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<   2012年 01月 ( 19 )   > この月の画像一覧

「反」ではなく、「勝とう」とするのではなく、「負けんとく」の精神で:NGOではなくCSOと呼ぶ理由

関西から帰宅。この1年間しっかり過ごせなかった日本の家族と
久しぶりに水入らずの時間を過ごすことができました。姪っ子&
甥っ子の授業参観にはじまり、母&義兄をコンサートに、父の家
の掃除やサポート、母とご飯、ドイツとつないだスカイプビデオ通
話まで、やれてよかった・・・ことが沢山。「親孝行させてもらえる」
幸せに、自分の幸運を感じる今日この頃。「親孝行する」ではない
のですね。親が生きていてくれるからこそ出来ること。
 さて、帰りの飛行機で読んだ毎日新聞の今週の本棚の欄で、
玉岡かおるさんの新書『負けんときーヴオーリズ満喜子の種まく
日々』(新潮社)に関する著者インタビューがあり、「負けんとき」
と「種まく日々」という言葉に惹かれて記事を読んで、なるほど~
と感慨にふけっていました。昨夜は実家で朝日の夕刊に田辺
聖子さんのインタビューが掲載されていて、やはり同じようなこ
とが書かれていました。
 ちなみに、両者ともに関西女性。「まけんとき」と書かれると、
関西の人以外はもしかして「負けない時」と間違えるでしょうか・。
<=まさか・・・と思いますが。玉岡さんは、満喜子が実業家
廣岡浅子に言われた次の言葉を紹介しています。
「勝つのではなく、負けないというしなやかさが大阪の文化です」
 ご存知の通り、私いろいろあって喧嘩っ早くて、「勝とう」とした
ことも多かったのですが、ある時、「負けんとく」ことの重要性に
目覚めたのです。子どもの頃からこの両方の葛藤で生きてきた
のですが、30代後半になってようやく、「負けんとく」ことだけで
生きていこう・・・と心が定まりました。でもそれは、「勝とう」とし
て、痛い想いをたくさんしたから、そしてそれでも物事を諦めな
いで来たからこそいえることかもしれません。
 私が以前、「おもしろいことをする」ことの重要性を書いたのも、
これに通じるものがあります。また、「反」ではなく、「非」や「脱」
、もっと積極的には、「超越トランセンド」あるいは「ずらす」、さ
らには、先述の「おもしろいことをする」ことに重きをおいている
ことともかかわっています。
 間違ったことに「反対」は重要なことですが、では代わりに何
をするのか?という点なしには、反対のための反対に陥ります。
となれば、主義主張、面子のぶつかり合いに終わりかねません。
なので、まずは対立しているアクター同士であっても、「目指す
ものはなんなのか?」を確認しようといつも心がけています。
 たいてい、同じようなものを目指していることが多いです。皆
やり方が異なっているだけ、思い込みの力点が違っているだけ
であることが多いです。となれば、「どうやってそこにたどり着
けるか?」だけの話なのです。
 な~んだ、と思っていると思いますが、たいていこれができ
ないことが多いです。「教育」一つとってもそう。「子育て」だ
ってそう。だからこそ、なるべく大きな目指す目的を語り合う
ことが重要です。ですので、皆さんに書いてもらうVision
Statementは、「~ではない世界」という書き方ではなく、
「~な世界」としてもらいます。日本人にとって、これはどうや
らとても難しいようです。それは、「理想は実現しないから」と
いう前提が刷りこまれていて、「ほどほど実現しそうなこと
=~ではない状態」におしこめようとするからです。
 残苑ながら現実は理想通りにいきません。どうせ現実は目
指す姿以下になるのですから、目指すものは大きい方がよ
いのです。でないと、現状維持か現状以下にしかならない。
 私がある時からNGOという言葉を積極的に使わなくなった
のは、以上の理由に基づきます。
NGOとはNon-governmental Organisation(非政府
組織)のことです。政府でないことを積極的な存在意義として
います。それは重要なことですが、政府を通してしか存在意
義を示せなくなります。NPOも同様です。Non-profit Org.
(非営利組織)も、営利ではいけない・・ということになります。
営利でも社会に役立つことができればいいのでは?という
あまのじゃくな私としては、むしろ積極的に、CSO(Civil
Society Organisations)を使ってきました。社会を構成
する組織として、その責任・役割の範囲はクリアーですし、
Non-がつく名称よりも可能性が開かれているように思うか
らです。
 実際、アフリカでは、政治的抑圧の問題もあるとはいえ
NGOよりCSOがよく使われています。アメリカ合衆国では、
Volunteer Associationsが。そしてNPOという名称は
実は世界ではあまり使われていません。この名称は、NGO
という「政府を否定しているように思える」名称を嫌った日本
の政府や議員たちが、法案を通す際にあえてNGOをやめ
て使ったものであり、現状において相応しくないと思います。
 またしても話は逸れました・・・。
 「勝つ」というコンセプトは、一方を「負かす」ことです。それ
は将来への禍根を残すことになります。どうやら人間は、か
つての私も未熟で、「全面的に勝ってしまえばいい」と思い
込んでいました。でも、それが人間社会に戦争と虐殺を継続
させてきた理由の一つでもあります。
 もちろん、自ら「負け」をかってでろということではありません。
私の場合は、やはり一緒に夢を見る努力をすることを優先さ
せ、それがダメな場合は、とりあえず「負けんときながら」ね
ばり強く、その時のために、もっと違ったやり方をつくっていく
・・・ということなのです。つまり、ただ「負けない」でもなく、
せっせ、せっせと、自分が目指しているものに向かっていき、
それを一人でも多くの人(対立している人も含め)に伝えてい
く努力を惜しまない・・・ということです。
 「勝つ」側に最初からいない日本社会の中で女として生まれ
ついて、ますますこのモットーの重要性が身に沁みついてき
ました。 とはいえ、なにせ弱肉強食の世界で幼少期を過ごし
てしまったため、喧嘩っ早いのが時々出てきてしまい・・・そこ
はまだまだ精進が必要です。
 一緒に、「まけんとこー」ということで、よろしく!
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by africa_class | 2012-01-29 23:49 | 【考】民主主義、社会運動と民衆

連携講座「アフリカのいまを考える」(東京外大AA研x府中市生涯学習セミナー)

