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子どもたちの疎開を勧めたい

福島第一原発の状況がますます大変になっている様子が
分かるのですが、どうして疎開の話が出ないのか、と不思議
に思っています。放射線の影響は小さければ小さい(年齢が
若ければ若いほど)大きいものになります。特に、妊婦の方々、
新生児は最重要Care層となります。しかし、避難の話は、
半径20キロ(今30キロに広げられたようですが)に留まって
います。
 食料、医療の不足、停電、放射線漏れの可能性・・・総合的に
考えると、被災地及び周辺地域から、もっとドラスチックな人の
移動が不可欠な状態に入っていると思います。
 アフリカの紛争地では、当然のようにおこなわれる移動支援
が、ここ日本ではありません。勿論、ガソリン不足やインフラの
寸断などのチャレンジはありますが、戦時中のように「疎開」が
不可欠な事態に入っていると思います。しかし、なぜか政府も
メディアも動かない。
 待てば待つほど、移動は難しくなります。日本は細長い国で
あり、西から南にかけては電気も食料も燃料も医療も問題ない
わけですし、各地の農村にある廃校や空き民家を使った疎開
プログラムを、小さな子どもを抱えた家族や子供たちのために、
一刻も早く立ち上げられないのでしょうか。
 また、首都圏の人たちも、どうしても仕事がある場合は仕方な
いですが、もうすぐ春休み。疎開できる子どもたちだけでも、疎
開させられないものでしょうか?春休みの山村留学だと思えば。
3週間ほどして何もなければ、それはそれで春休みの旅として
楽しめばいいのです。
 今、首都圏で買占めが起きているとききます。電力も足りませ
ん。人口圧力を減らすためにもいいと思います。また、関西にも
支部あるいは支社機能を持った企業は、危機管理の意味でも、
関西等に本社機能を移すことも検討すべきでしょう。
 私の方では、一番心配だったスーダン人の留学生(博士課程)
のアブディン君と身重のパートナー(あと2週間ほどで出産)の
疎開をなんとか実現できました。アブディン君は全盲でもあり、
緊急時のことを考えると、とても残して日本を出られない・・・想い
だったのですが、米川正子さんの協力で北九州に疎開先が見つ
かり、本当に安堵しました。
 残りの学生については、すでに、万が一のときの受け入れを、
兵庫県の農村のある町の廃校に依頼してあり、今アレンジ中で
す。西日本の農村部なら、あらゆるところにこのような廃校や民
家はあるはずです。是非、これらの「もったいない」を、役立てて
ほしいと切に願っています。
 今はまだ救援の段階であり、行方不明の人も多く、かつ原発危
機ですから、政府はそちらを優先するべきという議論は、その通り
です。ですので、個々人がどんどん動くべきだと思います。
 もし、このブログを見ている人で、地元に働きかけたいという方
がいらしたら、是非行動を初めてください。そして、被災地からど
う出てもらうかという課題は依然あると思うので、そこは被災自治
体と連携しなければならないでしょう。
 本当は、西日本以南の地方自治体がどんどん疎開受け入れ
先として名乗り出てくださり、被災者の多い自治体と連携して、
避難所等にいる方で、疎開を希望される方をどんどん紹介される
といいと思います。あまりおおげさなことではなく、疎開受け入れを
表明している組織・自治体情報を壁に張り出して、各希望者が連
絡を入れるとよいと思います。
 阪神淡路大震災のとき、6カ月区役所でボランティアをして、一
番痛切に感じたのは、被災者とひとくちにいっても、「同質」の人た
ちではなく、多様な人たちです。そのことを忘れた支援であっては
ならないと思います。
 なので、対応も「一つ」のやり方に固執せず、色々な選択肢を用
意すること、それらの選択肢があるということが情報として届くよう
にすること・・・が重要だと思います。
 今、被災地以外に暮らす人たちは、「何ができるだろうか」を自分
に問うていると思います。地元で出来る疎開支援を是非してほしい
と思います。

一旦投稿して、少しリサーチしたら、同じことをいっている人がいる
ことを知りました。内田樹さんです。彼もやはり阪神淡路大震災の
経験があり、このように考えたようです。是非、ご一読を。
http://www.asahi.com/national/update/0317/OSK201103160089.html
そして、今内田さんの研究室のブログにも同じことが書いてあるの
を発見しました。大学の宿泊施設で被災した大学の学生の受け入
れを検討中とありました。
http://blog.tatsuru.com/
by africa_class | 2011-03-17 04:09 | 【311】未来のために
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