人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

来年度&ママ・ファンド:福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクトからご協力者の皆さまへ

12月6日現在、下記、「FnnnPママ・スタートアップ助成」を開始しました(締切12月18日まで)。ぜひご応募下さい→http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-entry-471.html

=============================
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト (FnnnP)
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/
賛同者並びに寄付者の皆さんへのご連絡
=============================
 日頃は福島乳幼児 妊産婦ニーズ対応プロジェクト(FnnnP) にご協力くださり、あり がとうございます。当プロジェクトは、2011年4月の発足以来、沢山の皆さんのご協力により、366世帯(2011年度)、および344世帯(2012年度前期) のご家族のニーズ対応を行ってまいりました。2011年4月半ば、まだこの問題が十分に社会的に認知されていない時期 に、仲間と共に数名で始めたこの活動も、幅広い皆さまのご理解とご協力を得て、1年7か月後の現在、5拠 点(栃木、新 潟、茨城、群馬、首都圏)、スタッフ延べ15人、ボラン ティア延べ84人、79もの協力団体の参加を得るまでになりました。
 改めて皆さま方のご協力 に感謝し たいと思います。
 その多くは旧知の皆さんであり、同時に残りの多くは新たに出会った市民の皆さま方でした。
 この間、福島の乳幼児・妊産婦ご家族のニーズも多様に変化して来まし た。活動立ち上げ当初の避難所での 多様なニーズ、住宅探しや引越しや物資支援、住宅に移ってからは子育て(保育)や各地に散らばる他の避難ご家族との交流、賠償等の法 律上、その後は当事者間の連携、組織化の支援へと、対応するニーズも変化して参りました。
 福島から避難 され たご家族だけでなく、福島にいらっしゃる乳幼児・妊産婦家族への対応も、現地の子育てネットワークと協力して行ったアンケートを通じ て行って参りました。アンケートを記名で回答され、情報提供を希望された皆さんには、移住や避難、防護や保養の情報提供 を行ってきま した。そして、最近では、ブログやツイッター、メーリングリスト、フェースブック、あるいは当団体のニーズ対応を受けたことのあるお 母さんたちの口コミなどによって、様々な相談が電話やメールで寄せられています。そのいずれもが、非常に深刻なものばか りです。
 長期化と困窮 化が 進みつつある事態を受けて、避難者並びに福島内の皆さんが、国や東電、並びに地方行政により、法制度の整備や賠償が受けられるよう、 政策提言・アドボカシー活動にも積極的に関わるようにしています。
 特に当団体事務局として、今年夏に成立した「原発事故 子ども・被災 者支援法」を、事故による被災を受けた皆さんにとって実際に役立つものにしようと結成された「市民会議」に加盟し、5拠点あるいは福島県内から聞き取ったご家族の切実な声を要望に 反映する一方、今月(11月)より新 たに3か月間有給のリエゾン・オフィ サー(つなぎ役)を置き、同市民会議の後方・側面支援を開始しています。

「原発事故子ども・被災者支援法 市民会議」
http://shiminkaigi.jimdo.com/
本日、復興庁を始めとする申し入れがNHKで報道されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121128/t10013822611000.html

