ヨーロッパのとある国の公使が主催する昼食会に参加して
きた。極東局長が来日したため、ごくインフォーマルなランチ
をということで、新聞2社とテレビ1社と私がなぜか招待されて
お食事。今いち趣旨が分からなかったものの、お願いされると
断れない性質なので、行ってきた。
どうやら、「一般的な日本市民」のざっくばらんで率直な意見
を聴きたい・・・ということだったらしい。確かに、朝から晩まで、
政治家や外務省などを回っているそうで、「表」の話しか耳に
しない。意見交換といってもうかつなことは言えないし・・・ふむ
ふむ。
しかし、私、「市民」であることは間違いないけれど、「一般的」
かどうかはかなり疑問が・・・・。頷いているあなたは、きっとよく
分かっていますよね。連れのクラーセンもそうとう変わっている
けれど、別にそれは彼が外国人だからということではなく、彼自
身が「変わっている」から。そのクラーセンを父親にもっている
子どもが一番恐れているのが、「ママが日本人じゃないってこと
が皆にばれるってこと」だそうで。
いえ、国籍は日本です。彼いわく、服装(特に、首に巻いたカラ
フルなスカーフやイヤリング)や言動が、まったくもって、「普通
のお母さん」に当てはまらないらしく・・・・「恥ずかしい」そうな。
参観日に父親が来るのばかりでなく、「えっ?来るの?」と引く
息子よ。諦めよう。ママはどうやっても国籍を超越してしまった存
在なのだから。
いつからこうだったのか・・・は定かではないけれど、大学時代
の同級生にいわせれば、入学時すでにそうだった、そうな。しかし、
父と母がそんなに「変わっている」となると、子どもは「ふつう」に
なろう、なろうとするようで、周りから浮くことを極力嫌がる子に成
長・・・。難しいもんで。