月曜4限の「アフリカ紛争論」で取り上げたとおり、ポスト冷戦期の
「新しい戦争(New Wars)」では、国家権力の掌握者が、カネで
雇った傭兵等に守られて、国家権力を維持している点にについて
紹介したが、そのアカラサマな現実が、リビアで発生している。
大義のない戦い・・・において、これは重要な点。「子ども兵」
の利用、「民間軍事会社」への依存、パトロン=クライアント関係
で強固な結び付きを深めるクライアントの武装化、「外国人傭兵」
への依存は、90年代以降のアフリカ紛争の多発やその悲惨さを
招いたことは、受講生なら既に熟知しているところ。
しかし、戦時下になかった国でも、このような現象がすでに起き
ていたとは、知らなかった人も多かったはず。権力の基盤が、民主
的なものではなく、資源や地政学上の理由から、国際的に問題視
されてこなかった多くの独裁国の権力者は、多かれ少なかれ、この
ような実態にある。
今、北アフリカ・中東ばかりが話題になっているけれど、これは、
資源国で長期の独裁体制にある赤道ギニアやその他の国にも広が
っていく可能性が高い。そして、おそらく、これらの政権は、今せっせ
と武器を、身内に渡し、外国から企業や傭兵を雇っていることと思わ
れる。
90年代のあのような戦争はもうあり得ないと思うことなかれ。世界
はまだそこまで「前進」していない現実が、今回浮き彫りになった
だけ。
■アフリカ人傭兵のインタビュー
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