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【募集】Activist-Scholar養成講座2016 ~土地・水・森林・天然資源・紛争・環境と人びとの主権~

こちらも更新できず、すみませんでした。
まったく手が回らなかったのですが、2017年2月後半に第一回のものをGRAINのデヴリン・クエック氏と一緒に、京都と東京で開催することになりました。また、サポーターに、Journal of Peasants Studiesの編集長&ISS(国際社会科学研究所、ハーグ)教授のJun Borras博士が加わってくださることになりました。お楽しみに〜。


帰国後、思った以上に忙しい毎日で、なかなか色々手が回っていないのですが、この数年間ずっと温めてきた構想を、2月のボラス先生に頂いた「はじめの第一歩」の後押しを受けて、少し動かし始めることにしました。詳細は以下のサイトをご覧下さい。なお、ボラス先生の講演の議事録をほぼ逐語でまとめたので、是非ご一読下さい。
http://afriqclass.exblog.jp/22658501/

今日は、「グローバル課題に取り組む日本のActivist-Scholar養成講座」を始めようと思った背景を、紹介しようと思います。当然長いので(苦笑)、面倒な人は末尾の正式な案内文だけお読み下さい!
http://activistscholarjp.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

モザンビーク・ブラジル・日本・世界の当事者運動やNGOなどの市民社会組織、研究者らと密度濃く協働するようになって4年近くが経とうとしています。その中で、本当のほんと〜に沢山のことを学ばせて頂きました。正直なところ、自分の病気なども重なって、本当に辛く厳しい4年間ではありましたが、人生のこの時期にこれを学べて本当に有り難く思っています。その中でいつも感じていたことは、「グローバル課題に取り組み世界的に活躍できる日本のActivist-Scholar」を早急に養成しなければ…ということでした。

実は、私は本務校(東京外国後大学)での高等教育において、これ(Activist-Scholar)の養成をまったく目指しませんでした。それは、このブログで度々書いたように、自分のActivismを教室に持ち込みたくなかったからでした。また、学部教育においては、scholar養成もあえて目指しませんでした。修士論文(あるいは修士課程に受かる)レベルの卒業論文を前提に指導はして、実際に皆それをほぼ実現しましたが、一旦は「学校」を出て世に塗れお金を貯めてから、Scholarになるべきと思ったらそうすればいいという立場を取ってきました(この理由は別に書いたので繰り返しません)。また、大学院の教育ではScholar養成というには大学院の体制に問題が有りすぎたので、なかなか難しいものがありました。唯一、それらしいことをしたのは、各学会のジャーナル誌の査読や編集においてでした。他方、市民社会の活動においては、確かに早稲田大学に研究所を設置させて頂き、シンクタンクNPOを結成し、その中で若手研究員を数十人育てました(というか若者たちが勝手に育ちました)。ただ、彼女・彼らは主に「実務家」(国連や国際機関、JICA等の職員、開発コンサル)を目指していたし、アフリカ政策(援助を含む)のシンクタンクであったので、ある程度の「縛り」の中でしか若手の今後に関わることができませんでした。そしてそれには後悔なく、あの時の研究員らの世界での活躍を見るにつけ、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになります。

こう考えてみると、私もいつの間にか、学会・大学・自分立ち上げた組織の枠組みに縛られて、それに自分のやりたいことを適応させる形で日々を生きていたのだと分かります。すでにある設定の中で出来ることをやろう…という「改良主義的運動」ですね。それはそれで重要であり否定すべきではないし、あの時の自分にできたことの範囲もまたそこまでだったと理解しています。

しかし、その後世界はあまりに難しい場所となってしまいました。
2004年から2008年まで、ボノたちと援助の3倍増を求めて活動していたのはあまりに呑気すぎた…とも言えるほど。この10年弱の間に、世界もアフリカも日本も、社会の根っこの深い部分で深刻な課題を抱え込むようになりました。そして、世界のあちこちで、脆弱性を抱えた人びとが最後の拠り所としてきた自然と土地の争奪が、暮らし・コミュニティ・人びとの命や尊厳すら奪うところまで追い込まれる状態が生じています。

一方で、人びとはただやられっぱなしではなく、世界でこれに抵抗する先住民族、小農、女性らの運動がいくつかの成果も生み出してはいます。しかし、マネーや権力の力はあまりに強く、展開があまりに早く、すべては後追いになっている状態にあります。そして、社会正義のための運動はますます人びとの連帯に基づく世界規模の協働を不可欠としていますし、その協働はより高度化しつつあります。

