その2です。
こちらからでなく、その1からお読みください。
http://afriqclass.exblog.jp/15768526/
昨日のものを改訂しました。
で、なぜ私がこれほど問題だと思っているかは下記。
そして、出来るアクションをあげておきました。
(10)こんなカラクリを考え出した面々:官僚と広告代理店と業界
もちろん、問題の多い、①0%、②15%、③20-25%という三選択肢設定の時点で、「原発ムラ」と官僚の暗躍があったことはすでに述べた通り。昨日枝野大臣が、「原発に反対な先生たちも入ってバランスが取れた会議」と称したエネ・環境会議、実際は、圧倒的多数を推進派におさえられ、推進派が仕切る事務局運営で大
抵のことは決まってしまっていた。これは需給委員会も同様。
しかし、今回の「国民的議論」ともなれば、お役人や業界人だけでは操作不可能。そこで登場したのが、国内広告代理店第二の博報堂。http://www.hakuhodo.co.jp/
この案件の入札価格は不明。でも、広告代理店は、お金を払う顧客のPRが仕事であって、「国民の意見を聴く」は目的ではない。顧客の満足が目的。顧客に、前述の思惑があるのであれば、いかに表面上は「国民の声を聴いた」ようにお墨付きをあたえてあげるかを、一生懸命考えるのが仕事。
そして、彼らはある程度以上に、メディアの報道を見る限り、それに成功してしまった。
日本ではあまり知られていないが、広告代理店と戦争の関係は根深い。アメリカでは、戦争を正当化するため、国民の総意に仕立て上げるため、広告代理店に相当なお金を出して、対応させる。驚くなかれ、広告代理店とはそういうもの。お金のため、人の命を犠牲にすることをいとわない。
誰も戦場に行って死にたくない。だから、戦争に人を動員し、国民を賛成するには、相当洗練されたメディアや世論コントロール・誘導技術が不可欠である。これを、アメリカの権力者たちは、大統領選挙というキャンペーンを通じて学び、癒着し、それを繰り返し利用していく。
■つまり、
経産省&国家戦略室&博報堂(広告代理店)&その他の業界関係者の「悪智恵の創意の結集」による「世論操作」。それを新聞すら見抜けていない。東京新聞ですらそこまで切り込めてない。現代史家として思うに、形式的民主主義下で戦争始める政府の形にかなり近づいてきてる状況…。つまり、アメリカ型に。
大戦時の日本メディアのあからさまな大翼賛でなく現代のもっと洗練された権力によるメディア→民衆コントロール。メディア自身、自覚がない可能性が高い。
『メディアは戦争にどうかかわってきたか』木下和寛
『 戦争とマスメディア―湾岸戦争における米ジャーナリズムの「敗北」』 石澤靖治
(11)抗議の声をあげましょう!
①この意見聴取会の問題を、どんどん広めましょう。
②参加して、問題提起しましょう。(締切がすぐなので申し込みを)
http://kokumingiron.jp/
*その際、現在のやり方がおかしい点意見に書きましょう。
③同時に、全国の皆が、意見聴取会の開催方法変更を要求しましょう。
*「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会 受付事務局」
(電話番号:03-3502-3522/10:00~18:00)
*主催者の内閣官房国家戦略室
電話番号: 03-5253-2111 (代表)
ウェブから「国民の声」を送れます。
http://www.cao.go.jp/sasshin/kokumin_koe/index.html
④マスコミに、問題(カラクリと意見表明者の取材)を伝えましょう。
*カラクリの問題を徹底的に暴き、大臣らに問題を突き付けてもらいましょう。
*意見表明者がどこの誰だったのか、その背景をしっかり。
*参加申し込み者の割合なども取材してもらいましょう。
⑤議員さんに、この問題を国家で取り上げてもらいましょう。
⑥パブリック・コメントも、同時にやっておきましょう。
http://publiccomment.wordpress.com/
パブコメで未来を変えよう(原発ゼロ・パブコメの会)
*余談ですが、これ所謂途上国の選挙を一応やる権威主義政権(選挙権威主義)が取る手法なんです。政治学用語でUnleveling playing field (不公平な土俵をつくる)。国際的には「公平自由な選挙」とお墨付きを得る選挙を形の上でするが、やる前から結果が決まっている(選挙法などの操作、有力候補の書類不備による除外など)。
何より!!!!
一人一人の政府、メディアへのリテラシー向上、がんばりましょう。
先述のとおり、すでに「選挙権威主義国」になってしまった日本です。
このまま独裁にならないよう、私たちには今できることが沢山あります。
取り返しがつかないことになる前に、オカシイことをオカシイといえる、止めるべきものと止めることができる、大人として、一つでも、二つでも行動に移しましょう。
ほんとーーーーーーーに長文になってしまった。しつれい。