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今週末の脱原発デモ・抗議活動へのお誘いと詳細(私は金に経産省別館前に)

暑い毎日ですね。我が家は今日もクーラーなしです。(というか、クーラー自体がない)。少しばかりご無沙汰しています。

皆さんに応援いただいた「福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクトFnnnP」の活動もますます活発化しています。(土曜日は拠点長会議を実施。新潟・栃木・茨城・群馬・首都圏の5拠点とこれまでと今後に向けた話し合いを行います。まだまだ福島内外のご家族の状況は厳しいです。引き続き皆さまに関心を持っていただければと思います。
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/

さて、本題です。
今週末も、日本全国で沢山のデモや活動があります!金曜日だけで実に45か所(先週の29か所より増殖)!
http://demojhks.seesaa.net/article/283222299.html
毎週金曜日に首相官邸前の「首都圏反原発連合」の抗議活動は来週8月3日(金)&29日(日)に実施されますが、いくつかのNGOが明日(金)下記の抗議を続行します(同連合が今週金はお休みするのは日曜日の大規模抗議に備えたいということで、急きょ仲間たちが別アクションを準備しました)。

*なお、NHKが本日クローズアップ現代で→26日【総合】19:30~19:56「デモは社会を変えるか~民主主義を問う市民たち~」を放映するそうです。事前に是非どうぞ。
http://www.nhk.or.jp/gendai/index.html …

ぜひ、お越しください!
いずれも私も一市民として関わっているものです。

なお、私は、明日(金)夜は、経産省別館前に行きます。18時すぎからいっていますが、来られる方は、お越しになれる時間に顔を出してくださればと思います!

経産省「別館前」はこじんまりとしており、お子さん連れも大丈夫です(先週来てくれた子どもたちも来てくれます!)。小さい集まりだけに、皆さんが来てくださると嬉しい&パワーアップ。何万分の1より、顔がみえて楽しいです。是非~。

【転載OK】
0.その前に!(初めての方へ)

●皆さん、おひとりで来られることが多いので、初めてでも一人でも大丈夫!気軽にお越しください~!
●メガフォン、鳴り物(カスタネットや小さなタイコ、ホイッスルなど音が出るもの)、プラカード(No Nukes!や再稼働反対などが書かれていたり、皆さんの想いを表すもの)、暗闇でも光るもの(ペンライトなど)があれば、なお効果的です!なければ、ないで大丈夫です!
●暑い毎日ですが、水分補給など忘れずに!(トイレなど近くにないので事前に駅やコンビニなどで)
●カラフルなお召し物で、気分をもりあげましょう!

<=浴衣で行ければベスト!と思っていたのですが、どうやら私の浴衣はドイツでした・・。

1. 明日27日(金)のデモ・抗議活動
■経産省別館前 18時半~19時45分 大飯原発断層問題

(保安院やエネルギー庁がはいっている建物前でのアピールです)
(千代田線・日比谷線霞ヶ関駅C2出口すぐ、丸の内線霞ヶ関駅B3a出口200m)
http://www.meti.go.jp/intro/index_access.html
**別館入口です!お間違えなく!

主催:◆主催:福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan、原
発を考える品川の女たち、プルトニウムなんていらないよ!東京
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2012/07/post-5d79.html

*補足→大飯原発断層再調査を保安院は関電に促しましたが、次のような問題が明らかになりました。
◆断層の再調査はまたも同原発建設の三菱重工関連会社。 第三者による実施が筋です。◆調査・評価に年末まで待たず、 原発を停止し早急に調査・評価が不可欠です。
http://www.greenaction-japan.org/modules/wordpress/index.php?p=607 …

■官邸前抗議 18時~20時 原子力規制委員会人事問題
「原子力規制委員会」人事に異議あり!
 「原子力ムラ」から選ぶな!
  7・27 官邸前アクション
主催:再稼働反対!全国アクション、国際環境NGO FoE Japan
http://2011shinsai.info/node/2544

1.29日(日)15時半~ 脱原発 国会包囲デモ
『7.29脱原発 国会大包囲』
主催: 首都圏反原発連合 -Metropolitan Coalition Against Nukes-
http://coalitionagainstnukes.jp/
協力: さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/
ザ・アトミックカフェ/脱原発世界会議/WISE Amsterdam
開催日: 2012年7月29日(日) (※悪天候の場合は中止)
☆集会:15:30~16:30日比谷公園中幸門(日比谷公会堂裏)
☆デモ出発:16:00ごろ  上記場所より出発
☆コース:日比谷公園中幸門 出発→内幸町→新幸橋交差点右折
→新橋駅日比谷口前右折→西新橋一丁目右折
→日比谷公園西幸門 終点(約1.6km)
☆デモ終点:17:00~18:00ごろ(参加人数や出発時間により終点到着時間は変わります)
☆国会包囲:19:00~ 国会議事堂正門前にて、超党派国会議員も列席する
集会を予定しています。
集会場の近くではキャンドルの配布を実施します。
☆終了予定:20:00
※デモ終点から流れ解散して国会議事堂を目指します。
※ご参加はどの時間帯からでも、また部分的な参加も可能です。

●19:00からの集会に参加議員等(予定)
民主党 首藤信彦衆議院議員または川内博史衆議院議員
自由民主党 河野太郎衆議院議員
国民の生活が第一 森ゆう子参議院議員
みんなの党 山内康一衆議院議員
日本共産党 志位和夫衆議院議員
緑の風 谷岡郁子参議院議員
社会民主党 阿部知子衆議院議員
新党日本 田中康夫衆議院議員
亀井静香衆議院議員
上原公子(「脱原発をめざす」首長会議事務局長、元国立市長)
海外 緑の党 オーストラリア スコット・ラドラム議員他
(他調整中)

3.来週の金曜官邸前抗議は通常通り!
大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議


<-いつも報道されているアレです。

主催:首都圏反原発連合
http://coalitionagainstnukes.jp/?p=780

お子さん連れには、ファミリースペースありです!
詳細は以上URLで。
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by africa_class | 2012-07-26 12:43 | 【311】原発事故と問題

ごめんね、子どもたち。子どもたちも社会の主人公。そして、子どもたちとの約束。

世界と日本の子どもたちのことをずっと考えてきました。
特に、アフリカの。戦争で兵士にされる、傷つく子どもたちのこと。貧困で食べるものに困る子どもたちのこと。身体を売るしか生き延びる道がない子どもたちのこと。学びたいのに途中で断念せざるをえない子どもたちのこと。今でも、この子どもたちのことを何とかできないものかと日々試行錯誤しています。

でも、3・11が起こってから、特に日本の子どもたちのことを考えることが増えました。アフリカよりも何百倍も何千倍も経済的に豊かなこの国で、起きていることを目の当たりにして。その時、最初に頭に思い浮かべる言葉は、「ごめんなさい」という一言。この国の底知れぬ闇とどうしようもない構造、大人たちの利己主義、不正義に隠ぺいに、嘘、取り繕いに、人のせい…そんなものを目の当たりにする度に、子どもたちに「ごめんなさい」と謝っています。謝ってすむわけじゃないけど。

いじめに遭っている子どもたち、虐待を受けている子どもたち、こんな事故が起きてなお避難する権利を認められない子どもたち、留まっても「安全」が連呼され検査を受けることすら阻まれている子どもたち、避難しても自由に親に会えない子どもたち、官邸前に通い声を振り絞って「原発反対!」を唱える子どもたち、一人ひとりの子どもに、この国の一人の大人として「ごめんなさい」と伝えたい。

この国が、この社会が、ここまでひどくなっていたことに、十分気づかなかったこと、気づいてもまだ変えられていないことに、「ごめんなさい」と伝えたい。次から次へと繰り返される、無責任で、嘘つきな大人たちの言動を、他人ごとではなく私たち自身が許してきたことに。自分たちに「どうせ力がない」、悪いのは「えらい人たちだ」という態度をとってきたことに。色々なことに無関心であったことに。あなたたちにこれほどまでの犠牲を強いてなお、気づこうとしない大人の端くれとして。自分のこととして、私はあなたたちに謝りたい。

あなたたちの真っ直ぐな心、不正義を憎む鋭い直感、キラキラ輝く命、あなたたちの深い絶望と傷、あなたたちの迷いや闇や内に秘めた衝動。そんなあなたたちの全体を、私は大切に想う。「守りたい」という一方的な言葉を越えて、あなたたちと共にこの社会を生き、共に変えたいと願うのです。

残念ながら、この国の汚れきってしまった大人たちには、あなたたちが必要です。あなたたちを「関わらせるな」という声も聞こえます。でも、あなたたちは知っている。見ている。感じている。動いている。あなたたちは、生れ落ちたときから、この社会の一員であり、この社会の光からも闇からも影響を受けている。そして、人知れずもがいている。だから、あなたたちはもう関わらされている。しかも一方的に影響を受けるばかりの「子ども」として。

「子どもだから」という一言で、あなたたちが主人公として関わることを、社会は拒絶している。でも、あなたたちは紛れもない主人公だ。あなたたちのいないところで、こっそり、何かを決める時じゃない。あなたたちが、自分で考え、自分で意見を持ち、自分で自分を守れるよう、私は一生をかけて取り組みたいと思う。これまでは大学生のことをそう考えてきた。でも、3・11が起きて、あなたたちと別の形で接するようになって、何歳であろうとも、あなたたちが自分の人生に、社会の主人公になることを応援すべきだと確信するようになりました。

昨夜、11歳の男の子と7歳の女の子に出会いました。
官邸前抗議と同時に行った経産省別館(保安院やエネルギー庁が入ったビル)前の抗議運動でです。遠い国から駆け付けてくれたあなたたち。眠いだろうに、自分の意志でお母さんとやってきた。あなたたちは、一生懸命「原発要らない」の声をあげていた。そして、終わった後、何かを白い風船に書いていた。その場にいたのに、何を書いているのか知らなかった私たち。単に落書きをしていると思っていたの。ごめんね。大人ってそれぐらい鈍感なんだ。どうしようもないね。

Ich hasse Atomkraft! 原発なんて大嫌い!
Ich bin bose! 僕は怒ってる!
Blode Atomkraft!! 原発のバカ!!
Ich hasse das Wasser von Atomkraft! 原発のお水なんて嫌いだ!
Die Welt were besser ohne Atomkraft.世界は原発がない方が良い。