府中市生涯学習セミナー
東京外国語大学連携講座「アフリカのいまを考える」 http://aaafrica.aacore.jp/news/2012/01/post-2.html
 グローバル化の進む今日、もはや地球上に私たちの暮らしと関係のないところはありません。遠いと思われていたアフリカもますます近づいています。21世紀のいま、アフリカの人々がどのような問題と直面しながら生きているのか、そのことと日本の私たちの日常とはどのようにかかわっているのか、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)の4人のアフリカ研究者がそれぞれの角度からお話しします。
■第1回 2月13日(月)14時~16時
椎野若菜(AA研准教授
)「アフリカ女性の社会進出-『シングル』に注目して」
近年、アフリカの都市化は加速し、また世界的な動きとして国をまたいで行き来して生きる人たちも多くなってきました。それにともなってアフリカにおける男女の生き方をめぐるさまざまな価値観も大きく変化し、「シングル」の存在も際立ってきています。日本の状況とも比べながら考えてみたいと思います。
■第2回 2月20日(月) 14時~16時
石川博樹(AA研助教)
「アフリカの悲劇が問いかけるもの-ルワンダ大虐殺の背景と教訓」
アフリカの小国ルワンダで1994年に起こったルワンダ大虐殺。3ヶ月あまりのうちに50万人以上の人々が犠牲になったこの大虐殺について、その歴史的背景や日本を含めた国際社会との関わりを中心に、映像資料を交えて解説します。
■第3回 3月12日(月) 14時~16時
永原陽子(AA研教授)
「ウランを産み出すアフリカ-3.11後からの視点」
アフリカは世界のウランの重要な産出地です。アフリカ最大のウラン産出国ナミビアで、日常的に放射線による健康被害に脅かされながら働く鉱山労働者たちの暮らしに着目し、福島とアフリカのいまを結ぶものを考えてみます。
■第4回 3月19日(月) 14時~16時
村尾るみこ(AA研研究機関研究員)
「食料の安全保障問題からアフリカを考える」
アフリカでは、農業生産をいかに合理化して食料不足を克服するかという面から、食料の安全保障問題が注目を集めています。バイオ燃料や食料輸入を通じたこの問題と日本との関わりや、現地の農業生産にみられる工夫を紹介することで、アフリカの未来を考えます。

●会場:府中市生涯学習センター2階講堂
●定員:150名
●受講料:1600円
●申込方法:講座名、住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号を、FAX、電話、葉書のいずれかで府中市生涯学習センター学習事業係(〒183-0001東京都府中市浅間町1-7 電話:042-336-5708 FAX:042-336-5709)までお知らせください。府中市以外にお住まいの方も受講可能です。なお電話応対時間は平日の8:30~17:00です。電子メールでのお申込みはできません。また応募は平成8年4月1日以前生まれの方に限らせていただきます。
●府中市生涯学習センター交通案内
☆京王線東府中駅から徒歩17分
 ・府中市コミュニティバス「ちゅうばす」府中駅行き「生涯学習センター」下車
 ・京王バス武蔵小金井駅北口行き「若松町4丁目」下車徒歩5分
☆京王線府中駅から
 ・「ちゅうばす」多磨町行き「生涯学習センター」下車
 ・京王バス一本木経由武蔵小金井駅南口「天神町2丁目」下車徒歩7分
☆JR中央線武蔵小金井駅から
 ・京王バス東府中駅行き「若松町4丁目」下車徒歩5分
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by africa_class | 2012-01-29 17:32 | 【紹介】アフリカ・イベント

ファムカフェによるコーヒー試飲会@外大『飲めばわかる』ただ今開催中!

いい天気ですね~。OMソーラーが活躍し、現在20度。
http://omsolar.jp/
大学院の授業を差し替えたので久しぶりに午前中家にいられまし
た。やりたかった掃除をして、気分すっきり。
(ちなみに我が家は7年間ホウキ&チリトリ&雑巾だけで掃除してき
ました。去年ついにクラーセンが掃除機を買ったのですがこれはス
トーブ用)
 今庭をみながらこれを書いていますが、沢山の綺麗な色の鳥がや
ってきます。小さな鳥から始まって、徐々に大きな鳥が来て、そして
フィナーレはカラス。小さな鳥は早起きして餌を探しにくるのでしょう
か?我が家のお皿や鍋を洗った後の排水は庭にまくので、鳥さん
たちには嬉しいおかずがいっぱいです。ちなみに洗剤を使わないか
らできる技。庭に鳥に来てもらいたければ、わざわざ鳥のエサを買
うのではなく、台所排水をご活用ください。
 さて、今日もアフリカゼミ有志が運営する団体ファムカフェが東京
外大の一階広場にて試飲会を行っています。
http://www.justmystage.com/home/femmecafe/index.html
 創設者である4年生から3年生にバトンタッチされた新ファムカフ
ェですが、ごみ箱投票を導入するなど、ますますグレードアップ!
また、終了後にただちに反省会をして、それを共有し、今日に活か
すあたりが、とっても素晴らしい!
 外大東北復興支援隊といい、若い人たちの着実なる変化に、
感動しています。復興支援隊の懇親会は明日金曜日!ぜひ、
参加してあげてください。またニューズレター最新版力作です。
http://www.tufs.ac.jp/st/club/tufsfortohoku/
 今日は午後から大学なんで、お手伝いできないけど、がんば
ってね。ファムカフェ。でも、まだツイットできてないよ~。ツメが
甘いのが学生だね・・・やっぱり!ガンバ。
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by africa_class | 2012-01-26 12:00 | 【協力】カフェ・モサンビPJ

