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【追加】最終講義などのテーマ・内容・形式

一般枠は定員オーバーのため締め切られたそうです。
招待枠も定員をかなりオーバーしたため、実行委員会からSTOPかかりました…すみませんが、IWJの中継でご覧下さいませ。(3/22)

<配信日時> 2016年4月16日(土)18:00~21:00頃まで
<配信チャンネル>IWJチャンネル6
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6

「最終講義in関西」のご希望が複数あり、仲間達が以下の企画を準備してくれました。
決定しました!(3/16)
私たちのCuras(暮らし&治癒)・食・農・エネルギーから考える
日本・ アフリカ・世界の今そして未来
〜元東京外国語大学舩田クラーセンさやか准教授の最終講義in Osaka〜
3/26日16時半〜18時@大阪グランフロント前
カフェtipo8
(http://www.cafetipo8.jp/)
詳細→http://afriqclass.exblog.jp/22590021/

以下は、東京での一連のイベントの詳細。
「最終講義」の狙いや背景に関する、詳細は以下をご覧下さい。
http://afriqclass.exblog.jp/22545316/

素敵なポスターが届きました。(3・17)
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この投稿では、その後に学生(元)たちとのやり取りで決まったコンセプト等について紹介しておきます。なお、事前準備に35名ほどが奔走してくれていますが、学部・院ゼミ生だけでなく、余所のゼミ生多数…感謝感激です(未だ全員分ではありません)。実行委員会の皆さん修正点があればお願いします。

全体運営:井上・大田・山・小川
広報:小林(マ)・平野
ロジ:鈴木(ケ)・吉村
受付:串田・大久保・栢野
舩田分身:アブ・高橋(ミ)

0. ちびっこ対応
担当:元FnnP(福島乳幼児妊産婦ニーズ対応PJ)チーム:柴田・中村+2名
*保険には入っていませんので、その点よろしくお願いします。
*本チームは最終講義等でぐずられたお子さんに対応する他、懇親会時に同じ部屋の中で一緒に遊びます。

1. 拡大ゼミのこと(13時〜15時)
「このモヤモヤは何だ!?〜私たちと日本・世界を考える+α」
ファシリテーター:舩田・山岡・金井

「このままでいいのかな…」そんなモヤモヤを持ちつつも、日々に追われて立ち止まる余裕もなく走り続ける日本の私たち。「私たち、日本、世界はどこに向かっているのか…」そんな不安と懸念について少し口にするものの、あんまり周りの反応はない。あるいは、反応があっても、互いにそれ以上は深められない。その先が続かない。

「本当に何もしなくていいのかな…」と思っても、次が踏み出せない。そもそも「次」は何なのか。そんなモヤモヤが続く。でも、自分なりのアクションをしていないわけではない。あるいは、それもできないのがモヤモヤの一因である。あるいは、積極的に色々なところでやっているけど、もっと仲間を増やしたい。特に、自分の普段出会うサークル以外の人たちと話してみたい。そもそもなんでこんな日本なんだ、世界なんだ、私たちなんだ…を考えたい・深めたい。みんなどう思ってるの?

この「拡大ゼミ」では、そんな皆さんと一緒に、「私たちと日本と世界の今とこれから」をワイワイ話しつつ、「次」を共に考えてみる機会としたいと思います。既に20名弱の一般参加者の「自称若者」の皆さんが登録されています。未だ空きは十分あるので、是非ご参加下さい。「人前で話すの苦手」「自分の考えを表現するの苦手」「参加型は…」…という方も大丈夫。外大生がそうでした(笑)。見知らぬ同士4人1チームに分けてこの「拡大ゼミ」の大半は行われます。

*「自称若者」なんで、誰でも参加できます。他ファシリテーターからは、「あえてテーマ設定から若者を取りました!」との伝言です。
*開始15分前(12時45分)にお越しになることが可能であれば、是非お願いします。時間が2時間と限られているのと、最初に一人ずつでしてほしいワークがあるので、早めに来られる方は先にこのワークを各自始めておいてもらいます。
*午前10時から「最終ゼミ」をしています(担当:崎山・山成・小林(奈))。元ゼミ生で未だ連絡ない人は以上サイトに連絡を(参加できない人には何か「特別対応」があるそうです。)

2. 食事のこと (19時〜21時)
「食べて見つめ直す、いのちのこと、自分のこと、世界のこと。」
舩田先生直伝レシピで、旬の食材をあますところなく、自然のちからを最大限に使った、手作り料理をご堪能ください。
食事:土屋・斎藤+新村+2名の女子と2名の男子

「いのちの繋がりを感じさせる旬の食材を使った料理」というキーワードをいったら、まず旬の食べ物を調べてくれました。そこから発想した料理の数々です。
普段捨てているかもしれない野菜や果物の一部も「丸ごと」使ったレシピです(一物全体)。栄養価の高い皮の積極的な活用は、オーガニックや自家採取の野菜&果物&山菜だからこそできること。以下の出所の食材を活用します。

*舩田クラーセン家ガーデンからくるハーブ&野草
*ドイツ・ヨーロッパのオーガニック食材
*東京近郊のオーガニックな旬の食材
*島根県石見銀山で採取する食材(直前まで滞在予定)
http://www.gungendo.co.jp/
http://www.takyo-abeke.jp/
*モザンビークの在来コーヒー「ビコ」
http://cafemozambico.blog.fc2.com/
*その他、縁の方・場所から

これを機に、ハーブ・乾燥・発酵・出汁のちからを借りたお料理を、若い人たちに覚えてもらえればと思っています。今から、元ゼミ生たちは「おうち初ぬか漬け」を開始。スープストックやマヨネーズも手作り手法を伝授しました。スローですが、忙しい皆さん(私)に応用可能なように手間をかなり省いています。後日、レシピを公開します。ベースは舩田が資格を持っているマクロビオティックスですが、厳密なフォロアーではないのでご心配なく。

3. 懇親会のこと 19時〜21時
乾杯の音頭:吉田昌夫先生
音楽(10分):三浦 フラメンコギター
アフリカンダンス(10分):中屋・澤田(妻夫)・風間+ゼミ全員

舩田が最も尊敬する吉田昌夫先生に乾杯の音頭をして頂けることになりました。吉田先生の励ましとご支援なしには、ここまでくることはできませんでした(涙)。
懇親会の基本は、お食事&お飲物(!)を楽しみながら、参加者同士、元ゼミ生たちや私たちと歓談して頂ければ〜なのですが、後半に音楽とダンスを少しずつ披露してくれるようです。日本全国、北海道から鹿児島まで散らばった元ゼミ生たちが、海外からも駆けつけ披露してくれるそうです。お楽しみに。