うん、そうだね。君たちの怒りを、私たち、しっかり受け止めたい。あれやこれやで誤魔化すのはもうやめて、最初から「不可能だ」なんていうのではなく、「可能な道を探って」そちらこそに努力したいと思う。

今、国家権力も利権が絡んだ人たちも、すごい時間とエネルギーとお金と智恵を費やして原発を続けようとしている。この時間とエネルギーとお金と智恵のすべてを「原発のない未来」に費やせば、もうとっくに原発は止められていたし、世界で一番の自然エネルギー国として、君たちが大きくなった時には誇りに思える国になっていたはずだった。

だいじょうぶ。あなたたちをがっかりさせ続けるだけの大人になりたくない。一緒に、この国を、社会を、世界を、変えていこう。あなたたちの正義感、正直さ、柔らかい感性と、前向きのエネルギーを、私たち大人にわけてくださいね。

「何のために生きているのか」…あなたたちのまっすぐな瞳の前で問うてください。
「人間にカエレ!」

あなたたちの書いてくれた一言を胸に、今日も、明日も、明後日も、毎日頑張りたいと思います。
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by africa_class | 2012-07-21 21:03 | 【311】未来のために

メディアの報道問題→大問題!何とかしよう!→「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」(その6)

この話題の投稿、少しお休みできました。
というのも、メディアがやっと気づいてカラクリも含め大々的に報道してくれたからです。

過去のこの件の投稿は(1)~(5)まで。メインページに行けば遡りやすいです。
http://afriqclass.exblog.jp/
その(1)は以下。
http://afriqclass.exblog.jp/15768526/

1.この問題の報道 ようやくあるべき報道内容に
各種報道で一番よかったのは、
●この間の東京新聞朝刊(きちんと継続報道もされています)
●7月16日時点の「報道ステーション」
http://www.youtube.com/watch?v=C6rHB6DbwOA
「意見聴取会またも紛糾 都心では大規模反原発集会」
●7月18日時点の朝日新聞 朝刊14版
「聴取会『やらせ』批判 政府火消し、『発言禁止』」

<=いずれも、このブログで指摘してきたことのほぼ全てをカバーしています。少し休めました。

2.この間の大手メディアの報道姿勢の問題
「報道ステーション」は、官邸前抗議の様子をテレビ局として最初に大々的に放映してから、視聴率が非常によく二けた台だそうです。タブーを破ってからは、かなり報道姿勢が変わってきたようです。
 そもそもこの抗議活動は去年10月22日に始まりました。
 http://coalitionagainstnukes.jp/?page_id=28
 
 4月の大飯原発再稼働が迫る中、毎週金曜日に官邸前抗議活動を続けてきたわけですが、それを報道したのは、市民メディア(IWJやOur Planet TV)、東京新聞、赤旗新聞ぐらいのものでした。数万人規模になっても、官邸に集っているテレビも新聞も、官邸の中から出てこず、官邸の中での首相や周辺の言葉だけを垂れ流し続けました。
 参加者も視聴者も、メディアに報道するよう呼びかけを行い続けました。それは、原発を止めるためという以上に、このような「国家権力と馴れあう大手メディア」の実態に市民が気づき、そのような言論構造(民意操作へのメディアの加担)こそが人びとの生活に危険なものを放置してきた理由だと認識を深めた結果でした。そして、それを「変えられない」とただ嘆き従うのではなく、「オカシイ」と伝えるアクションを起こし始めた結果でもありました。
 市民メディアがヘリを飛ばして空から撮影をすると決めた瞬間、慌ててヘリを飛ばしたこれらの大手メディア。つまり、メディアは、現在や過去の深い分析を行いつつ、先を見据え、今起きていることの半歩、一歩、十歩先を歩くという本来の仕事を放棄し、市民メディアこそがその役割を果たしつつあることが、露呈した形となりました。この間の大手メディアの「意図的な無関心」と「最近の変化を捉えられない」実態。
 記者クラブや官邸の中に閉じ籠ったメディア、注目人物の言動を垂れ流し続ける(著名国会議員の番付記者、「石原番」や「橋下番」などを置いて)ことでよしとする姿こそ、「人びとを知ろうとせず、かい離するメディア」を象徴しているといえます。だから、現在何故テレビや新聞を視聴・購読する人が激減しているのです。単に経済危機とか若者の活字離れなどではありません。
 これは、メディアが「誰のため?」というビジョンを見失ってしまったからです。「自分たちの職のためのメディア」となり下がった結果でもあります。

でも、人とは過ちから学べる生き物です。
歴史が示すように、今日の過ちから学んだ人・組織・社会は、次の時代に成果を生み出します。すべて成功する、すべて上手くいく、すべて失敗しない人も組織も社会も世界もありません。今、日本のメディアは大きな転換点を迎えています。遅きに失しているとはいえ、まだ変われます。事実、1か月前と現在では、既にメディアの論調が大きく変わってきているのがわかります。
 と同時に、いつもの「簡単なストーリー=悪者づくり」のパターンに向かっているのも感じられます。一過性の「悪者たたき」で視聴者や読者を満足させ、憂さ晴らしをさせて、次の悪者探しに行って、もう忘れ去る…そのパターンが繰り返されようとしています。
 結局のところ、市民がこのようなメディアの在り方も含め、監視し、提案し、一緒に変わっていかなければならないのでしょう。

3.「意見聴取会」その後の報道の問題点の補足
今朝の東京新聞で、「原発聴取会業者任せ」という記事がありました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012072002000102.html
しかし、開催回数や定員縮小を、業者が発注元(経産省資源エネルギー庁でした)の意向を無視して勝手に決めるわけがないのです。となると、この報道のベースになっている情報を流したのは誰か?おそらくエネルギー庁が、「我々ではなく下請けが勝手にやった」といっているのでしょう。下請けさんが、それに逆らうわけありませんから。それを、この報道すると、受注した博報堂が悪いんだ・・・という話にすり替えられてしまいます。
 役所には、企業ではないので「お客さん」がいません(ただし、経産省エネ庁であれば隠れたお客様は沢山います。原発ムラの人たちです)。何を決めてやっても、「役人」という匿名性に守られ、個人の名前や顔は表に出ません。だから、倫理上大問題のことも、民意と離れていても、勝手なことができる。 そして、今彼らは博報堂や意見聴取会に参加した電力会社社員のせいにしてしまえばよいと思ってる。そのことこそが、大問題です。
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by africa_class | 2012-07-20 11:36 | 【311】原発事故と問題

大問題!!!何とかしよう!→「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」(その5)

暑いですね。今日は外気37度、日向では38度でした。
でも、家でも大学でもクーラーなしで頑張ってます~。

さて、今日もこの問題・・・。
でも、ようやく社会問題化しました。ご協力深謝!
中部電力のあの社員さんのお蔭で、ニューズバリューが一気にアップ。
7月16日(昨日)の報道ステーションで、詳しく取り上げられたようです。
(我が家はテレビもないのですが、さっき人のブログに貼り付けてあった番組観ました。便利な世の中になりました)

3つのシナリオのおかしさも、発言者比率のおかしさも、きちんと報じてました。久々に満足いくニュース番組でした(といってもTVないので「久々」は該当しないかな?)。

そして、政府が動きました。
が結局、電力会社とこの社員のせいにすべてしようとしています。

■朝日:経産省、電力会社の関与調査へ原発聴取会での社員発言
http://t.asahi.com/78i0

しかし、あたかも「第三者」のように、経産省が出てきてこれを問題にすること自体おかしいです。舞台裏で、原発を推進するシナリオを準備しておきながら(15%でも新設可能)、そして15%と20-%を選ぶごく少数の人たちに過半数の発言枠をあげながら、実際にやって問題になれば「彼らが悪い」と指を指す。

一言でいうと、「茶番」。
そもそも、経産省も内閣府もこれを前提で準備してる。業界の人が当選して発言しやすいように舞台設定をしておいて騒ぎになったら、この社員をスケープゴート化。自分とカラクリは守ろうとしてる

以下の日経の記事で、発言者を0%シナリオを中心に増やすとしていますが、そもそもどうして政府側が発言者を「事前に決める」のでしょうか。そこが問題。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC17012_X10C12A7EE8000/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

この「意見聴取会」問題が設定される、もっとずっと前の段階、そしてそれが準備される構造の部分にこそ、私たちは目を向けなければなりません。

政府が、
「利害関係者を入れるべきではない」
「組織動員ではないか調べる」
というのであれば、では、そもそもの専門家委員会やその事務局の運営自体を問題にすべき。

そこに、問題の根っこがある。

自分たちが利害関係を持つ業界に事務局スタッフを出向させ、情報を提供し、彼らの持っていきたい方向にいくように舞台裏で画策してきたことは、どうなんでしょう。

福島原発事故前、原発稼働比率は全電力の26%でした。
20-25%という数字は、小学生でもわかる、原発依存を止める方向ではありません。15%も新規の2基つくらないと不可能な数字です。これらの数字を入れ込んだのは、以上業界関係者がウヨウヨする専門家会議や事務局や官僚なのです。

ああやって表に出てきたものが叩かれて、急いで火消にまわっているのは、その先にもっとまずいものがあるからです

聴取会に出てきたあの社員さんたちだけを叩くことで、見えなくなってしまうものがあることを、もっと巨大なメカニズムがあることを、私たちは踊らされず、しっかり批判的に見続け、声をあげていきましょう

なお、大学教員が原発業界から寄付をもらいながら、「第三者・専門家委員会」に平気で出席して、業界の利益になるように動いていることも、それを「問題なし」と大学側がし続けていることもまた、同じ大学教員のはしくれとして、許し難いことだと思っています。

今、原発をめぐって繰り広げられている日本社会上層部のひとたちの動きをみていると、
●透明性
●公平性
●利他性/公共性
という、当たり前のことが、誰にもないことに愕然とします。

いじめのことが今大きな問題になっていますが、あのようないじめが放置されるメカニズムは、これと同じものです。教師も、学校も、教育委員会も、大人たちは、誰も以上のことの模範を示すことができない。できないだけでなく、

●不透明性、隠ぺい
●不公平・偏重
●私利私欲/自分さえ、今さえよければいいという論理

という真逆の規範が浮彫になり、同じ大人として恥ずかしさでいっぱいです。このように他者と暮らし、一緒に社会を創造する際に、あるいはリーダーシップを取る際に不可欠な基本を、大人たちが平気で、あからさまに踏みにじり続ける現状に、一体この国は何なのか・・・と開いた口がふさがらないのです。