寒い冬も工夫次第:湯たんぽのススメ~夜なかなか眠れない皆さんへ

今夜も寒いですね・・。でも太陽が出てたので昨夜よりは暖かい
(といっても現在14度)。さすがに身体が冷えてきたのでお風呂
に入って身体をゴマカシます。お白湯(一度沸かしtお湯)を二杯
飲むのも効果的。我が家はストーブの上にヤカンでお湯を温め
ています。
 今日の我が家で飲む水は残念ながらペットボトルの水・・・。昨
日の空間線量もこれまでの最高値を上回っているのご存知です
か?特に、千葉は最高値の2倍。東京は1.5倍。ニュースにな
っていないのはどうしてでしょう・・・。数値そのものは、もちろん
福島ほどではないのですが、なぜ今頃あがっているのか・・・何
かまずいことが起こっているのにまた政府や東電が隠している
のではないか・・・心配です。福島では、年末からセシウムの放
射線量が30倍!になったそうで、これまた報道されていません
が、だからこそ警戒が必要。念のため西の方の水を飲んでおき
ましょう。後は雨や雪を触らないように。
 今この瞬間は、一昨日であってしまった美味しい白ワイン(キ
ンキンに冷えている・・・)を飲んでしまっていますが。
 さて、合宿の際、朝起きれない・・・という卒業生の声を多々
耳にしました。朝起きれない人の多くは、夜が眠れない・・・傾
向にあります。夜眠れないのは、PCやテレビの観過ぎですね。
でも、なんとなく布団に入るのが寂しい、勿体ない!・・・という
メンタリティが作用していませんか?
 現在、私が夜寝るときのひそかな楽しみは「湯たんぽ」。かな
り寂しい響きですね・・・。「天然湯たんぽ」たる子どもも猫もい
ない独り暮らしには、冷たい布団・・・は結構こたえます。そこ
で、子供のために使っていた湯たんぽを復活させました。
 寝る前にストーブで温めたお湯を少しだけ沸騰させ、それを
布団の中に入れておきます。お気に入りの詩の本とか、雑誌
を持ってお布団へ。この時、長い小説やはまりそうな雑誌は
避けること!あくまでもすぐやめられるものを。シリーズもの
などに手を出すと危険です。
 そして、足が暖まったら、最近疲れている箇所にあててみ
ると結構楽になります。ぜひお試しあれ。
 ちなみに、夜はやめに寝ても起きられない・・・人について
ですが、難しいですね。子どもがいれば一発なんですが。
「アラーム」のなり方が半端ではない。トリが好きなスギムー
にはインコを飼うことをおすすめしました。
 うちの海くんは、今、御魚と猫とウサギを飼っているので、
まず猫がおなかすいた~と大騒ぎして、次に魚がお腹すい
てるよ・・・といったら急いで起きます。
 世話をするものがあれば起きれるもんなのです。というこ
とは、植物でもいいから世話をするものをテーブルの真ん
中においてみては? 
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by africa_class | 2012-01-25 23:43 | 【記録】エコの限界に挑戦

多言語習得のススメ:私が5言語を使えるようになった手法(しかしマクア語は脱落・・・)

寒いですね。。ここ4日間太陽が出てくれないので、OMソーラー
システムで暖めるのを基本とする我が家は、冷たくなっています。
木質ペレットストーブは、間接暖房なので冷えきった家を暖める
のにはそれなりに時間がかかり、ようやくいい感じに。でも、一度
温まると、暖かさがかなり長持ちするのもストーブのいいところ。
 ゼミ合宿@藤野は、無事終了。卒業生&パートナーズの9名の
お蔭で、とっても豊かな合宿となりました。私が大学生の時代は、
大学に籠ったりせず、どんどん社会に出て、ありとあらゆる年齢
層のありとあらゆる国籍の皆さんと交流したものでした。外大が
多摩にある・・・こともあり、なかなかバイト先ぐらいしか年上の人
と出会う機会がないようですが、どんな出会いのチャンスも貪欲
に、色々な人に出会い、その人たちから学んでいきましょう。
 さて、金曜日にフランス語圏アフリカの研修を担当しているうち
に、受講生の「このテーマでの」フランス語がかなり理解できる
ようになった話をしました。学生から随分驚かれ、かつ私が特別
なんだと言われ、外大なのにどうしてだろう・・・と思って、よく振り
返ってみたら、私、すみません、これまで、自分がどうやってこれ
らの言語を学習してきたか伝えてこなかったことに気づきました。
 なお、ここでいう5言語ですが、どれも完璧にできるわけでは
ありません!ある意味、どれも中途半端!!!あくまでも「使え
る」という意味であって、それぞれの言語は、限りなく怪しい「使
える」です。正直言って、私は所謂「言語学習」が大っ嫌いでし
た。今でも嫌いです。(言ってしまった・・・一応これで食べてい
ますが)この5言語の内、日本語が「得意」になったのは最近
ですし、日本語の次にできる英語については、高校までしか勉
強したことがなく、英語圏に3週間以上いたことはありません。
 ましてや留学先は、ブラジルでした。
 東京外国語大学に赴任して8年目というのに、しかし、自分が
どうやってこれらの言語に加え、生活言語としてのドイツ語を使
えるようになったプロセスを、人にしっかり伝えることができる程
度に、言語化してきませんでした。もちろん、断片的には伝えて
きたし、実践してもらってきたものの、整理はできてなかったか
もしれません。ごめん・・・。というのも、私のやり方は、まったく
何の根拠もないやり方で、外大のような言語学の総本山でエ
ラそうにとてもとても・・・いえないからです。また、「語学好
き」な皆さんにあまり役に立つように思えないからです。
 私の専門は、国際関係学であって、アフリカ地域研究であっ
て、紛争・平和学なんです。。。言い訳にすぎませんが。
 ということで、全員に役立ちそうなやり方をここで根拠に基づ
いて(つまり理論や実践に基づいて)書くことはできません!
が、私がどうやったかについては説明ができるので、それを説
明します。

