2011年度ゼミも本日で終わり。
紹介していなかった写真を掲載しておきますね。
■今年度から始めた企画。一橋大学児玉谷ゼミと合同ゼミを春に
引き続き開催しました。12月は一橋で開催。たくさんのスナックな
ど、おもてなし、ありがとうございました~。

思いのほか、同じようなテーマに学生の関心があることがわかり
ました。つまり、エンパワーメント、マイクロクレジット、BOPビジネ
ス、CSR、女性/ジェンダーナドなど。来年度もやりましょう!
でも大きな違いは、我がゼミでは「先行研究の整理→仮説→
実証」が非常に重要なのですが、先方さんでは「問い」が重要の
ようで、学生同士のバトルが噛み合わず・・・。でも、これも他流試
合のいいところですね。
また、後の懇親会で一橋の学生が、留学したり休学したり、遊学
することに、「就職に不利になる」とすごく躊躇しているのに驚きまし
た。わが大学では逆なんで。留学行かないと逆に就職難しい。また
我がゼミ生は、留学どころか休学してアフリカに行って企業やNGO
でインターンシップをする人が多いので、かなり驚かれました。これ
については、後述します。
■卒論発表会
今年は力作揃いだったこともあり、添削・コメントを担当した後輩たち
にコメンテイターになってもらったほか、AA研究所の村尾るみ子先生
(ザンビア研究)、本学部新任の坂井真紀子先生(仏語圏アフリカ担
当)、大学院生3名、卒業生1名、新ゼミ生12名、学内外の参加者の
総勢40名で評価を行いました。
①研究課題の設定 /先行研究の検討/社会的意義
②研究方法と成果物の構成 /実証性
③学術的・実用的意義 /結論の説得力
④おもしろさ
で評価をしてもらいました。学生同士でちゃんとした評価なんてでき
るのか?~なんて思われるかもしれませんが、結果は教員グループ、
院生グループと学部生グループは大体同じでした。
そして、コメンテイター役の3年生たちのコメントがすごかった!
自分の卒論テーマはなかなか一進一退中なのですが、先輩たちの
論文のいいところ・課題を的確につかみ、きちんと読んでない人にも
分かるようにコメントできました。ピア・エヂュケーション(相互教育
&相互評価:Peer Education & Review)が花開きつつあると
実感した発表会でした。
末尾に卒論タイトルを掲載しておきます。いずれの卒論も力作で、
団子4兄弟の弟2人にはてこずりましたが、全員がこのまま大学院
入試に出せる水準になったと自負しています。が、私は学部からス
トレートに大学院に進むのは賛成ではありません。
「何をやるのか?」「なぜやるのか?」「どうやるのか?」が本当の
意味でしっかりしていないまま、モラトリアムとしてだけ時間が経過
してしまいかねないからです。社会ともっと関わる中で持った疑問
を是非研究してほしいと願っています。
■詳細は、「わたしの教育マニフェスト」へ。
http://www.tufs.ac.jp/ts/society/africa/manifesto.html
もちろん、大学院進学は皆さんの自由!ダメということではなく、
モラトリアムも自分試しも、自分探しも、学部4年生でできること。
論文の書き方だって、留学だって、現地訪問だってできる!
学部時代こそ、徹底的に実りある日々を過ごしてほしいなあ。大学
院は実質1年しかない(就活がすぐ始まるので)ため、実際はしっか
りした勉強がなかなkできません。ということで、一橋の皆さん、やる
なら今です!
■以下、卒論発表会の写真ですが全員分は載せられず・・・。
全体の雰囲気がわかりそうなものだけでごめんね。ゼミ生のFace
bookをみてくれれば。

評価にいそしむ会場のみなさんたち。

●田中めぐみ:少年と両親の情緒的つながりと少年非行の関係―社会的絆理論の視点から―●中屋公利:Orphans and Vulnerable Childrenの自立における外部支援者によるコミュニティサポートの有用性―ウガンダの事例―●岩淵真:スラム地域における子どもの健康維持、増進のための予防医療―コミュニティを媒体として―●近藤菜月:サブサハラ・アフリカにおける医療従事者の頭脳流出問題―南アフリカ共和国とガーナ共和国の事例―●新村仁英:シングルマザーの経済的自立における企業の役割―就業支援の今後の展望に関する考察―●関美咲:サハラ以南アフリカにおいてマイククレジットが女性のエンパワーメントに与える効果と外部者の役割●崎山いぶき:サブサハラ・アフリカでのMDGs達成におけるBOPビジネスの役割―持続可能性の視点から●魚谷和美:CSRの可能性と限界―サブサハラ・アフリカにおける他国籍企業の功罪ー●鈴木敬太:情報通信技術とアフリカ 携帯電話が仲買人と小農に与える影響●菅野亮:アフリカ資源国における『資源の呪い』問題に対する採取産業透明性プログラムの有効性と課題●山脇遼介:「中所得国」が生む格差―「アフリカの優等生」ボツワナを事例に―