若者の皆さん、私たちも頑張りますが、皆さんとしては、真似るのではなく、どうぞ反面教師にしてください。そんなことを書かねばならないことが歯がゆいですが、実際そうです。がんばりましょう。


■明日(7月19日)市民団体主催で「ほんとうの」意見聴取会が開催されます

なお、全国で市民たちが同種の市民主体の意見聴取会を開催準備を進めています。
詳細→http://publiccomment.wordpress.com/2012/07/13/meeting/
ぜひ、ご参加を。

「未来のエネルギーはどれ?『選択肢』」に関する政府との意見交換会~」にきてください。
将来の原発比率などエネルギー選択について政府がパブリックコメントなどで国民の意見を聴いています。政府の選択肢や、そのプロセスなどに関し、NGOや参加者が意見表明、政府と意見交換します。政府の「国民的議論」の問題点も明らかになるでしょう。(資料代500円、申し込み不要。どなたでも参加できます。ぜひ、お気軽にいらしてください。

「未来のエネルギーはどれ?『選択肢』」に関する政府との意見交換会~」
http://e-shift.org/?p=2148
とき 7/19(木) 午後3時~5時
(午後2時半より衆議院第一議員会館にて通行証配布)
ところ 衆議院第一議員会館 B1 大会議室(定員300人)

プログラム(司会・丸子安子/みんなで決めよう!「原発」都民投票&国民投票)
1 政府から「エネルギー選択肢」について説明と事前質問への回答
 説明者:国家戦略室 土居健太郎 企画官
 随行者:国家戦略室 工藤俊祐事務官、吉野企画官(その他2名程度)
2 NGOと参加者からの意見表明と意見交換
「国民的議論のあり方」
 高田久代(国際環境NGO グリーンピース・ジャパン)
「省エネなどについて」
 平田仁子(気候ネットワーク)
「自然エネルギーなどについて」
 船津寛和さん(ISEP 環境エネルギー政策研究所)
「使用済み核燃料再処理などについて」
 西尾獏さん(原子力資料情報室)
まとめ
 吉田明子(国際環境NGO FoE JAPAN)

適宜、参加者からの質問・発言を募ります。
参加費無料・資料代別途500円
主催:eシフト原発ゼロ・パブコメの会
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by africa_class | 2012-07-17 22:49 | 【311】原発事故と問題

大問題!!!何とかしよう!→「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」(その4)

エネルギー環境意見聴取会の問題が留まるところを知りません。
これは結局、主催者である政府関係者・原発業界の利己的な思惑と人々の間の「願い」「希望」の乖離が、凄まじいまでに根深く、かつ民意をどう政策に反映させるかという民主主義の基本を権力・利権者らが踏みにじることを良しとしていることに起因しています。

「国民の意見を聴く会」が、「国民を操作するための装置」として設定され、運営されていることの大罪に、我々が物申していかないのだとしたら、「いつか来た道」を繰り返すことになります。こんなことを許さない…私たちは賢くクリティカルに分析し、オカシイと声をあげ、安易な操作に対峙していきましょう。

*なお、広告代理店問題を「その2」で書いて、皆さんにも注意喚起しましたが、「彼らに意志がある」とみるよりも、「彼らのお客に意志がある」という点に注目してほしいと思います。つまり、「金を払う者の意志にあわせてマックスの努力をしている」ということです。
 もちろん、企業倫理について大問題だと思いますが、それを使っている側がいることを忘れずに。民主主義の体制下で国家権力が税金を使って民衆操作のためにこれらの企業を使ていることの問題こそに注目しましょう。(そもそも最大手は電通ですし)
 そして、広告代理店以上に問題なのは、日本では、メディアです。特に、テレビ、一見「中立公正」と見せかけているNHKの問題が非常に大きいです。これをお忘れずに。何より、メディア情報を批判的にみる、読み解く力を市民が持つこともまた重要です。政府、メディア、広告代理店のプロパガンダなんかに左右されないだけの、「市民力」を!

で、今日は名古屋会議の分析です。
今日は、「地域独占企業としての電力会社の企業文化と変われなさ」をテーマに書きます。
*もう一人、原発関係の研究所の研究員が話していたと思いますが、メディアで出てきません。知ってる人がいたら教えてください。

色々明らかになってきて追加すべき点を書きますが、詳細は下記の分析をご一読ください。
■全体の分析 (特に何故原発維持・推進派が発言者の大半を占めるかのカラクリ)
その1 http://afriqclass.exblog.jp/15768526/
■とるべきアクション 
その2 http://afriqclass.exblog.jp/15770715/
■人数からの分析とどのような人数割合があるべきか 
http://afriqclass.exblog.jp/15773002/

1.会場に来た人数は何故応募者352人なのに86人だけ?
朝日新聞によると、応募は352人、意見表明希望は161人、参加者86人だったそうです。
http://www.asahi.com/national/intro/NGY201207160009.html?ref=twitter

TKP名古屋ビジネスセンター 大会議室8
http://tkpnagoya.net/price.shtml#room_l
キャパは150人の部屋に何故86人???
そもそも、352人が申し込んでいるのに、何故「大会議室」程度?
意見表明も161人も希望したのに?

考えられるのは、
①その3でも書いたように、そもそも人数を絞りたい&来てほしくない人を排除したい
(部屋のキャパの半分程度しか参加できないようにした)
申込みをし、意見表明希望を出し、参加の抽選に当たったがそもそも参加する気がなかった

①は大問題として、②について考えておくべきでしょう。
以下の意見表明希望者の選択したシナリオの数字にヒントがあります。
・0%支持は106人
・15%は18人
・20~25%は37人

(この意見表明者の所属(業界・会社名)は事務局にあるので、メディアの皆さん是非氏名を抜いた情報を取り寄せてください。そうしないと実際のところはわからないのですが、あくまでも推測で。また0%を支持する人があえて意見を表明するために他のオプションを選んでいる可能性も排除できませんが。主催者が何人をめどに人数を絞ったのか、会場の参加者を決める抽選もシナリオごとに割り振られているのかどうかの確認も必要です。)

20-25%シナリオの人数の多さは、仙台と比べても目立ちます。
考えられる可能性は、
①この割合そのものが人気投票として政府の参考資料になるため、20-25%が国民の意見だと考えられるように組織を挙げてこれに丸をして意見表明申込みをした。
②業界の意見を国民の意見として表明するため、意見表明者に選ばれる確率を上げるため、組織や業界を挙げて意見表明者に手を挙げた。

=>しかし、抽選で意見表明者に選ばれなかったので、そもそも聴取会自体に興味があったわけでもなく、ダミーで手を挙げていたので、当日参加しなかった

それでも、0%シナリオが161人中106人と圧倒している点は要注目です。
今日の東京新聞の分析では、当選確率が問題にされています。
・0%の35人に1人が当選
・15%の6人に1人が当選

*私はこの希望人数を勘案した場合の意見表明人数配分は0%6名、15%1名、20-%2名と「その2」に書いていますが、そもそも「意見聴取会」なので会場をフルオープンにすべきというのが基本的な考えです。86人なら、一人2分話しても170分、超過が出ても200分程度。

2.名古屋の「20-25%さん」は誰だったのか?
既に報道されていますが、中部電力の課長さんで、「原発事故で誰も死んでない」・・・発言の詳細は以下の記事をまず。

朝日:エネ意見聴取会、名古屋でも中部電社員発言 会場でヤジ
http://www.asahi.com/national/intro/NGY201207160009.html?ref=twitter
日経:名古屋でも中部電課長が発言 エネ政策の意見聴取
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF16008_W2A710C1NN1000/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
毎日:エネ政策聴取会:中部電課長も発言 原発推進、会場騒然
http://mainichi.jp/select/news/20120717k0000m020065000c.html
東京:また電力社員が発言 名古屋聴取会
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012071702000092.html

【記事の問題】
紙媒体ではもう少し情報があるかもしれませんが、電子版だけで判断すると、
*なぜ電力会社社員が抽選なのに選ばれるのかのカラクリ論じず。
(毎日は、「無作為抽選」博報堂が強調」と書いているのみで、「」を付けているものの「公平」と逆に宣伝してあげているような扱いになっている)
*利害関係者の電力会社社員が出てくることの問題も触れず、会場が騒然としたことだけが書かれ、新聞社・記者のこの問題への意見が見えない。
*逆に会場が騒然としたのが問題に見える。会場の人が大人しい場合は、問題ではないということになりかねない。

3.電力会社の人たちは何故出てくるのか?こんなことを言うのか?
ズバリ、驕りと危機感を持っているからです。
これまで地域での電力事業を独占し、何の不自由もなく儲けてきた全国の電力企業にとって、

【原発は】
①美味しい事業です。施設コストが高いほど経費に換算され、それにあわせて利益率が決められ、企業としては儲かります。
【脱原発は】
②以上の「儲かるネタ」を一気に不良債権化させます。廃炉にお金もかかります。処理方法が決まっておらず、積上がって危険な使用済み核燃料の処理という問題にも直面せざるを得ません。
③地域独占の大企業だからこそ扱える原発がないと、電力の安定供給をスローガンにできず、電力自由化が一気に進みます。実際、現在発電事業の自由化の議論の最終局面にあり、彼らの収益で重要な役割を果たしてきた家庭・小口電力の自由化が決定しそうな勢いです。
【再生エネルギーが憎いのは】
④以上の③を回避するためにも、「再生エネルギーは高く、原発は安い・安定的」と主張する必要があります。

■結論
要は、すべて「自分のため!」、つまり「自由化」「再生エネルギー」を阻止し、会社の「独占」「利益」を確保し、「不良債権化する原発」を「使い続けることで自分たちの儲けにつなげる」ため必死なのです。

■ここから抜け落ちている視点&「企業文化」の根強さ
東北、中部電力だけでないでしょう。東電の対応をみても、彼らの意識に根本的に抜け落ちている点、それは・・・

①お客様意識の欠如
②危険なものを取り扱っている責任の欠如
③税金投入して国民の負担で救済した電力業界の一員であるという意識の欠落


地域独占企業として「親方日の丸」でやってきたせいでしょう。「お客様」は嫌でも彼らの電力を買わされ続けてきて、文句がいえなかった。そして、各地域で巨大な安定収入を得られる企業として、経済界のトップの役割を任されてきた。つまり、企業文化として、「俺らはエライんだ」という意識が凄くあるのだと思います。

