ブログトップ

Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

<   2012年 10月 ( 10 )   > この月の画像一覧

【公開セミナー:JICA援助・土地争奪を考える】モザンビークでのプロサバンナ事業のJICA報告と私のコメント

手前味噌になりますが、下記の通り、11月15日(木)18時半~@明治学院大学国際平和研究所にて、TICAD Vに向けた目玉となっているモザンビークでのプロサバンナ事業について、JICAの担当者の報告、それを受けてのコメントを行います。
 また、来週木曜日(11月8日)の同じ時間・同じ会場で、プロサバンナ事業の「モデル」とされる「ブラジル」の農業開発の問題についての講演会もあります。あわせて下記流しますので、是非ご参加ください(詳細は→http://afriqclass.exblog.jp/16649570/)。

□■□■転送歓迎━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
明治学院大学国際平和研究所(PRIME) 「平和学を考える」
AJF・JVC・HFW・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)共催
連続公開セミナー「食べものの危機を考える」2012年度 第5回

モザンビークでのJICA熱帯サバンナ農業開発プログラム
市民社会との勉強会

講師:独立行政法人国際協力機構(JICA)
アフリカ部アフリカ第三課 坂口幸太さん
コメンテイター:
   舩田クラーセンさやかさん(東京外国語大学大学院 教員)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
 モザンビーク北部のナカラ回廊地域では、2011年4月より、地域の
小規模農家と農業開発に参入する投資家が共存するモデルを目指す
「日本・ブラジル・モザンビーク三角協力による熱帯サバンナ農業開発
プログラム(ProSAVANA-JBM)」が、独立行政法人国際協力機構
(JICA)により実施されています。
 JICAによると、ProSAVANA-JBMは、広大な熱帯サバンナ地帯を
有していたブラジルで、1970年代から日本との協力で約20年にわたっ
て農業開発協力事業に取り組んだ知見や農業技術を活用し、世界の
食料問題の解決に貢献することを目的としています。
 今回のセミナーでは、本事業を担当する坂口幸太さんをお招きし、
プログラムの詳細についてお話しいただきます。その上で、現地で
長年にわたって活動や調査研究を行ってきた舩田クラーセンさやか
さん(東京外国語大学大学院 教員)にコメンテイターをお願いして
います。
 質疑応答の時間には、参加者と活発な議論を行いますので、皆さま
ふるってご参加ください。

**********
【講師プロフィール】
●独立行政法人国際協力機構(JICA)アフリカ部アフリカ第三課
 坂口幸太さん
2003年東京外国語大学ポルトガル語学部卒業。同年JICA入団。
中南米部南米課、国際協力総合研修所、ブラジル事務所を経て現在
アフリカ部アフリカ三課(南部アフリカ所掌)でモザンビーク国担当及び
JBPP(日本ブラジルパートナーシッププログラム)対アフリカ協力担当。

**********
┏━━━━━━━━━━━━━━━
┃開催概要
┗━━━━━━━━━━━━━━━
【日時】2012年11月15日(木)18:30~20:30(開場18:15)
【会場】明治学院大学白金校舎 本館1252教室
    アクセス http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
    (JR品川駅・目黒駅よりバスで約10分、東京メトロ白金高輪駅、
    白金台駅、高輪台駅より各徒歩約7分)
【参加費】無料
【申込み】明治学院大学国際平和研究所 担当:田中 
E-MAIL:prime<@>prime.meijigakuin.ac.jp
TEL:03-5421-5652
**********
■□■転送歓迎━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
明治学院大学国際平和研究所(PRIME) 「平和学を考える」
AJF・JVC・HFW・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)共催
連続公開セミナー「食べものの危機を考える」2012年度 第4回

「農業大国ブラジルの光と影:遺伝子組み換え大豆を例に」
講師:オルタトレードジャパン 印鑰智哉さん
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■
【日時】2012年11月8日(木)18:30~20:30(開場18:15)
【会場】明治学院大学白金校舎 本館4階南ウィング1405教室
    アクセス  http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
    (JR品川駅・目黒駅よりバスで約10分、東京メトロ白金高輪駅、
     白金台駅、高輪台駅より各徒歩約7分)
【参加費】500円*共催団体会員、明治学院大学在籍者は無料
【申込み】(特活)ハンガー・フリー・ワールド 担当:儘田 
TEL:03-3261-4700
E-MAIL:info<@>hungerfree.net
*<>を削除してお送りください。
[PR]
by africa_class | 2012-10-31 16:32 | 【記録】講演・研究会・原稿

2012年10月30日夜に考えたこと~ジュネーブ、福島、東京外大。福島の子どもたちと国際協力を目指す若者たち

アフリカ諸国の紛争や暴力、不正や弾圧についてゼミで議論して帰宅後、ジュネーブでの国連人権委員会前日に、アピールを行うために駆けつけた福島の人たち(福島集団疎開裁判の皆さんhttp://fukusima-sokai.blogspot.jp/)の声を聞き、他方福島の警戒区域内の動物たちを救うために頑張る「ふくしま希望の牧場http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/」の代表の吉沢さんが被疑者となっていると知り、今夜考えたこと。(例のごとく、ツイッターの貼り付けですみません・・・)

●ここ2週間の警察の動きをみると、民衆のこれ以上のエンパワメントを恐れて、政治が空転している間に、逮捕や家宅捜査を繰返すことで民衆の力を萎えさせようとしてます→http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1459 明らかに権力の焦りの裏返しなんで、踏ん張りどころ。問題は警察の後ろに誰がいるか。

<=と書いた途端に、希望の牧場・吉沢さんの警察による人権侵害の情報が飛び込んできました。詳細は、http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/に詳しいのですが、ツイットしたこと。
●「希望の牧場」は、原発警戒区域20キロ圏内に取り残され餓死寸前、殺処分される動物の命を救うため、吉沢さん含む市民が続けている牧場。*区割も事故を起こした国が勝手に。不処罰&命を守らない国が何の罪で?
●弁護士さんの言う通り、警察が今回問題にする「希望の牧場」代表の警戒区域立入り。しかし区域設置目的は「人の身体又は生命に対する危険防止すなわち住民の保護」。なのに不当な取調べを繰返し、警察こそが人権侵害を。明らかに法・権力の濫用。

<=吉沢さんより
●いよいよ、国がオフサイトセンターが、希望の牧場の牛を生かす活動を、牛を助け合いながら守り続ける農家約10軒と約800頭の被ばく牛を、いかに邪魔ものとしてとらえているか 原発事故の証拠隠滅=全頭抹殺 その企みが今回明らかになった。
●このたびの問題は、私にとって、希望の牧場にとって、大変なことではある だけれども今後も、原発爆発事故で双葉郡を追い出された避難民100000人、また21000人の浪江町民の無念の気持ちを背負って、牛を生かし続けることで、その気持ちを少しでも晴らしたい。
●警戒区域とは何か 災対法とは何か オフサイトセンターとは何か 原発とは何か 牛を生きた証人として、牛たちと運命をともにしながら、原発事故を忘れないためにも、問いかけていかなければならない こんな小さな、些末なことで全体を見ることを忘れてはならない。

