下さい
〆切り:5月13日(月)

① 郵便  〒 183-0004 
  東京都府中市紅葉丘3-37-2 府中紅葉丘郵便局留
  東京外国語大学 舩田研究室内 FnnnP事務局 宛

②Eメール  tegamifukushima@gmail.com
 (※1 2 いずれの場合も下記フォームに記入し・同封して下さい)

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
【記入フォーム】
①お名前 (ふりがな)              (             ) 
②現在お住まいの住所 
〒                                              
③被災前の居住地(市町村)                     
④ご連絡先  
(直接連絡を差し上げて差し支えない番号・アドレスをご記入下さい)
  Tel:                  Eメール:                    
⑤NHKの番組での紹介・NHKからの連絡の可否 
  ( 可能   /   不可 ) ※どちらかに〇
⑥FnnnPの活動の中での紹介の可否  
  ( 可能   /   不可 ) ※どちらかに〇
⑦ FnnnP事務局からの連絡の可否
  ( 可能   /   不可 ) ※どちらかに〇
⑧FnnnPの活動で公開、あるいはNHK番組でご紹介する際の匿名希望 
  ( 匿名を希望(ペンネーム)   / 記名で構わない ) 
※どちらかに〇
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by africa_class | 2013-04-14 22:23 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

淡路島での大地震の日、阪神淡路から18年目、東日本から3年目に考えたこと~同情でなく共感を

昨夜、ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』を読んだ。
勿論、両脇には積み上がった依頼原稿のための研究書が山積み状態の中、一昨日買ったこの一冊を取り出してしまった。そして、その選択に後悔どころか、今の私にこの本が必要だったということが良く分かる。

速読してしまう癖を抑えながら、一行一行の、一見冷静で鍛えられた文章の、底辺に横たわる絶望と苦悩、その先に輝かんとする命と希望と、一歩ずつ向き合おうと試みた。

あえて再度の1章を残して朝が訪れた時、既に私は感謝でいっぱいだった。
このことについては、また書きたいと思う。

中学生の時に手に取って、その冷静さが馴染めなかったことを、今更ながら後悔している。10才の時に読んだアンネ・フランクの日記のような調子を期待していたからだろうか?あるいは、もっと感情的な爆発を期待していたからだろうか?若さとはそういうものかもしれない。

それから平和のための戦争や虐殺や暴力の研究を続けてきて、現実社会と格闘してきて、歳をとって、ようやくもう一度この本に向き合えるようになったのだと思う。人の持つ絶望的なまでの愚かさと罪深さ。そして、それを乗り越えようとする精神の可能性。

この本を三十年が経った今、つい手に取って買ったのは、これが東北の被災地でとてもよく読まれていると聞いていたからだった。その意味を理解したいと思った。今私の中に、そのことの意味が少しずつ沈殿中ではあるけれど、ドイツに行き強制収容所に子どもと行ってから、改めて考えたいと思う。

彼は、ドイツに避難してから数か月後、突然オランダで「アンネの家」に行きたがったという。私と一緒に本を読んでいたこともあるのだけれど。行列で(日本の観光客ばかり・・・)諦めたそうなのだけれど、父親もまたアウシュビッツにも連れて行くべき時がきたと思っている。でも、さすがにルワンダに行ったとき、虐殺現場には一緒に連れてはいけなかった。またそのことは別の時に。

息子は多感な子だ。外国人の子どもとして日本で生まれ育つとどうしても、色々なことに気づかされるからもあったろう。でも、彼が、社会の不正義に身を持って心を揺さぶられるようになったのは、原発事故のせいだと思う。彼は突然目覚め、一人の力ではどうしようもない不正義を目の前に、立ち尽くしている。

私は彼の中の怒りと悲しみと共感と諦めをただ抱きしめる。横にはいられないから心の中でぎゅっと。横にいたとしても、これは彼の闘い、彼の人生だから。やはり抱きしめる以上はしてはいけないと思う。

彼の人生。
彼はどのような人として生きていくんだろう。
せめていつでも帰る場所を、温かい食事を、用意しておきたいと思う。

<<またしても、話が随分それました・・>>

そういう気分で目覚めた私の目に飛び込んできたのは「淡路島マグニチュード6.0」のニュースだった。先週末そこにいたから・・・というだけではない。この間、私が接してきた原発事故からの避難者のお母様たちの言葉の一つ一つと、ネット上の雰囲気が、18年前に感じたことを呼び起こしたからであった。

<<と、ここまで書いたのにすみません・・・。原稿どうしても明日までなのと、福島のプロジェクトが最終段階で、ツイッターで書いたことを例のごとく貼り付けておきます。とりあえず今日のところはこれでご勘弁。>>

そう。災害時に起こる「被災地」「被災地周辺」「それ以外」の認識のギャップは、①「揺れその時」→②「被害/それからの逃亡のため闘っている瞬間」→③「被害が遠方にも明らかになる時」→④「『復興、復興』が叫ばれる時」→⑤「被害が分断を生む時」→⑥「勝手に風化される時」…に顕在化。

唯一「被災地」「被災地周辺」「それ以外」のギャップが埋まる瞬間が、③「被害が遠方にも明らかになる時」。これは何と言ってもテレビの威力が大きい。被害状況、嘆く人びとの映像が、余所者の「compassion」を喚起。寄付もボランティアも集まる。でも、それは一時的で疑似的な連帯感。

特に、④「復興」の掛け声が聴こえてきたら次に待ち受けるのは、⑤「分断」と「風化」。18年前の阪神淡路、東日本大震災・原発事故もそうだった。「復興ニュース」の影の苦悩が置き去りに。勿論復興応援すべき、励ましたい気持ち分かる。でも余所者がそれを煽る時、それは彼らの為であること多し。

なぜなら、彼らは③のCompassionを満足させたいから。④「前向きな復興ストーリー」により、「もう次に行きたい」。つまり、⑥「安心して忘れたい」。その空気に直面して、⑤その流れに乗れる人と乗れない人がいる。苦悩は内に内に籠っていく。「いつまで落ち込むの?」の一言を恐れて。

1995年1月20日から神戸市中央区役所で過ごした半年間、積み上がったメディア関係者の名刺は鉛筆一本分の高さだった。彼らは「悲劇」→「頑張り」→「明るい話」を求め、そして…誰もいなくなった。その後一周忌ごとの洪水のような報道。今回も。これに抗うため、週明け一つの試みを発表する。

忘れてならないのは、CompassionとEm/impassionは違うということ。前者は憐みの感情。同情心。上から目線。後者は共感(to fill, or affect strongly, with intense feeling or passion)。「私たちも当事者だ」「主体」という意識に基づくもの。

この23年ぐらいの試みを経て、私が311後に試みているのはコレ→【「共感」をベースにした、主体的なものに根差した、アメーバー的つながりによる運動】。

一つの答えが、代表を務める「福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクトFnnnP」の活動。奇しくも、全拠点長とスタッフが女たちの、アメーバー組織。
→http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/

