人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

一人一人が自分の身体と命の主人公(当事者)になる:「生きる」ことの根幹と多面性

今回は、脱原発世界会議の報告ツイットでも紹介した被ばく医師の
肥田舜太郎先生(95歳)の一言を考えてみたいと思います。
 「逃げられない人はどうするか?自分が自分の健康の主人公にな
り、ひたすら自分の身体の免疫を強めること。早寝早起き、睡眠、労
働、遊び、Sexを節度を守って行うこと」
 この一言の中に、私が3・11以来学生の皆さんとやり取りをしてき
て持ってきた違和感の謎がやっと解けた気がします。つまり、皆さん
は、「日々の生活、あるいは社会の当事者」としての自覚も薄いよう
ですが、「自分の身体と健康、命の当事者」としての自覚も薄いの
ではないか・・・ということについてです。
 3・11の夜、私たち家族はNHKラジオで福島原発の事故を耳にし、
その夜のうちに避難を決めて翌朝西に向かって出発しました。その
際、近所の人にも、ママ友にも、学生にも、卒業生にも、友人たち
にも声をかけて皆も避難するか準備するように提案しました。多くの
人は特に心配せず(政府やテレビ、専門家が大丈夫と繰り返すの
で)、そのまま東京に残りました。もちろん、それはそれぞれ事情が
あるでしょうし、私たちは恵まれていたからそれが出来たということ
も可能でしょう。また、逃げるだけでなく、内部被ばくがまったく重視
されていない時期ではありましたが、内部被ばくの問題を伝え、少
なくとも雨に濡れないように伝えました。(ちなみに私は関西に避難
先を3月21日には立ち上げ、学生の避難も呼びかけました)
 何人かの学生は全国に避難しましたが、大多数の学生たちは
都内に残りました。 驚くべきことに、内何人かの学生は、「雨にず
ぶ濡れになった~」あるいは「行くとこないから仕方ないよね~」
「どうせ逃げられないし」「子供が変になっても仕方ないもん」、と
言ったり書いたりしていたことです。そして、今回津田の学生のコメ
ントの中にも、「しかたないし」という一言がありました。
 最初は報道をうのみにしているのかな・・・と思ったのですが、途中
から気づいたのは、彼(女)らが、自分の健康・身体にそもそも関心
が弱い・・・ということでした。いえ、自分を大切に思っていない可能
性について気づいたのです。また、これらの学生に共通の傾向とし
て、問題を「人のせいにしがち」という側面も見受けられます。ただ
し、私の周りの学生ですから、何か活動などはしている学生たちで
す。でも、こと自分の健康・食べるものにあまり興味がない。
 肥田先生の一言でわかったのは、「自分の健康の主人公になる」
という考えがそもそも念頭にないこと・・・がその理由の一つなんじゃ
ないか・・ということです。
 自分の命(健康・身体)の主人公にならずに、生活や社会の主人公
になることは難しい・・・肥田先生の一言は、ここのところ実践面で
とっても逆転していた私にも痛いbut有難い一言でした。
 日本では、「自分を大切に」というと、すぐ「自分の気持ちを大切に」
と誤解されることがあり、本当はどうにでも転びかねない「自分の気
持ち」を後生大事に、ああでもない・・・こうでもない・・・と悩みドツボ
にはまって出られなくなる人が多いのですが、むしろ、「自分の命
を大切に」と言い換えた方がいいかもしれないですね。
 なぜなら、「自分の命が喜ぶことをしよう」とすると、おのずと自分だ
けをベースに考えられなくなるからです。また、ただ座っているという
こともできなくなります。そして、社会や環境のことも気になってきま
す。隣人のことも。
 「ただ健康にいいことをしなさい」・・ということではなく、「自分の命の
主人公になる」ことによって、「自分の生活・人生・周りの社会や環境
の当事者になる」ということなんです。
 そして私・・・ここのところそれが疎かでした。はい。確かに私の
モットーは以上のようなことだったはずが・・・。
 今日こそは、18時までに家に到着してゆっくり夕食にします!とい
うのも、家には、「大地を守る会」http://www.daichi.or.jp/の食
品が待っているからです。お正月海外に行っていたため家に食材が
なく、近所のスーパーで買っていたものの、おいしくなく、またどこの
誰がどう作っているのか??という疑問が湧きすぎて、どうしても料
理のやる気が盛り上がらず、かなり手抜きな毎日でした。これが体
調を崩した理由の一つ。(あとはもちろん、睡眠不足!)
 同会とは、1997年よりかれこれもう15年のお付き合いに。「肉を
食べない野菜がごちそう!」な私には欠かせないもの。そして、自分
で野菜を庭で自給するようになってからは少しのお付き合いだったの
が、庭で作れなくなった2011年3月からまたずいぶんお世話に。
当初は放射能測定をしていなかった同会も、今はしっかりとした体制
を整えており、子供向けの野菜セットなどを販しています。
 なんといっても、この団体は、消費者と生産者をつなぐばかりでな
く、食を通じて社会を変えようとしてきた団体。加藤登紀子さんのお連
れあいだった藤田さんがつくった団体。実は、現在の家のすぐそばの
倉庫での野菜販売が最初だったそうな。長年にわたって、原発にも
反対してきた団体でもあります。
 「生きる」ことは、このようにも多面的。
「ボランティア活動」というある日・ある時間・ある場所というある種
生活から切り取られた枠の中ですることよりも、「生きる」ことから
派生する様々なことを一主人公(当事者)として取り組めば、それ
は自分の命にも、社会にも、環境にも喜びを与えられるんじゃない
かと思います。(ボランティアするなという意味ではなく、生活の
一部として当たり前にやればいいという意味です。東北に行くのも
当たり前に週末行って、あるいはまとまった休みを取っていけば
いいということです)
 ということで、「どうせ仕方ない・・・」の皆さん、自分の命にもっと
注目してみましょう。耳を傾けてみましょう。免疫というものはすば
らしいもので、こちらの呼びかけに応えてくれるものなんです。
(応えてくれないほど免疫さんを困らせると私のように甲状腺の
病気が悪化したり、風邪をひいたりします。)
 肥田先生、ありがとう!

