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カテゴリ:【考】人間の安全保障( 5 )

【中東学会主催】ガザの事態をめぐる緊急研究集会(8月8日3時ー)

ガザの事態をめぐる緊急研究集会開催のご案内

 パレスチナのガザ地区全域に対するイスラエルの攻撃開始(7月8日)、地上戦突入(7月17日)以降、ガザでは深刻な状況が続いています。いま何が起きているのを知り、事態の性格・背景を考察し、分析・批判のためのことばを鍛えていくために、日本中東学会では下記の要領で緊急研究集会を開催することになりました。
 報告者・発言者はいずれも研究者であると同時に、さまざまな交流・支援の現場、あるいはパレスチナとイスラエル、日本の市民を架橋する市民の対話の場で、長年活動してきた経験を持っています。現在の事態をどう捉え、われわれは何をすべきなのか、専門家の知見に学びながら、市民として共に議論し、考えていく機会にしたいと考えます。
 暑い盛りの開催となりますが、みなさまの積極的なご参加をお待ちしております。

緊急研究集会「ガザの事態をめぐって」

日時:8月8日(金)午後3時~6時半
会場:東京大学東洋文化研究所3階大会議室(東京大学本郷キャンパス)
(参加費無料、事前申し込み不用)

※東洋文化研究所へは下記をご参照ください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_12_02_j.html
最寄駅:東京メトロ丸ノ内線/都営大江戸線(4番出口)
本郷三丁目駅東大・懐徳門から入って、緑の小道を抜けた右手、正面玄関に唐獅子像のある建物

司会・総合コメント:臼杵陽(日本女子大学)
報告1:岡真理(京都大学)
「ガザ ジェノサイド/スペィシオサイド/ポリティサイド」
報告2:田中好子(パレスチナ子どものキャンペーン事務局長)
「ガザの現状と支援のあり方」
発言:(予定)
 小林和香子(国際協力機構;元JVCエルサレム代表)
 田浪亜央江(成蹊大学アジア太平洋センター/(ミーダーン)パレスチナ・対話のための広場)
  〔その他、交渉中〕
総合コメント、全体討論

主催:日本中東学会
共催:科学研究費基盤研究(A)「アラブ革命と中東政治の構造変動に関する基礎研究」
緊急集会についてのお問い合わせは、東京大学東洋文化研究所 長沢栄治研究室まで
nagasawa[at]ioc.u-tokyo.ac.jp( [at]を@に置き換えてください。)
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by africa_class | 2014-08-05 01:43 | 【考】人間の安全保障

国際平和研究学会2014年8月inトルコの発表申込み期限延長(2月15日迄)

私の専門は一応、アフリカの平和と紛争、平和構築・・・だったのですが、学位は国際関係学博士(アフリカ地域)、ここのところ領域が凄まじく広がってしまい、皆さん不思議に思ってらっしゃることでしょう。

が、私の中では、アフリカの農民、農業、農村開発の問題、あるいは援助や開発や投資の問題、民主主義の問題、アフリカ・日本間交流、市民社会のキャパビル、原発事故や大規模災害の問題、環境問題と我々の暮らしや食の問題、植民地支配の歴史、ジェンダーの問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すべて繋がっているのです。

でも、問題は、ひとの身体も時間も有限であるということ。
どんなに頑張っても頭が一個で、身体も一個で、時間は皆と同じ24時間しかない。

しかも、去年3月末からずっとPTSDで戻りしたせいで、ちっとも前にすすまん。なので、今まで同時進行でいくつもやってきたことを諦め、優先順位をつけてやっているのですが、一番脇においやったのが「平和構築研究」でした。この前もブログに書いた気がしますが、今の平和構築研究って、あまりに沢山やられたせいかと思うのだけれど、世界的に壁にぶち当たっていると思うんです。いや、私の不勉強かな。