やれば出来る。共感をカタチに。
社会を変えよう。
一歩でも、二歩でも。
三歩でも、四歩でも。

五歩後退しても、
立ち止まらず、諦めず、投げ出さず。

仲間を大切に。
ビジョンを忘れず。
闘いは続く、
けれどそれが人生だ、と。
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by africa_class | 2013-04-14 00:32 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

「原発事故から2年、私たちは今何をすべきか?」報告・討論会(2月3日)終了・記事番組一覧

昨日、「福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト&支援プロジェクト」の合同報告・討論会「原発事故から2年、私たちは今、これから何をすべきか?」が終わりました。本当に沢山の方に来ていただき、ありがとうございました。事後報告は現在事務局で作成中ですが、以下の通り多くのメディアに報道していただきましたので、ご報告いたします。(まだ読売新聞等その他新聞は入れられていませんが)
 原発事故が発生してから2年が経過しようとしている現在、避難ご家族や福島に残るご家族の抱える苦悩は深刻化・複雑化する一方です。事態の長期化が個々のご家族に大きな負担を強いている現状を、私たちは、「福島の問題」「子育て世代の問題」に矮小化せず、国策(原発)による結果ということを自分の問題として引き受けていかねばならない・・・と強く思った一日でした。
 子どもたちの健やかな未来のため、立場は異なれど、力を合わせていきましょう。
 そんな報告会になったとしたら、この上ない喜びです。
 また、今回2年目の1か月前にこの報告・討論会を開催したのは、これから2周年を迎える1か月の間に、沢山のメディアにこの事態を知ってもらい、多く報道してもらうことで、支援法の具現化が少しでも進み、ご家族の権利回復が一歩でも進むことを願っての事でした。その一助になったとすれば、これも幸いです。

■報告・討論会概要
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-entry-504.html

◇IWJ中継(5チャンネル)録画放送
http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi5

◇UPLANさんの録画放送
http://www.youtube.com/watch?v=JFNBMTQxyzs&feature=youtu.be

◆2/3東京新聞 朝刊(1面)
被災者支援法 政府対応遅れ 地域指定ジレンマ

◆2/3NHKニュース7(動画)
原発事故避難者への支援を考える
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130203/k10015265061000.html

◆2/3TBSニュース(動画)
原発避難長期化で家族離散が増加
http://news.tbs.co.jp/20130203/newseye/tbs_newseye5247858.html

◆2/4毎日新聞(茨城)
東日本大震災:福島第1原発事故 拠点5カ所、都内で合同報告会--福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト
「全国で団結必要」 避難者要望や活動発表
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20130204ddlk08040050000c.html
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by africa_class | 2013-02-04 19:04 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

【明日ネット中継】「原発事故から2年、私たちは何をすべきか」報告討論会。絆でなく共感ベースの繋がり

国立大学教員にとって最も忙しいこの時期、、、何故か物事が集中豪雨的に発生し、今日はカフェ・モサンビコ・プロジェクトのキックオフ・パーティ(http://cafemozambico.blog.fc2.com/blog-entry-14.html)、明後日は福島の子どもたちに関する大きなシンポ、そしてプロサバンナ・・・と、さすがの私も目まぐるしいですが、皆さんのお蔭でなんとか生き延びています!

何故モザンビークの村でカフェ・モサンビコを始め、福島の子どもや子どもを守りたいママたちを応援し、モザンビーク市民社会を日本に招へいするのか?しなければならないのか?・・・と既に私の分裂症を疑う人もいるでしょう?!しかし、私の中では全てが一貫しているのです。

「人」の権利・尊厳とは、どんな時代のどんな世の中でも、簡単に踏み躙られ奪われてきた。でも、人類は少しずつ前進もしてきたはずでした。しかし、私たちは今岐路に立っていると思う。特に、この日本では、人の権利も尊厳の理解も、それを護ろうとする力も後退し、むしろそれを踏みにじる側あるいはそれをされで良いと思う考え方が強まりつつあると思います。

自分が「勝ち組」と思っている間はめでたい。でも、人生の歯車がちょっと狂っていったとき、この社会でどのような事態になるか考えれば見えてくることも多い。そもそも、私は、原発事故後の子どもたちが置かれている状況を見るとき、表面的には「少子化対策」なるものに大臣まで置いているというのに、口では「子どもは宝」というのに、子どもたちの権利を守るために国家・政府として何一つやっていない現実を目の当たりにする。そしてモザンビーク北部では、「これらの小農の食料安全保障のため、貧困のため」と称し、何故かブラジル・アグリビジネスの進出を日本は援助しようとしています。

「人」のためといいながら、権利が踏みにじられている現場に身を置きながら、私は思うのです。私たちは、簡単に踏みにじられる立場にあり、かつ踏みにじる立場にあるということを。そして、そのように踏みにじる構造を、何もしないことによって支え続けている現実を、胸の奥に刻み込むべきと思っています。

その上で、やはりただ権利迫害に怒ってるだけでも、内省してるだけでも始まらず、私は、一歩でも半歩でも前に進みたいと思う。現実の理解の上で、「じゃあどうすればいいか?」を追求していきたい。

だから当事者のそれぞれが自分の主権に目覚めること、そしてそれを回復し、発揮することを応援したいと思うのです。それは高見に立ってのことではありません。私もまた「人」であり、簡単に権利を奪われる側でもありながら、同時に踏みつける側でもあるからです。皆もそうではないのでしょうか?

自分の無力感に苛まれることもあります。

でも、結局のところ、私は自分を含む人間存在に絶望しながら、やはり夢見てるんだと思う。人の力に。人と人とが繋がった時の力に。ふり返ってみると、その感動ゆえに今まで生きてきたんだと思います。でも「繋がり」は「絆」となった途端人を縛付けます。だから「一人一人の気づきと力」が基本でなくてはいけない、と思う。そして繋がりは絆と違って「境界線」を超えること。

大学に入って、自由を手に入れたと思ったとき、私はこれから先は自分のためではない人生を生きてみようと考えました。いや、結局それが自分のための人生なのですが、やれることは何でもやってみようと心に決めたのです。独りよがりで終わらない、慣習や伝統の力に頼った既存権力構造を下支えする「絆」ではない、水平的な人間関係の可能性を追求したいと思ったのです。以来、いくつもの市民活動をしてきました。そして、この20年間、沢山の出会いと失敗と学びと輪の広がりを経験してきました。

2011年3月11日、大震災が起こって原発事故が発生した時、私は何もできませんでした。自分の小さな家族と学生を守ることしか。20日に関西疎開プロジェクトを立ち上げたものの疎開される方はおらず、アウトリーチのために作ったのが明日報告会を開く二つの団体(FSPとFnnnP)でした。その時、すぐに支えてくれたのは、アフリカに関する市民活動の仲間たちでした。その人たちの一部は、その前の2000年にモザンビークで大洪水が起こった時に支えてくれた仲間たちでした。さらに、その人たちの一部は、さらに前の阪神淡路大震災の時のボランティア仲間たちでした。そして、その人たちの一部は、大学生時代、国際ボランティア活動を推進する団体を作ったときの仲間たちでした。今、モザンビークから当事者の声を日本に届けようと、また団体をつくって募金活動をしていますが、これを支えてくれているのもこれらの活動で知り合った人たちです。

こんな色々な、テーマが違って、年齢もばらばらの、人たちが、繋がり合って、何かを実現している。無償ボランティアどころか、持ち出す一方だというのに。その事実に、私は未来をみるのです。支え、支えられる。踏みにじられる側だから。踏みにじる側にもいるから。そんな一人一人の二面性に、正面から取り組む仲間たち。

で、何を書きたかったのか・・・・いつもながら前置きでほぼ終わってしまいました。授業や講演じゃなく、だらだら書けるブログでよかった。2月3日の報告・討論会がネット中継されるということをお伝えしたかったんです!