つまり、
④「俺様意識」が凄い。

昨日の中部電力の課長の発言は、「個人のもの」とされていますが、この業界の人びとにみられる顕著な共通点が多々見受けられました。
a.事故で誰も死んでない
b.放射能は安全
c.一番の被害は警戒区域の指定で帰還できないこと
d.高い電気料金に国民は耐えられるわけがない
e.中東の原油に依存するも、中東は情勢不安定
f. 原発は安い
g. 再生エネルギー憎し

しかし、彼らが本当に「お客様第一」であれば、こんなことは言えなかったはずです。
a.b.c.は本当に責任感も危機感もない恐ろしい発言で、既に報道されているので指摘するまでもないですが、私が問題だと思ったのは、d.e.f.g.なのです。

d.について、日本が世界平均の2倍もの価格の電気料金を払ってきたのは誰のせいでしょうか?
それは、地域独占に胡坐をかいて、価格を下げる努力をしてこなかった電力会社の責任です。電気料金には次のものが含まれてきました。

・彼らの福利厚生費
・原子力推進の世論操作のための費用
・議員や政党への寄付
・先ほど指摘した原発のような高額の施設を持っていれば儲けが膨らむ仕組み
・価格交渉なしに高止まりさせた原油やガスなどの燃料
原発を持たない沖縄電力ですら、毎年30億円の原発維持費を負担させられてきたのです。これらはすべて利用者(小口の家庭・中小企業)の電気料金に加算されてきたのです。

e.についても同様です。
「危機管理」がいわれて何十年。湾岸戦争から20年。いまどき中東だけから原油を買う国などほとんどありません。「電力の安定供給のため」と称して地域独占を許されてきた「危機管理」をすべき主体である電力会社の社員が、「中東危機」を連呼しながら、対策を打たないことの方が大問題なのです。

が、彼だけでなく、業界全体が、そのことにどうやら気づいていないようなので、罪が深いのです。

なお、そもそも電力に使用される原油割合は少なく、現在多くの燃料は天然ガスに切り替わっており、供給源は多様ですが、何故か電力会社の関係者はそれをいわず、「中東の石油」の話をします。気づいていないのではなく、「世論操作」のため、分かりやすい例として事実に基づかないプロパガンダを繰り返している可能性が高いです。

だとすれば、罪はより深いです。

f. は、e.とも関係してきますが、「安くない」ということが環境・エネルギー会議の結論でもありました。福島原発事故後をみても、国民の税金を1兆円以上も投入し、事故原子炉の廃炉もままならない状態で、依然「原発が安い」と連呼する電力会社の意識・・・恐ろしいです。やはり、税金を投入するのではなく、会社として破綻整理をしてしまった方が良かったのです。税金などで支えるから責任が出てこない

電力会社にとって原発は安く、納税者・消費者にとって原発は高くつく」ことを、知ってて無視。これは、納税者や消費者がこの点について十分怒っていないからです。

g. e.をいうのであればこそ、資源に乏しい日本において、しかし自然エネルギーの宝庫である日本で、再生エネルギーを率先して取り組むべきは、独占を許された電力会社のはず。その努力を怠って来て、本来開発・研究に日々真摯に取り組んでいなければならない再生エネルギーを、「悪いもの」として率先して宣伝することにこそ力を注ぐのは、本末転倒

以上から、地域独占を許されてきた電力会社は、3・11後の事故があって多くの人に犠牲を出しても、国民の税金によって支えられても、これほどまでに「変われない」だとしたら、むしろ自分の利益のために社会全体の弊害を生み出し続けているとすれば、スクラップ&ビルドの基本に乗っ取り、潰れてもらうしかないのだと思います。

電力の自由化を推進して、消費者が選ぶ権利を獲得しましょう。
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by africa_class | 2012-07-17 10:02 | 【311】原発事故と問題

大問題!!!何とかしよう!→「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」(その3)

続報です。東京新聞のおかげで昨日の仙台での参加人数割合が分かりました。さらに、今日の名古屋での参加人数割合が分かりました。聴いてくれた方ありがとうございます。末尾にその計算も追加。

なお、この問題については、下記その1とその2もあわせてお読みください。
その1 http://afriqclass.exblog.jp/15768526/
その2 http://afriqclass.exblog.jp/15770715/

東京新聞7月16日朝刊
「聴取会には百七十五人の参加応募、抽選で百三十人。意見表明希望が九十三人で0%案が六十六人、15%案が十四人、20~25%案が十三人。15%と20~25%案は東北電力関係者二人のほか、東京都会社員二人、神奈川県会社員一人といびつな発言構成」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/nation …

(その1)で会場に来た人と選択した数値を見せれば分かることも出てくると書きました。以上の数値からはっきりしたことがいくつかあります。以下、その点を取りだして論じます。

<<なお、いずれのメディアもまだ、各会場での0%、15%、20-25%の選択者が抽選で決められようとも、それぞれに各3名予め割り振られ、意見表明の圧倒的多数が、原発維持15%と推進20-25%の6名という圧倒的多数者になるように設定されているカラクリに気づいていません。これについて皆さんも是非認識を広め、アクションを>>

(8)「国民的議論」となってるか?「国民」を代表できてるか?
■「国民的議論」と呼べるための不可欠な人数・手法は?

・そもそも、全国で開催される会場のキャパをみてください。どうせ9名しかしゃべれないのに、100名~200名のキャパのところばかり。私の授業よりも小さい規模のところ。
・申し込んだのに断られた人数は何人で、それにあわせて会場を変更しようとしなかったのか?

【仙台の申込み人数と抽選から見えてきたこと】
<=なんと申込みは175人で130人しぼるために抽選をしています。たった45人の超過なら、
①椅子などの設定を変更する
②部屋を変更する
③会場を変更する
という手法がありますが、会場となった「TKPガーデンシティ仙台ホールAは、会場キャパは150名。ホールBとくっつければ、容易に300名になることが、施設のホームページから分かります。
http://gc-sendai.net/place_01.shtml
空きがなかったという言い訳があるとして、では何故そもそも最初からそんな狭い会場で、わざわざ大臣を読んで、「国民的な意見」を聴くための会が税金で開催されるのか?

■「意見聴取会」もう一つの重大なカラクリ
●「断る論理」を埋め込んだからです。来てほしくない人は、会場キャパをと「抽選」を理由に、排除できます。全員参加可能とすれば、それが出来ないのです。

(7)主催者があえて耳をふさいだ会場の人びとの本当の意見とは?
意見表明者の人数設定のカラクリは説明しました。それを乗り越える方法を以下考えてみます。
重要な作業:
*以上を実証する簡単な方法があります。会場に来た人の意
 見が知りたいのなら、
 ①各会場の参加申し込みの用紙の選択肢部分の割合
  を示せばいいのです。
 ②そして、申込者の選択したオプションの人数割合に沿
 って、入場者、意見表明者の割合を算出すべきです。

<=東京新聞報道で、「意見表明希望が九十三人で0%案が六十六人、15%案が十四人、20~25%案が十三人」ということが分かりました。

■参加者の民意と本来あるべき意見表明者の割合
もちろん、各種業界の参加申し込みが多数あったであろうことについては、その1で書きました。また、意見表明できるよう、0%の人があえて15%などを選んでいる事例もありました(さいたま)。それを念頭におきつつ、計算してみました。
①意見表明希望者93名中66名=70.9%が0%を選択
②意見表明希望者93名中14名=15%が15%を選択。
③意見表明希望者93名中13名=13%が20-25%を選択。

●つまり、9名だけが意見表明できる場であれば、7名が0%シナリオを選んだ人、1.5名が15%を選んだ人、1.3名が20-25%シナリオ選んだ人が発言すべきなのです。
●1.5人というわけにいかないので、0%7名、15%1名、20-25%1名になります。
●実際は、その数を無視して、3名、3名、3名に割り振られている。
●つまり、参加者の意見を無視した、大変な操作・作為であるということが明らかになりました。

■名古屋での本日(7月16日)の応募総数における選択割合
「応募総数352名、そのうち0%シナリオが106名、15%シナリオが18名、20-25%シナリオが37名」
<=これも業界票が多そうですが、一応計算。

①意見表明希望者161名?中106名0%シナリオ=65%
②意見表明希望者161名?中18名15%シナリオ=11%
③意見表明希望者161名?中37名20-25%シナリオ=22%

●人数で割り振るなら、6名、1名、2名で割り振られるべき。
なお、業界の人数を調べるため、全希望者は所属を事務局に伝えているので、報道関係者は、内何人が原発業界関係者かの割合を分析して示すよう求めるべき。

●そして、今すぐ、この意見聴取会を止めるか、やり方を変更するよう呼びかけましょう。
とるべきアクションは前日のブログに掲載しておきました。
その2 http://afriqclass.exblog.jp/15770715/

■学生の皆さん、その他の皆さん、リテラシー力をアップするため、下記の本を是非どうぞ。ゼミ生の夏休み中の宿題ですね。毎年これを読んでいます。
『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』 (文春新書) 谷岡 一郎 (著)

去年、原発事故から2か月後に書いたブログでも紹介
http://afriqclass.exblog.jp/12599632/
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by africa_class | 2012-07-16 12:12 | 【311】原発事故と問題

大問題!!!何とかしよう!→「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」(その2)

その2です。
こちらからでなく、その1からお読みください。
http://afriqclass.exblog.jp/15768526/
昨日のものを改訂しました。

で、なぜ私がこれほど問題だと思っているかは下記。
そして、出来るアクションをあげておきました。

(10)こんなカラクリを考え出した面々:官僚と広告代理店と業界
もちろん、問題の多い、①0%、②15%、③20-25%という三選択肢設定の時点で、「原発ムラ」と官僚の暗躍があったことはすでに述べた通り。昨日枝野大臣が、「原発に反対な先生たちも入ってバランスが取れた会議」と称したエネ・環境会議、実際は、圧倒的多数を推進派におさえられ、推進派が仕切る事務局運営で大
抵のことは決まってしまっていた。これは需給委員会も同様。
 しかし、今回の「国民的議論」ともなれば、お役人や業界人だけでは操作不可能。そこで登場したのが、国内広告代理店第二の博報堂。http://www.hakuhodo.co.jp/
 この案件の入札価格は不明。でも、広告代理店は、お金を払う顧客のPRが仕事であって、「国民の意見を聴く」は目的ではない。顧客の満足が目的。顧客に、前述の思惑があるのであれば、いかに表面上は「国民の声を聴いた」ようにお墨付きをあたえてあげるかを、一生懸命考えるのが仕事。
 そして、彼らはある程度以上に、メディアの報道を見る限り、それに成功してしまった。
 日本ではあまり知られていないが、広告代理店と戦争の関係は根深い。アメリカでは、戦争を正当化するため、国民の総意に仕立て上げるため、広告代理店に相当なお金を出して、対応させる。驚くなかれ、広告代理店とはそういうもの。お金のため、人の命を犠牲にすることをいとわない。
 誰も戦場に行って死にたくない。だから、戦争に人を動員し、国民を賛成するには、相当洗練されたメディアや世論コントロール・誘導技術が不可欠である。これを、アメリカの権力者たちは、大統領選挙というキャンペーンを通じて学び、癒着し、それを繰り返し利用していく。