 そして、これは家に帰る途中に思い出したこと。HIV/エイズの
感染についても、皆さん刹那的です。「たぶん大丈夫だろう」
「かかっていたとしても仕方ない・・・」「怖いから調べない」という
気持ちになっていませんか?日本では、新規HIV感染者が増え
続けています。
http://redribbon.yahoo.co.jp/know/02.html
 誰がHIV感染者かどうかは分からない中で、まずできること
は自分の身を守ること。そして、自分が感染していないか調べる
こと。していなければ今後はとにかく身を守ってください。感染し
ていれば落ち着いて、もはや死ぬ病気ではないので早めの対応
を心がけてください。早めに知れば、症状を軽くするための免疫
強化などたくさんのことができます。
 死なない病気とはいえ、かかってしまえば大変な苦労です。
とにかく防げるのに何もしない・・・ということはないように!!
タバコを吸っている人は、それもまた問題外ですね。生きたくて
も生き続けることができなかった2万人以上の人の無念を胸に
禁煙がんばって。
 なお、一人で禁煙できないものです。禁煙外来というのが大き
な病院などにあるので、専門家とともに頑張ってみてください。
私の父はヘビーな喫煙者で、肺がんになっても平気さみたいな
ことを豪語していた医者でした。でも、肺がんになってからは、
本当に心身ともに弱って、退院後も寝たきり・引きこもり状態で
す。今では「なんであんなに吸いたかったんやろう・・・」といい
つつ、取り戻せない健康を、人生を嘆いて、毎日死にたいと
しか言いません。まだ72歳。ドイツの「義父」は71歳で家の
ローンを組み、現在97歳で一昨年ローンを完済。人はそれぞ
れ違いますが、「どう生きる」のか・・本当に重要と思います。
 以上のことは、特にHIVエイズの感染予防については、大学
の授業のすべてで口を酸っぱくして言ってきましたが、津田で
は言うのを忘れてました。教師の仕事だと思っていってるんじゃ
なくって、人生の先輩として言っています。その点誤解なく。
by africa_class | 2012-01-16 17:43 | 【大学】国際ボランティア論
<< バナナテキスタイル:持続可能な... 「夜明け前ニッポン?」~脱原発... >>