私としては、平和・紛争研究が時間をかけてでも深めないといけないのは、「その後」ではなく「予防」だと思っていて、そこのことと以上の「生活者の日々の暮らし」と「国家権力、グローバルなレジューム」の相克は、深く深く切り込む必要がある点だと思っているのです。プロサバンナ事業の問題は、私には、或る意味でど真ん中のイシューでもあるのです。

が、平和学会から本(ジャーナル)の編集を頼まれ、会員の皆さんから理事に選出していただき、企画委員になったのですが、すみません。なかなか貢献が出来るほどの体力が戻っておらず、細々とやらせてください・・・。哀しいですが、前ほど器用にできない日々です。なので、是非期待しないでください。本の編集まではがんばりますが。

そして、何故か国際平和研究学会の大会のコンベンナー(Conveners/企画者)にもなっており、今年夏のトルコの大会の或る委員会の担当をしています。なんでこんなことになったのか・・・・一昨年の大会で発表した後、前企画担当者に、「後はよろしく」といわれて「NO」といわなかったら、いつの間にか担当になっていた・・・というあまりにアバウトやろ、それ・・・な状態です。多分、男性ばかりの企画担当者にアジア人女性を入れたかったのではないかと勘繰っている私。

どうでもよい前置きでしたが、とにかく募集期限を延長しました。この体力なんで実際に私も参加するかは不明ですが、企画までは参加します。是非どしどし応募してください。(既に数百人規模の応募なんで通るかわかりませんが・・・)がんばれ!

http://ipra2014.org/

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25th IPRA GENERAL CONFERENCE CALL FOR PAPERS
DEADLINE FOR PROPOSALS: FEBRUARY 15th 2014

25th IPRA GENERAL CONFERENCE on the OCCASION of 50th ANNIVERSARY of IPRA
Uniting for Peace: Building Sustainable Peace Through Universal Values

ISTANBUL, TURKEY - August 10-14 2014

During the Cold War, ideological confrontations and inter-state conflicts were seen as most dangerous threats against peace and security, and with the end of the Cold War, it was expected that all these threats would disappear. Unfortunately, however, the end of the Cold War witnessed the emergence of new conflict patterns and the world faced new global challenges, new security threats. Since the end of the Cold War, the world has been going through a series of interrelated intra-state conflicts rather than inter-state conflicts. New generation threats for peace and security and conflicts appeared immediately as intra-state conflicts with ethnic conflict in the Balkans, political turmoil in Caucasus, Central Asia, Middle East and recently with the emergence of protests and search for better democracy and peace as in Northern Africa countries.

According to the 1994 UNDP human development report, the seven dimensions of human security are economic security, food security, health security, environmental security, personal security, community security and political security. However, with the emergence of new security threats and new generation conflict patterns across the globe, human rights, human security, humanitarian intervention, democracy, prosperity and peace building initiative have become new values and policies both for states and international organizations. All these are post-Cold War concepts that are inter- related and overlapping, and when they are undermined, sustainable peace cannot be established.

As we observed from the beginning of history that conflict potential and conflicts are inevitable and will be available forever, only the conflict patterns can change. If so, we need to learn to which extent intra-state conflicts can be managed properly and to which extent conflict escalation across national frontiers, and also their escalation into violence, can be prevented. However, there are mistakes as well as success stories as regards to how states and International/regional organizations manage and / or prevent inter-state and intra-state issues / conflicts.

It is in the context of further contributing to the scholarly debates involving post Cold War political ideology, geopolitics, international and regional cooperation in efforts to resolve or prevent the growing intra-state and cross-border conflicts that IPRA has decided to be the focus of the 25th IPRA General Conference to be organized on the Occasion of the 50th Anniversary of IPRA and hosted by the Sakarya University in Istanbul, TURKEY, between August 10-14 2014. On the 50 th Anniversary of IPRA, the venue of 25th IPRA General Conference is significant and timely since Turkey is in the middle of three continents and also currently surrounded by conflict zones in Syria, Iraq, Lebanon, Israel-Palestine etc . Also, Istanbul is a link between Europe and Asia.

