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自民党内の原発推進派「原子力守る」活動開始、面白い河野太郎さんの反論

原発と政官財メディアの癒着について連続して書きましたが、
それに関連して、昨日の朝日新聞(online版なし)で、面白い
記事が掲載されていました。タイトルは、「自民 原発推進派は
や始動~「原子力守る」政策会議発足」。この記事については、
河野太郎さんのコメントの後に紹介します。さすがの「太郎ぶ
し」です。いつもながら自民党の議員とは思えない切れ味のよ
さですね。太郎さんは、市民社会の活動への理解が非常にあ
り、洞爺湖サミットに向けた活動でもご協力いただきました。

■河野氏(神話はどうやって作られたかという点):
「中心は自民党と経産省、電力会社だ。自民党は電力会社か
ら金をもらい、立地自治体に補助金を出しやすい制度を整え
てきた。経産省は電力会社に金を出させて公益法人を作り天
下っている。東芝や日立などメーカーに加え、建設業界など
産業界も原発建設を後押しした。電力会社は大学に研究費を
出し、都合のよいことしか言わない御用学者を作り出す。多額
の広告代をもらうマスコミは批判が緩み、巨悪と添い寝してき
た。政・官・産・学・メディアの5角形が「安全神話」をつくった」
■河野太郎HP=>http://www.taro.org/
■彼の「ごまめの歯ぎしり」はとっても面白いブログ。
是非ご一読を。http://www.taro.org/gomame/

■朝日の記事:「自民 原発推進派はや始動」の冒頭。
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(前略)国策として原発を推進してきた自民党内で早くも「原
発維持」に向けた動きが始まった。原子力推進派の議員が
集まり、新しい政策会議を発足。「反原発」の世論に対抗す
る狙いだ。この会議は「エネルギー政策合同会議」(中略)
電力需給対策とエネルギー戦略の再構築の再検討を目的
に掲げるが、党幹部は「原発を守るためにつくった」と明かす。
===============================
以下、会議役員の面々。
●委員長:甘利明(元経産省大臣)
●委員長代理:細田博之(旧通産省出身)
●副委員長:西村康捻
●参与:加納時男(東電元副社長、現顧問、元参院議員)

みな、見事に経産省関係者。太郎さんの言う通り。しかし、
兵庫県選出の西村さんがどうして副委員長に??!!
そもそも、日本中の危ないところに原発がある理由は、
自民党時代に、中曽根康弘(元首相)らを中心に「国策・
原子力」の旗が振られてきたからだといいます。同じ記事
には、次のような説明がされています。
「電力業界は資金と選挙で自民党を支援。電力各社つく
る電力事業連合会は80年代前半から11年間で約65億
円を党機関紙の広告費として自民党に支払った」

そして、この記事で一番面白いのは、東電顧問で参院議
員だった以上の加納氏と反原発派の同党河野太郎氏の
意見です。全文を是非読んでもらいたいのですが、One
lineでないのが残念なところ。有権者には、重要な判断材
料なのに、こういう情報を掲載しないのは何故でしょう。
しかし、加納氏の意見からは、東電関係者や自民党の原
発推進者たちがどのようなメンタリティをもっているのか垣
間見れます。原発事故が収束せず、放射性物質の拡散に
よって多くの人々が元の生活を放棄せずにはいられない
状態だというのに・・・・3・11前のコメントならいざしらず、
呆れます。是非、福島県に家族と共に暮らしてから言って
ほしいと思います。

■加納氏:東電出身、元国会議員として二重の責任を感じ
ている。(中略)つらいが、原子力を選択したことは間違っ
ていなかった。地元の強い要望で原発ができ、地域の雇用
や所得が上がったのも事実だ」「福島第一原発第5、6号機
も捨てずに生かす選択肢はある」「低線量の放射線は「むし
ろ健康にいい」と主張する研究者もいる。説得力があると思う」
by africa_class | 2011-05-06 15:07 | 【311】原発事故と問題
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