このようなせめぎ合いのただ中に放り込まれたまま4年を生きてきて切実にいつも感じていたのは、「日本」の姿があまりに見えないという点でした。これは、日本の官民の動きが知覚・把握・認識・理解されづらいということもありますが、日本の研究者や市民社会組織の姿についても同様でした。勿論、古くからの人的・組織的ネットワークはある。国際会議や声明にはそれなりに日本の団体も参加している。しかし、世界で起きている現象への具体的な情報提供や戦略づくりへの参画という点では、分野にもよるものの、十分な貢献ができていると言い難い状況にあります。

これは当然、日本に特徴的な以下の問題に起因しています。
・市民社会の意義が理解されていないこと&スペースの狭さの問題
・研究者と活動家の分断、NGOなどの活動の社会的広がりの限界
・NGOに資金的余裕がなく故に人的余裕がない(とりわけ政策やアドボカシー活動に必要な資金や人材を持続的な形でキープできない)
・言語の問題。日本語でのやり取り・資料が多く、英語での発信が重視されていない。さらには英語プラスアルファの言語を使える人が少ない。

日本では、この問題はいつも「卵が先か鶏が先か」の議論に帰結します。つまり、堂々巡りの議論になってしまうのです。日本のNGOはお金がないから…に陥ります。そして日本のNGOをいくつも設立・運営してきた身として、そこの切実さは辛いほどに共有しています。今日もまた数十万円の赤字を埋めるために書類を一つ書いたところですから。

でも、Bertaさんが亡くなった時(http://afriqclass.exblog.jp/22589869/)、私はやはりもう待っている場合じゃないんだ。自分たちの境遇を悲しんでいる場合でもないと強く思ったのです。丁度その数ヶ月前から、世界のいくつかの国・地域の人びとから頻繁に色々な要請を受けるようになって、様々な悲鳴のような声を聞き、これを放置できない…しかしもう自分のキャパを超えている、しかも自分がこれらに対応する最適任者でもないと実感したのです。なので、いつものやり方を取ることにしました。つまり、最初の一歩を「手弁当」で始めることです。

私は、外大を辞め、「最終講義」をするように、日本の教育界にも学術界にも未練がありません。肩書きにも、キャリアパスにも、成功したり賞賛されることにも関心がありません。そういう言い方をするととても生意気に聞こえるかもしれませんが、大人になってからの25年間を、自分を優先することなく生きてきました。周りにどう見えていたかは分かりません。しかし、何一つ自分のためにやったことはなかったし、そういう利己的なことに関心があったのであれば、このような生き方は選んできませんでした。場面場面で、色々な誘惑もあったものの、すべて損する側を選びつつけて生きてきました。勿論、それが結局自分のためになっていたという事は否定しませんが!損得考えて生きていたとしたら、この25年間のいずれの活動も行動もやっていなかったでしょう。

一通りのことに取り組んで思うようになったのは、あの時の自分のレベルではそれが精一杯だったものの、ここから先はもっと違う大胆でクリエイティブなやり方で、あらゆる制限や自粛を盛り込まない形でやってみようと思い立ちました。その中には、自分の中の心と魂の声にもっと耳を傾けるというものがありました。社会のためもいいけれど、自分が病気になるようじゃあ元も子もない、と。それで一旦日本を離れる決意をしました。

しかし、この決意に反比例するかのごとく、今度は世界から私のところにありとあらゆる問い合わせやお願いやお誘いが集中するようになりました。そこで、日本に情報を投げて協力を呼びかけるようになったのですが、やればやるほど、それを受けとったり、受けとりたい、関わりたいと考える層の人びとがいないことに気づきました。厳密にいうと、個別にはいるのですが、緩やかなネットワークにすらなっていない。なので、いきなり緩やかなネットワークにすらならなくてもいいので、このようなことに関心があるかもしれない個別の人びとに「ヒント」を提供する形で、「こんなんもあるよ」「こんな考え方もあるよ」という紹介をしようと思ったのです。で、「紹介」では足りないので、ついでに「養成」もしてみよう、と。

というのは、世界からのニーズばかりでなく、日本の若者達のニーズとして、それがあったのです。日本には、日本のみで通用する論理と作法というものが、実はあります。それは日本の独自性としてとても評価されるべき点ですが、同時に「自己満足」「井の中の蛙」をもたらすばかりでなく、「知の体系の再生産」を招き続けます。日本にいるとある種の居心地良さがあるわけですが、それは与えられた枠組みを熟知してその枠の中でやるべきことをやればいいというものによります。そこを踏み外し始めると途端に感じる違和感というか排除された感…に容易に耐えられる日本の人は多くはないでしょう。しかし、「知」における先人たちの蓄積に対し、心底リスペクトをもって接するということは、本来的にはそれを壊して新しいものを創造するぐらいでなければならないと思うのです。二番煎じ、孫引きではいけない。足りないものを補完するだけでもいけない。勿論、まったく踏まえずに新しいものを作るつもりが、単に不勉強ということも良く有ります。なので、そういうことをいっているわけではありません。

