人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

学生が考える抵抗(戦争参加に対して)

今週は意図せず、いろんな授業で「抵抗」について考える週となった。

月曜4限の「アフリカ紛争・平和論」では、日中戦争とルワンダ虐殺を比較事例として、「民衆動員」の「共通点」「相違点」を明らかにし、その上で「一番民衆動員に有効だと思われる手法」を話し合い、自分たちなら「動員されるか・されないか」を考え、最後にこのような「動員に抵抗するにはどうしたらいいか」を議論してもらいました。
学生が考える抵抗(戦争参加に対して)_a0133563_1259588.jpg

7つのグループが、グループワークの結果を紹介してくれました。いずれもなかなか面白い発表でしたが、「動員されるか否か」については、全グループが「Yes」の答え。

「最も効果のある動員手法」を取られた後の想定なので、分からないわけでもありませんが、「抵抗の精神」をどう普段から鍛えるかは、日本で生まれ育った人にはチャレンジですね。

これをどう脱却するかについては、冬休み中しっかり考えてもらえればと思います。

この授業をあえて、「アフリカ平和論」としない理由は、まさにここにあります。目指すのは平和ですが、紛争やこのような動員を熟知しないまま、イメージの平和を訴えても、いざとなれば「もっていかれる」のが、我々民衆の限界なんで。権力側が押しつけてくる論理をまずは知り、分析し、理解しておくことが重要です。

そして、その次には、皆が絶対に「駄目だ」と思ったときに、必ずあった抵抗こそが、歴史を動かしてきたのだということを、学んでほしいと思います。

私も、いつの間にか、ぬるま湯の中で流されがちな今日この頃なので、「とがった精神」を忘れないようにしたいと思います。

by africa_class | 2010-12-22 13:16 | 【学】戦争/紛争/暴力・平和論
<< ルワンダピースコンサート(27日) 学生の考える抵抗(対植民地支配) >>