原子力安全委員会のホームページ(http://www.nsc.go.jp/)
で、文部科学省 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム
(SPEEDI)による計算結果、5000枚が公表されています。
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/past.html
この間、公表されたのは数枚。しかも、これは「予測システム」である
にもかかわらず、大量の放射性物質が飛んだ15日後(3・11から10
日後)に公表されたため、役に立っていませんでした。これの問題につ
いては、3月25日にこのブログで指摘しています。それから40日・・。
http://afriqclass.exblog.jp/12319908/
以下のNHKの報道にあるとおり、「爆発が起きた15日の午後10時の
予測データは、放射性物質が画面からはみ出すほど北西に大きく流れ
出しています」というとおり、まさに飯館村の方向に行く可能性が強いこ
とが分かっているのに、何の警告も発せられませんでした。
このデータを管理した文科省は、「無用な混乱」を心配したといいます
が、その場合の「無用」なものは何なのでしょうか?同じく文科省が所管
する幼稚園・小中学校に、警告を流さなかったのは何故でしょうか。
何も知らず、普通に学校に行った子どもたちのこと、その親の皆さんの
ことを想うと、本当に憤りを感じます。
あれから1カ月以上が経過し、5000枚も蓄積して初めて公表するとは、
なんのための予測なのか・・・なんのための技術なのか、なんのための
予算だったのか(このシステムには莫大な税金が支払われてきた)、ため
息です。
「絶対安全」とされた原発に事故があり、高度な科学技術で予防をとされ
たシステムは活用されず、結局のところ、「科学」はそれを運用する「人間」
の質でしか評価できないのだ・・・と痛感しています。
■拡散予測データ5000件公開(5月3日 14:05更新)
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110503/index.html
(前略)このうち、福島第一原発2号機の圧力抑制室付近で爆発が起きた3月15日の午後10時の予測データは、放射性物質が画面からはみ出すほど北西に大きく流れ出しています。
こうした予測は1時間当たり1ベクレルの放射性物質の放出が続いたと仮定して計算されましたが、文部科学省は「無用の混乱を招きかねない」として一部を除いて公表していませんでした。
政府と東京電力の統合対策本部の事務局長を務める細野総理大臣補佐官は、2日の記者会見で「厳しい情報でもしっかりと説明すればパニックは起きないと考えている。
公表が遅くなったことはおわびするとともに、今後はデータをすぐに公開していきたい」と話しています。