■言語はあくまでもツールであって目的ではない■
まず基本は、私の場合は、語学は目的ではなく、手法(ツー
ル)に過ぎなかった。現在もそうである・・・につきます。
「世界一周するために、3つの言語は使えるようになりたい」
=>世界でよく使われている言語(英語、スペイン語、ポルト
ガル語)ができれば、ほとんどすべての大陸は行けそう・・・と
いう単純な動機。3つできるようになるためには、英語はさっ
さと片付けなければならない・・・という気持ちでいつもいた。
*ですので、「●●語をマスターしたい」という目的で始めると
挫折しがちです。「==のために●●語ができるようになる必
要がある」という方が、人間自然とがんばれますし、肩の力
がいい感じで抜けるので次の基本姿勢に役立ちます。
■基本姿勢■
・恥ずかしがらない。間違えるのを恐れない。
・通じればいいという気持ちで最初は挑む。
・とにかく使いまくる。(使った分だけうまくなると信じる)
・言語をあくまでもツールとして気軽に考える。
・子どもでもしゃべれる!ことを覚えておく。
■手法■
(1)最初の外国語の「引き出し」を早めにつくってしまう。
同時にいくつかの言語を勉強する方法もありますが、私の
経験によると、最初に一つの外国語をしっかり学んでしいま
えば、後の外国語はかなり楽・・・といえます。
 なお、この「引き出し」ですが、「英語を聞いたら英語で理
解し、英語で返す」ためのもので、日本語を介すのはNG
です。(3)と(4)はそのために役立つトレーニングです。
 ただし、レベルがあがって通訳・翻訳をしなければならな
くなってくると、あえてこの「引き出し」を別の言語の「引き出
し」に繋げなくてはなりませんが、それについてはまた今度。
(2)NHKラジオ講座程度の文法の理解は必要
大人が学ぶメリットはここにあります。赤ちゃんが推測して
いかなければならない構造を、テキストで目を使って学べ
るのは大きな利点です。NHKラジオ講座程度は知った上
で取り組まないと余計回り道です。でも、最初から難しい
文法を詰め込むよりも、ある程度やったら、次に移った方
が早いと思います。
(3)High inputをまずは重視
赤ちゃんが言語を取得するのと同じです。その言語での大
量のinputがないのに、いきなりできるようになる・・・という
ことはあり得ません。話すにも、書くにも、単語が必要です。
なので、High inputを自分に課す必要はどうしてもありま
す。大体の人は無精者で、読むのが嫌いなので、とにかく
その言語を耳にする時間を増やします。その際、細切れの
音源よりも、前後に関連づけられた長い文章を繰り返し聴く
方がよいと思います。
*ちなみに、一番楽しくやれたのは、好きな映画(字幕付)
を3回観る方法です。1回目は字幕部分をテープなどで
覆ったり、観ないようにする。2回目は字幕を積極的に見
て1回目の理解不足を補う。3回目は字幕を見ずに音
を確認しながら観る。すると、単語うやフレーズだけでなく
音やシチュエーションも覚えてしまえます。
(4)High outputを試みる
これは留学に行けば早いのですが、そうでなければ、やは
り、(3)の口真似。独り言!文通、日記つけ。今の時代に
は、やはりツイッターやフェースブックの活用ですね。
 なお、これは「その言語の引き出し作り」のためには不可
欠な作業です。
(5)自分の興味のあることをその言語を使ってやる
卒論でも、趣味でも、なんでもいいので、その言語を学習
することを目的とするのではなく、その言語をとにかく使う
のを当たり前として使う・・・のが近道です。
*卒論執筆前に英語の論文を読むのに1日かかってい
たゼミ生たちが、一人残らずすごいスピードで英語論文を
いくつも読めるようになるのは、英語を学ぼうとしているか
らではなく、自分に必要不可欠な情報を血眼で探して、
使わなければならないためです。
(6)文法のおさらいをする
やはり、NHK講座だけだと難しいことは言ったり、書けなく
なるのです。使えるようになったら、ワンランク上を目指し
ましょう。
(7)一つの言語が出来れば、二つ目に。二つ目ができれ
ば、三つ目に。二つ目以降はどんどん楽になります。

な~んだ。
というがっかり音が聴こえてきそうですが、要は「使えばい
い」ということなのです。留学に行くお金がある場合は、行っ
てしまえば早いですが、行かなくても使えるようにぐらいは
なる・・・という方法でした。
 なお、標準語話者よりも、私のように方言が強い地域(関
西)の出身者の方が、言語の音への敏感さという意味では
有利な気がします。なぜなら、外国語を学ばなくても、我々
はバイリンガル(関西弁・標準語)になるからです。文法
的にはあまり大げさな意味でのバイリンガルではないです
が、語彙や音を入れ替えする訓練をしている点で、すでに
ベースは出来ているといえます。
 さて、以上のやり方で英語、スペイン語、ポルトガル語は
できるようになったのですが、ドイツ語だけは(6)をする間
がなく、家族で会話をする、ドイツで生活する上ではほとん
ど困らないものの、知的な会話はできないままです・・・。
そして、ちゃんと勉強しなかったので書かれていると、それ
が何なのか気づくのに時間がかかります。やはり、学校
での言語学習は無駄ではない、とつくづく思いますので、
そこは誤解なきよう!
 またどの言語を学ぶかですが、英語はMustなんで、第
二外国語を選んでしまったら、第三言語は、すでにできる
言語に近いものを選ぶと簡単です。私の場合は、ポルトガ
ル語とスペイン語という姉妹言語を選びました。ドイツ語は
英語に近いので、面倒な言語ですが無茶苦茶チャレンジ
というわけではありません。
 が、マクア語は・・・・ダメでした。まずスワヒリ語という
バントゥー諸語の基本言語であり、文法的に簡単なもの
を学んでから取り組まなかったのが痛かったです。です
ので、教訓としては、似た言語ならより易しいものから
マスターすべし・・・といえるでしょう。
 以上は、外大みたいに外国語学習が当たり前の大学に
通ってない人にもやれる手法の説明です。外大生は、す
でにせっかく授業があって、ネイティブの先生がいるので、
機会はどんどん活用してくださいね。でないと授業料がも
ったいない!(私がいうことじゃないけど)
 なお、ポルトガル語の授業でダニエルさんのプレゼン
+私が質問(どちらもポルトガル語)をして、皆がポルト
ガル語で答えを書いているのは、(3)と(4)のためです。
また、後期の授業で、各自のテーマでプレゼンをしてい
るのは、(5)のためです。翻訳は、(2)と(6)、そして実
のところ、皆さんの母語教育のためでした!なぜなら、
私もそうでしたが、18歳から外国語ばっかりやらされる
ので、日本語がかなり疎かになるからです。母語がき
ちんとできないで、何言語できても意味がないから日本
語も頑張ろう。これについては、大量に読む・・・しかない
と思います。(自戒も込めて)
 がんばりましょう。私は、2012年度はフランス語習得
を試みてみようかと思います。とはいえ、マラソンも確か
今年の抱負だったような・・・。そうでした!マラソンに出
たいと思ったのは、フランスでワイン飲み放題のメドック・
マラソン(ボルドー)を知ったからでした。すでに忘れて
いたとは、恐ろしい・・・。忘却力は言語習得にかなり
マイナスですね。年齢との闘いではあります。
http://toptour.jp/sit/medocmarathon/index.html
 以上、メドックマラソンの紹介サイト。ますます行きた
い。日本の地域おこしにも使えるアイディアが満載だと
思うので、是非皆さん一緒に行きましょう。
 今年の抱負、なんだか両方やる気が出てきました。単
純な自分が哀しいですが、これが原動力。皆さんも是非
「楽しみ」を取り入れて、がんばりましょう。
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by africa_class | 2012-01-23 23:58 | 【学】多言語学習