■つまり、
経産省&国家戦略室&博報堂(広告代理店)&その他の業界関係者の「悪智恵の創意の結集」による「世論操作」。それを新聞すら見抜けていない。東京新聞ですらそこまで切り込めてない。現代史家として思うに、形式的民主主義下で戦争始める政府の形にかなり近づいてきてる状況…。つまり、アメリカ型に。
 大戦時の日本メディアのあからさまな大翼賛でなく現代のもっと洗練された権力によるメディア→民衆コントロール。メディア自身、自覚がない可能性が高い。

『メディアは戦争にどうかかわってきたか』木下和寛
『 戦争とマスメディア―湾岸戦争における米ジャーナリズムの「敗北」』 石澤靖治

(11)抗議の声をあげましょう!
①この意見聴取会の問題を、どんどん広めましょう。
②参加して、問題提起しましょう。(締切がすぐなので申し込みを)
http://kokumingiron.jp/
*その際、現在のやり方がおかしい点意見に書きましょう。
③同時に、全国の皆が、意見聴取会の開催方法変更を要求しましょう。
*「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会 受付事務局」
(電話番号:03-3502-3522/10:00~18:00)
*主催者の内閣官房国家戦略室
電話番号: 03-5253-2111 (代表)
ウェブから「国民の声」を送れます。
http://www.cao.go.jp/sasshin/kokumin_koe/index.html
④マスコミに、問題(カラクリと意見表明者の取材)を伝えましょう。
*カラクリの問題を徹底的に暴き、大臣らに問題を突き付けてもらいましょう。
*意見表明者がどこの誰だったのか、その背景をしっかり。
*参加申し込み者の割合なども取材してもらいましょう。
⑤議員さんに、この問題を国家で取り上げてもらいましょう。
⑥パブリック・コメントも、同時にやっておきましょう。
http://publiccomment.wordpress.com/
パブコメで未来を変えよう(原発ゼロ・パブコメの会)

*余談ですが、これ所謂途上国の選挙を一応やる権威主義政権(選挙権威主義)が取る手法なんです。政治学用語でUnleveling playing field (不公平な土俵をつくる)。国際的には「公平自由な選挙」とお墨付きを得る選挙を形の上でするが、やる前から結果が決まっている(選挙法などの操作、有力候補の書類不備による除外など)。

何より!!!!
一人一人の政府、メディアへのリテラシー向上、がんばりましょう。
先述のとおり、すでに「選挙権威主義国」になってしまった日本です。
このまま独裁にならないよう、私たちには今できることが沢山あります。
取り返しがつかないことになる前に、オカシイことをオカシイといえる、止めるべきものと止めることができる、大人として、一つでも、二つでも行動に移しましょう。

ほんとーーーーーーーに長文になってしまった。しつれい。
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by africa_class | 2012-07-16 02:13 | 【311】原発事故と問題

大問題!!!何とかしよう!→「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」(その1)

やっと論文がいくつか終わり、本当はもっと別のことを書きたかった
のに、昨日始まった「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取
会」があまりに酷いので、時間を取られてしまった。ツイッターで書い
た点を、ここにまとめておきます。
 なお、私の本当の専門は「平和のための戦争・政治研究」です。
専門地域はアフリカですが、具体的に膨大な時間をかけてやってき
たのは、戦争や暴力に至る多様なアクター(一個人から国家、国際
機関まで)の分析を歴史・政治的観点から行うことです。
 その点からいって、今の日本の国家権力の在り方、業界関係者と
の癒着、メディアの状況…いずれをとっても、非常に「まずい」状態で
す。私は原発に反対ですが、それ以上に、このようなごく一部の利害
関係者による国家権力の「乗っ取り状態」に、強い危機感を覚えていま
す。その象徴的(分かりやすい)出来事が、昨日開始されているこの
「エネルギー・環境意見聴取会」です。
 メディア・リテラシーの観点からも、批判的精神で物事を検討すると
いうためにも、是非ご一読を。

 その前に、3・11が起こり、原発事故が発生してからずっと考えて
きた気持ちを・・・。

 「あの時止められなかったのか?」
 世界のいずれの戦争や暴力でも、子どものいじめ問題でも、このこ
とが「後になって初めて」切実に問われます。
 私たちは、「過去から学べる人という生き物」として、「後で」ではなく、
「過去」から学び、「今止める」しかありません。
 「止める」べきは、原発一基二基でなく、この「権力の濫用」です。

「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」
(1)目的

「政府は、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、エネルギー・環境戦略の見直しを6月29日に、政府の「エネルギー・環境会議」(議長:古川国家戦略担当大臣)は、2030年のエネルギー・環境に関する3つの選択肢(原発依存度を基準に、①ゼロシナリオ、②15シナリオ、③20~25シナリオ)を取りまとめました。この選択肢について国民の皆様より御意見を直接いただく「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」を全国11都市で開催いたします」
http://kokumingiron.jp/

エネルギー・環境会議はどういっているでしょうか?
・政府は、東日本大震災・原発事故を受けて、エネルギー・環境政策を白紙から見直すことを決めました。
・中長期的には原発依存度を可能な限り減らすという方針は既に示されています。
http://www.sentakushi.go.jp/about/

■重要なポイントは、
*原発事故を受けて原発依存を白紙から見直そうということ。
*2030年以降をどうしたいか、という18年後に向けた話であること。
 (今日明日の話でない)

(2)そもそも議論のたたき台になった3つの数字
以上エネ・環境会議が「つくった」とされるものです。
①原発ゼロ 
②原発15%
③原発20-25%
http://www.sentakushi.go.jp/database/

しかし、実際は委員の中に強い反対意見があったにもかか
わらず、次のような問題がある三選択肢となりました。
■以上選択肢の問題点
*そもそも、政策目的が「原発依存を減らす」なのに、
 (昨日冒頭挨拶した枝野経産大臣もそういっている)
  新しい原発をつくる③が含まれている

15%は、核燃料サイクルとセットとなっている上に原
  発が増やせる
ため、依存減らすではない。
*故に本当に「原発依存を減らす」ために、どうしていくか、
 の議論であれば、0%~数パーセントの間の選択肢が示
 されるべきなのに、0、15、20と並べられ、実は増やすこと
 が可能な15%が「真ん中」にみえる。

■そもそも、原発割合の数値を選ばせること自体問題!
*そもそも、「原発依存を減らす」ことが目的であれば、18年後の
 原発の数値割合に焦点をあてて議論すること自体ナンセンス。
*議論すべきは、どのような方向性で実現するか?という代替
 案やタイミング、そのためのプロセスのはず。

■以上の結論:重大な問題
*原発事故を受けて設置された本会議の目的に沿っていない
 フレームと焦点。目的に反する選択肢が3つの内2つを占める
 形で提示され、そこから選ぶことを「国民の選択」とされている。


(3)意見聴取会:「国民的議論を経て政策決定」という目的
同会議の設置時に入れ込まれた「国民的議論を経た決定」。
福島原発事故からまだ日が浅く、事故の衝撃や事故への反省、
特に「原子力ムラ」の存在の可視化、国民感情の悪化などが
背景にありました。
 その結果、重視されたのが「国民的議論」という文言。その手
法として今回採り入れられたのがこの意見聴取会です。その他
のツールについては、また後日取り上げますが、この目的に合致
した手法のなのか、について以下考えていきます。

(4)意見聴取会の手法:「国民的議論」のための形式か?
・全国11か所(埼玉、仙台、名古屋、札幌、大阪、富山、広島、那覇、
福島、高松、福岡)で開催。
・参加希望者は申込み(多数の場合抽選。ただし、抽選方法不明)
:意見表明希望者は、以上3シナリオの選択をし、それぞれ意見を
 100文字程度書く。
・意見表明者は各シナリオから3名ずつ、「機械で抽選」。
・所属を意見表明者に関しては確認する。(公開基準は示されず)
https://www.kokumingiron.jp/entry/?eid=4&t=1

■大きな問題点
*そもそも告知期間が短く、開催時間すら決まっておらず、会場
 のキャパは200人までの所ばかりで、参加登録も参加自体も
 非常に困難。(昨日・今日の意見表明者がこのことを問題視)
*先述の通り、3シナリオの内、0%以外の選択は、原発を続ける、
 増やすことが可能なシナリオであるにもかかわらず、各シナリオ
 を選択した参加者から3名ずつスピーカーを「抽選」。
*つまり、各会場で9名にだけ許された意見表明が、「原発
 を続けるシナリオ(15%、20-25%)」に6名が自動的に割り振ら
 れ、過半数以上の意見となるよう設定されている


■その結果
簡単にいうと、「原発拡大派と継続派」はかなりの確率で
 意見表明できる。

何度、どこでやっても、66%が原発維持派、33%だけが
 ゼロを意見表明するカラクリ

*世論調査では、脱原発を求める声が7割を超えているとの報道
 があったが、真逆の意見表明割合の扱いになっている。

(5)メディアの報道の問題:「意見二分」「抽選で選ばれた」

このような意見表明以前に設定された舞台の上で繰り広げられる
「幅広い国民の意見聴取会」の問題について、カラクリを踏まえた
上で報道した新聞は皆無でした。
 そして以上のカラクリを見破らなかっただけでなく、会場で
述べられた意見の数(ゼロ3名対原発維持・推進5名*例外1名)
を以下の通り、「意見二分」と報道し、カラクリを仕組んだ思惑や人
たちを積極的に応援
してしまった・・・。

