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大学で社会科学を学ぶ(後半編)

地域基礎の授業は、ポルトガル語とスペイン語を専攻する学生に
これらの言語が話されている地域の基礎を教えれば良い・・・はず
が、今年から前期・後期の担当をすることになったので、前からや
りたいと思っていた「1年ゼミ的授業」を取り入れてみた。
 本学の学生は、高校から受験、受験から語学づけの2年間を経
て、二十歳になって成人したというのに、「クリティカル・シンキン
グ」の意味が分からない状態に陥ったままゼミの門を叩くことにな
る。皆、とても素直なのだが、ひとつのテーマを多様な角度から検
討・分析し、自分の意見をまとめるということが非常に苦手。よって、
就職活動でも非常に苦労する。(特に昨今の状況の中では)
 そこで、前期は3つの授業をつぶして、大学で社会科学を学ぶこ
との基礎を、高校の歴史と地理の教科書批評を通じて行った。
まずは一人ずつが分析し、次にグループで分析し、グループで発
表を行った後、教科書批判を行っている学術的な論文を読んで、
さらに個々人で分析を行ってもらった。その際には、自分たちの
分析との共通性や違いを見出してもらい、自分たちの視角の限界
をまずは確認してもらった。
 後期はさすがに3つの授業をつぶせないので、今新聞批評を行っ
てもらっている。お互いトライアルなので、まず頑張ってみよう。

■ステップ1:毎日新聞の社説比較の「社説ウォッチング」を読み、
新聞が各紙異なった立場に立ち、異なった論調で同じテーマにつ
いて書いていることを確認。
■ステップ2:同じテーマの新聞記事を異なった2紙から切り抜い
てスクラップ。
■ステップ3:スクラップを元に、新聞批評を行う。
(1)量的分析①面積②5W1Hに関する表作成③結果分析
(2)質的分析①誰が書いているか(書名、支局、地位、性別)
②依拠している情報源②どこに立って書いている記事か?
④読者の視点から見て役立つ記事か⑤と⑥は自分の分析
枠組みによる分析
(3)以上の結果から分析。最終的には日本の新聞についての批
評を行う。(どこが評価でき、どこが評価できないか、それはなぜ
か、どう改善するべきかの自分の見解を交える)

しかし、成績は厳しくつけるから単位をとるために履修しようという
人はやめましょうと言ったのに、例年の2倍の数の人が履修して
いるのは、やはりこういう「大学で学ぶことの基本のき」の授業が
足りないからだろうか。うーーん。悩ましい。個人の努力ではなん
ともしがたい・・・。
by africa_class | 2009-10-14 12:17 | 【大学1年生向け】基礎ゼミにかえて
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