 これまで当団 体 は、拠点ごとの特徴(避難ご家族、受け入れ自治体や社会、拠点そのものの形態)を尊重し合いながら、お互いの課題や先行事例をメーリ ングリストや半年に1度の拠点長会議 で活発に共有や意見交換を行い、それぞれの持ち場での活動に活かしてきました。
 一つだけ事 例を挙げると、首都圏で行ったマスコミ各社と避難ママたちの座談会は、茨城拠点でも実施され沢山の新聞記事となり、茨城県やその他の 皆さんに現在の避難ご家族の課題や心境を知ってもらうことができました。その意味で、当団体は、中央集権型ではなく、分 権型の柔軟性 と軌道力を持つ一方、横のネットワーキングの力が発揮できる、市民活動組織としてはユニークな実践事例ともなってきました。
 ご承知の通り、当団体は、2011年4月~2013年3月 末までの2年間を活動期間と する「時限団体」として設置されました。それは、この20年 市民団体を繰り返し結成して閉じてきた代表の経験から、活動開始にあたっては「団体としての活動終了 日」を明確に意識することをルール化してきたからです。ただし、この「終了日」は必ずしも「活動の終わり」を意味せず、活動を通じて 見えてきた新しい課題や新しい仲間と共に、次の活動に相応しい形式の組織を立ち上げて対応する転換点、あるいは出発点と 考えてきまし た。場合によっては、活動を継続するための「見直し点」でもあります。
 そして、2012年11月10日、5拠点の拠点長とス タッフ、学生メンバーの20名が集い、現在の活動を報告し合いながら、来年度に ついての話し合いを行いました。前回の拠点長会議(7月28日開催)では、団体としては予定通り活動を終え、ネットワー クは残すものの、各拠点の中で活動を継続したいところが拠点名で独立し活動することが大まかに決まっていました。
 しかし、いずれの拠 点のメンバーも、各拠点で活動を継続する決意を明確にし、また当団体が名前としても無くなることの当事者の皆さん、社会に与 えるダ メージの大きさを口にされました。学生ボランティアの皆さんも、団体が無くなっても自分たちの役割がなくなるわけではないこと、なん とか出来ることがないか模索していると想いを語ってくれました。これは、実は、私たちの予想を超えたことでした。たった二 人 で始めた 活動が、ここまでに広がりと意味を持つようになっていたことに、お恥ずかしいことに、当の本人たちが気づいていなかったのです。他 方、時限団体だから頑張れた部分が確実にあり、代表・副代表をはじめ、拠点やスタッフの疲弊も大きく、来年度についてどうす るかの決 断は難しいものでした。
 色々な想いが駆け巡りましたが、結局、私たちは、来年度の組織運営を 継続させることにしました。
 それ は、原発事故発生から1年8か月を経た現在でも、福島の乳幼児・妊産婦ご家族の苦悩は減 るばかりか、深まり、複雑化する一方であり、市民同士の助け合いが継続していくことの重要性は、今より強まっていると感 じられるから です。
 他方、立ち上げたばかりの団体として、あるいは社会的にサポートが必要なのに放射能に対する理解の差等によりなかなか理解が得 られない分野の事業を行う団体として、当団体は、「透明性」を最重要視し、活動報告も収支報告も、5拠点+事務局が毎月行うという団体運営上は非常にハードルの高 いやり方をあえて実践してきました(一度ブログを見ていただければhttp://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/)。また、 寄付金、二つの助成金と3つ のお財布を使わせていただきながら、パートタイムの有給ス タッフが5か 所に7名いるという事務的には難しい組織形態を有して います。そのた め、拠点事務も事務局事務も大きな負担を伴 う構造を有しており、このやり方で来年度も続けることは困難であろうという結論に至りました。
 そこで、引き続き事務局を手伝ってくれるスタッフらと相談し、今年度 は今まで通りの体制で活動を実施す る一方、来年度に向けて次のような工夫を行うことになりました。

u 来年度は、各 拠点 の活動予定にあわせ予算を割り振る。
u 事務局からの 活動 報告・収支報告は、4半期に1度 とする。
u 事務局からの 助成 金の申請は今年度いっぱいとし、来年度は寄付だけで活動を賄う。

 また、皆さん 自身 が立ち上がり組織化し様々な活動を活発にされていること、そして今後長い闘いになっていくこと、しかし「ママ」をターゲットにした申 請しやすい助成金がないことを踏まえ、今年度中に「ママ・スタートアップ・ファンド」を立ち上げ、避難者の組織化を直接 サポートする ことを検討しています。
 以上は、これまで寄付してくださった皆さま、活動に協力してくださっ た皆さまの理解があって始めて実現 することです。皆さま方の率直で忌憚のないご意見やご提案をいただきたく、お願い申し上げます。

 特に、次の3点 にご意見・ご提 案をお寄せいただければ幸いです。
 ①来年度も 活動 を継続する件、
 ②各拠点に 活動 予算を割り振る件、
 ③「ママ・ ス タートアップ・ファンド」を設置する件

 それぞれ、呼びかけに書いてあります通り、ご寄付は避難あるいは福島 のご家族に直接裨益することに使う 一方、間接経費を他助成で賄ってきました。今年9月 に三菱商事の二期目の助成が決定したので、ご寄付を使い切る ことなく今後と来年度の活動の一部を進める 見込みが立っています。た だし、 現状では、以上の活動の全額を現状の残金見込みでカバーする ことは難しいため、引き続きのご協力の依頼を各方面にしていくこととなりますが、一先ず皆さんのご意見を頂きたく、これを書いております。
 以上、長くなりましたが、当団体のこの1年7か 月の活動の推移と、今後についてのご連絡でした。皆さま方のご意見お待ちしています。

2012年11月29日

福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト
代表 舩田クラーセンさやか 副代表 阪本公美子
by africa_class | 2012-11-29 01:02 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産
<< ドイツの子どもたちのクリスマス... 【緊急報告会・29日】今コンゴ... >>