国際ボランティア論受講生へのお返事(4)~批判に終わらずオルタナティブ(おもしろい事)をどんどんする

明日はゼミ合宿なものの朝は比較的ゆっくり目なんで続きを書きます。
人として生きる際に考えるべき、What and Whyの次のHowの続
きです。How の中に、市民社会の一員としての自覚の話がありまし
た。それは、ボランティア論を考える上でも、生きていく上でも、当事者
論と同様に非常に重要なポイントだと思います。
 私はかつて大洪水があったモザンビークの被災者の方々の支援の
ためのNGOを設立し、シングルマザーの支援を行っていました。当時
博士課程の学生で、妊婦・・・関西に住んでいました。いろいろ限界は
あったものの、阪神淡路大震災のボランティア仲間たちが手伝ってく
れて140万円ほどを集めて現地の友人とともにサポートをしていまし
た。大きな金額ではありますが、現地で何かやろうとすると限界のあ
る金額でもあります。
 そんな最中、日本が何十年にわたって供与した農薬が野ざらし、
雨ざらしになっているという情報を現地NGOから得ました。調べて
みると、戦争中に戦争が最も激しい地域に向けて出荷されている。
しかも同じ農薬が何年も同じ額だけ送り続けられていました。年間
10億円近くのお金が何年も。
 140万円の直接届ける支援も重要。でも、それでサポートできるの
は10世帯未満。一方、この数百億円もの税金による「国際協力」を
正し、人々の役に立つように変革できればどれほど多くの人をさぽー
とできるか・・。そう考えたのです。
 当時は、アドボカシー活動という言葉が日本で定着していなかった
時代です。これについて取り組むことは正直言って躊躇がなかった
わけではありません。しかし、モザンビークに関わっている数少ない
日本人の一人として、またすでに国際協力を仕事としていて政府に
問題提起すらできない人たちと比べて自由である身として、何もし
ないという選択肢は自分の中ではなく、またやるからにはこの援助
を変えるところまでやらないのであれば、家族のためにも意味がな
い・・・と考え、相当やりました。結果、日本の援助の歴史において
かなり珍しい出来事とされているのですが、農薬援助そのものを
ストップさせることに成功しました。(世界中に対するもの)
 その後、問題は農薬援助、農業援助というカテゴリーのものだけ
でなく、対アフリカ政策でもある・・・と考え、今度はアフリカ政策を
本当にサポートを必要としている人たちの役に立つものに変えるた
め、TICAD市民社会フォーラムを立ち上げました。これも、大変で
したが、業界的にはかなりの成果をあげることができました。
 しかし、政府の担当者が変更になる、与党が変わる、マスコミの
関心が下がると一緒、市民社会がしっかり協力しあい続けない・・
などの理由で、せっかくの「成果」も元通りになったり、現場そのも
のには大きなインパクトを及ぼせない現実を目の当たりにしました。
 2009年で団体を閉じるまではとにかく頑張り続けるしかなかた
のですが、それ以降に「国際協力」あるいは「アフリカ」について
私が決断したことは、これからはODAにあまり付き合っても仕方
ない。もっと自分が信じる、オルタナティブをどんどん実践して、
新しい方法をみせていけばいいかな、と思ったのです。
 そのときのキーワードは、「おもろい」かどうか。なぜなら、おも
しろいことには人は参加したがるからです。そして、そこにマーケ
ットがあることを意味することが多いです。以来、せっせといろいろ
な形でオルタナティブを、国際協力についても、日本の社会問題
についても、示してきたつもりです。
 この話はまたしっかり描きますが、政府の監視・提言は不可欠
です。しかし、このようなオルタナティブづくりがあってはじめて
バランスがとれるのではないか、と思いました。
 反対もするけど、新しいものを創りつづけていく。それこそが、
社会変革の原動力になりうると、今は思っています。
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by africa_class | 2012-01-21 00:29 | 【大学】国際ボランティア論

国際ボランティア論受講生へのお返事(3)~どう生きるのか?国家、市民社会と私たち、そして地球・世界

なかなか続きが書けない毎日ですが、この時間は津田に向かっていた
時間なので(授業は終了!)、続きを書いてみます。なおレポートです
が、後から届いた4年生を除き、来週木曜日までには教務に届けられ
そうです。なお、授業アンケートですが、教務でやることは不可能なの
で不要と言われました。でも、それだと皆の授業のご批判・感想聞けな
いので、各自手書きでもいいので書いたものを(無記名でOK)、教務に
預けてくれますか?(これについては伝えておきます)本務校では、アン
ケートはウェブ上でするので失念し申し訳ない。

さて、What and Whyまで来ましたね。
最後の皆さんとの授業で書いてもらったVision&Missionじっくり見せ
てもらい、皆さんが何故この授業を取ろうと思ったのか、最後まで取り
続けたのかがよくわかりました。とってもいいVisionをもってますね。お
そらく、恥ずかしくて言葉にしたこともなかったと思いますが、夢や軸を
持って生きていく素晴らしさを実感してもらえれば。Missionはまだまだ
かなり考えて、行動していく必要がありそうですね。
 ●人として、●女として、●学生として、●社会の一員として、●団体のメン
バーとして、●職業人として、●ボランティアとして・・・多面的な自分を意
識して、それぞれ書いてみて、そこに人生のどの段階でやるか入れて
みると将来計画づくりに役立ちます。わがゼミ生はこれを年に2度やる
のですが、就活組は混乱中・・・・そして、留学組は空白が・・・。そういう
ときどうするか?動く!しかないのです。どんどん動いて、人と話して、
それからでいいと思います。ちなみに、VisionもMissionも将来計画も
常に変わるものです。私の人生もかなり行き当たりばったりなんで、そ
の点は念頭においてください。
 ここまでくると、後はHOW、When、Whereです。恐らく、Howが決
まるとほかが決まってくるので、Howだけ書きます。