ここら辺はまた長くなりそうで(すでに長いので)、とりあえずここまで。
若い皆さんの情熱と時間と体力と気力、柔軟性をもって、先人たちへのリスペクトに根ざしながらも、今世界で同時代的に起きている現象について、脆弱な立場にいる人びとの主権に視座をおき(つまりは自分の主権を見つめ直す作業も含め)つつ、批判的思考(仲間に対しても)を失わず、科学的・実証的に現象を調査研究し、世界の動向を構造・システムの中で(理論を含め)把握する、そんなアプローチを共に考え、紡いでいけないかなと思ったのです。勿論、本来大学院という場でやるべきかもしれませんが、先ほど述べたように私はそれを学会から完全に自由な場で、思考のプロセスの一環として少しやってみるぐらいのことはしていいんじゃないかな、と思うのです。

当然、大学院生たちは指導教員を優先すべきでしょう。
でも、少しぐらいオルタナティブを試してもいいと思うし、いずれ世界に出ていくのであればなおさらです。覗いてみる・・ぐらいの軽い気持ちでいいんです。

来るもの拒まず、去る者追わず。
人生一度きりなんで、それぞれバリアーを取り払って、可能性やオルタナティブを知ってもらいたい。そして、願わくば、皆さんの内に秘めたパッションや能力を、人びとのために使ってほしい。ただそんな感じに思っています。関心があれば、是非どうぞ。(日本語が以上乱れているのは承知していますが、眠いのでこれにて失礼・・・)



(転送・転載歓迎)
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【参加者募集】
グローバル課題に取り組むActivist-Scholar養成講座2016
~土地・水・森林・天然資源・紛争・環境と人びとの主権~

http://activistscholarjp.blog.fc2.com/blog-entry-1.html
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1. プログラム
【基礎編】
第1回:「日本のActivist-Scholarの可能性と世界的なニーズ」

講師:舩田クラーセンさやか(明治学院大学国際平和研究所研究員)
コメンテイター:西川潤(早稲田大学名誉教授)、渡辺直子(日本国際ボランティアセンター)
場所: 東京都台東区上野(詳細は末尾)
日程:2016年4月11日午後or12日午後
*参加希望者とともに設定します。(詳細は末尾)
参加費:2000円(資料代込み)

第2回:「世界に通用するリテラシー&批判的思考の向上」
*各自のリサーチプロポーザルを持参(希望者のみ)。
*いくつかの事例を課題として出します。
時期:2016年5月(後半予定)
参加費:2000円(資料代込み)

【実践編】
第3回:「世界にインパクトを与える論文・レポートを書くヒント(1)」

*各自の書いたものを持参(希望者のみ。日本語でもOK)。
*Journal of Peasants Studiesの論文を課題に出します。
日程:2016年11月(予定)
参加費:3000円(資料代込み)
使用言語:日本語
*第1回参加者のみ

第4回:「世界にインパクトを与える論文・レポートを書くヒント(2)」
講師:デブリン・クエック(国際NGO・GRAIN)
日程:2016年度後半(11月か2月)
参加費:3000円(資料代込み)
使用言語:英語
*第1回・3回参加者のみ
*世界で最も早くランドグラブ(土地収奪)の問題に警鐘を鳴らすレポートを2009年に発表。グローバルなアジェンダ設定、政策転換に大きな影響 を 及ぼした。2013年6月のTICAD V(第5回アフリカ開発会議)に際した来日に続き2度目の来日予定。本養成講座のサポーターとして、実践編を担当。

第5回:「世界規模でデーターリサーチを行うコツ(1)」
講師:デブリン・クエック(国際NGO・GRAIN)
日程:2016年度後半(11月か2月)
参加費:3000円(資料代込み)
使用言語:英語
*第1回・3回・4回参加者のみ
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2. 趣旨
グローバリゼーションが世界の隅々に影響を及ぼすようになって久しいところですが、ここ数年その影響は根深いものとなって、人びとの暮らしや地域 社会に急激な変化をもたらしています。変化にはポジティブなものもありますが、アジア・中南米・アフリカの小農や先住民族の命と暮らしに視座をお くと懸念せざるを得ない状況が生み出されています。とりわけ、2008年以来、顕著なグローバル現象となった土地、水、森林、地下資源などの資源 の争奪/ 収奪は、各国内部における地図の書き換えをもたらすほどの強度と深度を伴いながら、最も脆弱な状況にある人びとやコミュニティに困難をもたらして います。

