この間、私たちが心配していたのは、原発で働いている人たちの
健康。福島第一原発一号機の二重の弁を開けるには、周辺の放
射能数値が高すぎるとの報道を聞き、チェルノブイリを思い出した。
チェルノブイリの時は、原発がコントロールできなくなったときに、
作業員が全員逃げ出したことが、最悪の事態を招いたとされてい
るためである。
その後、弁が開いたと聞いたときに、誰かが犠牲になったのでは
ないか、その人の勇気に感謝しながらも、その人の家族のことを
想った。そして、2号機では、原発内で一人作業員が亡くなったと
いう。1号機近くの爆発でも4名が負傷している。
原発「周辺」で、人が1年間に浴びる許容量の放射線に相当する
量の放射線が1時間内に浴びることになるほどだという。作業して
いる人たちは一体どういう状態なのだろうか・・・。本当に心が痛む。
この人たちの献身的な努力がなければ、もっと深刻な事態が起こる
ことは間違いない。今はただこの作業に関わるみなさんの奮闘を讃
える一方、ただ祈るしかない。
他方、本当にこんなことにならなければならなかったのか・・・時が
落ち着いたら改めて考えたい。電力使用者、有権者、市民の一人と
して、何かできなかったのか、できたのか。危機感をもって生きては
きた。IHクッキングなるものを使わず、ガスを使い、OMソーラーシス
テムを使い、お湯は太陽や木質ペレットストーブで沸かし、でも電気
は今ここでも使っている。研究室でも使っている。
今回の原発は近々廃炉の予定だったという。人口が多く、狭く、地
震の国のの100基の原発。海外では、驚きをもって改めて見られて
いる。日本国内の多くの人は、資源のない国には仕方ないという。「再
生エネルギー」と称したプロサーマル計画・・・。「想定範囲内」という
過信。今回想定範囲外という。人間が創り出したものなのに、人間が
制御できない事態。自然エネルギーはよりコストがかかって、不安定
で、原発が不可欠という政策。本当だろうか?新聞に掲載される「原発
は安全です」「地球の温暖化に役立っています」という宣伝の数々。
日本は地熱、波、風、太陽、水素を、本当に原子力と同じ程度の熱
意と資金でもって奨励してきたのだろうか。原子力に投じたものと同じ
高度な技術、資金、推進力、政治力を使っていたとしたら、違ってなか
っただろうか?今、それから今後・・・一体何年間かかるか分からない
期間投じられる安全確保のためのお金、エネルギー、何よりリスクを
考えるとき、本当に原発は「割にあう」であろうか?
自然エネルギー推進派は広告費など持たない。本当に私たちはた
だしい情報を得たのか?
すべては今さらかもしれない。でも、子どもたち、若者たちの未来
のために、今までやらなかったこと、やり残したことを、次に本気で
やる覚悟を、今こそすべきときだと思う。
これ以上の被害は、誰の命であろうと、健康であろうと、ほしくない。
作業員の人にかかったとてつもない重圧とリスクを、同じ一人の人
間として考えると、本当に胸がつぶれる想い。何かできないか・・・何
もできない自分がもどかしい。
今日からアメリカへ出張。予定が変わるほどの事態に関東はなら
ず、飛行機も空港も通常通り機能している。原発のこの危機を想う
となんとも不思議でなんとも不安であるが、出張を変更することも
できず、数時間後には飛び立つ。
今、何もできな自分が情けない。っして、これまで何もしなかった自
分が情けない。とにかく、無事を祈って。
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