4. 展示と販売 
販売担当:鈴木(ヤ)・小林・平野+森川・鈴木(レ)・井上(サ)
壁面担当:今村・小出
作家:海(来日が決まりました。)&まりお

【販売】
次のものを会場で販売します。15時半からの最終講義前の14時半ぐらいから販売が可能か聞いてみます。拡大ゼミ中ですが大丈夫でしょう…。
1)海の作品:木工&キャンドル
2)石巻のお母さんたちの手作りの品々
外大東北復興支援隊が通っていたコミュニティの皆さんの手作り品
3)舩田の本:『アフリカ学入門』などを著者割価格80%
4)ドイツから持参のハーブの応用バージョン:
・アフリカン布に入ったハーブ・ポプリ
・樹木の葉っぱを活用したエコ食器ソープ(手作りセット)
・キッチン周り&窓をすっきり奇麗にハーブビネガー
・ハーブティー(ブレンド済み)、野草ティー(ブレンド済み)
5)作家「まりお」の作品
*1)の収益の一部は象の保護に。4)の全収益は、2つのNGOに寄付となります。
【展示】
・午前の「最終ゼミ」、午後の「拡大ゼミ」の結果を展示します。
 今の「若者」たちが考えていることを是非見て頂ければ。
・食材やレシピ、飲み物の紹介を展示します。

5. 飲み物 休憩時間&懇親会時間
担当:塩谷・斎藤(マ)・安達・佐野
こちらの基本コンセプトも食事と同様。

【休憩時間】
舩田がドイツと島根県大森と兵庫県で自家採取して持参するハーブや野草を、5種類のブレンドでお試し頂きます。以下の用途にあわせて作ります。
・「やる気が起きない」、「緊張してしまう」、「疲れが取れない」、「女性ならではのお悩み(2種類)」、「デドックス(健康茶)」。担当者らが自分で試しながら挑みます!
【食事の時間】
・オーガニックな日本酒
・縁の地のどぶろく
・手作り梅酒
・オーガニック・ルイボス茶
・カフェ・ビコ(詳細は上記)
*お酒類の積極的な差し入れ、お待ちしています!…とのことです。勿論可能な範囲で〜。
*お子さん限定でフレッシュなジュースが可能か調整します。
*マイカップ(あればタンブラー)是非持参下さい。

6. ゴミゼロを目指して「Eco & Clean」班…
担当:木下+陸上部チーム2名

こちら是非ご理解とご協力をお願いします。
食器等はリサイクル可能なところから取り寄せます。
コップがややハードルが高いので持参できる方は是非。
展示販売用の袋等はすべて再利用品となりますが、ご容赦下さい。

7. 最終講義 15時半〜18時半

音源・映像・画像:加藤・田村・鈴木(ケ)

肝心の「最終講義」なんですが…。前半は音源と映像と画像をふんだんに使うプレゼンを作成したものの、自分では技術力がないのでこちらもヘルプを頼みました。後半は、一方的に話します(ごめんなさい…)。双方向をご希望の方は「拡大ゼミ」へ!「自称若者」なんでどなたでも参加可能です。質問やコメントは紙で対応したいと思います。

「小さな物語/歴史と大きな物語/歴史が交差する場に立ち続けて〜アフリカの小農と日本の私たちの『主権と解放』に関する歴史的考察」を6部構成で…。

1部: 少女
2部:大きな歴史と小さな歴史、事実と虚構の交わる場
3部: 社会と世界、そして自分
<休憩>
4部:日本と学術・大学、「日々アフリカ」を生きてみた
5部:すべて捨てたら見えてきたもの
6部:グローバル化の世界・社会における命・尊厳/主権・解放:アフリカの小農と日本の私たちの今とこれから

今アタマにあるものを書き出したら…3時間で終わるのか…なので、当日質問受付られません…ごめんなさい。後1ヶ月あるので、ここから削いでいく感じで。。。背景になる文献・音源・映像源は後日ブログで紹介します。

【1部】
・午前8時15分、鐘が鳴る
・少女は三輪車に乗って
・小高い丘のガジュマルの下で
・越境「向こう側」

【2部は秘密】

【3部】
・命が果てる…ことの意味
・命の輝きを知る
・「知る」を超えて感じる、触れる、理解する
・取り憑かれてみる
・地球/人類/世界/生き物の歴史&システム/構造の末端として
・根っこをもって生きるということ
・歯車化を拒絶する

【4部】
・空気は読めてもあえて読まず/楽な道は通れてもあえて茨の道を
・火中の栗はあえて拾うべくしてそこにある
・中立ではなく、独立・公正である意味
・紛争・衝突を否定しない、回避しない
・歴史を生きる人びとと共に歩む
・植民地解放戦争を再考する:解放の意味
・援助でも協力でもなく
・人びとの主権意識から自分の主権を問い直す
・科学・実証主義・Vigorous Factsを愛す
・あえて立場を取る
・バイアスを可視化する
・proとconの螺旋的思考展開を応援する=対話

【5部】
・未熟さを抱きしめる
・魂の抜け殻になる
・すべてを捨ててみる
・「偉い人」にならず、構造・制度の囚人にならぬよう
・生物である自分を受け止める
・屍となるために生きる
・ご先祖様候補として世界を眺める
・捨て「すぎる」
・やり残したことを発見する

【6部】
・生きること:頼り・頼られるということ
・世界各地から届く叫び
・再び「開発」における主権と解放の意味を問う
・平和・抵抗・暴力を再訪する
・世界の「ご先祖様」からの命と権利のバトンを握りしめる
・無力感と孤立感を超えていく出会い・喜び
・日々、食・農・エネルギーのオルタナティブを生きる
・「消費」からの撤退が鍛える想像力/創造力
・全ての命に愛と尊敬と誓いを

どうなることやら…。
立派な話はしません。
失敗だらけの、傷だらけの、おかしな話ばかりです。
そこから見えてきたことを、そのままお伝えします。
正解ではなく、思考のあるがままに。
そして、特に前半は「話」ではありません。
お楽しみに…。

では、今日のところは以上です。

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by africa_class | 2016-03-09 20:46 | 【記録】講演・研究会・原稿

【最終講義(舩田クラーセン)】「小さな物語/歴史と大きな物語/歴史が交差する場に立ち続けて」4/9@代官山

より詳しい内容を以下に掲載しました(3月9日)
http://afriqclass.exblog.jp/22581068/


<=定員オーバーのため、一般受付は終了したそうです(3/18)。
*「招待者」の皆さんも既に定員オーバーで実行委員会の悲鳴があがっていますので、大変申し訳ございませんが締め切らせて下さい…。どうしても…という皆さんのみ私宛にメール下さい。(3/23)