 人生の指南書であれば、ここで「国家」の話はしないでしょう。まして
や、日本であれば「市民社会」については言及しないことが多いでしょう。
でも、Visionをよく眺めてみてください。そのVisionを本気で実現した
ければ、自分や自分の周りだけでなく、自分の職場・学校・近所だけで
もなく、国家や世界とどう関わるべきか・・が重要になってきませんか?
 多くの学生が将来構想としても関心事としても国際協力をテーマにも
っていることもあり、国際協力とボランティアを重ねあわせて考えてい
ましたね。結局、国際協力を国家マターとして捉え直した人も多かった
ですし、いや、国家やボランティアは誰がやるかの違いだけという人も
いました。開発援助(ODA)という巨額のお金、青年海外協力隊とい
う大規模「ボランティア集団」がいるために、国家とのかかわりは無視
できないほど大きく、その部分は「ボランティア論」から考える必要はな
い、という結論を出した人も多かったです。
 本当に???
 そもそも、「国家」とは何ですか?「国家」とは誰ですか?この「国家」
なるものを動かしているのは誰?その権利を有するのは?
 [「国家」=「政府」/「与党」「政権」etc=我々から遠いもの]
としていませんか?主権在民のこの国の一員であり、民主主義国で
あれば、「国家」もまた私たちが構成し、支えているものではありませ
んか?
 もちろん、実態としては(ファンクションとしては)、そうなっていません。
「国家」=権力であり、私たちは主権者とはいえ、強固な権力構造を前
に大多数の想いが届かない現実を日々目にしています。福島原発事
故とその後の不条理、Bad Governanceがそのことを明白にしてい
ます。(詳しくはツイッターでsayakafc@)。
 このような「国家の暴走」に対して、国民国家体制を早くに構築した
ヨーロッパでは、「市民社会(あるいは社会)」がそれに対抗するもの
」として考えられてきました。あるいは、国家の中に、「政府」と「政府
に抗する社会」が含まれてきたのです。(ちょっとややこしい話です
が、またじっくり書きます。)
 日本では、しかし、「市民社会=社会」と考えている人は少ないで
しょう。アフリカでも同様です。私たちは自分たちを「市民」と自覚し、自
分たちの社会を「市民社会」と認識しているでしょうか?おそらく、否で
しょう。それは、「抗国家性(国家に抗う気概・力)」が日本の市民にも
社会にも著しく低いからです。主権在民であるにもかかわらず、自分
の権利、自分の責任(義務ではなく)に目覚めている人は稀です。それ
に基づいて行動している人はさらに稀。そういう人たちは、すぐさま「反
政府」と名付けられ、家族・社会・仲間から白い眼で見られます(ある
いは見られると思いこんでいる)。
 だから、日本の社会はこうなってきたのです。世界でも。でも、多くの
国・地域で、今変革が起きつつあります。そして、このように変革を呼
び込み、歴史を結局動かしてきたのは、人々の気づきだったのです。
植民地支配が当たり前だったアフリカで、黒人は白人と同じトイレに入
れなかった合衆国で(いずれもつい40-30年前)、女性に参政権がな
かった世界で、現在そのどれもが「ありえない」ことになっているとした
ら、それはそれに異議を唱え、行動を起こした人たちがいたからです。
●自分の置かれている構造的抑圧状況への気づき
●自分の持っている権利への目覚め
●それに気づいた者同士の共感、連帯と行動
●社会が変わる
こそが、エンパワーメント論の創設者ブラじるのパウロフレイレ(『被
抑圧者の教育学』の著者)
 逆にいうと、気づかない、気づいても気づかないふりをする、つなが
りあわない、行動しない・・・私たちの日本では、結束が固い権力構造
に対して、ふけば飛ぶような存在です。権力やお金を握っている人た
ちには、それを守る理由があり、守るための資源もあり、日々それを
一生懸命する余裕があります。多くの人たちにとってそれこそがJO
Bなのです。それに対抗しようとすれば、ごく少数者のばらばらの動き
では不十分極まりないですね。
 市民社会とは、「ばらばらの市民の構成する社会」という意味もあり
ますが、欧米では、Civil Societyという場合、「市民が集まって作る
集団・組織(NGOやAssociations、ボランティア団体)、労組)の
集まり」として認識されることが多いです。さらに「抗国家性」を重視し
て、メディア、野党を入れる人も多いです。「非国家性」を重視すると、
犯罪集団も入れる人が出てくるのですが、それはここでは脇に置き
ましょう。
 つまり、Civil Societyとは、市民が互いにつながりあって、国家を
監視したり、よい方向に導いたり、自分たちのために役立てたりして
いる「場」なのです。何が言いたいかというと、市民同士がつながり
あって初めて意味を持つのが社会であるということです。また、社会
そのもの、権力そのものを変えようとしてはじめて、「市民」になると
いうことなんです。
 まあ、これは勝手な定義ですが、多くの皆さんが、ボランティア(個
人)とボランティア団体(NGOやNPOなど)を混同する傾向がありま
した。そして私は自分の活動をボランティアと呼ばないと書きました。
その理由を書きます。
 社会、地球、国家の抱える課題が目の前にあり、国家が暴走して
人々を傷つけ続けて、既存の市民社会が何もしない状態にあるとき、
「気づいている」市民の責務として、問題提起し、仲間を募り、連帯
し、市民社会の一員として行動するために立ち上がることは、あたり
前の行為であって、さらにいうと「奉仕」や「無償性」の論理とは交わ
らないことだからです。
 また、「お互い様」というのはそうではありますが、それも違和感が
あります。むしろ、国家の暴走に対して、一市民としてこれを放置し
てしまっては、もっと酷いことになること・・・を危惧しての行動といえ
ます。となれば、自発性・公共性については確かにそうなのですが、
ボランティアという言葉の響きにはない「抗国家性」を考えると、私
の行動は、市民社会の一員としての行動に他ならないのであって、
それをボランティアとは呼べない・・・と思うのです。否、ボランテ
ィアと呼ぶと、本質と問題を見失ってしまいます。
 国家に無批判な一方、国家がやるべきなのにやらなかったこと
を「ボランティア」が肩代わりし続けては、社会はより悪い方向に
行きます。市民として、国家の在り方を正していきつつ、国家の
補完のためではなく、社会のやるべきこととして当事者によりそ
うことが、あるべき姿ではないか・・・と考えています。国家に無批
判な「奉仕」は、結局、目の前の人をその時ヘルプできたとしても
同じような苦労を抱えた人を再生産し続けることに加担しかねま
せん。だからこそ、当事者とともに社会を変える(その意味で我
われも当事者である)ことこそ、必要だと思っています。
 だから、私は「国際ボランティア論」を教えることに躊躇があり、
市民の活動を「ボランティア」ともう呼ばないのです。もちろん、み
なさんがどう考えるか、どう定義するか、どう呼ぶかは自由です。
ただ、皆さんには、ただ「個個人でばらばらにボランティアをやっ
て、何かやった気になる」のではなく、市民社会の一員として、他
とつながり、あるいは他とつながるための団体を立ち上げたり・・・
していってほしいな、と思っています。
 (ちなみにNGOをつくるのは簡単です。またこれについては説
明しますね。私の周りには団体作りに励む若者急増中。今日も
某団体の企画書チェック。批判ばかり書いたけどダメだからじゃ
ないよ。よくなると思ってだよ。そこ誤解なきよう。)
 ということで、Visionを実現するためには、まず一人一人が「気
づく」ことが重要であり、「目覚める」必要もあり、かつ「つながって
いき」、「行動につなげる」・・・というプロセスがくっついてくるという
話でした。何か団体作りたくなったあなた。やってみたら?
 ちょと時間がなく、これから福島乳幼児妊産婦にーず対応プロ
ジェクトのMTGなんで(すでに遅れてごめん)、また読み直してわ
かりづらい点は補足しますね。<=無事終了!首都圏チームの
来年度計画を立てました。
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by africa_class | 2012-01-19 13:21 | 【大学】国際ボランティア論

