続きなんですが、突然の「菅降ろし」と原発推進派の巻き返しが、
小さな新聞記事の分析からも読みとれます。呑気にみえて、本業
は現代史研究なんで、普段からこういう分析ばかりやってるので、
ついノッてしまいました・・・。もう寝ます。
皆さんも、メディアリテラシーのトレーニングだと思って、是非次の
記事を時系列で読んでみてください。といっても、私の解釈が入っ
ているので、これもまた批判的に読んでくださいね。当然!
①「菅降ろし」が始まった途端、次のような記事が出てきてます。
ポイントは、これが正式発表ではなく、役人らの「意図的リーク」によ
る記事を掲載しているという点にあります。「素案が明らかになった」
という点に注目です。また、リークによる記事だからか、このような
問題のある情報なのに、朝日新聞としての批判は何もありません。
「淡々と」「事実」を「伝えているだけ」とみえますが、実際のところは、
この情報が意図を持った人たちによって正式発表以前にリークされ
ているとしたら、そのことの問題性は明らかでしょう。勿論、それ以前
に国家戦略室長の玄葉さんは何をしているのでしょうか??福島出
身じゃなかったんでしょうか?
■原発推進姿勢を堅持 国家戦略室のエネルギー戦略素案(6月5日)
http://www.asahi.com/politics/update/0605/TKY201106040549.html
政府の国家戦略室がまとめた「革新的エネルギー・環境戦略」の素案が明らかになった。東京電力福島第一原発の事故を受けた今後の政府のエネルギー政策の方向性を表したものだが、「重要戦略」の一つに原子力を明記。事実上、原発推進路線を堅持する姿勢を示した。(・・・)
国家戦略室がまとめた素案によると、福島第一原発事故を受け、「エネルギー・環境会議」が「踏まえるべき基本方針は何か」としたうえで、重要戦略に、省エネルギー、再生可能エネルギー、電力システム、原子力など六つを列挙した。
②これに対して、「売られた喧嘩は買う」菅首相は、以下のような反
撃に出ている模様。しかし、この記事の2段落目の情報、何故①の記事
の時に書けなかったんでしょうか?????①の記事だけ出すというの
は、非常に問題です。記者たちが官僚のリークに依拠する日本の新聞
の問題が如実に現れています。しかし、本当に玄葉さん大丈夫?
■原発事故調「骨抜き」の動き 経産省画策、首相が拒否(6月11日)
http://www.asahi.com/politics/update/0610/TKY201106100678.html
東京電力福島第一原発の事故調査・検証委員会(事故調)について、政府の国家戦略室が経済産業省の影響下に置く構想を菅直人首相に提示していたことがわかった。首相の辞任表明後に提示したもので、首相は原発を推進してきた同省が事故調の「骨抜き」を画策したとみて拒否した。
同戦略室は民主党政権下で新設された組織で各府省の職員が出向し、内閣官房に置いているが、エネルギー政策については経産省の影響力が強い。今回の動きは、経産省が事故調の調査結果に影響力を行使しようと巻き返しを図った形で、今後、新政権が事故調の中立性をどう担保するかが問われそうだ。
菅内閣は5月24日の閣議で事故調の設置を決定。事故調は内閣官房に置いて独立性と中立性を確保し、東電の監督官庁である経産省から離れた形で検証させるようにした。
③で、捨て鉢状態の菅首相。イタリアの国民投票の結果に触発され
てか、こんな動きに出ています。が、これも国家戦略室でやるんなら、
トップとスタッフを変えない限りまず無理でしょう。おそらく、引き延ばし
作戦が取られて、菅政権が倒れるのを待つだけのことです。ここでも、
②の解説を書いたのであれば、再び③でも指摘すべきではないので
しょうか?
■国家戦略室を軸に 「自然エネルギー庁」構想で枝野氏
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110613/plc11061312520003-n1.htm
2011.6.13 12:51
枝野幸男官房長官は13日午前の記者会見で、菅直人首相が太陽光や風力など自然エネルギーの導入推進に向け「自然エネルギー推進庁」など新組織設置を検討する考えを示したことについて「先日、新成長戦略会議の下にチームを立ち上げたところだ」と指摘し、将来は国家戦略室を中心に省庁横断的な組織とする考えを明らかにした。(後略)