日本経済新聞:原発「ゼロ」「維持」意見二分 エネルギー政策で
http://s.nikkei.com/Oof1SM
毎日新聞:エネルギー政策:原発存続か反対か初の聴取会で意見二分エネルギー政策http://mainichi.jp/select/news/20 …

私がこのカラクリに気づいたのは内部情報を持っていたからではな
く、司会者が9名の選び方(各選択肢から3名ずつを抽選)を冒頭
に述べたから。あまりに驚いて、そんなあからさまな工作をこの後
に及んで政府がしてくると思ってもみず・・・甘かったですね。
しかし、何よりもっと驚いたのは、メディアがそれに気づいていな
いこと。(あるいは気づいてないふりをしていること)

以上の記事と見出しは問題外として、他紙は?
朝日新聞:2030年の原発依存率どうする意見聴取会
http://t.asahi.com/77q9  、
「選択肢ごとに3人ずつ選び、約10分間ずつ話す方法にした」

とカラクリを文字として書いている点で他紙より良いのですが、そ
の選び方の問題や、だから意見が偏ることの問題については全く
指摘せず。

期待を込めて東京新聞・・・・しかし。
東京新聞:原発比率 議論深まらず さいたまで初の聴取会
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012071502000103.html
「抽選で選ばれた九人が、政府が提示した二〇三〇年時点の原発比率(1)0%(2)15%(3)20~25%の三案に関して意見を述べた。「国民的議論を深める」ことが目的とされるが、政府側との意見交換もなく、各自が言い分を主張しただけで終わり、議論は深まらないまま終わった」

そうですが、「議論を深める」目的でやったのではなく、政府が政策決定するため、「国民の意見を聴取し、政策に反映する」ために開催しており、そもそも「国民の意見をこのように、主催者の思惑で事前に意見が原発推進・維持が過半数以上に偏るよう決められた9名に代表させていいのか?}の問題を指摘した新聞社はゼロでした。

(6)メディアは何故このカラクリに気づかないのか?

よくあることなんですが、これは思い込みや取材の枠組みと関係あり。
取材に行く前から、「国民の意見」の「意見」、「何人がどの選択?」に
焦点を当てるつもりで会場に入っている。なので、9人9様の発言のメ
モ取りで必死。
 つまり、舞台の上の役者さんや、そのセリフに気を取られ、「舞
台設定」そのものの問題に気がまわらない

 デスクもイベントとして処理しているため、書かれたことにしかフォー
カスがいかない。あるいは、さいたま支局・・・が取材したとしたら、背景
が分からない。あるいはもっと酷いことに、確信犯かもしれない。

(7)ではこの「15%さん」、「20-25%さん」は誰なのか?

【さいたま会場:匿名さんが国民の代表・・・の恐怖】
●昨日のさいたま市の9名の一覧(東京新聞)で、0%の男性と20%
 の男性が不明、15%の男性は匿名であった。(不明は取材が間に
 合わなかったもの)
●つまり、「匿名」でも、「国民の代表」のような顔をして、言ったことに
 責任を負わず、ただ言うという形の意見表明が可能。(「国民」や、
 会場に詰めかけた他の参加者を代表してるのに、「誰か」は伝え
 なくていい。(ネットより怖い事態・・・)

【仙台会場:業界関係者が国民の代表・・・の恐怖】
今日の仙台市での聴取会では、昨日の洗練されたメディア・世
論操作を、ある意味もっと超えた事態が発生しました。

(a)20-25%の男性の一人は、なんと「東北電力社員」
最後の感想を述べる機会に、「個人として言いたいことがあったの
で、何度も何度もホームページから申し込んで、抽選で当たった(だ
からヤラセでないといいたかったよう)」と釈明し。しかし・・・・・・
 一回目の意見表明の冒頭:「東北電力の会長(会社?)の考え方
を紹介したい・・・・・」として、延々と会社が準備した原稿を棒読みし
始めました。そして、「お客様にご協力お願いしたい・・・25%が合
理的」と締めくった。
 この方、「個人」ではないですよね?会長や会社の考え、他
の国民を「お客様」と呼んでいる以上、「業界の人」、しかもこの「国
民的議論」を経て、その結果いかんで止めさせられる原発産業の
人ーつまり「利害関係者」であって、「一般国民」ではないですよね

 彼の「自分で何度も申し込んだ」と棒読み、あの自信のなさそうな
様子・・・・からの推測ですが、多くの東北電力社員が同じように意
見聴取会に申込みを繰り返した可能性が示唆されます。彼はたま
たまあたってしまったのだろう。読み上げてるから、言葉が凄い。
でも、人としてオカシイのを知ってるし、会場の雰囲気が凍り付いて
いくのを感じて辛い。
 東北電力管内に福島県があり、あんな事故があり、仙台にも沢山
の方が避難中なのに、「東北の復興のために原発絶対不可欠」と
連呼。「復興」できない状態に、原子力発電という人間が制御でき
ないものが起こしてしまったことを知っていて、そのため故郷を追
われた膨大な数の人がいて、これを仙台で彼の言葉として、会社
の言葉として言える神経・・・でもそれがさらに示唆しているのは、
それほど東北電力も追い詰められているということ。
 原発動かせない、収支悪い、電力自由化されそう・・・・彼が本当に言いたかったろうことは、「会社が潰れな
い、会社儲けのため、自分の職のため、原発が必要なんです!」
 案の定、この人の話の後に会場から大ブーイングが。細野大臣
がとりなすものの、5分は騒然と。そうなることすら予想できなかっ
た、東北電力・・・そこまで鈍感なんですか。電力会社、さすが。

(b)次の20-25%の男性「東北エネルギー懇談会専務理事」
 誇らしげに所属を述べているけれど、なんかおかしい・・・と思って調べたら、東北エネルギー懇談会
http://t-enecon.com/outline/index. … 
 元は「東北原子力懇談会」として発足。去年の原発事故を受け
て「原子力」を「エネルギー」に言い換えた。
 既に削除されているものの、ネット上に残っていた組織情報。
■「東北原子力懇談会」の目的:
 「放射線利用や原子力発電など、 懇談会の活動. 新聞・ラジオの広告. 親しみやすいイラストを用い身近な話題を盛り込んだ新聞広告やラジオCMなどを通し…」
 
 つまり、原発推進・宣伝のために業界が会費で運営する組織。東北電力・原子力メーカー・大学教授・婦人団体などと協力。つまり、まさに今回の「意見聴取会」のようなものをやって世論操作するための組織。ソフトパワーで、原発をよく見せることを組織の目標としていた。つまり、皆に嫌われる原子力を良いものと宣伝する仕事があるから食べていける団体。
 この団体も、東北電力と同様、「原発依存度を減らす」という前提そのものと、利害衝突する組織。業界として発言することがいくらでも可能なのに、このような人物が「国民」として出られる仕組み。
 しかし、この専務がネットから登録したとも思えず、部下らが組織を挙げて申し込んだ?
 20-25%を選ぶ一般人自体が少ない中、ヤラセがなくとも、20以上に3枠割り振られた舞台設定により、彼が選ばれるのは容易であろう。

(7)主催者があえて耳をふさいだ会場の人びとの本当の意見とは?

もうお分かりのように、「舞台設定」で、意見を表明できる人の層、表明され主流に思える意見が、前もって決定できる仕組み。
 しかも、「抽選」という一見公平な手法を使っていると堂々といえる。実際、新聞各社は繰り返し「抽選」と述べ、ヤラセのような面々(登場人物)が多くとも、国民の大半は0だと思われていたのに、「あれ?」と思いつつ、「二分」「政府は難しい判断を迫られそうだ」などと、総括しています
 ネット上の書き込みでも、「二分?」「ヤラセだろう」という意見ばかりで、ことのカラクリに気づいていない様子。それぐらい、上手く主催者らはやったのです。

■重要なポイント

*しかし、この「抽選」は勿論公正、あるいは国民全体、あるい
 は最低限会場に集まった参加者、申し込んだ参加希望者の選
 択肢の割合を示したものではない。
*会場の人びとの拍手を聞けば分かります。さいたま170
 名、0%の時だけ大きな拍手、
その他は前の方の数名
 だけが異様に大きな音で拍手するのみ。20%を支持した学生
 が、「僕らだけ拍手がなくて偏ってる」と文句をいったほど。
仙台の100名は、 0%の人以外、拍手はゼロ。業界の
 人の後には野次が飛び、それをサポートする拍手が

 (細野大臣が介入しなければならなかったほど)
*日本の会議での意思決定手法には、「コンセンサス」「投票」
 「挙手」「拍手」等がありますが、「拍手」は立派な意志確認の手
 法です。「しゃんしゃん総会」がそれ。総会で合意の場合は、拍
 手で次の議題に進みます。つまり、拍手は立派な意志表
 明の手法なのです

*両会場の拍手を聞けば、会場に足を運んだ人の大半の意志
 が0%にあったことは明らか。

■重要な作業:
*以上を実証する簡単な方法があります。会場に来た人の意
 見が知りたいのなら、
 ①各会場の参加申し込みの用紙の選択肢部分の割合
  を示せばいいのです。

 ②そして、申込者の選択したオプションの人数割合に沿
 って、入場者、意見表明者の割合を算出すべき
です。
*全然難しいことではありません。「統計」と呼ぶほどのデータ
 ですらなく、申込み用紙と計算機ででも対応可能。

■大変な問題:
*さいたまには枝野大臣、仙台には細野大臣が駆けつけ、「多
 様な国民的議論や意見を聴くため」最初から最後までいまし
 た。大臣とは会議の冒頭に挨拶するのみで、後は立ち去る
 のが「普通」です。それが最後までいた。それぐらい、この聴
 取会は重視されているのです(というポーズの宣伝)。
*その大臣らが「聴いた意見」は、主催者の設定により「原発
 継続・推進」の声が大半(9人中6名)でした。どこの会場に行
 こうとも、同じことが繰り返されます。
*しかし、会場に詰めかけた100名~170名の声は、先述の
 通り、圧倒的多数が0%でした。そのことは、ワザワザ申し込
 んだのに、会場に足を運んだのに、大臣が同じ空間にいたの
 に、表明できなかったのです。
*つまり、わざわざお金をかけて、国民の税金で「国民の
 声を聴く」ために開催した会場で、0%を求める参加者の声
 には耳をふさぎ、彼らを代弁できる者を9名中たった3名に限
 ったのです