福島の活動で感じていること、試みていることは、「絆」ではなく「繋がり」の重要性と可能性です。これほど「絆」というものに翻弄されているお母さんたちを目の当たりにして、「共感をベースにした繋がり」の重要性を実感しています。これは明日語りたいと思います。

なんとか原発事故を風化させないためにも、福島内外のご家族の苦悩や努力を知ってもらうためにも、それを支える市民の横のつながりの重要性に より 多くの人に気づいてもらうためにも、この機会をしっかり生かしたいと考えています。

一般参加については、本日午後で事前申し込みは締め切りました。
当日受付は継続していますが、万一お席がない場合はご容赦ください。

会場から、IWJが同時中継をしてくださる予定です。インターネットの状況次第では、後日録画配信となりますが、遠方にいらっしゃる方にはそちらを是非観て頂ければと思いますので、拡散にご協力 くだ さい。
よろしくお願いします。

(転載・転送歓迎)
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【IWJ中継・録画放送のお知らせ】
~東日本大震災・原発事故発 生からもうすぐ2年、 私たちは何をすべきか?~
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト・福島乳幼児妊産婦支援プロジェクト合同報告・討論会

2013年2月3日12:30-16:30@東京ウィメンズプラザ(渋谷)

現在会場が残席わずかになっております。
当日は、下記のインターネット中継でもご覧いただけますのでよろしくご視聴ください。
特に、日本全国・世界で避難中のご家族に観て頂き、ご意見・感想をお寄せいただけると幸いです。

インターネット中継@Independent Web Journal(IWJ) 日本語
(URL)  http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi5
*電波の状況次第で後日録画放送になる場合があります。そ の際はご了承ください。
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<趣旨>
震災後一カ月で立ち上げられた福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト(FnnnP)ならびに福島乳幼児妊産 婦支 援プロジェクト(FSP)の活動も、もうすぐ2年を迎えます。こ れま で両団体の各拠点(栃木・新潟・茨城・群馬)と福島県内にてご家族の聞き取りやアンケート調査(合計延べ1599世帯)を実施し、830世帯を超える様々なニーズに対応致して参りました。

来る2月3日、 当団体は合同報告会を開催し、これまでの福島県とその周辺4県、首都圏ないでの活動を振り返るとともに、乳幼児・妊産婦ご家族の現状とニーズを紹介するとともに、当事者や福島県の職員さま、支援者の皆さんなど多様な参加者を 交え 今後に向けて「私たちがすべきことは何か」を話し合いたいと考えています。

原発事故から2年。公的な補償や賠償、支援が進まない中、どうすれば子どもたちの安全と健康を守り、福 島の 人びとの権利が回復できるのか、多様な立場の「私たち」が共に集い話し合う機会としたいと考えます。

<プログラム>
司会:清水奈名子 (宇都宮大 学国 際学部准教授/FSPメンバー)
●12:30~13:30 3大学アンケート 結果 報告
・群馬大学社会情報学部 (西村淑子准教授/FnnnP群馬拠点長)
・宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター(阪本公美子 准教 授/FSP事務局長/FnnnP副 代表他)
・茨城大学地域総合研究所(原口弥生准教授/FnnnP茨城拠点長)

●13:30~15:00 福島乳幼児妊産婦 ニー ズ対応プロジェクト活動報告会
・FnnnP設 立背景と2年間を振り返る
(FnnnP代 表・舩田クラ―センさやか 東京外国語大学准教授)
・各拠点における避難者ご家族との歩み 
(以上の拠点長並びに小池由佳 准教授 新潟県立大学)
・当事者団体支援・市民連携の重要性

●15:20~16:20 討論会 「原発事 故か ら2年が過ぎ、私たちは今、これから、何をすべきか?」
・ファシリテーター:舩田クラーセンさやか(FnnnP代表/東京外国語大学准 教 授)
・パネリスト
河崎健一郎 (弁護士/福島の子ども たちを守る法律家 ネットワーク(SAFLAN)共同代表)
西崎伸子 (福島大学行政政策学類准教授/福 島の子ども 保養プロジェクトアドバイザー)
茨城県、群馬県、東京都への避難者4団 体 (FnnnPママ・スタートアップ助成先団体)
佐藤伸司 (福島県保健福祉部子育て支援課副主査)
樋口葉子 (ふくしま子育て支援ネットワーク代 表世 話人)

●16:20~16:30 閉会の挨拶 
重田康博 (宇都宮大学国際学部教授/福 島乳幼児・妊産 婦支援プロジェクト(FSP)代表) 

<本件に関する詳しいお問い合わせ)>
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト(FnnnP)事務局
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
東京外国語大学 舩田クラーセン研究室内     
携帯:090-1710-2067(事務局コーデイネーター黒川)
メール:fukushimaneeds<@>gmail.com 
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by africa_class | 2013-02-02 09:58 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

度重なる地震の夜に考える、活かされない国会事故調提言、3県での避難家族のアンケート、国際協力

 さきほど大きな地震がまたしても東北地域であった。1メートルの津波が石巻であったという。子どもたちはどんなに不安で落ち着かない夜を過ごしているだろうか。本当に胸が痛む。繰り返し同じ場所で大規模な地震が起きている。そんな自然の不条理にやり場のない怒りを覚えながら、しかし自然とはそういうものなのだ、人間はちっぽけだと、自分の無力を自覚する。
 そんな無力な人間たちが創り出した原発。去年の3月11日。東電福島第一原発の近くで、津波や地震で怪我をした人たちを、救えなかった私たちがいる。地震に、津波に…その上原発事故。せめて、原発事故は不要だったはずだった。「絶対の安全」を述べていたのだから。