We welcome paper, poster and panel proposals from all peace researchers related to the following IPRA Commissions. Interested participants have the option of suggesting new panels or sessions.

IPRA COMMISSIONS
1. Art and Peace Commission

2. Conflict Resolution and Peace Building Commission

3. Development and Peace Commission

4. Eastern Europe Commission

5. Ecology and Peace Commission (EPC)

6. Forced Migration Commission

7. Gender and Peace Commission

8. Global Political Economy Commission

9. Indigenous Peoples' Rights Commission

10. Internal Conflicts Commission

11. International Human Rights Commission

12. Nonviolence Commission

13. Peace Culture and Communications Commission

14. Peace Education Commission

15. Peace History Commission

16. Peace Journalism Commission

17. Peace Movements Commission

18. Peace Negotiations and Mediation Commission

19. Peace Theories Commission

20. Reconciliation and Transitional Justice Commission

21. Religion and Peace Commission

22. Security and Disarmament Commission

23. Sport and Peace Commission

24. Youth and Peace Commission

25. Peace Tourism Commission
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by africa_class | 2014-01-21 08:59 | 【考】人間の安全保障

【今、安全保障を考える1~12】北東アジアの仲の悪さと米国世界戦略の歴史的背景(日本を中心に)

少し時間が経ちましたが、いよいよ米国が「第三者」の顔をして出てきました。そのことの背景も含め以下、是非どうぞ。
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昨夜書いたツイットを再録しておきます。140文字にあわせて書いたので、ブログ用にはもう少し修正して再録すべきですが、今日は8時間授業や学生相談だったので疲れすぎて再録だけにしておきます・・・。

 この間一応専門の安全保障についてずっと考えてる。日本では「安保」と略され、軍事の問題にすり替えられてしまう。安全の保障…きちんと書けばはっきりする。つまり危険(対立)を減らせばいい。これは、軍事の話ではなく、外交・交渉の話。
 それが、「安全の保障」話が、直ちに軍備話になることこそ、冷戦型思考で米国に刷り込まれた思考。それを、冷戦が終わっても自ら脱却できないところ(為政者・官僚・メディア)に、日本の不幸がある。

 1945年、多くの国民が戦争の愚かさに気づき、一人一人が権力に翻弄されない強さを持ち、周辺諸国民との連帯を目指すことの意味を考え始めた。しかし日本はアジアでの共産主義伸張を食止めるための「最前線」に位置づけられ、隣人との間に楔(日米同盟)が打ち込まれた。
 今日本で語られる日中関係話から冷戦ファクターが完全に抜け落ちる。東西(米ソ)対立構造下、熱戦となった朝鮮半島を目前に、占領下日本・韓国は米国の代わりに、隣国ソ連・北朝鮮・中国と対峙させられ続けた。各地の米軍基地は日本を守るためでなく、米世界戦略の一環であった。

 その証拠に沖縄の海兵隊が一番「暗躍」したのは、ベトナム戦争、イラク戦争であった。彼らは元々は対ゲリラ戦の訓練を受けており、海に四方を囲まれる島々からなる日本の防衛に適していない。憲法違反の日本の再軍備化は、以上米国の冷戦戦略の中で米国の主導&カネで行われた。

 戦後日本の軍事抵抗を恐れ、軍事的占領(45-52年)した米国が、日本で芽吹き始めた民主主義を弾圧し、再軍備化を進めるという「逆コース」を40年代末から開始。52年に日本全権回復なるも、「安保」に関する基本構造は変わらず、米世界戦略の一旦を担わされ続ける。

 憲法によって禁じられている軍備を日本が持つことができたのは、戦後直後の食糧難の時期に、米国政府が行った無償の食糧(小麦)援助の「お蔭」。米国内でだぶついた小麦を日本政府は無償で譲り受け、この小麦を国内市場で売り払うことで、国庫に入れなくてすむ「隠れ資金」を日本政府は手にした。これを使って準備されたのが、自衛隊の前身であった。(なお、小麦援助には、日本人の主食を米からパンに変えようとする意図があってのことでもあった。米国の強さとは、まさにこの全方位の戦略性にある)