<=そしてジュネーブで国連人権委員会前日のイベント開始。独立系メディアIWJ(http://iwj.co.jp/)
の中継開始(http://www.ustream.tv/channel/iwj-geneva#utm_campaign=t.co&utm_source=12400071&utm_medium=social …)
●今この瞬間ジュネーブで話されていること、「希望の牧場」への警察の妨害…なんという国。依然放射能漏れのままの原発を収束したと宣言し、子どもたちに緩い基準を与え避難を困難にする一方、残された動物の命を守るために身体をはって頑張る市民を犯罪者に。

<=そこから現在の若者たちの言論空間について考えてみました。ただし、こういう話は、基本的に私は授業ではしません。押し付けになってしまうから。教室では「権力者」である教師の私が、こういう話を檀上からするのは最悪なんで、フラット(疑似であっても、読んでも読まなくてもOK)なブログやツイッターでのみ書きます。

●今日ゼミで、ナイジェリアの民族紛争や汚職を目の当たりにした3年生たちが「国連のような(不十分であるが)新しい中立の機関に監視させる」という案を出していたけど、日本の人権侵害を国連に訴えようとジュネーブまで行かねばならない福島の人たちの痛みと苦しみと絶望を、我々は本当に理解してる?
●ゼミ生だけでなく、「遠いアフリカ」の紛争や民主化や人権侵害に関心を寄せる多くの日本の若者が、今目の前で起こっている我々の国の、子どもたちの権利侵害、自分たちにも関わる民主化・表現の自由・人権の弾圧問題を、気にかけながらもスルーしておきたい気持ちが…心底哀しい。
● 他人の社会が「変わらなきゃ」というのは簡単だ。自分が成長して「変わらなきゃ」というのも。でも自分の社会が「変わる」ため自分も「変わる」…という点の感度とやる気の低さは大人も同様。が何故?国際協力がしたいと言いながら、日本で起きてる問題から目を逸らすのは偽善だ。
●伝えたいこと。それは「Everything is political.すべては政治である」こと。「何もしない」「関心がない」から「政治じゃない」のではない。「何もしないこと」そのものが「立派な政治」なのだ、と。黙認は承認。あなたの責任。そういう社会と世界に、今私たちは生きてる。

<=書きながら、ジュネーブでは、沢山の声が
●福島のお母さんのビデオメッセージ「わたしたちに勇気をください」*子どもの声「日本政府が何もしてくれない中、世界中から支援して下さった皆さんどうもありがとう
●井戸川町長:私たちは難民なんでしょうか?人権がないんでしょうか?事故を起こしたのは東京電力なのに、私たちが追い込まれております。
●「法の支配」が日本に及んでいないということ。三権分立がない。人権侵害が起きている。言論の自由もない。メディアのバックにお金がある。

<=問われているのは、私たち、一人ひとり。語り合うことから始めよう。呟い(ツイートし)てみてもいい。フェイスブックに疑問を書いてもいい。読んでるけど、同意するけど、周りの反応が怖くて、リツイートすら出来ないことを、リツイートするところから変えてもいい。街に出るところからも始められる。あなたの近くにある抗議活動に顔を出してもいい。署名に協力してもいい。減電してもいい。なんでもいいから、一歩を踏み出した時に、何が見えてくるだろうか?
[PR]
by africa_class | 2012-10-31 00:25 | 【311】原発事故と問題

【学術研究会】「弱い国家の強さ?:ハイブリッドガバナンス&非国家治安部隊(ナイジェリア・コンゴ)」

以下、同僚の島田周平先生の招聘でお越しになる世界的にも著名なアフリカ政治の専門家ケイト・ミーガーさんの研究報告です。問題はまたしても金曜日夜…。官邸前抗議にドンピシャな時間帯なのです…。悩ましい。京都でもケイトさんの発表はあり、京大の研究会で京都に行くのでそちらで対応するか悩み中。でも、よく考えたら私が問合せ先なのでした・・・。

なお、同日同会場で下記のイベントも開催中です。是非あわせてどうぞ。
「TICADVのためのアフリカ開発講座」 コース3(要申込み)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Event/Seminar/121109_africa_03.html
012年11月9日 (金曜) 14時50分~18時00分(受付開始14時30分)
東京大学駒場Iキャンパス 第18号館コラボレーションルーム1 

================
アフリカ学会関東支部では、以下の要領で第5回例会を開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしています。

日時: 11月9日(金)18時~20時(予定)
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3
行き方は下記を参照してください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/about/visitors/maps-directions/campusmap.html

発表者: Kate Meagher (London School of Economics and Political Science)
タイトル: The Strength of Weak States?: Hybrid Governance and Non-State
Security Forces in Nigeria and the Congo.

要旨: This lecture will look at whether non-state security forces
(vigilantes, militias, etc.) can provide a second-best source of
security in fragile regions. It starts with a critique of new 'hybrid
governance' approaches to state-building, which encourage the
integration of informal security arrangements into state structures.
This sets the scene for a comparative analysis of the Bakassi Boys of
Nigeria and the RCD-ML militia in the Eastern DRC, which challenges
the notion that informal security arrangements necessarily enjoy local
legitimacy, and raises questions about their
potential for improving the governance context even if they start out
as locally legitimate forces.

使用言語: 英語(通訳なし)
事前申しこみ: 不要
お問い合わせ:  
africa.seminar<@>gmail.com(東京外大舩田研究室)

主催: 科学研究補助金(基盤研究(S))「アフリカの潜在力を活用した紛争解決と共生の実現に関する総合的地域研究」(代表:京都大学・太田至)
第6回政治・国際関係ユニット研究会、第4回西アフリカクラスター研究会
http://www.africapotential.africa.kyoto-u.ac.jp/
[PR]
by africa_class | 2012-10-29 20:50 | 【紹介】アフリカ・イベント

講演会案内:アフリカ土地侵奪を考える前提に→「農業大国ブラジルの光と影:遺伝子組み換え大豆を例に」

長らく更新しておらず、失礼いたしました。学会報告や授業や市民活動に追われています。そんなこんなの最中に、アフリカでの土地争奪はますますひどい状態になっており、その先行事例としてのブラジルの意義は高まっています。この点での広い理解、深い洞察をお持ちの印鑰智哉(いんやくともや)さんの講演会、是非。

□■□■転送歓迎━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
明治学院大学国際平和研究所(PRIME) 「平和学を考える」
AJF・JVC・HFW・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)共催
連続公開セミナー「食べものの危機を考える」2012年度 第4回

「農業大国ブラジルの光と影:遺伝子組み換え大豆を例に」
講師:オルタトレードジャパン 印鑰智哉さん
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■□■

世界の人口は増え続け、2050年には90億人を突破すると報告されて
います。それに合わせて食料の需要も増加することが予測されるなか、
「増え続ける人口をどう養うのか」という議論が加速してきています。
世界の大豆輸出の90%をアメリカ、ブラジル、アルゼンチンの3国が
担っているように、食料の供給地として注目が集まる南米。なかでも、
世界第2位の農業輸出国であるブラジルは「農業開発のモデル」「農
業政策の成功例」として脚光を浴びています。
一方で、遺伝子組み換え大豆の利用を期限付きで承認する暫定措置令
が出されたときには、それに反対する大多数の農民、消費者などから
大きな反対の声が上がるなど、さまざまな問題も報告されています。
大豆の生産拡大の背景で何が起きているのでしょうか。
 今回のセミナーでは、特に、ブラジルでの遺伝子組み換え大豆導入
についての報告をもとに討議します。皆さまふるってご参加ください。