 ここに、今話題の自民党安倍氏が総理大臣だったときの、安倍氏の答弁書がある。
 原子力工学を大学で学んだ衆議院議員吉井英勝氏が提出した、「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問」に対する答弁である。日付は平成18年。7年前のものである。この時、少しでも危機感を持って、対応をとっておけば、あれほどのズサンな、事故時の東電スタッフの「バッテリーをホームセンターで買ってくる!」話(勿論実現できず)になどならなかったはずだった。ほんの少しでも危機感を持っていたら・・・その後悔も反省もなく、安倍自民党総裁は、原発を再稼働させ、新たに作ることも視野に入れている(経団連から「原発再稼働を条件に自民党に100億円が流れた」という報道も)。

http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm
(内閣衆質一六五第二五六号平成十八年十二月二十二日)
「外部電源から電力の供給を受けられなくなった場合でも、非常用所内電源からの電力により、停止した原子炉の冷却が可能である。(…)我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない。(・・・)地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、原子炉の設置又は変更の許可の申請ごとに、「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」(平成二年八月三十日原子力安全委員会決定)等に基づき経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」

 それがいかに虚偽・欺瞞だったのか、報告書ではっきり記されている。東電事故調査委員会のな~んちゃて報告書ですら、あえて安全を軽視したことを暴露している。

■国会事故調査委員会報告書http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3856371/naiic.go.jp/index.html
「福島原子力発電所事故は終わっていない。これは世界の原子力の歴史に残る大事故であり、科学技術先進国の一つである日本で起きたことに世界中の人々は驚愕した。世界が注目する中、日本政府と東京電力の事故対応の模様は、世界が注目する中で日本が抱えている根本的な問題を露呈することとなった。想定できたはずの事故がなぜ起こったのか。その根本的な原因は、日本が高度経済成長を遂げたころにまで遡る。政界、官界、財界が一体となり、国策として共通の目標に向かって進む中、複雑に絡まった『規制の虜(Regulatory Capture)』が生まれた。
(・・・)「単線路線のエリート」たちにとって、前例を踏襲すること、組織の利益を守ることは、重要な使命となった。この使命は、国民の命を守ることよりも優先され、世界の安全に対する動向を知りながらも、それらに目を向けず安全対策は先送りされた。そして、日本の原発は、いわば無防備のまま、3.11 の日を迎えることとなった。(・・・) 今回の事故原因の調査は、過去の規制や事業者との構造といった問題の根幹に触れずには核心にたどりつけない」

 この教訓から、我々は何を学んだのか?この原発事故への反省によって設置されたはずの独立機関・原子力規制委員会は、国会同意が必要にもかかわらず、野田政権によって強行され、原発業界から資金を得てきた委員たちが牛耳る委員会として設置され、その後の国会でも同意されないまま現在に至る。この点についての国会事故調の事故原因の追究から出された第一の提言は、次の通りであった。

提言1 規制当局に対する国会の監視
国民の健康と安全を守るために、規制当局を監視する目的で、国会に原子力に係る問題に関する常設の委員会等を設置する。
1) この委員会は、規制当局からの説明聴取や利害関係者又は学識経験者等からの意見聴取、その他の調査を恒常的に行う。
2) この委員会は、最新の知見を持って安全問題に対応できるよう、事業者、行政機関から独立した、グ ローバルな視点を持った専門家からなる諮問機関を設ける。
3) この委員会は、今回の事故検証で発見された多くの問題に関し、その実施・改善状況について、継続 的な監視活動を行う(「国会による継続監視が必要な事項」として本編に添付)。
4) この委員会はこの事故調査報告について、今後の政府による履行状況を監視し、定期的に報告を求める。

 「国会の監視」・・・しかし、国会の承認なく、国会の監視も実現しないままに、今年9月に設置・運営され、気が付いたら、その「事務方」である規制庁に牛耳られる存在となり下がっている。これでは、国会の管理が可能であった原発安全委員会、保安院時代より後退といわれてもおかしくない。
 しかも、この規制庁に、経産省・文科省など、原発業界とつながり天下り先として癒着している関係者が横滑りしているだけでなく、そのトップを警察が関与するなど、以前より大幅に、不透明さが増しているのである。

→http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG07014_X01C12A2CC0000/
「事故調提言への対応を監視 有識者会議が初会合 」
各種事故調(国会、政府、民間)が集まった有識者会議でもこのことが問題視されているほど。

 つまり、国会事故調が指摘した原発事故を起こした構造が、事故の反省なく、再生産され、市民の声を封じ込めるために、さらにバージョンアップすらされているのである。

これらの詳細→http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/
以上の「避難の権利ブログ」は本当に勉強になる。しかし、こんな酷い状態をマスコミはほとんど報じない。

 活断層が「グレー」だったら「黒」として、止めると委員長にいわれていた大飯原発。のらりくらりの議論を行い、そもそも資料をわざと紛失したり、調査結果をごまかしていた関電を呼ぶなどして、時間を稼ぎ、挙句の果ては選挙時をわざと外す形で再調査が設定され、詳細調査箇所については、関電は専門家に調査すべき個所とされた場所からわざと離れたところを掘るなど、無反省ぶりも甚だしい。敦賀原発の調査も同時に行うことで、批判をカワすほどの丁寧さで対応。
 はっきりいって、日本以外の国であれば、大変なスキャンダル。問題追及されて辞任している事態であるが、原発業界からの潤沢な資金(しかしこれは地域独占電力会社に漫然と毎月電気料金を支払い続けている我々のポケットから来ている)により、軽視されている。

 このような事態は、「権力と抵抗」を長らく研究してきた私には、驚きの事態ではない。「権力側が利権を奪われることを恐れ、強烈に抵抗している権力保持のバックラッシュ」は、人びとの気づきと抵抗力が強まれば強まるほど、同時に起こってきた。戦前の日本も、自由と民主化の次にやってきたのがナショナリズム・軍国主義であったことを想起したい。今の日本もその過ちに向かっている。
 権力というのは反撃するものである。強くて、強固で、根深い。それを無意識的に支える一般市民が多い日本では、なおさらのことである。これほどの被害を生じさせてなお、以上の構造が犠牲の先に露呈したというのに、変えられていないという点に、しかし、驚かざるを得ない。
 
 私は怒っている。
 でも、それは感情が高ぶっているからではない。
 怒らねばならないから、怒っている。
 以上を読んでも、怒りを感じない人がいるとしたら、よほど自分や他者の命や権利に関心にない人だろう。国際協力に関心を寄せても、原発問題には関心がない人のように。
 貧困が奪うものも、原発が奪うものも、根っこの部分で同じだ。
 それは、尊いはずのひとり一人の命であり、健康であり、暮らしであり、故郷なのだ。


 「原発ゼロは経済にダメージ」というが、それは政府メディアを含む原発利権者らが隠す膨大なコストを、国民が税金で、家庭が電気料金で負担してきたためである。さらには、原発利権が、今日本がこれ以上沈没しないために不可欠な「NEXT経済」を創造していくためクリエーティブでイノベーティブな産業づくりにストップをかけてしまっている。落ちていく産業ばかりを救い続け、世界の動きから遅きに失する政策を行い続け、「補助金という名の麻薬」を打ち続けた結果、どうなったか?「麻薬」に依存し、世界的展望を欠いた電機メーカーの数々。今、倒産寸前である。つまり、利権のため斜陽産業の温存に多大な政策資源を投入し続けることこそ、若者の「未来の職」を奪うことに直結している。この典型例がテレビメーカーであり、原発産業である。

