出張でワシントンに来ていますが、昨日世界銀行本部で日本人の
スタッフ向けのレクチャーを行いました。震災以前に企画していた
もので、「日本におけるアフリカ」ということで、最近のアフリカへの
眼差しの変化についてお話してきました。
震災以来、世銀の日本人スタッフが集まる初めての機会というこ
ともあり、まず幹事&司会の大森さんの呼びかけで、震災によって
亡くなった人たちのことを想い、皆で黙とうをしました。なんともいえ
ない気持ちがどっと押し寄せてきました。まだ救援の手が届いてい
ないみなさん、失われた命、今避難中の皆さん、原発の作業に従事
しているみなさん、救援活動で奮闘しているみなさんのことを考え、
涙が出ました。
そして、本題に入る前に、大森さんから今回の震災対応への寄付
を募るプロジェクトとそのチラシが紹介され、おひるごはん時間に、
世銀本部のすべてのカフェテリアでチラシ配布の計画が話されまし
た。私からは、日本の状況、原発の問題の危険性を説明しました。
この寄付プロジェクト(Japan DIsaster Relief)については、趣旨
に賛同する職員の方々の給料から希望額が天引きされるという仕組
みだそうですが、1日でなんと10万ドル(8000万円)が集まったそう
です。街頭募金を何日やっても集まらないような額です。
(*3月17日現在、この額は十四万ドル(一億二千万円に達したそ
うです。)
この寄付は、ワシントンに本部を置く国際NGOで本震災対応を
行う団体に寄付されるそうです。
私が到着したお昼前後がまさにその活動の展開の最中で、大震災
と津波被害にあったチリ出身の副総裁イザベル・ゲレロさん自ら、日
本人のボランティアスタッフとともに、カフェでチラシを配っています。
世銀の中でも、色々な方に声をかけていただきました。
今、今回の職務の米国国立アーカイブ(文書館)にいますが、その
の警備員の方にも、日本の皆さんに哀悼の意を表したいといわれま
した。
今、日本では学生たちが、色々なアクションを考えているそうです。
一人ひとりの力は本当に小さいですが、それをつないでいきましょう。