最後に、小野珠代さんの報告です。日本のNGO「CanDO」で7ヶ月
インターンした経験の報告をしてくれました。

半乾燥地帯だが、温暖化による異常気象のために、干ばつが継続。
農業ができないだけでなく、家畜も安くで売られてしまっている。そこ
で、国際NGOが入って、Food For Workを行っている。労働と交換
で食料を提供するというもの。
CanDoの活動紹介。学校支援。子どもたちの成長支援。保健。
小学校教員へHIVエイズ啓蒙のためのトレーニング。環境事業は、
地域に即した農業や生活の提案。土壌保全や害虫駆除などの学習
会を実施。小野さんは、小学校の教室建設担当。

保護者と学校とのミーティング。保護者の労働負担が大きいため、
本当にやりたいか、ということを話し合う。右3人がCanDoの現地
スタッフ。真ん中の女性が校長先生。左はしが保護者の代表。保
護者が力をあわせて建てる。

CanDoの活動の特徴的な点は、教室を建てることではない。建て
る過程で、保護者たちがいかに能力を向上させて、自らの生活に役
立てるか、という点が重要。保護者同士のコミュニケーションが向上
し、学校運営に保護者の関わりがまし、学校長の独断で学校運営が
なされないようにすることを目指している。建設技術を保護者に教え
るということ。問題をどう認識してどう乗り越えるか、という点について
も学んでもらう。学校に疎遠になりがちな保護者が学校に関わるよい
機会となる。お金がないと買えないものはCanDoが提供するが、
過去に校長が自分の家に持って帰るということが起こったため、保護
者の代表がチェックする。西アフリカでは男女が並んで労働すること
は珍しいと聞くが、ここでは普通。男性が出稼ぎに行っていることも
影響。
スラムで補修校支援もやっている。参加者が2週間100円ぐらいを
払って運営される。いずれCanDoがいなくてもできるように。
自分は、教室建設の責任者で、日本人は私一人だった。ケニア
スタッフと一緒に話し合いながら問題解決に取り組んできた。ケニア
人スタッフの人事管理も。ロジ支援も。かなり大きな仕事を沢山やら
せてもらった。アドミンもさせてもらった。
■質疑応答
Q:ケニア人のスタッフはどのような基準で選ばれている?
A:10年前からやっているので色々変化はあるが、面接をして選ぶ
よう。行政官に頼んで、入っている地域から推薦してもらっている。
Q:教室建設の際に、保護者の方がいっぱいいたが、ケニアの人々
は学校運営に高い関心があるのか?
A:現状では興味がない。生活に手一杯で、そんなことをやっている
暇がないと思っている。大きな学校であればあるほど、保護者の手
から離れてしまっているが、この学校は小さく、今までは5、6時間
かかって通っていた地域のため、比較的保護者も教室建設への
意欲が高かった。
Q:話し合いにはどの範囲の人たちが参加したのか?
A:問題が起きたときに召集するが、保護者総会が通常あった。エイ
ズの問題が深刻なので、祖父母が参加するケースも。
Q:やる気がない村人の場合は?
A:作業を中断する。こちらから押しても仕方がないので、向こうが
やる気になって自分たちで人を集めるまで、黙っている。
Q:どのような場所に住んでいた?
A:ナイロビではマンションに。月曜日の朝5時に起きて、片道4時間
のバスに乗り、ワゴン車で1時間かけて奥に行き、事業地に寝泊り。
一泊100円の電気も水もないところで。
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