 とはいえ、私は怒っていても、活動していても、研究者として、教育者として、「プロの市民」でありたい。「私たちは」と言換えた方がいいだろうか。私たちは、反論もするが、当事者とともに歩き、やれる活動をすると同時に、きちんと調査分析をし、結果を社会と学術界に投げる。
 御用学者が、業界のためにせっせと委員会巡りをし、「調査」を行い、学会で発表して得点を稼ぐのとは、真反対の「市民学者」として、今日も持てる能力以上の力を、みなで力をあわせることで、出し続けている。ヨレヨレになりながら・・・。
 
 なぜ違うのか?
 なぜなら、彼らには「守りたい人の顔」がココロに浮かばないから。
 彼らには、「守りたい人のための学問」ではないから。
 「日本や世界の科学技術の進歩のため」というかもしれない。
 でも、それは目的じゃない。ツールだ。
 何のため?Why?と聞いたらいい。
 「人間の豊かさのため」
 と答えたら、今度はof whom? what kind?と聞けばよい。

 このやり取りには他者への傲慢さが潜んでいる。自分たちが、「地球や」「人間や」「日本や」「世界」を仕切っている、リードしているかのごとく。自分たちの技術の追求が、どれほどの負の遺産を以上のものものに蓄積してきたのかはまったく考慮に入れていない。なぜなら、被害を受けるのは、いつも社会の弱き人たちであり、彼らに「遠く」、そして彼らのエリート的生活に影響があるわけではないから。彼らのビジョンの中には、具体的なこれらの人びとの顔がない。生活がない。

 私たちは、子どもたちを守りたい。
 子どもたちを守りたいと願っている、お母さんやお父さんたちと守りたいと思う。
 そして、子どもたちのお兄ちゃん、お姉ちゃんたちの、未来の世代も守りたいと思う。

 大学という場で、研究者として、教育者として、存在している我々の役割は甚大である。たとえ、「アフリカ研究者」であろうとも。この事態に「専門でない」と答える人は、本当は「専門」など、何も意味をなさないということに気づいていないのだろう。「何のために研究するのか?」という基本に立ち返ることが出来れば、今日本で起きている事態のあらゆるポイントの中に、「専門」との関わりを主体的に考えるヒントがあるはずだ。
 福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクトFnnnP(http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/)に集った拠点長や仲間たちは、30代後半から40代前半の女性教員7名である。「専門」は幅広い。国際政治、国際関係、環境社会学、開発社会学、環境法学、整体人類学・・・フィールドをアフリカとする教員3名。そして、そのうち、宇都宮・群馬・茨城の各大学の3名の拠点長たちが実践したのが、以下の調査である。さっき結果を公開。
 「調査のための調査」ではなく、今これらの県への避難者が抱えている課題を明確にして、政策提言に、実証的で具体的な数字をもって、働きかけをしてもらうために行っている。また、各拠点での支援活動をどうしていったらいいかのヒントにしている。設問も、そばに寄り添ってきたからこそ設定できるのであって、「調査して『データ』がほしいからする」わけではない。一人一人の声を拾い上げたいからなのだ。

http://cmps.utsunomiya-u.ac.jp/fsp/proj4.html
「2012年7~9月(実施) 北関東(茨城・栃木・群馬)への 避難者の必要な支援に関する アンケートの結果概要」
•群馬大学社会情報学部–680世帯配布、185世帯回収(27%)
•宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター–1070世帯配布、225世帯回収(21%)
•茨城大学地域総合研究所–1710世帯配布、587世帯回収(35.1%)

■乳幼児世帯の必要性が高い支援
•内部被ばく検査や甲状腺検査など、放射線の健康影響に関する検査の実施、健康相談の受付
–交通費の助成に次いで、栃木では乳幼児世帯の97%、茨城では89%、群馬では85%にとって必要性が高い
•「避難先でも内部被ばくなどの検査などができるようにしてほしい。」(群馬県への避難者)
•自主避難者に対する支援
–回答者の大多数が自主避難者ではないにもかかわらず、重要な支援と認識されている
•栃木、群馬では86%、茨城では83%の乳幼児世帯が重要な課題
–「自主避難者に対する避難の強化。子どもの健康の不安、将来的な子どもの体に対する検査を強化(してもらえる様になってほしい)※まだまだあります。心配事がありすぎてきりながい。書ききれません。」(群馬県への避難者)

■切実な声の数々(一部)
•「何もかも不安だらけで毎日を送っています。地元に残っている両親のこと、家のローンのこと、今後の生活の事(見通しが全くない...)子育ての事...。こんな事がなかったら、今頃は両親や知人、友人に囲まれて生活できていたんだろうなと思うと、とてもやりきれない気持ちになります。ガンバる毎日に本当に疲れました。」(群馬への避難者)
•「子どもたちは現在不安障害になって治療しています。毎日が不安。」(茨城への避難者)
•「車イスの子が高校受験をひかえており、非常に不安である。」(栃木への避難者)
•「福島県内で同じように放射能を浴びてきた子供なのに住民票を移してきたことによって、大きな差がつくのは納得できない。」(茨城への避難者
•「とにかく、福島は放射能に対する感じ方、考え方が甘すぎる。娘は二次検査といわれたのに、今だに検査日程の通知すらこない、適当、いいかげんすぎる、国がもっとしっかりしてほしい。わが家は震災で離離になるよていです。賠償なんとかしてください。家のローンもあるのに、私と子供は福島にはもう住みたくない。」(群馬県への避難者)
•「これから子どもが生まれるというのに、家族が一緒に住めない。」(茨城への避難者)

http://cmps.utsunomiya-u.ac.jp/fsp/proj4.html
去年8-9月、福島県内で行った就学前児童家庭300世帯へのアンケート結果。
今年6月に行った以上のフォローアップ調査結果も同じサイト。

 以上の中で移住や避難、保養を希望した人たちにFnnnPから定期的に情報を送っている。既に移住につながった人たちもいる。
 これらの声を、せっかく成立した「原発事故子ども・被災者支援法」の具現化につなげるべく、ここから先は首都圏にいる私やスタッフで頑張らなければならない。

 もっとたくさんの研究者や大学人たちに、若い人たちに、同じように今の日本の課題に、積極的に関わって、自分のもっているあらゆる能力を活かしてほしいと思う。そのような具体的な活動の中からこそ、他の社会、国際関係の構造もみえてくる。もはや、「国内」「国外」の区分は有効ではない。日本の中でのボランティアか、国際協力かなどという区分も意味をもたない。