**********
【講師プロフィール】
●オルタトレードジャパン 印鑰智哉さん

1991年から94年までブラジル社会経済分析研究所(IBASE)にて活動。
日本政府や企業によるブラジルへの投資の問題などを調査。セラード
開発、ユーカリ植林、大豆のモノカルチャー、遺伝子組み換え問題
などアグリビジネスが引き起こす社会・環境問題を追っている。
【ブログ http://blog.rederio.jp/】

**********
┏━━━━━━━━━━━━━━━
┃開催概要
┗━━━━━━━━━━━━━━━
【日時】2012年11月8日(木)18:30~20:30(開場18:15)
【会場】明治学院大学白金校舎 本館4階南ウィング1405教室
    アクセス http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
    (JR品川駅・目黒駅よりバスで約10分、東京メトロ白金高輪駅、
     白金台駅、高輪台駅より各徒歩約7分)
【参加費】500円*共催団体会員、明治学院大学在籍者は無料
【申込み】(特活)ハンガー・フリー・ワールド 担当:儘田 
TEL:03-3261-4700
E-MAIL:info<@>hungerfree.net
*<>を削除してお送りください。
[PR]
by africa_class | 2012-10-23 14:18 | 【考】土地争奪・プロサバンナ問題

「198通りの非暴力行動(抵抗と説得)手法」著者ジーン・シャープ博士と現在の日本の権力と社会運動

この連休中はもっぱら原稿書きにおわれ、その合間合間でツイットしてきたことを、とりあえず貼り付けておきます。今の日本の市民運動の皆さんの疑問、迷いや悩みに、沢山ヒントとなることがあるように思います。もう少し丁寧に実際のケースとあわせて紹介した方が分かりやすいのですが、今(いつもですみません)その余裕がなく、投げっぱなしになります。
 なお、シャープ博士は、日本でまったく知られていないのですが、今年度のノーベル平和賞の最有力候補だそうで、取れても取れなくても(ビルマの民主化との関係でかなりアリかと思いますが)、おそらくそれなりにメディアによって紹介されるかと思います(が、村上春樹が文学賞取ると、おそらくそれもなくなりそうですが・・・・)。ぜひ、これを機会に、シャープ博士の著書も読んでみてください。

アインシュタイン研究所 Albert Einstein Institution 
創設者・上級研究員 ジーン・シャープ博士Gene Sharp

http://www.aeinstein.org/organizations9173.html
・オハイヨ州立大学(学士・修士)
・オクスフォード大学(政治理論 博士)
・マサチューセッツ・ダートマス大学 名誉教授(政治学)
・ハーバード大学国際関係研究所 研究員
【日本語で読める著書】
『独裁体制から民主主義へー権力に対抗するための教科書』(ちくま学芸文庫)
*巻末に「非暴力行動の198の方法」も
【著書】
The Politics of Nonviolent Action (1973), Gandhi as a Political Strategist (1979), Social Power and Political Freedom (1980), Making Europe Unconquerable (1985), Civilian-Based Defense (1990), From Dictatorship to Democracy (1993, 2002, and 2003), and Waging Nonviolent Struggle: Twentieth Century Practice and Twenty-First Century Potential.
なんと、日本語訳本が出ている最も有名な『独裁体制から民主主義へ』は、ダウンロード可能!英語ですが。http://www.aeinstein.org/organizations98ce.html。

<非暴力行動について>
http://www.aeinstein.org/organizations00fa.html
以上研究所のサイトに詳しいのですが、一番読まれているのが、冒頭にも紹介した「198通りの非暴力行動手法(198 Methods of Nonviolent Action)」で、1973年本に入っているもの。タイトルは、「非暴力の抵抗と説得の方法」です。
 どうしても日本語のニュアンスから「説得」が抜けてしまうのですが、これは非常に大事です。単に抵抗するだけでは平行線。権力者を説得し、変える・・・ことが重要だからです。といっても、ツイッとした通り、ただ「権力者個人」を変えても仕方ないのです。権力構造の源泉である「人びと」がどう変わるか・・・が構造転換に不可欠だからです。

<ビルマの民主化、アラブの春を始めとする運動とシャープ博士の理論>
この番組が分かりやすいです。が、日本語のものもツイッターで紹介した通り。
●Gene Sharp - How to Start a Revolution Teaser
http://www.youtube.com/watch?v=Vk1XbyFv51k
●日本語の雑誌記事(ダイヤモンド Online 2011/3/28)
「中東・北アフリカに広がる民主化運動の理論的支柱 ジーン・シャープ博士 特別インタビュー「武器を取ったリビア反政府運動に見る暴力の限界 戦略的非暴力で独裁政権は打倒できる」
http://diamond.jp/articles/-/11584

<この週末ツイットしたこと>
反原発のための運動、オスプレイへの抗議、大阪での瓦礫問題での警察とのやり取り・・・をみながら書いたことです。いつものごとく、140文字に入れようとしているので説明不足、誤字脱字ありかと思いますが悪しからず。

「どんな独裁政権も自分で思っているほど強くないし、どんな人民も自分で思っているほど弱くはない」
●シャープ博士の198通りの非暴力行動『独裁体制から民主主義へー権力に対抗するための教科書』。要点:どんな独裁政権も統治される側の協力と服従が必要という理解に基づき人びとの権力への支えを減らせば良い。この理論は私の授業「アフリカ平和・紛争論」の根幹でもある。
●権力を支える(独裁や戦争を可能にする)のも、権力を終わらせるのも「人びと」。「人びと」が権力の源泉なのです。博士「どんな独裁政権も自分で思っているほど強くないし、どんな人民も自分で思っているほど弱くはない」

政権を倒せばそれで済むか?・変わるべきは私たち?
●これは野田政権、民主党政権が倒れればそれで変わると思っている人に是非考えてほしい点です。菅政権の次が野田政権だったように。民主党政権の次に来るのは誰か?私たち自身、私たちの社会が、強権を支える柱の一本一本を壊すのでなければ、次の政権も同じ事を繰り返すでしょう。
●つまり、強権・独裁を支えるのは人びとなんです。人びとの簡単な答えを求める傾向、強い者への依存、自由にモノを言い異議申し立てすることへの不安、表面的な変化があれば後は大丈夫だと思いたい惰性です。そのような自らの問題を乗り越えないのであれば、歴史は繰り返すということです。
●自らの自由・権利、それを守るための抵抗力、そのための忍耐…が残念ながら日本の我々に極めて希薄であること、だから戦後一貫してこんな政権ばかりで、自身や子どもたちを危険に晒してしまう現実を、まずは自覚すべし。変わらなきゃいけないのは、政府ばかりでなく我々なんです。