「最終講義」の部分のみ、IWJからの提案によりインターネット録画配信が決定しました。

<配信日時> 2016年4月16日(土)18:00~21:00頃まで
<配信チャンネル>IWJチャンネル6
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6

久しぶりにお会いすることを楽しみにしています。

2016年3月1日
舩田クラーセンさやか

(転送・転載歓迎)
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ValedictoryLecture by Dr. Sayaka FUNADA CLASSEN
元東京外国語大学 舩田クラーセンさやか准教授 最終講義&懇親会


小さな物語/歴史と大きな物語/歴史が交差する場に立ち続けて
〜アフリカの小農と日本の私たちの『主権と解放』に関する歴史的考察〜


2004年〜2014年まで、東京外国語大学で教えられた舩田クラーセンさやか准教授の最終講義&懇親会を、下記の要領で開催いたします。

「最終講義」は、標題の「小さな物語/歴史と大きな物語/歴史が交差する場に立ち続けて」というテーマで、先生の「これまで」がふり返られます。特に、後半部分は、「アフリカの小農と日本の私たちの『主権と解放』に関する歴史的考察」が話されるそうです。講義の手法としては、学術・教育に留まらない、「クリエイティブな何か」になるとお知らせ頂いています。どうぞご期待下さい。

また「拡大ゼミ」は、日本の若者(自称OK)が自分と社会/世界との関係について、他の若者たちと共に考える場にしたいとのことで、先生がゼミ生とともに培われたメソッドが活かされます。さらに、「懇親会」では、先生が育てたハーブや野草を使った多国籍なメニューやお茶・お酒をお楽しみ頂けるとともに、ご子息のキャンドル&木工作品の展示販売も行われます。(*詳細は別添の先生からの補足をご覧下さい

2年にわたる闘病生活を経て、新たな地平に立たれつつある舩田先生の日本での「最後で最初」の講義、是非ふるってご参加下さい。



【日時】2016年4月9日(土曜日)

・拡大ゼミナール 13時〜15
・最終講義 15時半〜18時半 (開場15時)
・懇親会 19時〜21時

【場所】 Goblin. 代官山
東京都渋谷区恵比寿西1-33-18 コート代官山 B1F

【アクセス】代官山駅3分、中目黒駅5分、恵比寿駅7

http://goblinspace.jp/goblin-daikanyama/

【参加費】
・最終講義・拡大ゼミ参加費 2000(学生:1000)
・懇親会のみ参加費 4000(学生:2000)
・最終講義+懇親会:5500(学生:3000)

詳細は末尾をご覧下さい。

懇親会への差し入れ・お酒の持ち込み大歓迎です!

【定員・参加申込】

定員100名(を超えました…)。満員御礼、招待枠も含め、既に締め切りました(3/23)。
<配信日時> 2016年4月16日(土)18:00~21:00頃まで
<配信チャンネル>IWJチャンネル6
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
後日中継配信をご覧下さい。

【プロフィール】

国際関係学博士(津田塾大学)。1994年に国連モザンビーク活動に従事した後、日本学術振興会特別研究員、津田塾大学国際関係学研究所所員を経て、2004年に東京外国語大学に着任。2008年に准教授。現在、明治学院大学国際平和研究所研究 員。所属学会は、日本国際政治学会、日本アフリカ学会、日本平和学会、人間の安全保障学会、国際開発学会。

 数々の社会活動に従事。代表的なものに、神戸市中央区震災ボランティア、モザ ンビーク(洪水被害者)支援ネットワーク、TICAD市民社会フォーラム、アフリカ2008キャンペーン、福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェク ト等がある。

 著書に、Japanese in Latin America2004, Illinois UP*全米The Choice: Academic Outstanding Titles 2005)、『モザンビーク解放闘争史』(2007年、御茶の水書房*日本アフリカ学会研究奨励賞)、The Origins of War in MozambiqueAfrican Minds)、 編書に『アフリカ学入門』(2010年、明石書店)、『平和研究(平和の主体論)』(2015年、早稲田大学出版会)。7匹の猫母。薬草ハーブ研究。日々、食・農・エネルギー 問題に取り組む。

研究業績詳細:

https://www.linkedin.com/in/sayaka-funada-classen-7abb8493

https://www.researchgate.net/profile/Sayaka_Funada_Classen

*ご出席の方には、舩田先生の「徒然:私の履歴書」を3月 下旬にお送りします。

【主催】

元東京外国語大学 舩田クラーセンさやか准教授 最終講義&懇親会 実行委員会

【お問い合わせ】

下記アドレスまでご連絡お願いします。
africa_seminar2016@yahoo.co.jp 


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最終講義

「小さな物語
/歴史と大きな物語/歴史が交差する場に立ち続けて
〜アフリカの小農と日本の私たちの『主権と解放』に関する歴史的考察〜


この度は、最終講義に関心を持って頂き、誠にありがとうございます。少し補足が必要だと思った点を、私(舩田)の方から書かせて頂いております。例のごとく少々長いのですが、よろしくお付き合い下さいませ。


1. 最終講義・ゼミ企画の背景

「最終講義(ゼミ)」をやりたいと思った理由はつあります。

* 一つ目は、病気の悪化により意図せずして突然大学を休職し、その後思い切って退職してしまったので、途中で学生を放り出すことになってしまいました。そのために、「最終ゼミ」を開催することで、少しでもこれを埋めることができればと思いました。

* 二つ目は、随分お世話になったのに、以上の理由から皆さまにまったくご挨拶もしないまま、ほとんど「消える」ように日本を後にせざるを得なかったので、近況をお伝えし、ご挨拶をする機会とさせて頂ければと思いました。

* 三つ目は、大した実績があるわけでもない上に、突然辞めて「最終講義」はないだろうと思うものの、当面日本の大学に関わることもないと思うので(恐らく)、これを人生のある種の「区切り」とし、これまでをふり返りつつ今の立ち位置を見つめ直し、皆さまのお力をお借りして、今後の10年を構想したいと思いました(できるかは別として)

* 四つ目は、以前から考えていたものの、あえてやらなかった型破りの講義を、私が最も避けてきた「双方向型でない非参加型一方的スタイル」でやってみたいという理由によります。うまくいくか分かりませんが、私にとっての旅立ちの一歩ともなる機会を頂いたので、実験的にやってみたいと思います。温かく見守って頂ければ幸いです。

* 五つ目は、研究・教育・活動の根っこにある「暮らし」について、学生たちに色々な場面で紹介してきたものの、震災後はそれが叶わなかったこともあり、わずかながらでも紹介することができればと思い、贅沢ながらキッチンのある会場を借りてもらいました。