 問われてるのは、「今を生きるあなた」・・・なのだ。

 身近な、具体的に関係するところから始めることが、外大のような世界の色々な社会や言語を学ぶ上でも、国際協力に関わる上でも重要なのだ。国内構造の抜き差しならぬ権力関係やむずかしさ、自分の立ち位置を常に問われる現実、他者との関わり・・・これらを切実に感じることなしに、他者理解も他者の社会理解もないだろう。
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by africa_class | 2012-12-07 20:57 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

来年度&ママ・ファンド:福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクトからご協力者の皆さまへ

12月6日現在、下記、「FnnnPママ・スタートアップ助成」を開始しました(締切12月18日まで)。ぜひご応募下さい→http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-entry-471.html

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福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト (FnnnP)
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/
賛同者並びに寄付者の皆さんへのご連絡
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 日頃は福島乳幼児 妊産婦ニーズ対応プロジェクト(FnnnP) にご協力くださり、あり がとうございます。当プロジェクトは、2011年4月の発足以来、沢山の皆さんのご協力により、366世帯(2011年度)、および344世帯(2012年度前期) のご家族のニーズ対応を行ってまいりました。2011年4月半ば、まだこの問題が十分に社会的に認知されていない時期 に、仲間と共に数名で始めたこの活動も、幅広い皆さまのご理解とご協力を得て、1年7か月後の現在、5拠 点(栃木、新 潟、茨城、群馬、首都圏)、スタッフ延べ15人、ボラン ティア延べ84人、79もの協力団体の参加を得るまでになりました。
 改めて皆さま方のご協力 に感謝し たいと思います。
 その多くは旧知の皆さんであり、同時に残りの多くは新たに出会った市民の皆さま方でした。
 この間、福島の乳幼児・妊産婦ご家族のニーズも多様に変化して来まし た。活動立ち上げ当初の避難所での 多様なニーズ、住宅探しや引越しや物資支援、住宅に移ってからは子育て(保育)や各地に散らばる他の避難ご家族との交流、賠償等の法 律上、その後は当事者間の連携、組織化の支援へと、対応するニーズも変化して参りました。
 福島から避難 され たご家族だけでなく、福島にいらっしゃる乳幼児・妊産婦家族への対応も、現地の子育てネットワークと協力して行ったアンケートを通じ て行って参りました。アンケートを記名で回答され、情報提供を希望された皆さんには、移住や避難、防護や保養の情報提供 を行ってきま した。そして、最近では、ブログやツイッター、メーリングリスト、フェースブック、あるいは当団体のニーズ対応を受けたことのあるお 母さんたちの口コミなどによって、様々な相談が電話やメールで寄せられています。そのいずれもが、非常に深刻なものばか りです。
 長期化と困窮 化が 進みつつある事態を受けて、避難者並びに福島内の皆さんが、国や東電、並びに地方行政により、法制度の整備や賠償が受けられるよう、 政策提言・アドボカシー活動にも積極的に関わるようにしています。
 特に当団体事務局として、今年夏に成立した「原発事故 子ども・被災 者支援法」を、事故による被災を受けた皆さんにとって実際に役立つものにしようと結成された「市民会議」に加盟し、5拠点あるいは福島県内から聞き取ったご家族の切実な声を要望に 反映する一方、今月(11月)より新 たに3か月間有給のリエゾン・オフィ サー(つなぎ役)を置き、同市民会議の後方・側面支援を開始しています。

「原発事故子ども・被災者支援法 市民会議」
http://shiminkaigi.jimdo.com/
本日、復興庁を始めとする申し入れがNHKで報道されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121128/t10013822611000.html

 これまで当団 体 は、拠点ごとの特徴(避難ご家族、受け入れ自治体や社会、拠点そのものの形態)を尊重し合いながら、お互いの課題や先行事例をメーリ ングリストや半年に1度の拠点長会議 で活発に共有や意見交換を行い、それぞれの持ち場での活動に活かしてきました。
 一つだけ事 例を挙げると、首都圏で行ったマスコミ各社と避難ママたちの座談会は、茨城拠点でも実施され沢山の新聞記事となり、茨城県やその他の 皆さんに現在の避難ご家族の課題や心境を知ってもらうことができました。その意味で、当団体は、中央集権型ではなく、分 権型の柔軟性 と軌道力を持つ一方、横のネットワーキングの力が発揮できる、市民活動組織としてはユニークな実践事例ともなってきました。
 ご承知の通り、当団体は、2011年4月~2013年3月 末までの2年間を活動期間と する「時限団体」として設置されました。それは、この20年 市民団体を繰り返し結成して閉じてきた代表の経験から、活動開始にあたっては「団体としての活動終了 日」を明確に意識することをルール化してきたからです。ただし、この「終了日」は必ずしも「活動の終わり」を意味せず、活動を通じて 見えてきた新しい課題や新しい仲間と共に、次の活動に相応しい形式の組織を立ち上げて対応する転換点、あるいは出発点と 考えてきまし た。場合によっては、活動を継続するための「見直し点」でもあります。
 そして、2012年11月10日、5拠点の拠点長とス タッフ、学生メンバーの20名が集い、現在の活動を報告し合いながら、来年度に ついての話し合いを行いました。前回の拠点長会議(7月28日開催)では、団体としては予定通り活動を終え、ネットワー クは残すものの、各拠点の中で活動を継続したいところが拠点名で独立し活動することが大まかに決まっていました。
 しかし、いずれの拠 点のメンバーも、各拠点で活動を継続する決意を明確にし、また当団体が名前としても無くなることの当事者の皆さん、社会に与 えるダ メージの大きさを口にされました。学生ボランティアの皆さんも、団体が無くなっても自分たちの役割がなくなるわけではないこと、なん とか出来ることがないか模索していると想いを語ってくれました。これは、実は、私たちの予想を超えたことでした。たった二 人 で始めた 活動が、ここまでに広がりと意味を持つようになっていたことに、お恥ずかしいことに、当の本人たちが気づいていなかったのです。他 方、時限団体だから頑張れた部分が確実にあり、代表・副代表をはじめ、拠点やスタッフの疲弊も大きく、来年度についてどうす るかの決 断は難しいものでした。
 色々な想いが駆け巡りましたが、結局、私たちは、来年度の組織運営を 継続させることにしました。
 それ は、原発事故発生から1年8か月を経た現在でも、福島の乳幼児・妊産婦ご家族の苦悩は減 るばかりか、深まり、複雑化する一方であり、市民同士の助け合いが継続していくことの重要性は、今より強まっていると感 じられるから です。
 他方、立ち上げたばかりの団体として、あるいは社会的にサポートが必要なのに放射能に対する理解の差等によりなかなか理解が得 られない分野の事業を行う団体として、当団体は、「透明性」を最重要視し、活動報告も収支報告も、5拠点+事務局が毎月行うという団体運営上は非常にハードルの高 いやり方をあえて実践してきました(一度ブログを見ていただければhttp://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/)。また、 寄付金、二つの助成金と3つ のお財布を使わせていただきながら、パートタイムの有給ス タッフが5か 所に7名いるという事務的には難しい組織形態を有して います。そのた め、拠点事務も事務局事務も大きな負担を伴 う構造を有しており、このやり方で来年度も続けることは困難であろうという結論に至りました。
 そこで、引き続き事務局を手伝ってくれるスタッフらと相談し、今年度 は今まで通りの体制で活動を実施す る一方、来年度に向けて次のような工夫を行うことになりました。

u 来年度は、各 拠点 の活動予定にあわせ予算を割り振る。
u 事務局からの 活動 報告・収支報告は、4半期に1度 とする。
u 事務局からの 助成 金の申請は今年度いっぱいとし、来年度は寄付だけで活動を賄う。