ファムカフェによるコーヒー試飲会@外大『飲めばわかる』(1月25日ー26日)

学長主催パーティから帰宅。久しぶりに色々な言語やディシプリンの先
生方とお話しができました。学長、世界5大陸のワインを用意してくれま
したが、南アのワインは2種類。いずれもおいしかったです。
 その際、先生方にいわれたのは、「舩田さんのところの学生、本当に
元気だね~」、「がんばってるよね」、「礼儀正しいよね」、「エレベーター
前の掲示板はとにかくアフリカゼミだよね」・・・の声でした。見ている人
はみてるんですね。
 で、その「元気」で「がんばっている」「礼儀正しい(はず)」のゼミ生有
志が皆さんに贈る企画です。今回は、春の試飲会とは異なり、4年生か
ら3年生がバトンを受け継ぎ、すべてを仕切る企画。世代交代がどこの
組織でも課題ですが、学生たちをみていると、やればできる!んですね。
これも、先輩たちのレールがあってのこと。道なき道を走ってきた1年
半だったけど、よくがんばっています。引き継ぎ書の作成と先輩・後輩
が被る形で協働し、途中自立を見守り、MLやDrop Boxを使った情報
共有・蓄積・・・試行錯誤でやってきたけど、ようやく形が見えてきたね。
 でも、最後は形じゃないんだよね。やる一人一人の「やる気」(イニシ
アティブ)。つまり、覚悟です。それが見えてきて心から嬉しいです。
 古くて新しいファムカフェにぜひ、会いに来てください。

=============================
ファムカフェ主催ルワンダコーヒー試飲会
『飲めば、わかる』
=============================
ルワンダの女性が作り、世界がその味を認めた高品質のルワンダコ
ーヒー。
 「このコーヒーをひとりでも多くの方に知ってもらいたい」
そんな思いから、今年もやります。
昨年大好評だった、コーヒー試飲会!
当日はルワンダコーヒーを無料でお楽しみいただけます!
皆様のお越しをお待ちしております。

日時:1月25日(水)・26日(木)
   昼休み11:40~
場所:東京外国語大学 講義棟出口そば特設スペース
料金:無料

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by africa_class | 2012-01-19 00:57 | 【協力】カフェ・モサンビPJ

バナナテキスタイル:持続可能な社会をデザインする@国連大学1月20日

最近近所の人がよく訪れるようになってくれるようになりました。
家族が一緒にいたときは当たり前だったのが、私が毎日遅くまで
大学にこもっていたり、週末は活動で不在だからか、去年は近所
との行き来がかなり減っていました。お蕎麦屋さんだけは、こちら
が2週間に1度は通っているせいでしっかり付き合っていますが。
 で、このイベント、隣に暮らす多摩美術大学の職員のお父さん
が持ってきてくれました。嬉しいですね~。

「地球の未来を創るデザインの力:バナナテキスタイルプロジェクト」
「持続可能な社会をデザインする」
■2012年1月20日14時~17時
■国連大学ウ・タント国際会議場
■入場料タダ (事前申し込み必要)
■日英同時通訳付き
■多摩美術大学、国連工業開発機関
http://www.tamabi.ac.jp/tx/banana
アフリカからゲストが参加。

展覧会は1月18日~1月28日まで国連大学横の地球環境
パートナーシッププラザ(無料)にて。かなり面白いです。
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by africa_class | 2012-01-17 14:14 | 【紹介】アフリカ・イベント