警察・公安の闇、報道しないメディアについて
●例えば、この間反原発運動の参加者の不当逮捕を続ける警察、公安警察の問題について。証拠が残っている大阪での不当逮捕については、IWJ大阪のアーカイブを。
●アワープラTVの次の番組が分かりやすい→麻生邸ツアー逮捕事件を解剖(麻生政権時)http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/230  公安がわざと転び公務執行妨害で逮捕。専門家によると、「典型転び公防がビデオに写ってるの珍しい」そうです。
●この番組には、共同通信の公安担当記者だった青木理さんが出演し、解説中。『日本の公安警察』 (講談社現代新書)の著者。政府や警察の横暴やカラクリ、市民の頑張り…をしっかり報道。でも、共同通信に公安担当がいたのであれば、他のメディアもいるはず。なぜ、公安の闇が報道されないのか?それについても、青木さんは「情報をもらうため」と述べています。公安の闇をばらしたら「出入り禁止」で、実際青木さんはその後そうなったそうです。なので、記者クラブに所属しない独立系メディアが重要なんです。アワープラネットTVみたいに(http://www.ourplanet-tv.org/)
●日本の公安も米軍と同じで、冷戦期の肥大化した遺物。本来仕事がない。米国は「対テロ戦争」を創出し、世界を危なくし軍事産業・兵士を維持(勘定は日本等)。一方日本の公安は、「対テロ戦」も北東アジアの緊張でも、国際的でないから活躍できず。組織キープのため仕事を創出→反原発運動の取締りへ。
●結局警察が守ってるのは「為政者のメンツ」。今日は橋下市長が住民に論破やブーイングされないよう。官邸前では野田首相と原発政策がどれ程嫌われているか一目で見えないよう鉄柵を設置し分断。「為政者の裸の王様」とばれないようにするのが仕事となっている。
●大阪市民不当逮捕への抗議:歩道をわざと警察が列を成して占拠して、市民の抗議の人たちを押して、「歩行者が困っている」「歩道を開けろ」「車道歩くな」といってます。
●なるほど。警察が「警察の顔」を降ろし、「人間の顔」になりつつある。市民に野次ってる。→http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka3#utm_campaign=t.co&utm_source=9092745&utm_medium=social … ドイツのホロコーストの時も、役人・警察・市民が粛々と「自分の役割」を果たした。ナチスだけが悪かったんじゃない。警察が「人としての自分」に気づくの重要。
●昨日紹介したシャープ博士の話でも、非暴力で抗議する市民を抑圧した警察か軍が、まず子どもに「かっこ悪ー」と言われ、次に妻に「恥ずかしー」と言われ加わらなくなったそう。匿名性に守られ、責任がないかの如く振る舞う警察・官僚。「一人の人としてどうか」を問われるべき。

市民運動はどうすればいいのか?
●。今夜紹介したアインシュタイン研究所シャープ博士の非暴力行動198の方法にも「ドラマと音楽」ある。でも番組でもいってたけど「計画性と諦めない」は凄く重要。
●今まで市民運動が続かず成果が出なかった原因に「計画性と諦めない」の軽視がありました。やる以上はプロとして。効果を周到に計画。でも簡単に変わると楽観せず、間口を広げ図太く続ける。そのため「遊び」も不可欠。
●遊び」はplay以上に「余裕space」のこと。闘うべきは権力(正確には権力構造)なのに、日本の言論空間みてると「小さき者」同士のいがみ合いで権力を利している。感情レベル(好き嫌い)に振り回されず、大局(闘うべき相手は誰か)を見据え、「権力には不寛容」でも「仲間には寛容」を。
●運動が進み、仲間が増え、注目も集まると、感情面や手法(リーダーシップ)で必ず分裂が始まる。これを乗越えられるかどうが決定的。簡単な「統一」を目指さず、「多様性の尊重に根差した丁寧な合意形成」を面倒でも。市民の多様性こそが、権力に抗し、自由を守るための最後の砦であることを忘れずに。
●今、急速にネット・メディア空間で「反原発運動は…」「福島/の人は…」と主体の一面化がされてるけど、これこそ我々が最も抗せねばならない言説。何十万、百万、千万の多様な人を「あるイメージ」に押込め、それに従って扇動し、市民間を分断することこそ、権力が望むことです。歴史繰り返してます。
●なお、市民運動や権力構造について私が呟いているのは、日本に限らず、古今東西の権力と民衆の相克(その多くが結果的に、権力と民衆が結託する戦争に回収されてしまった)についての研究と、自分の20年間の市民活動の中でのトライヤル&エラー(試行錯誤)に基づくものです。
●【教訓1】2年前の政権交代でこの国も変わると早合点したこと←プレーヤーが変わったところで構造は変わらず。あの時山は動いた。でも本当は、関心を持ち続け、監視し、働きかけ続けなければならなかった。私たちは政治家に文句言う前に、自らの「他人任せの政治」を変えなければ、同じことは繰返す。
●具体的には、①まずは社会へのビジョンを持つ。②自分と社会の位置(現状・構造)を分析・把握する。③自分の持ち場(生活、地域、学校、職場、選挙区、県、国、世界)でのビジョンに近づく小さなアクションを積み重ねる=>つまり「主体(当事者)」になる。続ける+仲間が必要。
●【教訓2】「目覚めた人びと」は、常に問題を構造(権力関係)で捉え、社会・運動内の多様性をリスペクトし、それを維持することに尽力すること。世界の多くの運動と同様、安保闘争も内部抗争で終わった。また覚醒が、ナショナリズムに回収され、植民地支配や戦争の動員を容易にした事を肝に銘じよう。
●具体的には、①自らも過ちを冒す存在であることを認め、②自分と他者を赦すこと、③つながり方について多種多様な手法を持ち見極めるつこと。仲間だけじゃない。今権力側にいる人たちを憎んで終わりでなく、権力は構造だと理解し、彼らの人としての可能性まで否定しない。愛は力。

なお、彼がもしノーベル賞を取れないとしたら、二つの理由。一点目は彼があえて自分の研究が「平和研究」に分類されることに抵抗してきたこと(そのことの意味を「平和研究」は考えなくてはならない。冷徹な暴力・権力研究があって始めて平和研究が可能…は私の信念でもある)。二点目は、彼や彼の研究が誤解されがちな点(これも自覚をもって私も経験してきたので)。 
 理想だけを掲げても世界は変わらない。理想(ビジョン)は高く、でも現状(構造)分析は冷徹に。アクションは計画性をもって、効果を計算して・・・いずれも私の目指しているところです。が、なかなか難しい。Warm heart, Cool head, Hot inspiration and passion...といったところでしょうか?
[PR]
by africa_class | 2012-10-08 17:15 | 【考】民主主義、社会運動と民衆

国際平和研究学会(IPRA)での報告要旨Peace-building in Post-conflict/genocide Mozambique and Rwanda

こちらも忘れる前に・・・というか自分を追込むために(現在原稿執筆中)、掲載しておきます。あんまりいい英語じゃないけど・・・・まあ仕方ない。

International Peace Research Association Japan 2012
http://ipra-peace.com/Japan2012-english1.html
11月24日~28日@三重大学

要旨
Peace-building in Post-conflict/genocide Mozambique and Rwanda- focusing on cleavage in rural communities