 同様の食糧援助は他の親米政権に行われ、各政府の隠れ資金として、対外より自国民主化・社会主義勢力弾圧のため機動隊や軍隊設置・増強のため使われた。同食糧援助を真似て日本がつくったのが食糧増産援助(2KR)で、米国政府の指示に従い世界の親米政権に供与された。

 日本は援助ですら米国の指示に従わねばならず、非親米政権に勝手に援助を出すことは出来なかった。逆に、共産主義国の軟化を米国に代わって促すために米国の指示で日本の援助が出されたことも。

 そんな属国である日本が、外交・軍事政策で唯一持っていたカードが「憲法上の制約」であった。自民党政権ですら、あの冷戦期に、それを盾に米国への完全なる追従を躱したこと多々。それを今、ポスト冷戦世代の自民党二世たちは、「カードの放棄」に必死である。

 依然米国の占領下にいるが如くの日本が、あの冷戦期にすら手放さなかった、自律のため最後に残された「平和憲法」というカードを、「今」自ら放棄し、米軍の戦争を戦場で支える等ということを、「日本の安全保障」と呼ぶのは、世界知らずの、平和ボケの極み。

 冷戦後の米軍の敵は何か?「自作自演の対テロ戦争」と「平和な北東アジア」。理由は簡単。冷戦後、多極化が進む世界で最重要国であり続けるため、また用済みになったはずの米軍の存在理由のため、世界は常に危険でなければならず、それを資金援助する同盟者が不可欠だから。

 世界中で戦争をしかける米国の身勝手な政策こそ、世界の人びとの反米意識を強め、テロを一部で正当化させ、世界を危険にした。その米国と「集団自衛権」を持つなどと宣言することは、今まで世界で好感を得てきた「平和憲法の国の民=日本人」の安全を奪うことを意味する。

 米軍は勿論日本を守らない。米国外交の狙いとは自国利益を世界規模で増大化することに如何に世界を巻き込むか、にある。トモダチ作戦だって終わったらお勘定が届いた。基地だって「居てもらってる」のではない。彼らの世界戦略要地の基地の維持を我々に支払わせてるのだ。

 これら全てが可能なのは、仲が悪い日中、日韓、冷戦の遺物・北朝鮮があるから。しかし米国がいようといまいと、北東アジアで日本がどう生きていくのか、どのような関係を創造するのかは、日本自身が持つべき構想と答え。日米同盟の名の下それを怠ってきたから、こうなる。

【補足】
なぜアフリカが専門のはずの私がこんなこと?私の本当の専門は「平和のための戦争研究」。これを「場」としてアフリカと日本で考えてきた。博論は、冷戦期が一番の焦点で、アフリカ農村だけでなく、米国・英国・ポルトガル・モザン・タンザニアの政府・軍・警察の公文書を調査をしてきた。
 、イリノイ大学出版の最初の本The Japanese in Latin Americaは、大戦期に中南米からの日系移民が米国で抑留されたプロセスを暴いた本。実は、米国海軍士官大学の歴史学の教授と共に、米政府・軍の史料、インタビューを元に書いたのです。この本はドキュメンタリーにも。
 以上、食糧・食糧増産援助が、日本やその他の国々の軍備や親米政権の選挙活動に使われたことは、援助問題に関する市民活動の中で、やはり資料を請求して分かったこと。
 唯一米国にも良い所があるとしたら、「どんな史料も残し、整理し、公開し、後世の検証に委ねる」点。公に使える官僚が資料を捨てるのは犯罪。
 大学時代のラテンアメリカの日系人の研究も、援助問題の市民活動も、やってる時は「本業からみたら余分」に思えた瞬間も多々あった。今思うのは、「人間の成長に無駄なものは何一つない」ということ。特に失敗や回り道は成長の糧に。そのことを要領よく生きろとの圧力に負けそうな若者にこそ伝えたい。
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by africa_class | 2012-10-03 01:12 | 【考】人間の安全保障