 また、皆さん 自身 が立ち上がり組織化し様々な活動を活発にされていること、そして今後長い闘いになっていくこと、しかし「ママ」をターゲットにした申 請しやすい助成金がないことを踏まえ、今年度中に「ママ・スタートアップ・ファンド」を立ち上げ、避難者の組織化を直接 サポートする ことを検討しています。
 以上は、これまで寄付してくださった皆さま、活動に協力してくださっ た皆さまの理解があって始めて実現 することです。皆さま方の率直で忌憚のないご意見やご提案をいただきたく、お願い申し上げます。

 特に、次の3点 にご意見・ご提 案をお寄せいただければ幸いです。
 ①来年度も 活動 を継続する件、
 ②各拠点に 活動 予算を割り振る件、
 ③「ママ・ ス タートアップ・ファンド」を設置する件

 それぞれ、呼びかけに書いてあります通り、ご寄付は避難あるいは福島 のご家族に直接裨益することに使う 一方、間接経費を他助成で賄ってきました。今年9月 に三菱商事の二期目の助成が決定したので、ご寄付を使い切る ことなく今後と来年度の活動の一部を進める 見込みが立っています。た だし、 現状では、以上の活動の全額を現状の残金見込みでカバーする ことは難しいため、引き続きのご協力の依頼を各方面にしていくこととなりますが、一先ず皆さんのご意見を頂きたく、これを書いております。
 以上、長くなりましたが、当団体のこの1年7か 月の活動の推移と、今後についてのご連絡でした。皆さま方のご意見お待ちしています。

2012年11月29日

福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト
代表 舩田クラーセンさやか 副代表 阪本公美子
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by africa_class | 2012-11-29 01:02 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

5月5日原発ゼロの瞬間に、福島の子どもたちに詫び、原発で働く皆さんに感謝し、子どもたちに約束する

たった今、北電の泊原発3号機が止まって、日本の全ての原発が停止
し、原発ゼロが実現しました。月が綺麗な夜です。
 この瞬間が来たら、必ずしようと思っていたことがありました。前から
何度も書いているし、言ってきたことではありますが、祝う前に、もっと
大切なことがあると思ったからです。
 それは、
福島、そしてその周辺で、被ばくしてしまった子どもたちへのお詫び
 です。そして、
原発で働く皆さんへのお礼とお詫びです。

■福島、そしてその周辺の子どもたちへ
「この日が、もっと早くに訪れていたら、私たちがもっと早くに、この危
険に気づいている人たちの声に耳を傾けていたら、この国が人の命
よりも自分の都合を優先する人たちに牛耳られていると気づいてい
たら、もっと一生懸命努力していたら、あなたたちに無用な被ばくを
強い、あなたたちから住まいや家族や地域を奪い、あなたたちに未
来への不安を与えることが避けられたはずでした。
 原発が稼働した年に生まれ、その恩恵をただ享受してきた一人の
大人として、あなたたちに心からお詫びいたします。謝ってすむこと
でも、許されることではないから、一生かけてあなたたちを守れるよ
うに、これ以上の犠牲を生み出さないため、日々努力します。」

■原発で働く皆さんへ
「私たちは、何の疑問も持たず、ただ当たり前に電気を消費してきま
した。皆さんの危険、不安、苦悩を知ろうともせず。これまで多くの
皆さんが命を縮めていたのに、私たちは関心を持つことなく現在に
至りました。
 皆さんの頑張りがなければ、東電福島第一原発はもっと酷い状態
になったでしょう。政府が収束を宣言しようとも、今でも毎日の際どい
闘いが続き、廃炉までの長い危険な道のりが待ち受けているのを肌
身で感じているのも皆さんかと思います。
 皆さんのこれまでの奮闘に敬意を表し、また感謝させてください。
そして、これまでの無関心の非礼をわびたいと思います。
 活断層が多く、災害の国日本で原発の仕事に関わるのは、本当に
危険なことです。廃炉には30年近くの年月を要します。54基の廃炉
ともなれば、大変な作業です。皆さんの雇用は廃炉で確保しつつ、皆
さんのお子さんたちが、もっと安全・安心な職場を地域でもてるよう、
皆で努力していきましょう。」

■日本と世界の子どもたちへ
「今日は、こどもの健やかな成長を祝う『こどもの日』です。3月11日
を経験して、私たちは、そのことがどれほど大切なことなのか、また、
そのことがどれほどあっけなく踏みにじられるのかを身をもって知り
ました。
 私たちは愚かでした。
 安全や安心が空気のように当たり前だと思っていたからです。
 それらは、努力して勝ち取り続けなければならないものだと、気づ
いていなかったからです。
 私たちの非力を嘆いていても始まりません。
 私たちは、あなたたちの前で恥ずかしくない大人にならなくてはな
りません。あなたたちが育つこの社会・世界で、あなたたちが安心し
て生きられるよう、私たちは頑張りつづけます。私たちがさぼってい
ると思ったら、私たちをどうぞ叱ってください。一緒に、あなたたちの
未来を、守っていきたいと思っています。」