Sayaka, FUNADA-CLASSEN (Dr.)
Associate Professor, Tokyo Univ. of Foreign Studies

*これのもとになる調査報告は、科研のブログの方へ
http://kakenafric.exblog.jp/16446338/
科研若手研究(A)「紛争後の亀裂社会における地域開発の課題~モザンビークとルワンダを中心に」(研究代表:舩田クラーセンさやか)

  20 years have past since the war parties signed peace accord in Mozambique and 18 since the end of genocide in Rwanda. The post-conflict/genocide transitional process in both countries has been evaluated positively around the world due to their (internal) “stability” and economic growth. The institutional violence of these two countries was experienced mostly in rural area and severe cleavage was left in local communities. This presentation is to show current status and background of this cleavage basing on the field research conducted in 3 villages in Mozambique (1997-2011) and Rwanda (2009-2011) and primary/secondary sources.
  The above research indicates the following 4 results. Firstly, the cleavage was created not only by the last conflict/genocide but also by the historical process of decolonization and cold war. Secondly, the cleavage among community members continues not only because of the internal conflict among the residents, but more so due to the state policy and intervention. Thirdly, the real cleavage exists between the local leaders and those who left the communities rather than among the current local residents. Fourthly, although there are some positive initiatives by the local people for transcending the cleavage, these efforts also tend to be interfered by the states.
  The conclusion is that transcending the cleavage in rural communities of Mozambique and Rwanda is still a challenge for peace-building, and the states’ interference is giving deep influence over the local communities. More attention, thus, should be given to the state policy and reality at the local level when the academia and practitioners discuss post-conflict peace-building.
[PR]
by africa_class | 2012-10-06 13:35 | 【記録】講演・研究会・原稿

国際政治学会での報告要旨「アフリカにおける脱植民地化とナショナリズム―ルワンダの事例を中心に」

昨夜、来月出版する『現代アフリカと国際関係~国際社会学の地平から』(小倉充夫編・東信堂)の打ち合わせを完了。素敵なカバー案の数々に幸せな気分に。でも、幸せは長続きせず、押し寄せる原稿締め切りに追われる連休。
 そして、もうすぐ国際政治学会の報告が・・・。忘れる前に、記録の為10月19日(金)に名古屋で行う学会報告の詳細です。元になるのは、以上の共著本の2章「『解放の時代』におけるナショナリズムと国民国家の課題――ルワンダを事例として」なので、学会ホームページに原稿をアップしていません(著作権上の問題があるので)。フルテキストをご希望の方は11月の以上本の販売までお待ちください。
 なお、期せずして院生さんと同じような内容になっているので、私の方は「アフリカにおけるナショナリズム」にフォーカスして報告することにしていますので、必ずしも下記「要旨」に沿わないのであしからず。

日本国際政治学会 2012年度 研究大会
10月19日~21日 (名古屋国際会議場)
http://jair.or.jp/event/2012index.html
●分科会プログラム
http://jair.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/convention/2012/2012bunkakai1001.pdf

アフリカ分科会 責任者 遠藤貢(東京大学)
テーマ ルワンダ内戦の歴史的再検討
司会 遠藤貢(東京大学)
鶴田綾(エジンバラ大学)
「ルワンダ民族対立の歴史的再検討―革命及び独立期を対象に」
舩田クラーセンさやか(東京外国語大学)
「アフリカにおける脱植民地化とナショナリズム―ルワンダの事例を中心に」
討論 武内進一(日本貿易振興機構アジア経済研究所)

要旨
<アフリカにおける脱植民地化とナショナリズム~ルワンダの事例を中心に>
<所属>東京外国語大学大学院総合国際学研究院
<名前>舩田クラーセンさやか
 これまで筆者は、モザンビークを事例として、現代アフリカの「統一」と「分裂」について研究してきた。ここ数年は、独立後の紛争から20年を経たモザンビークとルワンダの平和構築について比較研究を行ってきたが、ルワンダについて関心を寄せ、研究調査するにつれて、虐殺を経たルワンダの現在、そしてその過去が、現代アフリカ全体で生じた社会・政治変動と無関係に起きたものではないと考えるに至った。
 一般に、ルワンダの1994年の虐殺、その歴史的背景については、ルワンダの独自性が強調される傾向にある。植民地支配下で間接統治を担ったトゥチと呼ばれる集団と、支配された側のフトゥという集団間のエスニック対立が独立後も継続し、虐殺に至ったという考えである。もちろん、いずれの歴史的事象も、独自性や固有性を抜きに理解されるべきではない。早くから王国が国家形成過程にあったルワンダとそれ以外のアフリカ諸国には違いも多い。しかし、1994年の虐殺の歴史的起源として重視されることの多い1950年代末から1960年代初頭の植民地末期は、アフリカが全体として脱植民地化プロセスに入っていた時期であり、各地で各種集団間の衝突や混乱が生じていた。このことと、ルワンダを無関係に論じるのではなく、関連づけて考察した時に、ルワンダの現在の課題はどのように見えてくるだろうか。この問いが、本報告の狙いである。
 したがって、本報告では、ルワンダ虐殺の背景を準備したルワンダの脱植民地化プロセスとネイション形成を、1950年代後半から1960年代前半のアフリカ全体の政治変動の中に位置づけることにより、その困難を世界史的展開として論じることによって、現在のルワンダの課題を検討する際のもう一つの視座を提供したいと考える。
 本報告の構成は次の通りである。まず、アフリカの脱植民地化における解放と主体の形成がどのような状態にあったのか。特に、ネイション形成に重要な役割を果たしたナショナリズムはどのように準備され、生じ、機能したのかを整理する。次に、前節での整理を踏まえつつ、ルワンダに焦点を当て、そもそもの植民地化過程がネイション形成やナショナリズムにどのような影響を及ぼし、脱植民地化はどのように進められたのかを明らかにする。最後に、アフリカ史の中にルワンダを位置づけながら、現在の課題について考察する。
[PR]
by africa_class | 2012-10-06 13:19 | 【記録】講演・研究会・原稿

【今、安全保障を考える1~12】北東アジアの仲の悪さと米国世界戦略の歴史的背景(日本を中心に)

少し時間が経ちましたが、いよいよ米国が「第三者」の顔をして出てきました。そのことの背景も含め以下、是非どうぞ。
===========
昨夜書いたツイットを再録しておきます。140文字にあわせて書いたので、ブログ用にはもう少し修正して再録すべきですが、今日は8時間授業や学生相談だったので疲れすぎて再録だけにしておきます・・・。

 この間一応専門の安全保障についてずっと考えてる。日本では「安保」と略され、軍事の問題にすり替えられてしまう。安全の保障…きちんと書けばはっきりする。つまり危険(対立)を減らせばいい。これは、軍事の話ではなく、外交・交渉の話。
 それが、「安全の保障」話が、直ちに軍備話になることこそ、冷戦型思考で米国に刷り込まれた思考。それを、冷戦が終わっても自ら脱却できないところ(為政者・官僚・メディア)に、日本の不幸がある。