日本人を危険にするための原発・オスプレイ・領土問題・集団自衛権と【米国問題】

でこちらは、国際政治学の端っこにおり、冷戦期の現代史研究者としての分析です。こちらも、文章を練り直す時間がないので、ツイットのまま貼り付けておきます。前からまとめて書きたい論点だったのですが、なかなか時間が見つけられず。
 なお、下記はこれまでの研究に基づく私見ですが、欧州の新聞、アフリカや中東の知識人等でも、そんなに異なったことは言われてませんが、リツイートの多さをみると、日本国内では「珍しい意見」??日本では、「アメリカさん有難う」「アメリカは強いから守ってもらう」・・・という誤解が、まだまかり通っているのですね。
 すごく重要な点は次の点です。
<<アメリカという国の本当の強さは、その軍事力以上に、日本の上層部、メディアや世界を知らない民衆にそう思わせられる力、です>>その点を、いつも頭の隅っこに置いて下さい。
 (余談ですが、日本メディアの総本山は国内では政治部、国外ではワシントンDCです。政治部が牛耳り、DCを経ないとリスペクトされません。そのことが彼らの世界と社会認識を非常に歪めるのですが、本人たちはあまり気づいておらず・・・これもまた別の機会に)

 そして、もう一点重要なのは、何か「係争ネタ」が目の前に現れたら、必ずそれそのものを注視するのではなく、一旦視線を引いて、あえて別のポジション、もっともっと引いた後景、あるいはネタに隠されているもの・・・などを見る癖を付けることです。「係争」が持ち上がる時、必ず背後でそれを操っている人たちがいます。それを忘れずに。

■民主党の議員の皆さんはよく考えて下さい。なぜ米政府が、わざわざこの時期にこのような反発が予想される中、オスプレイ設置を急ぐのか?答えは簡単。民衆に皆さんをトコトン嫌わせ、二度と復帰できないほど、トドメを刺すためです。原発・オスプレイ全て汚いことをやらせて退場させ、自民党復権です。

■政権交代前も後も、米政府が皆さん(民主党)を信用したことなどなかったのです。官僚だってそうです。手を組んでいると見せて、失態を重ねさせるため、ことごとく下手にやってきたのを、まだ気づいていないのでしょうか。橋下政権が誕生する前に自民復帰を急ぐ米政府。それも分からず喜んで汚い仕事を続ける野田政権。ナイーブすぎるか「トロイの木馬(自陣に敵を招き入れる)」なのか、歴史が証明するでしょう。

■憲法改正で集団自衛権入れて米軍支援だなんて、世界を知らないから言えることですね。現代の世界や戦争を研究してきた者としては、あまりに真逆の話でビックリです。今の世界で最も国籍として危険なものはアメリカ人であること。世界中で戦争を仕掛けたから、その報復の機会を待っているアクターは沢山いる。世界のアメリカンスクールが看板出せないでいるのをご存知でしょうか?日本国内のアメリカンスクールも同様です。在アフリカの米人ですら「万が一」に常に備え、脱出経路を大使館から指示され、シュミレーションしている。そんな米国に、集団自衛権で連帯?

■さらに、いまさら米軍が守ってくれるなんて平和ボケもいいところ。冷戦期の方がずっと危険だった。今日中関係悪いのは、米国にとって大歓迎。米国にデメリットなく、経済・外交的にメリットが大きい。米国車が売れ、米国が第三者のフリでき、東アジアに米軍基地必要とに「ミエル」。民主政権もいよいよ、回復できないぐらい倒せる。米国に好意的な議員は残せばいい。

■米政府にとって、平和で助け合う日中韓関係は極めて都合が悪い。米にとっての悪夢は、かつて占領/支配した欧州がEUを作って米国に対抗したこと。東アジア共同体がそれに倣って、米国に対抗するのは一番避けたいシナリオ。幸い日本はポチとして忠実に周辺諸国に嫌われ続け、平和を自ら遠ざけています。

