人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

【告知】10/24 9:30-日本国際政治学会の「部会9 変容する国際関係と日本の開発援助」で報告します。

さて、ついに今週土曜日に迫った日本国際政治学会での十年ぶりの学術報告。国際開発学会の方ではちょくちょくやっていましたが、すっかりご無沙汰してしまっていました。ご縁あって、報告させて頂くことになりました。残念ながら、国際政治学会員しか参加できませんが、もし学会員で関心のある方がいらしたら、是非ということで、告知しておきます。しかし、ドイツから日本に帰る飛行機がキャンセルになり、ドイツからなので、午前2時半から話を始める・・・という「大丈夫か、私」状態です。デンマークから報告のレイモンドさんともども、なんとかがんばります…。

そして、実はこのテーマ、私の社会活動のテーマではあるものの、研究テーマ(紛争・暴力と平和、食と農)とは違うので、フルペーパーは大変長いもの(40頁…)になっており、また誤字脱字がありまして、大変申し訳ございません…。その上、

…大変申し訳ないことに、理論の部分について修正したファイルを作っております。学会員でご参加予定の方は、ご連絡いただければ、修正版をお送りいたしますので、どうかよろしくお願いいたします。

(*学会員でない方、参加されない方につきましては、すみません・・・いずれこのペーパーをいくつかに分けて発表しますので、それまでお待ち頂ければ幸いです。あとは、一般の方向けに連載にすることも考えていますので、少しお時間を頂ければ…。)

事例(モザンビーク)の部分については、いくつか記事を書いているので、そちらをどうぞ。
■「イスラム国がモザンビークを攻撃」の衝撃(上):天然ガス導入で日本も関係大。「遠いアフリカの国」の出来事で片付けられない
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019061300001.html?iref=wrp_rnavi_new
■日本の援助史に残る「失敗」/アフリカ小農が反対する「プロサバンナ事業」中止へ(上)
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020080500001.html
■モザンビークで起きていること:JICA事業への現地農民の抵抗
https://websekai.iwanami.co.jp/posts/461

部会の紹介の後、ペーパーの構成や中身について少し紹介しておきます。

******
2020年10月24日(土曜日)9:30-12:00

部会9 変容する国際関係と日本の開発援助

https://jair.or.jp/2020convention-online/program/day2.html

【司会】
高柳 彰夫(フェリス女学院大学)

【報告】

舩田クラーセン さやか(明治学院大学)
「国際関係と日本の対アフリカ投資・開発援助――モザンビークの事例」

山本 レイモンド(オーフス大学)
「SDGと日本の開発協力戦略」

【討論】
岡部 恭宜(東北大学)
小川 裕子(東海大学)

********


以下、報告にあたってのfull paperの構成

(パワポをコピペしたらすごく読みづらく・・・すみません)


「国際関係と日本の対アフリカ投資・開発援助――モザンビークの事例」

舩田クラーセンさやか(明治学院大学国際平和研究所)


はじめに 2


一. 現代アフリカをめぐる理論的変遷 5

(1)「アフリカ・ルネサンス」論
(2)グローバリゼーション論、世界システム論、従属論
(3)「新アフリカ争奪」論
(4)小括

二. 世界史における日本アフリカの関係の変遷

(1)第二次世界大戦前・中における大日本帝国とアフリカ
(2)戦後における日本の対援助外交の変遷:対アフリカ援助外交を中心に
 a.(第二期) 〜 e.(第五期)

(3)日本の対アフリカ援助外交の特徴:「反応性」と「三者関係」
(4)「新アフリカ争奪」下での日本の対アフリカ・アプローチの変化

 a. 煽られる危機感:2010年以降の言説
 b. 安倍政権下でのアフリカ投資と官民連携の加速化

(5)小括

三. モザンビークと日本による官民関与の変動:同時代的交差に基づく考察

(1)モザンビークと対外関係の変遷:植民地末期から構造調整まで

 a. 植民地下での開発と独立直後
 b. 独立後モザンビークにおける新生国家建設と介入
 c. 「構造調整」の受け入れ後の「新階級」誕生

(2)日本によるモザンビーク関与の変遷 
 a. 2001年までの日本=モザンビーク関係(ー④期)
 b. 在外公館の設置以降も続く国際協調路線
 c. 2009年以降の対モザンビーク援助と投資の急増と「ナカラ回廊開発」


(3)TICAD IV(2008年)以降の日本の投資と住民の抵抗・武装蜂起
 a. モザンビーク北部での官民メガプロジェクトと住民の抵抗
 b.「サハラ以南アフリカ初」の二国間投資協定締結まで
 c. 天然ガス開発への官民連携


(4)大規模農業開発援助「プロサバンナ」への小農の抵抗とJICAの社会介入
 a. 日伯による三角協力、官民連携、海外農業投資の受け皿としての出発
 b. モザンビーク最大小農運動による反対とJICAの「コミュニケーション戦略」
 c. JICAによる「賛成派創出」事業、地元NGOとの巨額コンサルタント契約締結


(5)小括 34

おわりに 〜歴史の連続性? 36




【告知】10/24 9:30-日本国際政治学会の「部会9 変容する国際関係と日本の開発援助」で報告します。_a0133563_00440071.jpg

by africa_class | 2020-10-20 00:48 | 【記録】講演・研究会・原稿
<< 【徒然】伊藤詩織さんを取材した... 【徒然】伊藤詩織さんを取材した... >>