昨夜出張先の米国から帰宅。成田からスルーで伊丹に着。
実家にたどり着いた途端に母が、「よかった。急いで水買って、いとこ
のアキコちゃんに送ってきて」とリクエスト。「??」と思った瞬間に、
分かった。そう東京の上水道で、安全基準値の2倍の放射性物質が
測定されたということで、赤ちゃんがいるアキコちゃんから、ミルク用の
水を送ってほしいという要請があったのです。
東京ではもう水は買えない・・・ということで、お店に走ったら、なんと
最後の4箱。急いで駆けつけた老夫婦(孫用に?)と2箱ずつを分けあ
い、今度は宅配集荷所で驚いた。水・・・・また水・・・の箱の山。宅配の
人が、「お水ですね。東京ですね。今日はずっとこの調子です」といっ
てため息をついた。
ここまでくることを想定していた私たちですら驚いた状況。最後に売っ
ていた水は、なんとアメリカの水・・・。2箱4650円。送料1600円。
しかし、この水で作れるミルクで何日もつのか・・・。そもそも、水が使え
ない状態で、どこまで生活は持つのか。今回、1歳未満といわれている
が、実は、成長期の子どもたちにも大きな影響がある。
徐々に、影響範囲を広げている福島第一原発からの放射性物質。
連れは、水と宅配の領収書を東電に送るといってきかない状態。
皆どうしてもっと怒らないのか・・・とプンプン怒っています。
世界に称賛される落ち着き、がまん。重要なことですが、今の今まで
怒って来なさすぎたのではないか・・・という指摘には、正直考えさせら
れる点も。まっとうな怒りであれば、持つべきだと思う。そして、ただイカ
ルのではなく、それをより良き社会・世界の創造に活かすべきと、心底
思う。そして、その怒りは一過性のものであってはならない。一つの会社
だけに向けられるものであってもいけない。このようなことを許してきた
社会構造(独占、利権、政治)、そして私たち自身に、持続的な怒りを持ち
続けなければならないと思う。
未来の世代・・・への懺悔の気持ちを込めて、この怒りを持ち続けたい。