 1945年、多くの国民が戦争の愚かさに気づき、一人一人が権力に翻弄されない強さを持ち、周辺諸国民との連帯を目指すことの意味を考え始めた。しかし日本はアジアでの共産主義伸張を食止めるための「最前線」に位置づけられ、隣人との間に楔(日米同盟)が打ち込まれた。
 今日本で語られる日中関係話から冷戦ファクターが完全に抜け落ちる。東西(米ソ)対立構造下、熱戦となった朝鮮半島を目前に、占領下日本・韓国は米国の代わりに、隣国ソ連・北朝鮮・中国と対峙させられ続けた。各地の米軍基地は日本を守るためでなく、米世界戦略の一環であった。

 その証拠に沖縄の海兵隊が一番「暗躍」したのは、ベトナム戦争、イラク戦争であった。彼らは元々は対ゲリラ戦の訓練を受けており、海に四方を囲まれる島々からなる日本の防衛に適していない。憲法違反の日本の再軍備化は、以上米国の冷戦戦略の中で米国の主導&カネで行われた。

 戦後日本の軍事抵抗を恐れ、軍事的占領(45-52年)した米国が、日本で芽吹き始めた民主主義を弾圧し、再軍備化を進めるという「逆コース」を40年代末から開始。52年に日本全権回復なるも、「安保」に関する基本構造は変わらず、米世界戦略の一旦を担わされ続ける。

 憲法によって禁じられている軍備を日本が持つことができたのは、戦後直後の食糧難の時期に、米国政府が行った無償の食糧(小麦)援助の「お蔭」。米国内でだぶついた小麦を日本政府は無償で譲り受け、この小麦を国内市場で売り払うことで、国庫に入れなくてすむ「隠れ資金」を日本政府は手にした。これを使って準備されたのが、自衛隊の前身であった。(なお、小麦援助には、日本人の主食を米からパンに変えようとする意図があってのことでもあった。米国の強さとは、まさにこの全方位の戦略性にある)

 同様の食糧援助は他の親米政権に行われ、各政府の隠れ資金として、対外より自国民主化・社会主義勢力弾圧のため機動隊や軍隊設置・増強のため使われた。同食糧援助を真似て日本がつくったのが食糧増産援助(2KR)で、米国政府の指示に従い世界の親米政権に供与された。

 日本は援助ですら米国の指示に従わねばならず、非親米政権に勝手に援助を出すことは出来なかった。逆に、共産主義国の軟化を米国に代わって促すために米国の指示で日本の援助が出されたことも。

 そんな属国である日本が、外交・軍事政策で唯一持っていたカードが「憲法上の制約」であった。自民党政権ですら、あの冷戦期に、それを盾に米国への完全なる追従を躱したこと多々。それを今、ポスト冷戦世代の自民党二世たちは、「カードの放棄」に必死である。

 依然米国の占領下にいるが如くの日本が、あの冷戦期にすら手放さなかった、自律のため最後に残された「平和憲法」というカードを、「今」自ら放棄し、米軍の戦争を戦場で支える等ということを、「日本の安全保障」と呼ぶのは、世界知らずの、平和ボケの極み。

 冷戦後の米軍の敵は何か?「自作自演の対テロ戦争」と「平和な北東アジア」。理由は簡単。冷戦後、多極化が進む世界で最重要国であり続けるため、また用済みになったはずの米軍の存在理由のため、世界は常に危険でなければならず、それを資金援助する同盟者が不可欠だから。

 世界中で戦争をしかける米国の身勝手な政策こそ、世界の人びとの反米意識を強め、テロを一部で正当化させ、世界を危険にした。その米国と「集団自衛権」を持つなどと宣言することは、今まで世界で好感を得てきた「平和憲法の国の民=日本人」の安全を奪うことを意味する。

 米軍は勿論日本を守らない。米国外交の狙いとは自国利益を世界規模で増大化することに如何に世界を巻き込むか、にある。トモダチ作戦だって終わったらお勘定が届いた。基地だって「居てもらってる」のではない。彼らの世界戦略要地の基地の維持を我々に支払わせてるのだ。

 これら全てが可能なのは、仲が悪い日中、日韓、冷戦の遺物・北朝鮮があるから。しかし米国がいようといまいと、北東アジアで日本がどう生きていくのか、どのような関係を創造するのかは、日本自身が持つべき構想と答え。日米同盟の名の下それを怠ってきたから、こうなる。

【補足】
なぜアフリカが専門のはずの私がこんなこと?私の本当の専門は「平和のための戦争研究」。これを「場」としてアフリカと日本で考えてきた。博論は、冷戦期が一番の焦点で、アフリカ農村だけでなく、米国・英国・ポルトガル・モザン・タンザニアの政府・軍・警察の公文書を調査をしてきた。
 、イリノイ大学出版の最初の本The Japanese in Latin Americaは、大戦期に中南米からの日系移民が米国で抑留されたプロセスを暴いた本。実は、米国海軍士官大学の歴史学の教授と共に、米政府・軍の史料、インタビューを元に書いたのです。この本はドキュメンタリーにも。
 以上、食糧・食糧増産援助が、日本やその他の国々の軍備や親米政権の選挙活動に使われたことは、援助問題に関する市民活動の中で、やはり資料を請求して分かったこと。
 唯一米国にも良い所があるとしたら、「どんな史料も残し、整理し、公開し、後世の検証に委ねる」点。公に使える官僚が資料を捨てるのは犯罪。
 大学時代のラテンアメリカの日系人の研究も、援助問題の市民活動も、やってる時は「本業からみたら余分」に思えた瞬間も多々あった。今思うのは、「人間の成長に無駄なものは何一つない」ということ。特に失敗や回り道は成長の糧に。そのことを要領よく生きろとの圧力に負けそうな若者にこそ伝えたい。
[PR]
by africa_class | 2012-10-03 01:12 | 【考】人間の安全保障

日本人を危険にするための原発・オスプレイ・領土問題・集団自衛権と【米国問題】

でこちらは、国際政治学の端っこにおり、冷戦期の現代史研究者としての分析です。こちらも、文章を練り直す時間がないので、ツイットのまま貼り付けておきます。前からまとめて書きたい論点だったのですが、なかなか時間が見つけられず。
 なお、下記はこれまでの研究に基づく私見ですが、欧州の新聞、アフリカや中東の知識人等でも、そんなに異なったことは言われてませんが、リツイートの多さをみると、日本国内では「珍しい意見」??日本では、「アメリカさん有難う」「アメリカは強いから守ってもらう」・・・という誤解が、まだまかり通っているのですね。
 すごく重要な点は次の点です。
<<アメリカという国の本当の強さは、その軍事力以上に、日本の上層部、メディアや世界を知らない民衆にそう思わせられる力、です>>その点を、いつも頭の隅っこに置いて下さい。
 (余談ですが、日本メディアの総本山は国内では政治部、国外ではワシントンDCです。政治部が牛耳り、DCを経ないとリスペクトされません。そのことが彼らの世界と社会認識を非常に歪めるのですが、本人たちはあまり気づいておらず・・・これもまた別の機会に)