■北海道の子どもたちの声
http://shuttomari.blogspot.jp/2012/05/blog-post_05.html
福島から北海道に避難している渡邊刀麻君(13歳)の声です。
「今日、5月5日で泊原発3号機が停止し、国内で稼働している原発は1つもなくなります。
これは素直に嬉しい事だし、1つの課題をクリアしたと言ってもいいでしょう。
でも、手放しで喜ぶことができる人は多くないと思います。
課題をクリアしたと言っても、1年以上かけてようやく1つしかクリアしていないし、再稼働させる気満々な原発もあるし、他にもまだまだやる課題は山程あるからです。
僕は、原発全停止のあとは再稼働を阻止することを課題にしようと思っています。
 福島原発の事故が想定外だったのなら、今は津波で原発がやられる事ぐらい想定内なはずです。日本は地震大国だし、最近も地震が多い。そんな中再稼働なんてとてもさせられません。そもそももう想定内である津波に対しても特に何の対策もしていないように見えます。
 電力が足りないから原発を再稼働させたいなら、テレビの再放送とか、そこまで必要とされていない電力を省いていったら電力は足りると思うし、何故そこまでして原発を動かしたいのか分かりません。
 原発から遠い所で電力を貰っている人にとって原発は、効率よく発電できる「おいしいもの」でしかないですが、原発近隣で原発の電力を貰っている人は電気と自分の命を同じ天秤にかけているのです。このシステムが人の考え方や絆を引き裂いていると僕は考えています。
 福島市の僕が住んでいた地域がいい例です。
 事故当時、僕の家族はだんだん広がって行く避難区域に驚き、「危険かもしれないからとりあえず車でどこかへ避難しよう」と言って、避難しようとした際、他にも沢山の避難しようとしているであろう車を見ました。多分この時点では福島県内、近くの県では危険かもしれないという考え方の人が多かったのではないかと思います。
 でも原発から遠い地区、例えば東京では、国が「ただちに人体に影響はない」と言って、子供の被爆の上限を年間20ミリシーベルトに引き上げ、対応も曖昧なものしかしませんでした。
 結局他人事な訳です。国ならなんとかしてくれるだろうと信じていた分、対応に唖然とし、絶望しました。多分、福島原発が東京にあったとしたら、こんな結果ではなかったと思います。しかも、このことにツッコミを入れる人はあまりいませんでした。
 このことから、原発から遠い地域の人たちは国が安全と言ってるから安全だと思うような人や、無関心な人が多かったのではないかと思います。
 もうこの時点で、安全だと思う、危険かもしれない、無関心、その他にもいろいろな考え方に分かれています。
 2011年の漢字に「絆」というのがありますが、まさに絆がズタズタに引き裂かれた年だと心底思いました。
 再稼働の阻止以外の課題では、本当の意味での福島原発事故の収束です。
 僕は今のままでは事故が収束したとはとても言えないと思います。汚染水は絶えず太平洋に流し続け、福島県でもまだ線量の高いところが山程あります。普通はこのまま住み続けて大丈夫な訳はないんです。
 とりあえず子供だけでも避難させたい、住めるような環境にしたい、まだそんなことを思っています。
 事故当時、福島では毎時24マイクロシーベルトぐらいまで線量が高くなりました。即立ち入り禁止になる筈の線量のだと思います。そんな中、近くで配っている水を貰いに行ったり、外で遊んでいた子供も少なからずいたと思います。そんな子供達はもうとんでもない被爆量なんです。
 なのにまだ子供達を被爆させ続けているんです。しかも今は普通に外で体育をやっているそうです。
 命を守らず何が収束か。
 だから、本当の意味で収束させたいと思っています。
 まだまだ課題は沢山あり、僕が生きている間に終わるかどうか分かりませんが、近い将来、なるべく子供が笑顔でいれるように頑張りたいと思います。」


2012年5月5日(土)23時39分
日本に稼働する原発がゼロになった子どもの日に。
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by africa_class | 2012-05-05 23:40 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

「私たちはこれ以上奪われない、失わない」→『福島原発事故被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて』

以下の通り、郡山でシンポジウムが開催されます。津田塾大学の国際
ボランティア論でも、外大のいずれの授業でも、「当事者主権」の重要
性について繰り返し指摘してきました。外部者の役割は、当事者により
そい、当事者が立ち上がるのを支えること。そして、自分たちの当事者
性に目覚めて、自分の領域でのアクションを怠らないこと(例:福島原
発の電力は私たちの消費のためのものだった。東京には原発はない
が、原発電力の主たる消費者は我々、有権者として原発政策を変え
ようとしなかった・・・等)。
 このように立ち上がる「当事者」の皆さんに、原因の責任を担う「当事
者」として、連帯したいと思います。何より、最後の方のテキストにある
以下の言葉に耳を傾けたいですね。

「私たちは、これ以上奪われない、失わない。」

 「奪われる」ことにではなく、少しでも回復のために尽力するとともに、
これ以上誰かが『奪われる」ことに加担しない「当事者」でありたいと
願い、がんばりたいと思います。
・・・・・・・・・・・・以下、転送拡散希望・・・・・・・・・・・・・
【シンポジウム「福島原発事故被害者のいのちと尊厳を守る法制定
を求めて」】http://f1higairippou.blogspot.com/
[日 時]2012年3月10日(土)10時半~15時
[会 場]郡山市民交流プラザ大会議室(郡山駅西口1分ビッグアイ7階)
[内容]
●「福島原発震災被害者の援護のための特別立法について―広島・長
崎・ビキニ―ヒバクシャの悲劇を繰り返さない」
秋元理匡さん(日本弁護士連合会、東日本大震災・原子力発電所事故
等対策本部原子力PT事務局長)
●各地からの報告~福島市渡利地区、大波地区、二本松市、飯館村、
南相馬市、浪江町、いわき市、県外避難者
●パネルディスカッション
「福島原発震災被害者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」
コーディネーター:
佐藤和良(脱原発福島ネットワーク、福島原発震災情報連絡センター)
[主催] 脱原発福島ネットワーク・ハイロアクション福島原発40年実行
     委員会・子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
[共催]福島原発震災情報連絡センター
[お問い合わせ]ハイロアクション福島 080-1807-6999 
info<@>hairoaction.com (<>を削除してください)
ブログURL:http://f1higairippou.blogspot.com/
 2011年3月11日、天災に続いて起こされた、福島原発の大事
故。1年を経てもなお、その終わりは見えず、放射性物質の新たな
放出、拡散と濃縮が続いています。
 未曾有の原発事故被害の大きさと深さにもかかわらず、私たち被
害者は、必要な情報から遠ざけられ、総合的な支援策が講じられな
いまま、不安と被曝受忍の中で分断され、その傷を深くしています。
 福島県民だけでも避難を余儀なくされた人は30万人を超え、放射
能汚染地では住民が復興の糸口を見いだせないまま放射能汚染へ
の日々の対処を強いられ、人としての幸福と尊厳ある暮らしの権利を
奪われ続けています。
・私たちは、東京電力が引き起こした原発第事故の被害者です。
・この人災で奪われたものはすべて、加害者が「原状回復」を基本に、
 完全賠償するべきです。
・私たちには、尊厳をもって幸福な生活をする権利があります
 (生存権、幸福追求権)。
・私たちには、安全な地で暮らす権利があります(避難・移住の権利)
・私たちには、福島にとどまるにせよ、離れるにせよ、生活を保障され
 る権利があります。
・私たちには、危険を回避し、被曝による健康障害を防ぐために必要
 なあらゆる情報へのアクセスを保障される権利があります。
・私たちには、被ばくによる健康障害を最小限にするための、保養・疎
 開を含めた防護策と、健康障害の早期発見および適切な治療を保
 障される権利があります。
私たちは、これ以上奪われない、失わない。
福島原発震災2年の始まりを前に、シンポジウム「福島原発事故被害
者のいのちと尊厳を守る法制定を求めて」を開催いたします。
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by africa_class | 2012-02-23 12:14 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産