徐々に放射線量の測定箇所も増え、全体像が明らかになりつつあります。
この「徐々に」が問題ですね、しかし。なぜなら、この間放射線汚染物質は
放出され続けていたわけで、見て分かるとおり、政府が定めた20キロ圏内
30キロ圏内・・・といった避難指示が該当しない地域が多々あることが分
かります。
また、一番放射線汚染物質が拡散したのは、「水素」爆発が起きた3月
半ばの毎日で、その時期に、これらの地域の人々はまったく警告も受け
ておらず、外を歩き回り、子どもたちは学校や幼稚園に通っていたわけで
す・・・。SPEEDIの公開の遅れがそれをもたらしたわけですが、その点
根拠がなかったとはいえ、80キロ圏内に避難を呼びかけた米国政府の
対応は、自国ではなかったから簡単にそういうことができたとはいえ、予
防の観点からすると賛同できます。
さて、朝日新聞に掲載された1年後の積算量の予測図です。
http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0426/TKY201104260415.jpg
とはいえ、この先更なる水素爆発などが起きると、状況は一変するわ
けで、そもそもその時の風向き・雨次第では、違った地域も危険になり
ます。
この予測図をみると、なんとなく安全地帯が広がっているような気にな
りますが、こちらを見ていただくと、子どもにとっては油断ならない状態
であることが分かります。これは、国立天文台研究員の石原吉明博士
(データ解析専門http://www.miz.nao.ac.jp/rise/ishihara_
yoshiaki)が、福島県が行った幼稚園・保育園・小中学校の校庭16
00か所で測定された地上高1メートルでの放射線量率の地域分布で
す。オリジナルデータは、次。
http://www.pref.fukushima.jp/j/schoolmonitamatome.pdf
この数値は各新聞でも報道されましたが、表になっていて見づらかっ
たのを、可視化したのが石原さんのマップです。石原さんのツイッタ
ーから入ってダウンロードください。
https://twitter.com/#!/Ishihara_Y/status/57971802038730752
これを見ると、一年後の危機・・・どころか、現在進行で発生している
危機を実感します。中地域の汚染度は、現在の政府指定の避難区
域と大きく異なっており、またこれらの測定地点が校庭や園庭である
ところが本当に心配です。しかも、これは空気中の線量であって、土
壌にしみ込んだ線量ではありません。事態はもっと深刻です。
なお、昨日紹介した通り、郡山市内の高濃度校庭の土の入れ替え
ですが、どうやら県や国からまったがかけられているようです・・・・。
結局、「メンツ」の問題になっていて、子どもの健康や親の不安は二
の次なんですね。
当事者がすく目の前にいる市町村とは、本当に「遠い」対応です。
そんなに安全というのであれば、この表土を是非、官邸や政府機関
においていただきたいと思います。