 そして、もう一点重要なのは、何か「係争ネタ」が目の前に現れたら、必ずそれそのものを注視するのではなく、一旦視線を引いて、あえて別のポジション、もっともっと引いた後景、あるいはネタに隠されているもの・・・などを見る癖を付けることです。「係争」が持ち上がる時、必ず背後でそれを操っている人たちがいます。それを忘れずに。

■民主党の議員の皆さんはよく考えて下さい。なぜ米政府が、わざわざこの時期にこのような反発が予想される中、オスプレイ設置を急ぐのか?答えは簡単。民衆に皆さんをトコトン嫌わせ、二度と復帰できないほど、トドメを刺すためです。原発・オスプレイ全て汚いことをやらせて退場させ、自民党復権です。

■政権交代前も後も、米政府が皆さん(民主党)を信用したことなどなかったのです。官僚だってそうです。手を組んでいると見せて、失態を重ねさせるため、ことごとく下手にやってきたのを、まだ気づいていないのでしょうか。橋下政権が誕生する前に自民復帰を急ぐ米政府。それも分からず喜んで汚い仕事を続ける野田政権。ナイーブすぎるか「トロイの木馬(自陣に敵を招き入れる)」なのか、歴史が証明するでしょう。

■憲法改正で集団自衛権入れて米軍支援だなんて、世界を知らないから言えることですね。現代の世界や戦争を研究してきた者としては、あまりに真逆の話でビックリです。今の世界で最も国籍として危険なものはアメリカ人であること。世界中で戦争を仕掛けたから、その報復の機会を待っているアクターは沢山いる。世界のアメリカンスクールが看板出せないでいるのをご存知でしょうか?日本国内のアメリカンスクールも同様です。在アフリカの米人ですら「万が一」に常に備え、脱出経路を大使館から指示され、シュミレーションしている。そんな米国に、集団自衛権で連帯?

■さらに、いまさら米軍が守ってくれるなんて平和ボケもいいところ。冷戦期の方がずっと危険だった。今日中関係悪いのは、米国にとって大歓迎。米国にデメリットなく、経済・外交的にメリットが大きい。米国車が売れ、米国が第三者のフリでき、東アジアに米軍基地必要とに「ミエル」。民主政権もいよいよ、回復できないぐらい倒せる。米国に好意的な議員は残せばいい。

■米政府にとって、平和で助け合う日中韓関係は極めて都合が悪い。米にとっての悪夢は、かつて占領/支配した欧州がEUを作って米国に対抗したこと。東アジア共同体がそれに倣って、米国に対抗するのは一番避けたいシナリオ。幸い日本はポチとして忠実に周辺諸国に嫌われ続け、平和を自ら遠ざけています。

言われてみれば・・・
これ以上の外交戦略の失敗はないのです。

では、何故こうなっているか?それは、米軍による占領、1946年ー47年の冷戦勃発&「逆コース」を説明しなければならず、今夜はこれにて失礼。
[PR]
by africa_class | 2012-10-01 01:46 | 【考】人間の安全保障

人間の安全保障と沖縄オスプレイ反対運動~2012年9月末に考えたこと

うまくいえないけど、嵐のような月末だった。先々週アフリカから帰国して、ドイツに行って、水曜日にドイツから帰国して、金曜日に原子力規制委員会前抗議に参加して、土曜日と日曜日は人間の安全保障学会のため名古屋に行って、台風が迫る中東京に戻って、沖縄・普天間基地前でオスプレイ反対のため頑張る人びとの運動に心動かされてる。(その間に論文や学生相談や会議に次ぐ会議があったのはさておき・・・)

 この1か月以内、アフリカでも、ドイツでも、日本でも、学会でも、ずっとずっと考えていたこと。それが、「人びとを守らない国家」についてだった。しかしそれを、今日までの学会で語られていたような、外部者による「R2P(Responsability to Protect)」で語るつもりはない。
 内部者が、内発的に、「民衆を守らない国家」をどうするのか?
という問いであった。
 と同時に、この国の人たちが、3・11にあっても、オスプレイの配置にあっても、日中を衝突させても、最後の手段である生活保護を取り上げても、依然「国が我々を守ってくれる」と漠然と思っていることを、どう理解したらいいのか・・・について考えている。これについては、まだ十分考えがまとまっていない。

 いずれにせよ、今夜リアルタイムで同時代にこの国に生きる者として、以下の市民の抵抗運動を目の当たりにして、書き散らしたことを記しておこうと思う。なぜなら、私のように大学という場で教える立場で「センセー」と呼ばれる者は、日常生活において、闘う側にいる人たちについて限りなく「鈍感」になることは可能だから。あえて、今夜の、魂が共鳴して、肌がヒリヒリするような痛みを、明日忘れるべきでないと思うから。
 そして、あまりに疲れて、かつ英語の原稿を書いているので、またしても清書する間とエネルギーがなく、ツイットしたことをキリバリしておきます。時系列のままにしてあります。誤字脱字も沢山あるけれど、率直に思ったことをそのままに。ただ、今夜一番考えたかったことについては、前に取り出し、加筆しておきます。そして、一番伝えたいのは最後のところに(いつもながら長くて失礼)。

■この瞬間、「国家の安全保障」「地域の安全保障」のためとの欺瞞の下に設置されてる普天間基地(実際は米国のため)の前で、「一人ひとりの命と静かな暮らし」のために立ち上がり、闘い続けている、素手の、怪我をしてなお動かない、沖縄の皆さんを目の前にして、私たち日本の研究者は、「人間の安全保障」について何がいえるのか。
■この瞬間、「国家の危機」を理由として、事故の被害に対応せず、平気でこの事故をなかったことにし、事故の責任を帳消しにし、事故原因だった「安全神話」を復活させようとする権力の前で、直撃する台風を怯え、見えない敵と生活の中で闘い続ける福島とその周辺の地域の子どもを持ったご家族に対して、私たち日本の研究者は、「人間の安全保障」について何がいえるのか。

 これらの問いこそ、昨日・今日の人間の安全保障学会で、私が問題提起すべき点だった。そして、それをしないままに名古屋から帰ってきてしまったことに、深く、深く、恥じ入っている。
 しょっぱなの講演会で、武者小路先生はとても沢山のヒントをくださった。現代人類の試行錯誤がぎゅっと掴み取られ、最後は911と311からの教訓、そして人間の可能性へ昇華した。そして、平和の権利の中に、「不正義を行う国家アクターに反抗し、拒否し、協力しない権利」が含まれるという深い、深い指摘をされた。そして、911と311後の知識人のあるべき姿として次の二種類を挙げられた。
①「自由に浮く知識人(フリードマン)」→政治的立場を取らず市民のためにアドバイスをする
②「有機的知識人(グラムシ)」→人びとの側に立ち人びとの希求を引き出し組織化に尽力する。