言われてみれば・・・
これ以上の外交戦略の失敗はないのです。

では、何故こうなっているか?それは、米軍による占領、1946年ー47年の冷戦勃発&「逆コース」を説明しなければならず、今夜はこれにて失礼。
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by africa_class | 2012-10-01 01:46 | 【考】人間の安全保障

人間の安全保障と沖縄オスプレイ反対運動~2012年9月末に考えたこと

うまくいえないけど、嵐のような月末だった。先々週アフリカから帰国して、ドイツに行って、水曜日にドイツから帰国して、金曜日に原子力規制委員会前抗議に参加して、土曜日と日曜日は人間の安全保障学会のため名古屋に行って、台風が迫る中東京に戻って、沖縄・普天間基地前でオスプレイ反対のため頑張る人びとの運動に心動かされてる。(その間に論文や学生相談や会議に次ぐ会議があったのはさておき・・・)

 この1か月以内、アフリカでも、ドイツでも、日本でも、学会でも、ずっとずっと考えていたこと。それが、「人びとを守らない国家」についてだった。しかしそれを、今日までの学会で語られていたような、外部者による「R2P(Responsability to Protect)」で語るつもりはない。
 内部者が、内発的に、「民衆を守らない国家」をどうするのか?
という問いであった。
 と同時に、この国の人たちが、3・11にあっても、オスプレイの配置にあっても、日中を衝突させても、最後の手段である生活保護を取り上げても、依然「国が我々を守ってくれる」と漠然と思っていることを、どう理解したらいいのか・・・について考えている。これについては、まだ十分考えがまとまっていない。

 いずれにせよ、今夜リアルタイムで同時代にこの国に生きる者として、以下の市民の抵抗運動を目の当たりにして、書き散らしたことを記しておこうと思う。なぜなら、私のように大学という場で教える立場で「センセー」と呼ばれる者は、日常生活において、闘う側にいる人たちについて限りなく「鈍感」になることは可能だから。あえて、今夜の、魂が共鳴して、肌がヒリヒリするような痛みを、明日忘れるべきでないと思うから。
 そして、あまりに疲れて、かつ英語の原稿を書いているので、またしても清書する間とエネルギーがなく、ツイットしたことをキリバリしておきます。時系列のままにしてあります。誤字脱字も沢山あるけれど、率直に思ったことをそのままに。ただ、今夜一番考えたかったことについては、前に取り出し、加筆しておきます。そして、一番伝えたいのは最後のところに(いつもながら長くて失礼)。

■この瞬間、「国家の安全保障」「地域の安全保障」のためとの欺瞞の下に設置されてる普天間基地(実際は米国のため)の前で、「一人ひとりの命と静かな暮らし」のために立ち上がり、闘い続けている、素手の、怪我をしてなお動かない、沖縄の皆さんを目の前にして、私たち日本の研究者は、「人間の安全保障」について何がいえるのか。
■この瞬間、「国家の危機」を理由として、事故の被害に対応せず、平気でこの事故をなかったことにし、事故の責任を帳消しにし、事故原因だった「安全神話」を復活させようとする権力の前で、直撃する台風を怯え、見えない敵と生活の中で闘い続ける福島とその周辺の地域の子どもを持ったご家族に対して、私たち日本の研究者は、「人間の安全保障」について何がいえるのか。

 これらの問いこそ、昨日・今日の人間の安全保障学会で、私が問題提起すべき点だった。そして、それをしないままに名古屋から帰ってきてしまったことに、深く、深く、恥じ入っている。
 しょっぱなの講演会で、武者小路先生はとても沢山のヒントをくださった。現代人類の試行錯誤がぎゅっと掴み取られ、最後は911と311からの教訓、そして人間の可能性へ昇華した。そして、平和の権利の中に、「不正義を行う国家アクターに反抗し、拒否し、協力しない権利」が含まれるという深い、深い指摘をされた。そして、911と311後の知識人のあるべき姿として次の二種類を挙げられた。
①「自由に浮く知識人(フリードマン)」→政治的立場を取らず市民のためにアドバイスをする
②「有機的知識人(グラムシ)」→人びとの側に立ち人びとの希求を引き出し組織化に尽力する。