一人一人が自分の身体と命の主人公(当事者)になる:「生きる」ことの根幹と多面性

今回は、脱原発世界会議の報告ツイットでも紹介した被ばく医師の
肥田舜太郎先生(95歳)の一言を考えてみたいと思います。
 「逃げられない人はどうするか?自分が自分の健康の主人公にな
り、ひたすら自分の身体の免疫を強めること。早寝早起き、睡眠、労
働、遊び、Sexを節度を守って行うこと」
 この一言の中に、私が3・11以来学生の皆さんとやり取りをしてき
て持ってきた違和感の謎がやっと解けた気がします。つまり、皆さん
は、「日々の生活、あるいは社会の当事者」としての自覚も薄いよう
ですが、「自分の身体と健康、命の当事者」としての自覚も薄いの
ではないか・・・ということについてです。
 3・11の夜、私たち家族はNHKラジオで福島原発の事故を耳にし、
その夜のうちに避難を決めて翌朝西に向かって出発しました。その
際、近所の人にも、ママ友にも、学生にも、卒業生にも、友人たち
にも声をかけて皆も避難するか準備するように提案しました。多くの
人は特に心配せず(政府やテレビ、専門家が大丈夫と繰り返すの
で)、そのまま東京に残りました。もちろん、それはそれぞれ事情が
あるでしょうし、私たちは恵まれていたからそれが出来たということ
も可能でしょう。また、逃げるだけでなく、内部被ばくがまったく重視
されていない時期ではありましたが、内部被ばくの問題を伝え、少
なくとも雨に濡れないように伝えました。(ちなみに私は関西に避難
先を3月21日には立ち上げ、学生の避難も呼びかけました)
 何人かの学生は全国に避難しましたが、大多数の学生たちは
都内に残りました。 驚くべきことに、内何人かの学生は、「雨にず
ぶ濡れになった~」あるいは「行くとこないから仕方ないよね~」
「どうせ逃げられないし」「子供が変になっても仕方ないもん」、と
言ったり書いたりしていたことです。そして、今回津田の学生のコメ
ントの中にも、「しかたないし」という一言がありました。
 最初は報道をうのみにしているのかな・・・と思ったのですが、途中
から気づいたのは、彼(女)らが、自分の健康・身体にそもそも関心
が弱い・・・ということでした。いえ、自分を大切に思っていない可能
性について気づいたのです。また、これらの学生に共通の傾向とし
て、問題を「人のせいにしがち」という側面も見受けられます。ただ
し、私の周りの学生ですから、何か活動などはしている学生たちで
す。でも、こと自分の健康・食べるものにあまり興味がない。
 肥田先生の一言でわかったのは、「自分の健康の主人公になる」
という考えがそもそも念頭にないこと・・・がその理由の一つなんじゃ
ないか・・ということです。
 自分の命(健康・身体)の主人公にならずに、生活や社会の主人公
になることは難しい・・・肥田先生の一言は、ここのところ実践面で
とっても逆転していた私にも痛いbut有難い一言でした。
 日本では、「自分を大切に」というと、すぐ「自分の気持ちを大切に」
と誤解されることがあり、本当はどうにでも転びかねない「自分の気
持ち」を後生大事に、ああでもない・・・こうでもない・・・と悩みドツボ
にはまって出られなくなる人が多いのですが、むしろ、「自分の命
を大切に」と言い換えた方がいいかもしれないですね。
 なぜなら、「自分の命が喜ぶことをしよう」とすると、おのずと自分だ
けをベースに考えられなくなるからです。また、ただ座っているという
こともできなくなります。そして、社会や環境のことも気になってきま
す。隣人のことも。
 「ただ健康にいいことをしなさい」・・ということではなく、「自分の命の
主人公になる」ことによって、「自分の生活・人生・周りの社会や環境
の当事者になる」ということなんです。
 そして私・・・ここのところそれが疎かでした。はい。確かに私の
モットーは以上のようなことだったはずが・・・。
 今日こそは、18時までに家に到着してゆっくり夕食にします!とい
うのも、家には、「大地を守る会」http://www.daichi.or.jp/の食
品が待っているからです。お正月海外に行っていたため家に食材が
なく、近所のスーパーで買っていたものの、おいしくなく、またどこの
誰がどう作っているのか??という疑問が湧きすぎて、どうしても料
理のやる気が盛り上がらず、かなり手抜きな毎日でした。これが体
調を崩した理由の一つ。(あとはもちろん、睡眠不足!)
 同会とは、1997年よりかれこれもう15年のお付き合いに。「肉を
食べない野菜がごちそう!」な私には欠かせないもの。そして、自分
で野菜を庭で自給するようになってからは少しのお付き合いだったの
が、庭で作れなくなった2011年3月からまたずいぶんお世話に。
当初は放射能測定をしていなかった同会も、今はしっかりとした体制
を整えており、子供向けの野菜セットなどを販しています。
 なんといっても、この団体は、消費者と生産者をつなぐばかりでな
く、食を通じて社会を変えようとしてきた団体。加藤登紀子さんのお連
れあいだった藤田さんがつくった団体。実は、現在の家のすぐそばの
倉庫での野菜販売が最初だったそうな。長年にわたって、原発にも
反対してきた団体でもあります。
 「生きる」ことは、このようにも多面的。
「ボランティア活動」というある日・ある時間・ある場所というある種
生活から切り取られた枠の中ですることよりも、「生きる」ことから
派生する様々なことを一主人公(当事者)として取り組めば、それ
は自分の命にも、社会にも、環境にも喜びを与えられるんじゃない
かと思います。(ボランティアするなという意味ではなく、生活の
一部として当たり前にやればいいという意味です。東北に行くのも
当たり前に週末行って、あるいはまとまった休みを取っていけば
いいということです)
 ということで、「どうせ仕方ない・・・」の皆さん、自分の命にもっと
注目してみましょう。耳を傾けてみましょう。免疫というものはすば
らしいもので、こちらの呼びかけに応えてくれるものなんです。
(応えてくれないほど免疫さんを困らせると私のように甲状腺の
病気が悪化したり、風邪をひいたりします。)
 肥田先生、ありがとう!

 そして、これは家に帰る途中に思い出したこと。HIV/エイズの
感染についても、皆さん刹那的です。「たぶん大丈夫だろう」
「かかっていたとしても仕方ない・・・」「怖いから調べない」という
気持ちになっていませんか?日本では、新規HIV感染者が増え
続けています。
http://redribbon.yahoo.co.jp/know/02.html
 誰がHIV感染者かどうかは分からない中で、まずできること
は自分の身を守ること。そして、自分が感染していないか調べる
こと。していなければ今後はとにかく身を守ってください。感染し
ていれば落ち着いて、もはや死ぬ病気ではないので早めの対応
を心がけてください。早めに知れば、症状を軽くするための免疫
強化などたくさんのことができます。
 死なない病気とはいえ、かかってしまえば大変な苦労です。
とにかく防げるのに何もしない・・・ということはないように!!
タバコを吸っている人は、それもまた問題外ですね。生きたくて
も生き続けることができなかった2万人以上の人の無念を胸に
禁煙がんばって。
 なお、一人で禁煙できないものです。禁煙外来というのが大き
な病院などにあるので、専門家とともに頑張ってみてください。
私の父はヘビーな喫煙者で、肺がんになっても平気さみたいな
ことを豪語していた医者でした。でも、肺がんになってからは、
本当に心身ともに弱って、退院後も寝たきり・引きこもり状態で
す。今では「なんであんなに吸いたかったんやろう・・・」といい
つつ、取り戻せない健康を、人生を嘆いて、毎日死にたいと
しか言いません。まだ72歳。ドイツの「義父」は71歳で家の
ローンを組み、現在97歳で一昨年ローンを完済。人はそれぞ
れ違いますが、「どう生きる」のか・・本当に重要と思います。
 以上のことは、特にHIVエイズの感染予防については、大学
の授業のすべてで口を酸っぱくして言ってきましたが、津田で
は言うのを忘れてました。教師の仕事だと思っていってるんじゃ
なくって、人生の先輩として言っています。その点誤解なく。
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by africa_class | 2012-01-16 17:43 | 【大学】国際ボランティア論