*会議後、「話を聞いてください!」と会場から発言した女性が
 無視されたように。

(8)「国民的議論」となってるか?「国民」を代表できてるか?
そこで計算してみました。
この意見聴取会は、「政策決定」のための「国民的議論」のため重要な「意見聴取会」と枝野大臣は述べた。
【実態】
●しかし、全国11か所x9名=99名の8分スピーチを聴くだけ。
●有権者101,236,029人分の99人=天文学的に低い割合0.000001%。
●これが、「国民の声」となる。

■重大な問題:
*つまり、0.000001%の人たちに、こんな重要な政策
 の意見表明をやらせている

*しかも、どこの会場でも、9名中3名(33%)しか0%を
 選んだ人は意見表明ができない

*選挙用語でいうと、大半の民意は「死票」となる。
どこの会場でも、9名中6名(66%)が、原発維持や
 新設の意見を表明できるようになっている


「国民的議論」と呼べるための不可欠な人数・手法は?
【人数】
・そもそも、全国で開催される会場のキャパをみてください。どうせ9名しかしゃべれないのに、100名~200名のキャパのところばかり。私の授業よりも小さい規模のところ。
・「国民的関心」が高いのに何故?多くの友人・知人が申し込んで抽選から外れているということは、会場のキャパがあれば参加したかった人が山ほどいたということ。
申し込んだのに断られた人数は何人で、それにあわせて会場を変更しようとしなかったのか
・ここに、もう一つのカラクリがあります。「断る論理」を埋め込んだからです。来てほしくない人は、会場キャパをと「抽選」を理由に、排除できます。全員参加可能とすれば、それが出来ないのです。

【なぜ国民が国民の意見を聴く場に?】
・そもそも、何故「意見聴取会」なのに、会場に来た人をただ座らせているのか?せっかく意見を聴くよい機会。しかも、500人来たら確かにマイクを回すのは難しいが、100名や200名弱なら、私の授業で毎回やっている。1時間半でも、相当の人が話せる。何故自由に挙手をしてもらって話をしてもらわないのか
・そもそも、意見聴取会の参加者は、「意見を聴いてもらうため」に申し込んだ人たち。なぜ、他の主催者に勝手に設定された枠での意見表明者の意見を延々と聴く必要があるのか?政府が、国民の意見を聴くためのものではないのか?
なぜ国民が国民の意見を聴く場にすり替わっているのか

【意見聴取会の真の目的:世論操作のために開催】
・ここにもカラクリあり。今回の「意見聴取会」の真の狙いは、「ガス抜き」「国民の声を聴いたことにする」「原発擁護のための国民の声の既成事実化」という分かりやすい狙いだけでなく、「意見聴取会を通じた世論操作」があります。そのため、意見表明者の6割以上が「原発維持・推進」をいえば、会場やメディアが「なんとなくそうなのかな・・・・」と思い始め、現状の原発ゼロ希望者多しの状況を逆転できる可能性があるのです。
・つまり、この聴取会の真の目的は、「世論操作」です。となれば、15%以上を支持する意見表明者の面々が、政府に対しではなく、「国民に対してお願い、理解を呼びかけた」理由がわかる。

【何故男女比は無視されているのか?】
・国民の意見を聴くのであれば、何故以上のシナリオ別の抽選ではなく、男女比を考慮した抽選をしないのか?国民の半分は女性。
・さいたまも、仙台も9名中2名だけが女性。全員が0%を希望。つまり、女性を半分とすると、0%が半分近くなるということで0%の意見割合が確保されてしまうことへの回避の可能性?

(9)結論
以上から言えることは、本「エネルギー・環境の選択肢意見聴取会」は、開催前の時点において、事前に仕組まれた①選択肢、②意見表明者の選出プロセスから、いずれの会場で開催しようとも、表明される意見の66%が、「原発維持・増設」を支持するように誘導されている
 一見、「自由な申込み」「多様な意見」「抽選」という、公平性・透明性が担保されているようにみえて、その実、意見聴取会開催前の時点で、意見の方向性は決着がついており(結論が決まった舞台は設定され)、あとは役者がそれぞれの役割を果たすだけ・・・になっている。

●今回の原発再稼働・増税に関する政策決定プロセス、与党の分裂にみられるように、間接民主主義(議会選挙を通じた代表制)の限界は明らかであるが、また一票の格差が違憲状態であり、そもそも選挙の有効性が法的に疑問視されているが、それでも全国101,236,029人の有権者は、全員が意志を表明することが出来る仕組みとなっている。今回は、101,236,029人中99名だけが「国民」として意見を表明でき、それが政策決定の参考資料となる
99名という人数は、世論調査よりもずっと精度が低い手法。さらには、99名中66名が、「原発維持・推進」という固定枠のため、やる意味がない事態となっている。
●そして、このような場合排除されなければならない、「利害関係者」が、自由に意見をいえる枠を与えられている。「原発依存を減らす」という目的で開催する以上、「原発で食べてる業界の人」が「国民」として登場し、数少ない【99名)の意見表明できる国民の一人としてするのは問題である。
●「業界」には、「業界」として政府に働きかけるツールはいくらでも存在している。労働者も、労組を通じて、与野党と関係を深く持っている。「国民」の意見表明枠を、意図的に奪って自らの利益のために意見を言う機会を与えるのは、一般の国民にとっても、多くの聴取会参加者にとっても、福島原発事故の被害者にとっても、倫理的・公正さにおいても、許しがたいものである。
●しかも、匿名性が担保されている。「国民的議論」「幅広い国民」が、実は業界関係者であったり、匿名なら無責任に何でもいえてしまう。全国たった99名しか意見表明できないのであれば、当然じぶんの発言を自分のものとして責任を持つべきで、氏名・所属は不可欠である。それを表明しなくていいと事務局がいうのは、匿名でしか話したくない所属(業界)の人を守ることに。
●しかし、このカラクリに気づいた新聞は、初日の時点でなかった。初日には、報道が集中し、一番ニュースバリューが高い。他の国民の目にも止まりやすい。その初日に、以上の点に気づき、問題を喚起したメディアがなかったことで、「国民を二分」という数字だけが独り歩きし、人びとやメディアの認識に定着し、世論の誘導に結びついていく可能性が高い。その後、カラクリが示されても、最初のインパクトにより減じられる。(続く)

その2 http://afriqclass.exblog.jp/15770715/
その3 http://afriqclass.exblog.jp/15773002/
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by africa_class | 2012-07-15 19:27 | 【311】原発事故と問題

世界の中の「抵抗の音楽/音楽の抵抗」、日本の反原発運動の今(その2)

シリーズの(1)は以下をまずご覧ください。
http://afriqclass.exblog.jp/15708288/

No Nukes 2012が終わってしまった。
http://nonukes2012.jp/
凄いイベントだった。
これが原発関連のイベントでなくても、絶対に視聴してた。

これはきっと歴史に残るだろう。
その時は分からないことってあるもんで、後の歴史が証明するだろう。
それでいいと思う。

全ての人の営みは、「今」だけで理解されるものではないから。
どんなに厳しい抑圧や支配にも、終わりはやってきたから。
でも、それは自然な流れでは、決してなかった。
長い、長い、気の遠くなるような長い、抵抗と闘いと連帯と支え合いの、
批難の応酬と分裂と流血の、しかし愛と正義が勝利した末得られたも
のだった。

世界のどの地域、どの国、どの人びとの自由も。
そして、それは得られた瞬間から、別の抑圧や支配との闘いに縛られて
きた。

私たちの生きる社会、世界に、完全な自由も、民主主義も、豊かさも、
存在したことはない。それらはすべて、いつの時代も、誰にとってもビジ
ョンにすぎず、それに向かって努力し続ける(まさに続ける)ことによって
しか、前進しなかったもの。

ビジョンは達成されるものではない。
でも、それがないとすれば、どこに向かって私たちは歩くの?
現実はそんな甘いもんじゃない。
だから、ビジョンを持つ。一歩でも二歩でも前に進む。
揚げ足を取ろうとする者、破滅させようとする者、そんな人たちを相手に
しても仕方ない。DownwardsではなくUpwardsへ。
でないと、どんな世界を創ろうというの?

少しでも気を許すと、あっという間に呑み込まれてきたもの。
だから、今日負けても、明日勝っても、自分に問いかけ、仲間と論じ、
一緒に続けなければならない。

そんなことを教えてくれたアフリカや世界の人びとに、私は心から感
謝している。日本の今の状況に絶望しないのも、自分の力のちっぽ
けさに立ちつくさないのも、彼ら・彼女らの長い、長い、血のにじむよう
な努力を知っているから。

13歳の時、出会ったブラジルのアフロ音楽の中に埋め込まれたあの
意志、煌めくようなリズム、メッセージに、ただただ素直に感動したこと
に、感謝してもしきれない。ブラジルで終わったはずの私の旅が、その
後に私をアフリカまで導いてくれたのも音楽のお蔭だった。もっと、もっ
と、根源的な音、リズム、複層音を求めて。結果として、人間の空しさ、
醜さ、素晴らしさ、無限に気づかせてくれた。

アフリカでは、光も影も濃い。
生きるってそういうこと。

「抵抗の音楽」については、授業でも沢山紹介してきたけれど、なんと
なく押し売りになるのが嫌で、ツイットやブログで紹介するものは授業
では紹介していないのです。是非、自分で音源探して聴いてみてね。
『アフリカ学入門』でも取り上げているのだけれど、アフリカの抵抗と解
放にとって音楽は本当に重要な役割を果たしました。

そして、世界が繋がり始めた60年代においては、アフリカ外の音楽
もとっても重要な役割を果たしたわけですが、その中で、ボブ・マー
リーが占める位置は極めて重要。彼にとってアフリカ性は内面的に
も、音楽的にも重要であり、インスピレーションはアフリカから得てい
たということを考えると、その逆もまた然り。
 日本では、「No women no cry」や「One love」が愛されていま
すが、私は断然 A Song of Freedom本題Redemption Song。
Redemptionをどう訳すか・・・・はなかなか難しい。
まずは音楽を聴いてみましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=6KKhHpYb0yU&feature=fvwrel

 歌詞は以下の通りです。奴隷として連れてこられた「私」。
真に自由になるということの意味。単に物理的な奴隷制だけでなく、
精神の解放について。
 彼はいいます。
 「自分を自由にできるのは自分だけだ」、と。
 そして、歌の力を歌っています。一緒に自由を歌うことで、手伝っ
てくれないか?と。

Old pirates, yes, they rob I;
Sold I to the merchant ships,
Minutes after they took I
From the bottomless pit.
But my hand was made strong
By the 'and of the Almighty.
We forward in this generation
Triumphantly.
Won't you help to sing
These songs of freedom? -
'Cause all I ever have:
Redemption songs;
Redemption songs.

