2011年3月11日に東日本大震災が起こって、そしてそのあと原発事故があって、そして事故が及ぼしうる被害を隠そうとした政府があって、それから原発は相も変わらず安全だという神話が出てきて、その度に、日本の子どもたちの皆さんに謝ってきたね。
そして、2013年11月27日。
「特定秘密保護法」という法案が衆議院を通過した翌日、
またしても、日本の子どもたちの皆さんに、謝ることになってしまいました。
まずは、この強行採決の様子を見て下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=p4fDVWqPbH8&feature=youtu.be
特定秘密保護法案の衆院・国家安全特別委員会で怒号の中強行採決の瞬間
こんな日が来ることを、
多くの人は予想していなかったといいいます。
でも、私は予想していた。
歴史を学んできたから。
だんだんこの国が、その権力中枢にいる人達が、権力を失う危険性を察知して、「うるさい市民」を黙らせることによって少しでも権力を堅持し続けようとするのを、間近でみてきたから。
自分自身が、そのような圧力に繰り返しあってきたから。このブログの読者であれば、そのことはよく分かるかと思います。この間、ブログに書けないことも沢山起こりました。これからも起こっていくでしょう。でも、人類の歴史においてよりよい社会や世界のために闘ってきた多くの人々、数々の試練を生きているアフリカの女たちが、そんなことで諦めてはいけないことを教えてくれるのです。これを読んでいただければ。
http://afriqclass.exblog.jp/18695532/
だから、繰り返し繰り返しその危険を述べてきたつもりだったし、大学の授業でもあえて「日中戦争における民衆の動員プロセス」を取り上げてきた。
この2年半はその可能性が増していく一方で、たくさんのことをしてきたつもりだった。
でも、全然力が足りなかった。
まったく、全然足りなかった。
世界で勝ち取られていく人びとの平和と民主主義の一歩、一歩。
あたかも日本が以前より「危ない状況」にあるかのように煽り、真逆に走って突き進む日本を、私たちは今確実なものとして、未来の世代に手渡そうとしている。
ナチスを経験したドイツが、別の道を歩み続けているのを知っているから故に、ますます私たちは一体何をやってきたのだ、何をやっているんだ・・・と自問自答する日々です。
ナチスドイツがやったこと、それと同じことをしようとしていることを看破した池田香代子さんの記事を読んで下さい。
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51966844.html
「(ドイツの)ワイマール憲法がいつの間にかナチス憲法に変わった」というのは、麻生副総理の世迷い言だ。当時もっとも民主主義的だったこの憲法は、全権委任法の強引な成立で空文化されたのだ。改憲を回避し、からめ手から憲法を骨抜きにする。これが、「ナチスの手口」であり、安倍政権はここから「学んだ」と思えてならない。」
皆さんが大きくなったときに、「なんであの時もっと大人達はやってくれなかったの?」そういう時がくるでしょう。あるいは、もうその時の皆さんは、「国家に飼い慣らされる」状態で、気づきもしないかもしれません。このブログだってあるかどうかわからないけれど、その時のためにも、あるいは次の選挙の時のためにも、11月27日の前後に何が起きたのか、この映像を見て下さい。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1683
「アリバイ作りなのか」 秘密保護法・福島公聴会
ourplanet 投稿日時: 月, 11/25/2013 - 19:30
福島の皆さんが、全国の皆さん、そして未来の子どもたちのために、どれだけ身体と言葉を振り絞って、この法案を止めようとしてくれたのか。その言葉の一つ一つを、想いの深さを、その根っこにある深く刻まれた傷に、耳を傾けて下さい。そして、それが東京にいる私たちの「電気」・・・のために生じたことであったことを、そして全国有権者の関心の薄さのためであったことを、心に刻み込みましょう。
福島の桜の聖母短期大学教授二瓶由美子先生の言葉に心の底から同意します。(30分頃から)
「わたしたちも原発事故の加害者です。声を上げてこなかったから」
「学生を守る立場から、子どもたちを守る立場から、この法案に同意できない」
先生は、福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト立ち上げ時からご協力頂いてきました。大人としての責任を決して、「他人事」にせず、福島に暮らしながら自らを「加害者の一人」として呼び、皆のため献身を続ける先生に、今回も沢山を学ばせて頂いています。
昨日、外務省との「ProSAVANA事業の意見交換会」に出席した学生が、「先生、大人ってどうしてこんなに汚いのですか?」、と。切実な面持ちで。「この社会は、そんな汚い大人ばっかりなのですか?」と。本当にそう思って当然だよね。(このことについては別記事で)。返す言葉がないね。私たちの税金が、どんな人達のどんなことのために、どんな風に使われ、それがさらにどんな風に誤魔化されるために費やされるか。
でも、こんな濁流のような中で、小さな小さな小石であっても、そこにふんばり、頑張り続ける大人達がいることもまた、皆に伝えておこうと思う。人類の歴史が教えてくれるのは、こういう人達のがんばりが「最後の砦」であったこと、そして次の時代の学びに不可欠な「アンカー(碇)」であったことだから。
これを報道し続けてくれる小さな小さな市民のためのメディアが、Our Planet TVさんや、IWJさんやhttp://www.iwj.co.jp、田中龍作さんやhttp://tanakaryusaku.jp/、その他の皆さんの努力があったことを、知ってほしいと思います。
何より、市民たちが身体をはってこれを止めようとしてきたことを、大手メディアや政治家や政党らが動きが鈍い中、どれだけ沢山の市民たちが連日連夜活動してきたか、を。
http://fukurou.txt-nifty.com/himitsu/cat23621881/index.html
今、世界の国際機関や市民が私たちの将来を危惧して声明を送ってくれています。また紹介します。世界の目からみたら、日本が今突き進む道は、戦後「世界の中で名誉ある地位を得たい」との世界に賞賛されてきた憲法の精神を、かなぐり捨てる行為であり、驚き・嘆かれていることを、これこそが日本の安全保障を弱めていくことを、知ってください。
■国連人権理事会・特別報告者の批判
http://mainichi.jp/select/news/20131123k0000m030094000c.html
フランク・ラ・ルー特別報告者(グアテマラ、表現の自由担当)は22日、日本の特定秘密保護法案について「内部告発者やジャーナリストを脅かすもの」との懸念を表明、日本政府に透明性の確保を要請した。国連人権高等弁務官事務所(本部スイス・ジュネーブ)が報道声明で発表した。「内部告発者や、秘密を報じるジャーナリストを脅かす内容を含んでいる」と法案を批判。
■ヒューマン・ライツ・ウォッチ
http://www.hrw.org/ja/news/2013/11/25
友人との喧嘩を暴力が解決することを当たり前にする社会・・・を私たちは決してあなたたちに手渡してはならないと、心から思います。
====
ごめんね、
日本の子どもたち。
あなたたちの未来のため、
開かれた、風通しのよい、
間違った時には間違ったと認め、
批判を改善に役立てられ、
もっとずっと素晴らしい、
そんな国ではなく、
問題も、過ちも、何一つ口にできない、
暗黒の国家を、
手渡す一歩手前に、
私たち大人たちが、
平気でいて。
あなたたちのためにも、
諦めない。
諦めてはいけない。
一人の日本の大人の約束として。
ふなだくらーせんさやか
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-19057663"
hx-vals='{"url":"https:\/\/afriqclass.exblog.jp\/19057663\/","__csrf_value":"b7d97a213892b28cc2ec09b756dc0e5118becbb9afa49c11643a50db90ba5172c77a7457ec9aeb14d47203ab74a3a3a4782263292a95e82826240dab78c6d9d2"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">