2. 最終講義の内容

「最終講義」をやりたいと思った時、では「何を話すのか」という点について色々迷いが出てきました。通常の最終講義では、多くの先生が学問的な到達点についてお話になると思いますが、私の場合はそのような到達点があるわけでもなく、かつやってきたことがあまりに多種多様な上に学問分野も広すぎて、3時間頂いても、一つに絞って話すことは難しいということに気づきました。

 また、色々あった11年でしたので、2年ほど床に臥せっている間に、これまでの研究すべてに関して疑問に感じるようになってしまい、もはや今までしてきた研究をまとめる気持ちすらなくなってしまっている自分に気づきました。また、退職時が病気の小ピークだったこともあり、最終講義をやるなど考えることすらできない状態でした。今も本調子ではないのですが、少なくとも「やりたい」という気持ちが出てきたことに感謝しています。

 このように一旦捨てた(見放された?)はずの研究活動でしたが、少し元気になってきた途端、世界や日本の多様な背景の人たちからの依頼が急増してこれらを考えたり対応しているうちに、今の世界/日本の構造的・主体的問題がおぼろげながら見え、自分が取り組むべきことがまだあるように思えてきました。 

 ここ2ヶ月ほど、これまでの活動・研究を基盤として新たな何かを創造する手応えを感じるようになったのですが、まだ「感覚」にすぎないそれを皆さまにご披露するにはもう少し時間がかかるということにも気づきました。その上、それは必ずしも「研究」「教育」の枠にはめられないのです。

 これらのことを改めて考えた時、一旦は「最終講義なんて無理」との境地に至ったのですが、何も今更肩肘を張る必要もないと思い直し、そういう自分の状況を過去から現在、現在から未来に向かうプロセスとしてご紹介すればいいのではないかと考えるようになりました。その際には、「研究」「教育」あるいは「社会活動」「暮らし」という、20年ほど取り組んできたアクション間の垣根を取っ払って、一人の人間として今考えているところをもう少しクリエイティブに紹介するのが良いのではないかと思うようにもなりました。

 そんな私の我が侭を受け止めてくれる多くの元ゼミ生・院生といった「仲間」に支えられ、今回は学術的な講義だけでなく、音楽・画像・映像を使った「なにか」を準備しているところです。通常の最終講義でなされる言葉の上での「自分史」は、「私の履歴書」という主観的長文にまとめました。参加者の皆さまに事前(3月下旬頃)に送ってもらいますので、よろしくお願いいたします。

 この作成にあたって参考にしたのは、日本経済新聞の最終面に連載されている「私の履歴書」です。似て非なるものではありますが、今後に向けて自分のこれまでをふり返る作業としては、とても良い機会となりました。自分でも呆れるような右往左往ぶりの「履歴」でお恥ずかしい限りですが、当日の講義では極力「説明」を省くので(何故かは内緒)、参考になればと思います。


3. 懇親会での食べ物や飲み物

震災までは、菜園や採取による自給に近い暮らし(春〜秋)、幼少期からの関心事であったハーブや薬草を生活に取り入れてきました。「土」の魅力に取り憑かれた半生でもありました。しかし、原発事故の発生もあり、すべてを買う生活になり、加えて諸事情により病気が悪化したこともあり、一旦東京での生活を断念しました。

 せっかく自然環境のよい村にきても、思った以上にダメージが深く、何ヶ月も寝込む毎日でした。それでも、畑や森に出られる時は出て、やれる範囲のことをやれる時だけやっている間に、植物たちは他の生命とのバランスの中で自由気ままに育っていきました。自然とはまったく良くできたものだ…と感心している内にあっという間に年月が過ぎていきました。

 そんな調子で放置していたら、ラベンダーとローズゼラニウム、ディル、セージなどが大量に収穫できたので、ご希望の皆さまにお分けします。自家採取した種もご希望であればどうぞ。用途にあわせたハーブパック・お茶も可能な範囲で準備します。(いずれも結果は保証しませんが!)

 薪クッキングストーブを導入したこの1年間は、調理のすべてを庭と隣の森の枝と薪だけで賄った1年でもあり、「里森」と田畑とキッチンを繋げることの手応えを感じました。キッチンの真ん中に設置されたストーブには、いつも野草の煎じ茶とスープベースが煮たっていて、その温かな炎とともに、どうしても治らなかった病気を徐々に治していってくれました。課題ばかりが注目される日本の地形ですが、山林森に恵まれた日本ならではの暮らしには、未来への手がかりがあると思います。そのためには、「キッチン」が肝だと思っています。子どもでも大人でも、食べずに生き延びることはできません。このことについて、懇親会を通じてお伝えできればと思います。

 懇親会にご来場の皆さまには、庭で勝手に育った野草とハーブを使ったオリジナルレシピの料理を一品はご提供できればと考えています。味噌・ぬか漬けに留まらず、お酢まで手作りする程に発酵を愛しているので、一品は発酵を活用したものにしようと思います。これらはスローで素朴な料理になると思いますが、ゼミ生たちは別のものも用意してくれるでしょう。お楽しみ下さい。

 持参する薬草・ハーブは、講演の際の休憩時にお茶として飲んで頂けるように準備してもらいます。皆さまの当日の体調にあわせ、気分を盛り上げるお茶、不安を和らげるお茶、スッキリするお茶、女性のホルモンバランスに良いお茶などの中から選んで頂ければと思います。


4. 海のキャンドル・木工作品について

着任当初は4歳であんなに小さかった息子も15歳、180cmを超える大男に成長しました。彼が幼い頃に色々なことが発生し、いつも心配で仕方がありませんでした。それがもうすぐ16歳。ドイツでは、16歳でお酒が飲め、「大人」扱いです。ふり返ると「子育て」とは、「親育て」なのだと実感し続ける16年でもありました。まったく不甲斐ない親で、子どもに迷惑ばかりかけた上に、この苦しい2年間をそばで支え続けてもらいました。

 至らぬオヤでありセンセーでしたが、大学での11年とあわせ、子どもや学生の皆さんの人生の貴重な時間(とき)を共に過ごさせてもらった喜びを、今改めて噛み締めているところです。教育とは、すべからく「教えているつもりで自分が育てられる」ことなのだと確信しています。他方、果たして皆の「自分育ち」に何か役立つことができたのか甚だ疑問ですが、「互いに頼り合うこと(支え合う前提として)」の重要さは身を以て見せられたと思います。