 ①でもいいけれど、問題は自分は①だと勘違いしてる学者が多いこと。また、②は日本では党派性があると誤解されている点が非常に問題。例えば、日本でも世界でも、人びとの側に立つと、共産党員(アカ)と呼ばれ迫害される歴史があった。あえて共産党員になる人もいるけれど、そうじゃない人も多い。「人びとの側」に立つことが一つの政党、主義に押し込められ得るわけもないのに。
 私は、①と②の両方を時にとる。でも基本は、②を心がけてきた。
 もともと、私は実務肌だ。思ったら即行動。その意味で学者の世界にちっとも向いてない。そんな私が、実務世界から学術世界に来て、そのまま学術世界に踏みとどまる決意をした背景(実務も同時並行でやってるものの)、それはグラムシやホブズボームの「有機的知識人organic intellectuals」論に共感し、その役割を果たすことの重要性を知り、その困難に挑戦しようと考えたから。(*エリック・ホブズボームは現代史研究で非常に卓越した論考を多数発表してきた。でも私の一番おススメは『革命の時代』。いわゆる「革命的革命」ではなく、民衆の草の根の抵抗などが取り上げられていておススメ)
 市民として実務サイドで試行錯誤してきて、今起こっていることを、目に見えるままに理解して行動してはいけない・・・と思うから。「なぜ起こっているのか」を、もっとふかーーーいところから、そして大局的なところから、と同時に人びとに寄り添う立場から、考えるにはどうすればいいか・・・には「学」が必要だと気付いたから。が、哀しいかな、まだまだ修行が足りな過ぎて、実務と学が結びついているように思えないこと多々。
 仕方ないので、とりあえず以上を宿題という形で「問い」として置いておき、今夜書いたことを貼り付けておくだけにしておきます。

【沖縄Ch1】普天間基地野嵩ゲート/ Anti-Osprey rally in front of Futenma Base http://www.ustwrap.info/multi/iwj-okinawa1::iwj-okinawa2::iwj-okinawa3 …
■けが人が出ている模様です。女性たちが警察に「心を忘れないで」「お巡りさんになった時、人を傷つけたかったわけじゃないでしょ」「人を助けたかったはず」と繰り返し、繰り返しよびかけてます。
■救急車が警察の強制排除で怪我させられた人を連れて行きました。女性が静かに繰り返す。「誰のためのオスプレイですか?警察もこんなことしたくないはず。誰がやらしてるんですか?こんなことが起きて嬉しいのは誰ですか?」
■こんな重要なこと、テレビは放映していない(←NHKが政治組織や組合の活動だとのアナウンスを入れて少し取り上げただけとの情報が。ごく一部の「過激派」や『特別な人」がやっていると情報操作しようという魂胆)
■最前線の沢山の女性たちがいます。警察に静かに話しかけています。が、警察が…。
■米軍が配備したい危険な戦闘機のために、反対する多くの普通の非暴力の人びとを、日本の警察が暴力を使って取り締まる。独立系メディアが頑張ってるお蔭。切られる前に自分の目で確かめて。
■若い女性が無理やり連れて行かれました。おばあたちが、「なんでこんな暴力するんだ。説明しなさい」「この暴力はどういう根拠ですか?紙もってきてください」「正義を守るために警官になったはずじゃないの?これは正義ですか?」
■なぜ当事者の異論に耳を傾けない?なぜ対話しない?なぜ急ぐ?なぜ反対を押し切る?何の誰のため?…オスプレイも、原発も、すべて同じ構造。米国・日本の政治家・官僚・企業・メディア…すべて戦後自民党政権下で構築され、民主党になろうと変わらなかった。
■最後の最後まで残ってるのは独立メディアIWJ(今強制排除中)。現場で本当に何が起こってるかをずっと報道し続けた。これぞジャーナリズム。NHKのように情報操作の為「政治組織の=ごく一部の勝手な行動」との注釈を付けず、最前線で、現場の様子をただただ流し続けた。
■彼らは、扇動するためではない。今起こっていることをそのまま伝え、皆が自分の目で見て、自分の耳で聞き、自分の心で感じ、自分の頭で考え、共に生きる人間としてどうすべきなのかを決め、行動するための材料とスペースをあげているにすぎない。ボールは、私たちにある。けれど、そのボールを現場から投げ、繋いでくれている。
■そして沖縄タイムス記者も最後まで抵抗して報道を続けています。全国テレビ、新聞は何をしてるんでしょう? 沖縄タイムス記事→http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-09-29_39583 … 市民の皆さん、自然発生的にまた歌を歌ってらっしゃいます。大飯の時のように抵抗のタイコがあれば…。
■非暴力の市民に対して、警察は何のためにこんなことしてるんでしょう。ガード前の市民を大量の警察が腕を組んで、わざと押し付けています。女性の悲鳴、男性の危ないという声が響いています。
■フォローしてくださっている国会議員の皆さん、何故黙ってるのですか?すぐ動いて下さい。皆さんの選挙区でないからといって、これを許すのですか?与党であってもなくても、国民の代表として警察の暴力に対し、動いて下さい。