Emancipate yourselves from mental slavery;
None but ourselves can free our minds.
Have no fear for atomic energy,
'Cause none of them can stop the time.
How long shall they kill our prophets,
While we stand aside and look? Ooh!
Some say it's just a part of it:
We've got to fulfil de book.

Won't you help to sing

These songs of freedom? -
'Cause all I ever have:
Redemption songs;
Redemption songs;
Redemption songs.
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by africa_class | 2012-07-08 23:02 | 【知る】抵抗の音楽

世界の中の「抵抗の音楽/音楽の抵抗」、日本の反原発運動の今(その1)

この後いくつかシリーズで書いています
●世界の中の「抵抗の音楽/音楽の抵抗」、日本の反原発運動の今(その2)
http://afriqclass.exblog.jp/15724514/
●抵抗の音楽【ミュージック・ボックス1~4】:ボブマーレー、マリア・ベッターニャ、シコ・ブアルキ
http://afriqclass.exblog.jp/16338523/
●おんなたちへ【抵抗の音楽】(A rose is still a rose by Aretha Franklin)
http://afriqclass.exblog.jp/16339368/

反原発デモに参加して以来、ずっと書きたいと思っていたテーマです。
「抵抗の音楽」についての話は、3・11後に急に言い出したことではなく、
私の授業で毎年必ず取り上げるテーマだったのです。(ブログの右側
の紹介CDやDVDをみてもらえれば分かるかも)
 今週日曜日の夜、大飯原発前で身体をはって抗議活動をしていた市
民の皆さん、それを24時間タイコを叩いて応援し続けた皆さんをみて、
居ても経ってもいられず、ツイットでは少しだけ書きました。
 これをまとめる形で書きたいのですが、今日も各種締切があり、とて
も満足いく形で書けそうにないので、出だしだけ書いておきます。

●ラブソングや弔いのアカペラを「抵抗の音楽」として流し続けた南アの
反アパルトヘイト運動のミュージシャン。
●アメリカ合衆国南部のアフリカ系アメリカ人に親しまれたゴスペル。
●奴隷としてアフリカ大陸から連れてこられた南アメリカ各地で脱走し
てコミュニティを創った人たちのアフリカンドラム。
●世界構造のオカシサを批判し、連帯の重要性を歌ったレゲエ。
●ヨーロッパで、世界で、社会問題に迫ったロックやパンク。
●独立後のアフリカ政府の腐敗と独裁と闘ったフェラクティ(ナイジ
ェリア)やアルファ・ブロンディ(コートジボワール)。
●ブラジルの軍事独裁と闘ったMPB、カエターノ・ベローゾ等の
ミュージシャンたち。

 思い付いた順番なので、脈絡がありませんが、以上に共通してい
る特徴は、非暴力抵抗と連帯を呼びかけただけではありません。そこ
には、アフリカ由来のリズムとビートが刻み込まれていた・・・という
ことです。そして、繰り返しのメッセージ・・・これもアフリカをはじめと
して世界中の人びとが連帯のために行ってきたチャントChantに由
来するもので、アフリカ音楽では極めて重要です。
 つまり、タイコ&チャントは人びとの集まりと、抵抗運動において
極めて重要な役割を、世界中で果たしてきたのです!
 中学生の時に、ブラジルのアフロ系音楽に触れて以来、このこと
に魅了されてきた私としては、21世紀を迎えたこの日本で、鑑賞音
楽としてではなく、抵抗のための音楽としてこれを耳にし、体感する
時代が来るとは全く予想していませんでした。
 まずはそのことを、皆さんに伝えたい・・・そう思ったのです。
つまり、日本の市民の運動が、自らの内なるビートやチャントのオリ
ジンに立ち戻りながら、世界的な抵抗運動に連なる新しい「トラディ
ッション(伝統)」を、今、絶望の中から、生み出している・・・というこ
とに、それを誰かの号令ではなく、一人一人の創意工夫によって、
各地での試みによって、なされている・・・・という点に、驚き、感激し、
希望を見ているのです。

 もう仕事に戻らねば:・・・。
一応、日曜日夜に興奮してツイッとした内容をコピペしておきます。
原始的なやり方でコピペしたので、読みづらいと思いますがすみま
せん。
 同じくNYから抗議運動をUstでみていた坂本龍一さんが、すぐ
さま大飯前の人びとのコールに音を載せて曲を創られました。
http://soundcloud.com/gunonayuta/oi-protest-rs
世界レベルで音楽をやっている人、活動をやっている人にとって、今
日本各地で行われている抗議運動、大飯前の24時間の市民が奏で
続けた声・音は、人類の長いスパンの歴史と世界に連なっていくもの
であると同時に、人間の中にある創造力の発現とリアルに結び付いて
いて、そこのことに「共鳴、感謝」しているのだということを、伝えたい。

●大飯原発前抗議活動。すごい太鼓音。リズムです。ブラジルでのデモを想い出します。非暴力、文化的アクション。皆さんを誇りに思います。
●大飯原発再稼働反対。坂本龍一による大飯プロテストのコールをサンプリングして急ぎ作ったトラックをアップ→ http://soundcloud.com/gunonayuta/oi-protest-rs #skmtnews 大飯原発最前線でガンバッテくださる皆さんに声援と感謝をこめて。
●今、機動隊が非暴力で両手を上にあげて、暴力反対と歌い続ける市民たちを「排除」しようと迫っています。この状況でも暴力反対を歌い続けてる。両手をあげているのは冤罪をかけられないため。→http://www.ustwrap.info/multi/iwakamiyasumi3::iwakamiyasumi 皆、国家権力が何をしているか目に焼き付けて下さい。
●リアルタイムで今、大飯原発前で起こっていることを目に焼き付けよう。人びとを守ることを放棄し、人びとを抑圧することに血道をあげる国家権力。それを報道しない日本のテレビ。押し寄せる警察に非暴力を貫きコールし続ける人びと、叩き続けられるドラム
●タイコの力に感謝。この「リズム」の応援がなければ、この長時間は無理だったろう。世界中で「抵抗の象徴」であり、権力を持たない庶民の「力の源泉」であり「仲間」なのだ。タイコがあることで、アクションをお祭り騒ぎと勘違いする人は世界を知らなすぎる
●音楽と抵抗の歴史については、南アフリカの反アパルトヘイト運動と音楽の役割をドキュメンタリータッチの映画としたAMANDLA!←http://afriqclass.exblog.jp/(ブログのライブログに掲載)抵抗の歌は現在の南アフリカの国歌Nkosi Sikelel' iAfrikaとなった。
●↓反アパルトヘイト歌で現南ア国歌Nkosi Sikelel' http://www.youtube.com/watch?v=tTtINHRja4k&feature=topics サッカーワールドカップ南ア大会時も繰り返し流れた。
●Nkosi Sikeleli歌詞「皆を呼ぶ叫びが響く。やがて我らは団結して立ち上がる。自由のために力を尽くし、共に生きていこう」http://www.youtube.com/watch?v=qXKur2FAN7g&feature=related 今、大飯で起きてること
●アフリカは「抵抗のための音楽、音楽による抵抗」の宝庫。それがディアスポラによってアメリカに伝播。それが世界に普及←現在の世界音楽の基層はこれ。世界に知られるアフリカの抵抗音楽にはさっきのNkosi Sikeleli..やFELAKuti→http://www.youtube.com/watch?v=9P2WsyTT7-A 
●世界の抵抗音楽についての番組→Music of Resistance シリーズ。モザンビークの貧困や水問題と闘う古くからの友人バンド・マスコス(Massukos)→http://www.youtube.com/watch?v=7a0a6Pxola4&feature=relmfu(ポルトガルのアフリカ移民と音楽→http://www.youtube.com/watch?v=cmUSH99xQw0&feature=relmfu
●そうですね。絶望ではなく希望を。憎しみではなく愛を。悔しさを強さに。痛みを共感に。悲しみを洞察に。分断ではなく繋がりを。だいじょうぶ。今日が終わりじゃない。今日を活かすために明日を見つめよう。明日を活かすために今日を諦めない。いっしょに。
●タイコを叩き続けることを可能にしているのは、警察の前の最前列に腕を組んで守っている非暴力の市民がいるから。タイコ周りの人が踊ってるのを変と思う人は、「タイコと踊り」が兄弟・恋人同士ぐらいに結びつきの深いものであることを知らないから。大飯前
●そして、タイコも踊りも、人を解放し、強くし、何より人同士を結び付ける。それが恐ろしくて、タイコを禁止した宗教指導者も。そしてアパルトヘイト下南アではミュージシャンこそが、真っ先に逮捕、拷問、暗殺された。http://www.youtube.com/watch?v=9rD6LxhZuuc ←映画Amandla!
●大飯原発前。凄い。機動隊前で抵抗音楽(Resistance Music)としてもグレードアップ→http://www.ustream.tv/channel/iwj-oita1#utm_campaign=t.co&utm_source=8481195&utm_medium=social私たちは、人間の力、Creation現場に立ち会ってる。独立メディア2chで延べ40万人以上がこれを視聴http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi#utm_campaign=t.co&utm_source=3532343&utm_medium=social
●私のモットー「今、中心にいる人たちの目に見えるものではなく、彼らの見えてないものこそを見る」において、①日本の中山間地で起きていること、②アフリカの農村で起きていること、③大飯原発前や日本の各地で起きている抗議行動、④若者のつぶやき…は等しく重要な重みがあります。
●↓抵抗の音楽について、多くのリツイート、ありがとうございます。運動における音楽(タイコやリズム)と踊りの重要性・普遍性に、皆さんも興味を持たれたのですね。今日はブログでも紹介した「ことばの力」について。コンゴ初代大統領の獄中の最後の手紙
●[exblog] コンゴ(民)初代大統領ルムンバの獄中からの最後の手紙「息子よ http://bit.ly/Mo7WH4

民衆の抵抗と音楽(その2)は→http://afriqclass.exblog.jp/15724514/
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by africa_class | 2012-07-06 12:24 | 【知る】抵抗の音楽