 親が情けないと子は育つもので、お小遣いをあげなかったら、自分で稼ぐようになりました。豊かな自然に育まれ、ものづくりが大好きな少年に成長し、日々あらゆることにチャレンジしています。問題は、後片付けができない(!)上に、関心が次々に変化していき、まったく続かない点ですが、「私の履歴書」を改めて読み直して、自分がそうであったことに気づきました。現時点での彼の手仕事に触れていただければ。

(以下、作品の一例)

http://afriqclass.exblog.jp/21554826/ 

http://afriqclass.exblog.jp/21611855/


5. これからの一歩として

ところ変われども、今後は震災後に奪われてしまった(あるいは奪ってしまった)根っこのある暮らしを徐々に取り戻しながら、ライフワークとなる「戦争/暴力と平和、食と農、核とエネルギー、日本・モザンビーク・アフリカの課題」に主体的に関わり続ける一方、世界での運動・研究・教育・日常にクリエイティブに参加していきたいと思っています。(なお、例の10年プロジェクトは進行中です)


6. 最後に

東京外国語大学(外大)には11年間にわたり大変お世話になりました。多くの先生方には「たった11年」。でも私とっては言い表すことができないほど長いながい11年でした。そして、その11年の間に、素晴らしい若者たちと出会う機会に恵まれ、笑い喜び、憤り、嘆き悲しみながら、表現し難いほど豊かな時間を過ごすことができました。学生や同僚の皆さんには心配をかけるばかりの11年でしたが、いつも支えてくださったことに心から感謝いたします。

 今では仲間であり、同志であり、ファミリーとなった(元)学生たちとこれまで一緒に考えたこと、やってきたことをふり返りつつ、今後を皆さまと「妄想」したいと思います。閉塞感漂う日本と世界の昨今ですが、これから先の未来を若い人たちと共にどのように可能性を切り拓いていけるのか、ぜひ一緒に考えていただければ幸いです。

 新年度早々のお忙しい時期とは思いますが、しばし日常を離れて、共に不思議な時空を過ごして頂ければと思います。お世話になってきた皆さまも、お会いしたことのない皆さまも、ご参加お待ちしております。

 

2016228

舩田クラーセンさやか


追伸:

当日イベントのお申込みは次のサイト(https://ssl.form-mailer.jp/fms/fe25f1fa418312、ご質問は主催者の実行委員会(africa_seminar2016@yahoo.co.jp)までお願いします。




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by africa_class | 2016-03-01 22:01 | 【大学】アフリカゼミ(3・4年)

若者の皆さん、自分たちの力に気づき、目覚めよう。上の世代は利己主義の猛省を。 #若者こそ投票を!

本学着任から9年。あれやこれやの授業で、私が試みてきたこと。それは、学生の皆さんに「知識」や「スキル」を与えることではなく、「学生ひとり一人のエンパワーメント」、そして総合的な「人間力の向上のサポートだった。思いの外、長文になってしまったが今考えていること。ぜひ最後までお付き合いください。

■私の教育マニフェスト(2010年版) 
http://www.tufs.ac.jp/ts/society/africa/manifesto.html
「エンパワーメント」や「人間力」といっても、勉強しなくていいということではありません。人間力を向上させるには、よくアンテナをはり、よく学び、よく読み、よく考え、よく行動し、よく協力し、よく書き、よくふり返らなければならないからです。そして、何より自分自身の人生と生活、そして世界や日本や地域といった社会の中で、「当事者」にならなければなりません。人(先生)任せの勉強、人(親)任せの生活、人(友人)任せの行動、人(社会)任せの生き方では、人間力は培われません。自分の人生・生活・社会の主人公(「当事者」)として自立するための、第一歩を踏み出す。
 「自分が求めるもの」ではなく、「自分が求められるもの」とは何なのか。この発想の転換こそ、今必要とされていることだと思います。それを知るためには、独りコンピュータの前に座っていても、自分の感覚や考えに答えを求めても、何も見つからないでしょう。なぜなら、「他者」、そして社会との関わりがなければ、その答えは見つからないからです。是非、大学のキャンパスから一歩も二歩も足を踏み出してほしいと思います。あるいは、大学の中にもたくさんの機会があります。
 なぜなら、何事においても答えは一つではないからです。どこから見るか…で、すべては変わってきます。たった一つの脳みそ、身体しかないわたしがみなさんに教えられることは、ごくわずかです。そして、わたしの見方はわたしのものであって、世代の違うみなさんがもつ視点から見たときに、必ずしも妥当ではないかもしれません。何より、ここから先はみなさんが自分の力で人生を社会の中で生きていくのであって、自分で考え、自分の見方を育む一方、別の人の考えやものの見方から学ぶという双方向のやり取りこそ重要です (続きはHPへ)。」

 そして、外大生の一部は見事に変わったと思う。それは外語祭を見ればわかる。勿論、外語祭実行委員会の頑張りもあったけれど、従来の「部活」「サークル」に留まらない、学生の主体的なグループ化や活動が、しっかり示された。
 ゼミ生をみていても、心の底から成長したと感じる。もはや、私など不要だと思うほど。先輩が後輩にしっかり伝統は受け継がれ、皆が自主的に、主体的に動いている。
 今年後半のゼミ生が自分たちで作ったビジョンはこうだ。

■3年生のビジョン
目標:自立と助け合い
○自立とは:自ら動く/目的意識を持つ
○助け合いとは:相互扶助/頼るに足る信頼関係/互いのことに興味を持つ(自分のことに一生懸命にならない)
○その結果、自分たちがどうなるのか:立派な先輩になる/4年生に負けない
→つまり:本質を見抜く力をつける/批判力をつける
■4年生のビジョン
目標:【社会を変えるための人間力と仲間を手に入れる】
ーみな、現状の社会に何かしら違和感を覚え、変えたいと思っている。それを達成するために私たちに求められているもの、それは総合的な「人間力」と支え合える「仲間」である。

 「若い人たちは変わる力を持っている」
 これが、この大学に着任して9年、心の底から思うことだ。
 この素晴らしい「力」を、しかし、彼ら自身が気づいていないこと多々。大人たちが、長年にわたって、「いかに出来ないか」を強調しすぎたせいだと思う。
 自分や互いの「もっている力」に気づく。
 そして、「その力」を開花させる。

