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新宿区の放射線量は地表から18メートルで計測(文科省→各紙)、子どもの高さで計ると2~5倍

福島県内の計画避難地域の住民が避難する様子が新聞に掲載されて
いました。車に満載の荷物。一世帯3代どころか4代で暮らしていたご
家族も、離散が予定されています。せっかくの豊かな、温かい家族の暮
らしが、理不尽に奪われていく・・・。多くのお年寄りの皆さんが、「孫の顔
が見えないと元気が出ない」と述べていて、子どもの持っている「力」を、
子どもと一緒に暮らせない今の私としても切実に感じるところ。
 「子は家宝」!!!!
 しかし・・・写真を見て、「やっぱり・・・」。ほとんどの子どもはマスクをし
ておらず、なぜか中年以上(高齢者)の女性たちばかりがマスクをしてい
るのです。逆なんじゃないのだろうか・・・何度見ても、他の新聞を見ても、
やはりそうです。この1カ月間、政府は何をしていたのでしょうか?考えら
れないほどの放射線量が出ている地域ゆえ、一刻も早く小さな子どもた
ちは移動させるべきところが、何らかの理由でできなかったとしたら、せ
めてこの子供たちをどう守るかの指導があってしかるべきでは?大人た
ちも、「情報」がないからなのでしょうか?「子は力の源、子は宝」・・・だか
らこそ、まずは子どもの健康と安全を優先すべきではないのでしょうか。
 そして、週末実家でテレビを見ていたら、ニュース番組で、東京都内の
小学校で放射線の講習会が開かれている様子が映し出された。放射線
測定樹を持って、「原発事故がなくても、何もしなくても放射線は出てるん
だよ」・・・との説明が。そして、講習会の感想として子どもが、「心配しなく
ていいって分かってよかった!」とマスクを外していっていました。(講習
会の前は多くの子がマスクをしていたのですが・・・)

 隠す東電、危険を低く見積もる政府の情報、それを「不安を煽らない」
という理由で追認するメディアのせいで、この「科学立国ニッポン」で、
「情報技術や産業が高度に発達したニッポン」で、子どもが丸裸で放射能
の危険に直面させられています。
 新聞に毎日掲載される全国の放射線量は文科省が集めた測定値。こ
れだけ見ると、あまり危機感を持たないと思いますが、これがどうやって
測定されているかご存じですか?例えば、皆さんが参考にする新宿区の
測定は、東京都健康安全研究センターの「屋上」(!!地表から18メー
トル!)に設定された機器で行われています。
 放射線量を計るのは何のためでしょうか?人の命と健康を守るためでは
ないのでしょうか?そもそも、この機関は「都民の健康と安全を研究」する
ための組織です。都民の税金で運営されているのです。しかし、都民は地
表から18メートルで生活しているのでしょうか?そこの空気を吸っているの
でしょうか??一番影響が大きな子どもの健康と安全はターゲットではな
い??
 では翻って、物事の順番を変えましょう。卒論指導と一緒ですね。まず
は、目的を確認します。私たちが今一番大切にしたいものを確認します。
それは個人の地平で考えるというより、「社会」の地平で考えるべきでしょ
う。となると、やはり「子ども」ですよね?
(1)目標:未来を担う子どもの健康と安全を守る
(2)現状:原発事故による放射線汚染物質の拡散
(3)対応:①正確な子どもへの影響を計る
      ②予防のための措置を取る
 どんなプロジェクトでも、この程度はやりますよね。昨日のゼミで、学園
祭の目標を確認したのは、こういうことです。で、話を戻すと、(1)が決ま
って、(2)の現状把握ができると、(3)をどうするかが重要になります。
特に、(3)①をきちんと計ることこそ、大いに重要になります。それが分か
らないと、②の程度が分からないからです。
 そして、子どもの身長が50センチ~1メートル~1.5メートルだと考える
と、当然ながら、地表からその距離のところで放射線量を計らなければな
りません。これは、卒論で立てた仮説を「実証」するためには、「当然中の
当然」の作法。そこで学生が「地表から18メートルで計りました!」といえ
ば、同じ学生だって、厳しい突っ込みを入れるでしょう。
「へ~子どもって、空飛べるんや~」。
発表した学生は、きっととても恥ずかしい気持ちになるはず。それを、大
人たちが、行政が、健康を科学的に調査するはずの機関が、2カ月間やり
続けている・・・・それを疑問に思わず、毎日新聞やテレビで垂れ流しにし
ている。。。何なんでしょう、この国は。
 さて、そんな国のあり方に立ち上がった人たちがいました。「放射線・原
子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング」です。計るなと
いう圧力をはねのけ、毎日計り続けています。近畿大学原子力研究所の
講師の若林源一郎先生が頑張ってます。
http://www.geocities.jp/environmental_radiation/
 ちょっと比較してみましょう。本来は同じ地点で同じ日の情報を出すべき
ですが、時間がないのでご自分で比較してみてください。
■今日の文科省の発表数値:新宿区 地表18メートル
 0.0655マイクロシーベルト
■「放射線・原子力教育・・・」:
 ①東京都文京区本郷 50センチ
 3月25日時点0.25=>5月13日時点0.13
 ②東京都港区港南 100センチ 
 5月13日時点:0.115

 都内でも、0.1を超えている地点が多いのですが、この数値は、福
島県の隣の栃木県のより福島に近い、栃木県那須の数値(文科省発
表)と大体同じぐらいです!!!
 東京のど真ん中で、小さな子供たちはそのような数値の中生活して
いるわけで、何の対策も取られていない、むしろ「放射能は安全だ」と
いう宣伝が小学校で取られているとしたら、本当に問題です・・・。問
題を超えて、衝撃です。
 ちなみに、群馬県前橋市のモニタリングポストは、地表20メートルで
した。行政が守りたいのは何なのでしょうか?子どもの命、健康、安全
ではないことは間違いないです。メディアもまた、政府のこのような数
字をただ垂れ流すのであれば、存在意義はないと思います。
 ゼミでは毎年、「社会調査のウソ」を読んでいますが、今こそ、この本
を熟読し、メディアリテラシー能力をアップさせてください。
by africa_class | 2011-05-18 09:06 | 【311】原発事故と問題
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