他人事だと思っている皆さんへ
■今、沖縄で、普天間基地前で、福島で、その周辺で起きていることが、他人事だと思っている人も多いでしょう。でもイジメの構造と同じ。自分が「強い側」にいる時には気づかない。「強い側」だと思い込んでるけど、隙を見せるとポイ捨てになる社会。イジメと一緒。傍観者も加害者であり、将来の被害者です。
■これほど人びとの声に耳を傾けず、対話せず、誰のためかも分からず、米国や政府・業界関係者だけで決めたことを、暴力的に断行する…政治の国/社会に暮らしていたとは、この私さえそこまでの自覚はなかったように思います。その意味で、沖縄や福島の人びとの絶望を、本当の意味では理解していなかったのかもしれません。こんなことが許されるのであれば、国家権力は、誰に何でも出来るでしょう。
■他方で、立ち上がる人びとがいて、世界に報じる独立系メディアがいて、自分の事と考える市民がいる。それを忘れないでいよう。

■人類は、何百年も奴隷として売られ、両大戦で8千万人近くの人が亡くなって、植民地解放のために十数年の戦争をして、アパルトヘイトも50年近く続いて…、人びとが諦めたら、今でも何一つ解消していなかったでしょう。「諦めない」のが最大の抵抗なのです。

■東京で何不自由なく生きている人たちは、あるいは不安に怯えて自分ばかりに気持ちを集中して生きている人たちには、何故この人たちが身体をはって闘っているのか、分からないかもしれない。この人たちが、自分のためじゃなく、自分の子どもたちや仲間たちのためだけじゃなく、私たちの分も闘ってるんだ、ってこと。

■今は分からないのかもしれない。でもあなたが、人生の中で、どうしようもなく、理不尽な扱いを、受けた時に。その時、周りに誰も、寄り添っても、声を挙げてくれる人もいなかった時に。今ここ(普天間基地前)で、あの時の大飯原発前で、毎週官邸や全国で、抗議する人たちがいたという事実、そしてその姿を思い出してほしい。

■あなたが、世界と社会の不条理に、打ちのめされて、途方に暮れて、どうしようもなく独りぼっちだと思った時に、あなたの絶望、あなたの闘いが、あなた一人だけのものではなかったことを、思い出してほしいと思う。そして、そうやって絶望の淵から立ち上がり続けてきた人たちがいたことを、何故諦めずにいられたのかを、知っておくためにも、今わからなくても、目をしっかり開いてみておいてほしい。
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by africa_class | 2012-10-01 01:20 | 【考】人間の安全保障