 それこそ、子どもから若者に関わる私たちの与えられた大きなミッションだと思う。

 しかし、大学を見ても、世間を見ても、親たちを見ても、そんな風に若者のことを思ってる人はあまりに少ないという現実にぶち当たる。若者の力を信じないからこそ、「自分たちの世代だけの安心」を求める利己的な傾向があることは事実だ。
 311前の1年間、私は都内の諸大学や各地の「市民大学」「市民講座」の講師をした。そこで、「困っている人がいたら助けるか」どうかの質問に、大人たちは軒並み「NO」というのに対し、圧倒的多数の若者が「YES」と答えた。「若者は自分勝手だ」という思い込みのある人には意外な結果かもしれない。
 勿論、若者たちは現実を知らず、親のすねをかじっているから安易にYESと答えられるのだという意見もあろう。退職後の方が多い市民講座において、先行きの不安を沢山お持ちで他人のことなど・・・という方も多いだろう。しかし、市民講座の多くは裕福なエリアで開催され、参加者の多くは大企業の海外経験者であった。その人たちをして、「他の困っている人への感度」の低さに、私は現在の日本社会における世代間格差の本質が横たわっていると思う。
 そんな大人たちの利己的な姿勢は、必ず下の世代に影響する。せっかく、今「他者への思いやり」を持っている若者たちも、大人たちが創り上げてきた社会が彼らを犠牲にする形で成り立っていく事実に気づいたら、どのような「共に生きる社会」が描けるだろうか?
 今、若者は夢が描きづらい社会に生きている。それは大人たちがそのように繰り返し口にするだけでなく、大人たちによる「自分たちさえよければ」の政策の帰結からも明らか。

●未来を奪う教育予算の少なさ(OECD下位&平均10%に対し日本4%、大学への奨学金は給付型ではない)
●雇用形態(非正規雇用当たり前、特に若者層の二人に一人は非正規雇用か失業中)
●社会保障の在り方(現在60代と20代の社会福祉に支払った額ー将来受けられる額の差は1億円という試算も→http://blogos.com/article/51386/)

 そのいずれもが、10年後、20年後、30年後、破綻することは確実な状況である。なのに、相変わらず作り続けられるコンクリートの塊(道路、ダム、公共施設、住宅)、そしてリニアモーター!トンネル事故で明らかになったことは、これ以上のコンクリートを増やすことではなく、補修・維持のために予算を振り分けていかないと、人の命すら奪われてしまうということ。でも、ゼネコンや地域票、利権のため、政治家も官僚も、このようにお金を浪費し続けたい。
 せっかく「コンクリートから人へ」という素晴らしい転換を掲げた民主党の2009年の政権交代は、地元土建・自治体・官僚・御用学者によって巻き返された。その明らかな例が八場ダム。
 もはや、多くの若者はそんな社会から撤退を始めている。なぜなら、今の若者たちは、既に40%が年金を払っていないからだ。さらに、不登校、ひきこもり・・・。これらの若者たちが社会のリーダーになる20年後、どんな社会が待ち受けているだろうか?それを準備しているのは、今の大人たちなのだ。

 卵が先か、ニワトリが先か・・・。
 つまり、若者が変わるべきか、大人たちが先に変わるべきか。

 この論争の答えをずっと考えてきた。そして私の答えは311後は明快だ。旧構造の転換は重要である。そこに関わる人たちにも変わってほしい。がしかし、その壁の厚さは凄まじいもので、ともすれば消耗しきってしまう。がしかし、冒頭に書いたとおり、「若者の自らで変わる力」は柔軟で、素晴らしく、しかも未来がある。
 
 だから、人間力を向上させつつある若い皆さんに、次の課題を呼びかけたい。
 それは、「社会の一員としての当事者性を存分に発揮する一つの手法」としての、選挙への参加である
 必ず投票に行こう。そして大人たちをびっくりさせよう。
 60代以上の投票率は20代の投票率の2倍である。

 
 人口がそれでなくとも少ない20代なのに、この投票率の低さが、若者の未来への国策の投資(予算配分)が疎かにされている原因である。また、皆さんのさらに下の世代である子ども世代への投資(子育て、教育etc)もまた無視される背景にある。そして、皆さんたちの未来に多大な不良債権を負わせることになる原発を、まだ再稼働・新設しようなどとする政策についてよく考えよう。

 「原発が安価で安定している」などというプロパガンダが嘘だったことは、既にはっきりしている。日本に54基の原発は必要なかったことがはっきりした(現在2基だけ稼働、しかも2基がなくても夏は乗り切れた)。原発が必要だと言っているのは、原発政策からお金を儲けてきた人たちであることに気付こう。それは、電力会社であり、政治家であり、原発関連企業であり、高級が取れる天下り先を確保したい官僚であり、御用学者であり、多大な広告料収入を得てきた広告会社であり、マスメディアなのだ。
→http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011072201000982.html  (「自民個人献金、72%が電力業界 09年、役員の90%超」)
→http://mainichi.jp/select/news/20121202mog00m010019000c.html  (「民主党が「原発ゼロ」をマニフェストに盛り込み、「働き場を奪われかねない」と反発。労組内には候補者推薦の条件として原発存続を求める動きもあるなど、民主候補者に事実上の「踏み絵」を迫っている」)
→http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/423601.html (「北海道電力の現役社員の身分のまま、道議や市議を兼務している「社員議員」が9人。市議の8人は議員報酬以外に同社から給与。人件費として電気料金に反映されており、「議員活動を電力利用者に支えさせる形」」)

 しかも、地震大国の日本にあって大半の原発は活断層のそばか真上に作られている。原発事業主にも、官僚にも、御用学者にも、政治家にも無視されてきた。しかも、大飯原発の調査は選挙の争点化を避けるために「活断層」と否定できないとするものの、動かされたまま調査は止まっている。調査前は、原子力規制委員会委員長は「グレーだったら黒」「グレーだったら止める」と言っていたのに、だ。
→http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012110502000158.html (「大飯原発調査 活断層見方強まる 結論は持ち越し」)
→http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012120202000096.html (「敦賀原発 敷地内断層「大変活動的」」)

 次の大規模地震にまた被害が出る可能性は否定できない。東日本大震災ですら事前に予測できなかった。それが明日だとして誰に分かるだろうか?何より、原発業界はあれほどの事故を起こしたにもかかわらず、猛省もなく、相変わらずの「ずさん管理」「情報隠ぺい」体質からの脱却はない。住民の安全をこれらの業界や政府に任せておく危険性には、福島の事例ではっきりした。
→http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121205-OYT1T00481.htm?from=tw (「もんじゅ点検不備9700件…書面化せず延期」)