 ①でもいいけれど、問題は自分は①だと勘違いしてる学者が多いこと。また、②は日本では党派性があると誤解されている点が非常に問題。例えば、日本でも世界でも、人びとの側に立つと、共産党員(アカ)と呼ばれ迫害される歴史があった。あえて共産党員になる人もいるけれど、そうじゃない人も多い。「人びとの側」に立つことが一つの政党、主義に押し込められ得るわけもないのに。
 私は、①と②の両方を時にとる。でも基本は、②を心がけてきた。
 もともと、私は実務肌だ。思ったら即行動。その意味で学者の世界にちっとも向いてない。そんな私が、実務世界から学術世界に来て、そのまま学術世界に踏みとどまる決意をした背景(実務も同時並行でやってるものの)、それはグラムシやホブズボームの「有機的知識人organic intellectuals」論に共感し、その役割を果たすことの重要性を知り、その困難に挑戦しようと考えたから。(*エリック・ホブズボームは現代史研究で非常に卓越した論考を多数発表してきた。でも私の一番おススメは『革命の時代』。いわゆる「革命的革命」ではなく、民衆の草の根の抵抗などが取り上げられていておススメ)
 市民として実務サイドで試行錯誤してきて、今起こっていることを、目に見えるままに理解して行動してはいけない・・・と思うから。「なぜ起こっているのか」を、もっとふかーーーいところから、そして大局的なところから、と同時に人びとに寄り添う立場から、考えるにはどうすればいいか・・・には「学」が必要だと気付いたから。が、哀しいかな、まだまだ修行が足りな過ぎて、実務と学が結びついているように思えないこと多々。
 仕方ないので、とりあえず以上を宿題という形で「問い」として置いておき、今夜書いたことを貼り付けておくだけにしておきます。

【沖縄Ch1】普天間基地野嵩ゲート/ Anti-Osprey rally in front of Futenma Base http://www.ustwrap.info/multi/iwj-okinawa1::iwj-okinawa2::iwj-okinawa3 …
■けが人が出ている模様です。女性たちが警察に「心を忘れないで」「お巡りさんになった時、人を傷つけたかったわけじゃないでしょ」「人を助けたかったはず」と繰り返し、繰り返しよびかけてます。
■救急車が警察の強制排除で怪我させられた人を連れて行きました。女性が静かに繰り返す。「誰のためのオスプレイですか?警察もこんなことしたくないはず。誰がやらしてるんですか?こんなことが起きて嬉しいのは誰ですか?」
■こんな重要なこと、テレビは放映していない(←NHKが政治組織や組合の活動だとのアナウンスを入れて少し取り上げただけとの情報が。ごく一部の「過激派」や『特別な人」がやっていると情報操作しようという魂胆)
■最前線の沢山の女性たちがいます。警察に静かに話しかけています。が、警察が…。
■米軍が配備したい危険な戦闘機のために、反対する多くの普通の非暴力の人びとを、日本の警察が暴力を使って取り締まる。独立系メディアが頑張ってるお蔭。切られる前に自分の目で確かめて。
■若い女性が無理やり連れて行かれました。おばあたちが、「なんでこんな暴力するんだ。説明しなさい」「この暴力はどういう根拠ですか?紙もってきてください」「正義を守るために警官になったはずじゃないの?これは正義ですか?」
■なぜ当事者の異論に耳を傾けない?なぜ対話しない?なぜ急ぐ?なぜ反対を押し切る?何の誰のため?…オスプレイも、原発も、すべて同じ構造。米国・日本の政治家・官僚・企業・メディア…すべて戦後自民党政権下で構築され、民主党になろうと変わらなかった。
■最後の最後まで残ってるのは独立メディアIWJ(今強制排除中)。現場で本当に何が起こってるかをずっと報道し続けた。これぞジャーナリズム。NHKのように情報操作の為「政治組織の=ごく一部の勝手な行動」との注釈を付けず、最前線で、現場の様子をただただ流し続けた。
■彼らは、扇動するためではない。今起こっていることをそのまま伝え、皆が自分の目で見て、自分の耳で聞き、自分の心で感じ、自分の頭で考え、共に生きる人間としてどうすべきなのかを決め、行動するための材料とスペースをあげているにすぎない。ボールは、私たちにある。けれど、そのボールを現場から投げ、繋いでくれている。
■そして沖縄タイムス記者も最後まで抵抗して報道を続けています。全国テレビ、新聞は何をしてるんでしょう? 沖縄タイムス記事→http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-09-29_39583 … 市民の皆さん、自然発生的にまた歌を歌ってらっしゃいます。大飯の時のように抵抗のタイコがあれば…。
■非暴力の市民に対して、警察は何のためにこんなことしてるんでしょう。ガード前の市民を大量の警察が腕を組んで、わざと押し付けています。女性の悲鳴、男性の危ないという声が響いています。
■フォローしてくださっている国会議員の皆さん、何故黙ってるのですか?すぐ動いて下さい。皆さんの選挙区でないからといって、これを許すのですか?与党であってもなくても、国民の代表として警察の暴力に対し、動いて下さい。

他人事だと思っている皆さんへ
■今、沖縄で、普天間基地前で、福島で、その周辺で起きていることが、他人事だと思っている人も多いでしょう。でもイジメの構造と同じ。自分が「強い側」にいる時には気づかない。「強い側」だと思い込んでるけど、隙を見せるとポイ捨てになる社会。イジメと一緒。傍観者も加害者であり、将来の被害者です。
■これほど人びとの声に耳を傾けず、対話せず、誰のためかも分からず、米国や政府・業界関係者だけで決めたことを、暴力的に断行する…政治の国/社会に暮らしていたとは、この私さえそこまでの自覚はなかったように思います。その意味で、沖縄や福島の人びとの絶望を、本当の意味では理解していなかったのかもしれません。こんなことが許されるのであれば、国家権力は、誰に何でも出来るでしょう。
■他方で、立ち上がる人びとがいて、世界に報じる独立系メディアがいて、自分の事と考える市民がいる。それを忘れないでいよう。

■人類は、何百年も奴隷として売られ、両大戦で8千万人近くの人が亡くなって、植民地解放のために十数年の戦争をして、アパルトヘイトも50年近く続いて…、人びとが諦めたら、今でも何一つ解消していなかったでしょう。「諦めない」のが最大の抵抗なのです。

■東京で何不自由なく生きている人たちは、あるいは不安に怯えて自分ばかりに気持ちを集中して生きている人たちには、何故この人たちが身体をはって闘っているのか、分からないかもしれない。この人たちが、自分のためじゃなく、自分の子どもたちや仲間たちのためだけじゃなく、私たちの分も闘ってるんだ、ってこと。

■今は分からないのかもしれない。でもあなたが、人生の中で、どうしようもなく、理不尽な扱いを、受けた時に。その時、周りに誰も、寄り添っても、声を挙げてくれる人もいなかった時に。今ここ(普天間基地前)で、あの時の大飯原発前で、毎週官邸や全国で、抗議する人たちがいたという事実、そしてその姿を思い出してほしい。

■あなたが、世界と社会の不条理に、打ちのめされて、途方に暮れて、どうしようもなく独りぼっちだと思った時に、あなたの絶望、あなたの闘いが、あなた一人だけのものではなかったことを、思い出してほしいと思う。そして、そうやって絶望の淵から立ち上がり続けてきた人たちがいたことを、何故諦めずにいられたのかを、知っておくためにも、今わからなくても、目をしっかり開いてみておいてほしい。
[PR]
by africa_class | 2012-10-01 01:20 | 【考】人間の安全保障