このような困難の一方で、各地の先住民族や小農、土地なし農業労働者などの当事者らが立ち上がるだけでなく、国内・地域内・世界の他の運動や市民 社会組織と連携しながら、抵抗・対抗・代替案の提示といった多様な活動を展開しています。近年では、これらの運動は、国連やその他の国際会議を舞 台として様々な条約、ガイドラインや原則などの策定を実現するなどの成果も出していますが、運動のリーダーたちが暗殺・投獄を含むあらゆる形の迫 害や脅迫などの人権侵害に直面しています。

私たちは、日本の研究者・市民として、このような世界的変化にどのように関わるべきでしょうか?
日本のグローバルな資源争奪における関わりについては、直接的なものもありますが、その大半は見えづらい間接的なものとなっています。ただし、こ れは日 本だけの傾向ではありません。資本の国境を超えた結びつきが進む一方で、世界的な運動が台頭するという現象の中で生じている世界的な傾向であり、 争奪から命・暮らしを守ろうとする人 びと・運動に大きな限界を与えるようになっています。そのため、当事者運動もまた、世界レベルで進む同時代的な共通現象の理論的把握の一方で、よ り高度な調査研究(情報収集や分析)の能力、国際場裏での高い交渉能力が求められるようになっており、これを支える人たちもまたこれらの能力が不 可欠となっています。

このようなグローバル現象における「日本の現状」と「日本の関わり」について、世界的な関心は決して低くはありませんが、日本からは、このような 関心に応えるだけの研究や活動などの成果が世界に出ていっていないのが現状です。本養成講座を通して、現地の立ち上がる人びと共に歩む世界的な研 究者の育成に寄与することができればと考えています。

*Activist-Scholarは、オランダにある社会科学国際研究所ISSのサトゥルニーノ・ジュン・ボラス(Satrunino Jun Borras)教授が提唱する「活動と研究を融合させた主体」にヒントを得ています。ボラス教授は、現在Journal of Peasants Studies編集長を務める他、国際的な運動であるTNIの研究員も務めています。本養成講座に参加される皆さんは、本年2月20日に東京大学 で行われたボラス教授の講演会(「グローバル化における社会正義と研究者」)の記録をお読み下さい。
http://activistscholarjp.blog.fc2.com/blog-entry-2.html

3. 2016年度:基礎編 第1回詳細
第1回:「日本のActivist-Scholarの可能性と世界的なニーズ」
    ~今後の準備のヒントとして


講師:舩田クラーセンさやか(明治学院大学国際平和研究所研究員)
コメンテイター:西川潤(早稲田大学名誉教授)、渡辺直子(日本国際ボランティアセンター)

場所: 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル内
   (部屋は参加者に個別案内致します)

日程:参加希望者とともに設定します。以下の日時のご都合をお教え下さい。
(*なるべく具体的に都合を教えて下さい。全く駄目か調整可能か等)
 4月11日(月)正午~14時 (  )
 4月11日(月)14時~16時 (  )
 4月12日(火)正午~14時(  )
 4月12日(火)13時~15時(  )

対象:日本語・英語が読み書きできる、いずれ世界で日本のActivist-Scholarとして活躍したい人。
*英語の読み書きは自己判断。今後の努力含む。
*もう1外国語出来ればより望ましい。
(最優先言語:ポルトガル語・スペイン語)
(その他:中国語・フランス語・その他東南アジアの国々の言語)
*年齢、国籍は問いません。(学部3年以上)
*日本語が読め、「日本のグローバル課題における役割」を意識できること。

参加費:2000円

参加申込み:4月6日(水曜日:正午まで)
以下の(1)~(6)までをメール(activist.scholar.jp<@>gmail.com)下さい。
(1) お名前、(2)ご所属、(3)参加可能日時、(4)現在の研究テーマ、(5) 簡単な自己紹介&何故参加したいと思ったのか、(6)講座への具体的な要望があれば是非。
*これら内容については個人情報として厳重に扱います。
*遠方の方への対応を調整中です。
(東京に来れないが参加したいという方は連絡下さい。)

【お問い合わせ】
Activist-Scholar養成講座2016事務局
URL http://activistscholarjp.blog.fc2.com
メール:activist.scholar.jp<@>gmail.com

【講座サポーター】
大林稔(龍谷大学経済学部名誉教授)
デブリン・クエック(国際NGO・GRAIN)
西川潤(早稲田大学名誉教授)
舩田クラーセンさやか(明治学院大学国際平和研究所)

(2016年3月29日現在。続々追加していきます)

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by africa_class | 2016-03-30 01:52 | 【講座】Activist-Scholar