 そして、福島原発事故の賠償も廃炉も何も進んでいない。膨大な移染(除染ではない)処理の費用も含め10兆円を超えるという試算が既に東電から出ている。島根県が1億円を超える賠償を東電に請求したが、このように今後東電や国が想定していない賠償要求は続くであろう。なにより、生活を突然奪われた福島県16万人の避難者への生活の保障も賠償も十分に行われず、国策・企業行為の失敗のつけはすべて普通の人びとが負っている状態にある。しかも現在、原発規制委員会委員長に就任した田中俊一氏(国会の同意なし)は、自主避難者への賠償に反対した人物。被害者になってなお、賠償もされず、このような不公正と闘わねばならない人びとの苦しみを「他人事」にしないために下記映像をぜひ。
→http://mainichi.jp/select/news/20121201k0000m040048000c.html  (「島根県は、東京電力福島第1原発事故で肉牛の放射性セシウム濃度検査などに費用がかかったとして、東電に総額約1億2500万円の損害賠償を請求すると発表」)
→http://www.youtube.com/watch?v=JXXRBJjH4bQ (「原子力損害賠償紛争審査会(18回)後半 ラスト3分42秒。自主避難者への賠償が決定した後、閉会間際にわざわざ能美会長からマイクを奪い、自主避難者の目の前で「賠償はすべきでない」とのメモ読み上げ。怒る福島の方々、叫ぶ女の子の姿も」)

 東電の賠償・福島第一の廃炉総額は10兆円ですら足りないかもしれない。日本の原発の保険を民間でもはや引き受ける人たちはいない。原発は税金なしに維持できない高額な電力なのだ。それをはっきり示したのが、ドイツ企業のシーメンスの原発事業からの撤退。福島原発事故を受けて、ドイツ政府が脱原発を決定したのを受けて、民間単体では利益が出ないどころか、リスクを含めて商業的メリットがないと判断し、潔く撤退。それぐらい原発事業への税金の拠出は膨大である。しかし、日本ではそれらの金額を積算しないで「原発は安い」といっている人たちがいる。政府、政治家、御用学者、メディア・・・彼らは、まず信用できない。
 何より、日本にも世界にも、これらの原発から出てきた廃棄物処理の安全な技術を持たず、「トイレのないマンションに暮らす」状態にある。これ以上、原発を動かせば動かすほど、この処理は困難で、高額になる。「安定的な電力」という欺瞞は、「出口」を予想せずに戦争に突入した戦前の日本と変わりない。安全に廃棄物処理ができないで、「安定的な電力」といえるとしたら、それはもはやプロパガンダで脳みそがやられているのか、あるいは分かっててあえて利己的な思惑のためにいわれているに過ぎない。そして、最終処理が何も決まっていない以上、おの汚染物質と未来永劫不安と共に暮らしていくのは、将来の世代なのだ。

 以上は福島の犠牲(今だに16万人以上が避難生活)を受けて、私たちが学んだことであった。そのことを、特に東電管内にいる我々、あるいは大量電力の消費地でありながら原発という危険物を引き受けてこなかった私たちが肝に銘じるべきことの数々である。

 以上は、「たかが原発」の話ではない。この国は、過去の戦争において、簡単に人びとの命を犠牲にしてきた。311後、原発の問題、脱原発の難しさ、放射能汚染を軽くみようという圧力の数々・・・をリアルに目の当たりにして、私は自分の「平和のための暴力研究」が、いかに不十分だったか思い知った。
→http://www.kahoku.co.jp/news/2012/11/20121130t61011.htm (「福島県が県民健康管理調査検討委員会の事前会合に当たる「準備会」に関する部分を削除したことが県の関連文書で分かった。文書の開示請求を受けるのを避けようと、準備会の存在を隠した可能性がある」)

 日本社会の、声が小さい子ども、若者、女性、社会的弱者を犠牲にする仕組みは、ここまでも腐敗し、人の命と健康と幸福を蔑にするものだったということに目が覚める思いだった。原発も、第二次世界大戦も、若者と子どもの未来の軽視も、すべて同じ根っこに起因する。
 特に、「特攻隊」と称するものに若者をあえて乗せるなどという愚策を行った。何故将来のある若者を、大人たちが始めた戦争の犠牲者にしたのか?美談で済まさず、今一度その背後にある思惑を考えてほしい。戦争を始め、推進した人たちは、自分たちは犠牲になる気などさらさらなかったのだ。自分たちはどうせ年齢で、要職により、最前線になど行かなくてもいい。そういう者たちが煽ったのだ。煽る時、特攻隊を美談にして、もっと若い者たちを動員しようとした。「若い血が流された」と皆の怒りの矛先を「敵」に集中させたが、そもそも「それほどの素晴らしい若者を率先して死なせたのは誰だったのか?」を問うてほしい。しかも、戦況が限りなく悪いことを隠してのことであった。
 そして、今、同じように大人たちが、自分では戦場にも行く心配もなく、徴兵にも応じる必要のない年齢の政治家たちが、「国防軍」「徴兵制」「核武装」などと口走っている。21世紀、戦争が民衆を犠牲にすること、バカらしさを熟知したはずの今、このような事態が訪れるなどとは思ってもみなかった。
 
私たちが今目にしているのは、
①戦前から変わらない国家の肥大化とそれに群がる官政民財学メディアの利権構造、
②その構造が崩れる可能性に直面し(グローバル化や政権交代)、一致団結して反撃するため、形振り構わぬやり方で構造維持に力を併せている姿、
③以上の権力による一人ずつの人間の命の軽視、
④そして民衆自身の無自覚無関心、である。


 311後、これとの闘いを、私は上の世代の端くれとして引き受けなくてはならないと腹をくくった。でも、下の世代である若者の皆さんには、①~④の自覚の上で、新しいものを一緒に創ってほしいと思っている。そして、若者と同様に、女性たちにも。

 批判だけでは何も生まれない。
 でも、批判しないと今の状況は悪化するだろう。
 だから、今日も批判しながら、新しいものを創り出そう。


 新しいものを創り出すときに、皆さんのような若者と女性たちのもっている力は素晴らしい。
→http://wan.or.jp/group/?p=2347(例えば、「全国おばちゃん党始動式に参加して~「福祉」「人権」「おっさん政治」をめぐり議論炸裂」)

 私はそれに希望をみているし、期待してもいる。まだ先は長いけれど、今丁度よい機会が到来している。東京都知事選挙と衆議院選挙である。こんなに注目された選挙はなかなかないし、新しい動きが既に沢山出てきている。どうせ後12日。皆さんの将来はもっと長いスパンで考えるべきことであるけれど、この選挙の結果は後5年も続いてしまう。その時、皆はもう家族がいるかもしれない。5年後の自分の生活を考えて、今を大切にしよう。

 若い人が今回の選挙に際して出来ることの5点、
(1)なんといっても投票に行こう!
●期日前投票を大いに活用しよう!

投票日当日に用務や仕事がある人は5日~15日まで「期日前投票」が可能。住民票がある選挙区の期日前投票所で朝8時半~夜8時まで普通に投票が可能。
●下宿中の皆さんは実家に帰ろう!
下宿中の大学生の皆さんの大半は住民票を実家の住所に置いたまま?ぜひ実家に電話して選挙管理委員会から届く投票案内を取り置きしてもらい、来週末は実家に行こう。そして、その前に家族ともよく議論しよう。勿論投票は秘密で、それぞれの決断が反映されるべき。私がいいたいのは、投票の中身ではなく、親世代というこの社会の要になっている50代以上の人たちに、若者の皆さんが挑戦する良い機会だということ。全ての若者がそうすれば、変わると思わない?50代以上の人たちは、皆多かれ少なかれ「誰かの親」であることを考えれば?

(2)候補の選挙事務所に行ってお手伝いしよう!
若者の特権は、時間と体力。どうせ12日程度。近くの(選挙区でなくてすんでいる近くでも大学の近くでもOK)候補者の選挙事務所に行って、ボランティアを申し出よう。本当に社会勉強になる。大学と下宿や実家しか知らない、あってバイトしか知らない「世間」の枠を、一気に「社会」に広げられる良い機会。こんな良い機会を活かさなくてどうする?
 問題は誰の?というところ?
 プロの政治家の事務所よりも、市民から今回立候補している候補者のところが色々な人も集まっていて勉強になるだろう。
 身近にそういう候補者がいない場合は以下で探すのもいい。
「脱原発つうしん簿」各選挙区の全議員にアンケート実施。自分や気になる選挙区をクリックすると議員のアンケート結果が分かる。→ http://giintsushinbo.com/

(3)暇はないがカネはある場合
学生には無理でも会社等で働いている人にはこれも有効な手段。税控除が受けられるので、ぜひ市民派の立候補者たちを支援しよう。というのも、日本で選挙に出るには小選挙区だけで300万円もかかり、立候補のハードルが非常に高いから。多くの候補者が300万円を集めきれていない状態で、さらに選挙運動の費用が重くのしかかっている。1000円でも5000円でも1万円でもいいから、寄付をしてあげてほしい。

(4)でも何より選挙について、政策について話そう!
若い人をみているとあえて政治や政策マターの話題を避けてる様子が良く分かる。「政治的に見られるのが嫌」、「他人と違っているのが嫌」、「変わった人と思われたくない」、「こういう堅い話題で聞いている人がシンドくなるのが嫌」、「会話が重いのが嫌」など色々言い分はあるだろう。でもだから、皆さんの投票率は、60代の半分になってしまい、皆さんの将来を誰も考えない。
 感傷面での「恥ずかしさ」や「群れる安心」を捨てて、「個」になることこそ、皆さんの人間力向上になるし、これからの激動の社会で生き延びる糧になるだろうし、何よりそのことによって社会が全体として良くなるきっかけになる。
 皆さんは一人の若者であると同時に、周りの人に影響を与えられる立派な社会の一員であるし、皆さんより下の世代のリーダーでもある自覚を持とう。

(5)そのためには複数の新聞を読み比べよう!
公職選挙法が古すぎて、投票を呼び掛ける有権者への電話やビラ貼りは許されているのに、インターネット上での候補者の情報アップはFBもツイッターもブログもすべて禁止されている。となれば、マスメディアだが、民間TVは大量の宣伝費を必要としており、原発等の産業界への配慮から自民党支援。NHKも同様に「政権放送」となているため、過去の政権与党の自公、今の政権の民主への配慮が凄い。
 なので新聞の出番だが、各新聞の政治へのアプローチは正反対で片方だけ読んでいると、ネガティブっキャンペーン合戦も凄いので、判断を見誤るだろう。特に、(a)ヨミウリと産経は報道の正確さを欠いており、主義主張にあわせた報道が目立つので、家でこれらを取っている人たちは、あわせて(b)朝日と毎日のいずれかをこの期間は必ず読もう。そして、(a)でも(b)でも、是非あわせて読むべきは、(c)東京新聞。原発報道でも賞を取るなど、一人一人の立場に立った報道を志しており、広告収入も少ないので権力批判を恐れない良い記事が多い。

■最後に■
 権利とは誰かがくれるもんじゃない。きっとまだ「子ども」気分が抜けない皆さんは、「権利はあって当たり前」「権利なんてなくても大丈夫」・・・などと思っているだろう。あるいは、皆さんの親世代も同様にそう思っているかもしれない。
 でも世界史を思い出してほしい。古今東西、世界のいずれの社会でも、人びとはこうやって権利を闘い取ってきた。そしてそれは手を緩めるとすぐに奪われてしまう権利だった。
 2012年末の今。1945年のWWII後、先人たちが一生懸命守って来てくれた「平和」「自由」「民主主義」のいずれもが、危機に瀕している。今、有権者である皆さんは、これを私たちと一緒に転換するあらゆる力を備えていると思う。

 以上のいずれの権利も憲法に書き込まれている。社会科の授業以外で改めて読んだことがないと思うので、是非これを機会に読んでみよう→http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html
 気負わなくていい。まずは「最初の一人」になるのを恐れず、大いに選挙について政治について、政策について、周り、家族、その他と大いに話してみよう。そのために、よく調べ、よく考え、よく論じてみよう。皆さんの将来、皆さんの権利。皆さんの他の誰か・・・に期待するのではなく、「威勢のいいヒーロー」に期待するのではなく、一人一人が主人公の社会の創造に、今こそ立ち上がる時なんだと気付いてほしいと思う。

*なお以上のことはツイッターでデータや出典を明記する形で示してきたので(原発のこと、政官財学メディアの癒着、国防軍、憲法、世代間格差など)、そちらを遡っていただければ→@sayakafc
*その他、以下参考まで。

1)選挙事務所を手伝おう!キャンペーン&情報提供
http://miraisenkyo.wordpress.com/2012/11/30/support/
2)facebook「選挙事務所を手伝いに行こう!」
市民のお手伝いを募集している事務所情報を掲載・シェアするための公開グループ
http://www.facebook.com/groups/564636013553912/
3)「#投票なう」キャンペーン
期日前投票に行って「#投票なう」しよう!
http://miraisenkyo.wordpress.com/2012/11/22/now/
4)市民がやっていい選挙活動をまとめました
http://miraisenkyo.wordpress.com/2012/12/02/ok/
5)有権者に対する情報提供
脱原発つうしんぼ(結果の公開がはじまっています)http://goo.gl/ZYNCm
総選挙でグッバイ原発 http://vote4it.info/
脱原発議員総覧 http://goo.gl/hF4IC
6)選挙に関わる全国の様々な取り組みのリンク集
http://miraisenkyo.wordpress.com/2012/11/15/link/
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by africa_class | 2012-12-04 01:38 | 【311】未来のために