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Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

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モザンビーク学校支援

前期に大学の授業「国際関係とアフリカ地域」で講演してくださった
下平明子さん(元JICAジュニア専門員)から中学校の図書室整備
支援の呼びかけが送られて来ました。現地に住むからこそ見えて
くるニーズと可能なきめ細かさ、透明性の高さです。目標額36万円
で、現在18万円だそうです。一口500円。学生の皆さんでも参加が
可能です。以下、ちょっと長いですが、現地からの心のこもったお便
り。是非、一読のうえ、ご協力を!
下平さんの講演の様子→
http://afriqclass.exblog.jp/8714460/
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モぺイア中学校図書室整備支援プロジェクト
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モぺイア郡は、アフリカ・モザンビーク・ザンベジア州の州都キリマネ
から約210 km離れた、ザンベジ川に面した僻地郡です。その郡都
モぺイアに郡唯一の公立中学校(全校生徒数1486名)が設置され
ています。モザンビークでは1992年に紛争が終了し、平和的に民
主政権が誕生した後、飛躍的に初等教育を受ける生徒数が増え、
その結果、中等教育進学希望者が増加してきています。モぺイア郡
は日本の静岡県に相当する7.761Km2の面積に12万人の人口し
かなく、広い面積に人口が散らばっています。前期小学校(1年から
5年)までは何とか子供が歩いて通える距離に学校が設置されてい
ますが、後期小学校(6年から7年)は前期小学校6校に1校の割合
しか設置されておらず、遠い場合、自宅から片道15kmという状況も
ありえます。
 実際、私のパートナーは隣郡のイニャスンジ郡の出身ですが、20
数年前、後期小学校を往復40 kmかけて通学しました。授業開始時
間の朝7時に間に合うように、まだ真っ暗な午前3時半に自宅を出発
しました。その当時靴や草履は手に入りにくく、裸足で夜道を歩いた
ので、時には尖った木を踏みつけ、足に怪我をしてしまいました。辛か
ったけれどそのうち慣れて、小学校卒業まで頑張りとおしたそうです。
 初等教育を終え、中学校に進学する場合、郡都から離れて住む生
徒にとって、自宅から学校に徒歩通学することはほぼ不可能になり
ます。そのため中学校に進学できるのは郡都周辺の生徒、郡都に親
類や知り合いがいる子息、また寄宿舎費用(女子年間4,428円、男
子5,904円)が負担できる家庭の子供に限られます。大半が貧困に
苦しみ、日々なんとか食べて暮らしている人々であり、寄宿舎費用が
負担できるのは一握りの家庭しかありません。
 1997年の政府統計ではモぺイア郡の成人非識字率は80.6%(内
女性の非識字率93.6%)と高く、10年以上を経た現在も状況はそれ
ほど改善されていません。そのため中学校に進学する子供は、字が
読めない両親や親類の大きな期待を背負って進学する場合が多く、家
事手伝いや農作業をしないで、学校に通うという栄誉を与えられます。
そのような生徒たちが通う中学校施設は、モぺイア郡都の中学校でさ
え、小学校の一部を修繕して活用されており、中等教育で必要とされる
ような、図書室や理科実験室などはなく、あるのは教室と事務室だけと
いうのが現実となっています。中等教育となれば教科数が増えますが、
中等教育は有償であるため、教科書をそろえるのは各家庭の責任とな
っています。しかしながら、貧困家庭が大半のモぺイアで教科書を購入
できるのはほんの一部の生徒のみで、大多数は、教師が黒板に書く文
をノートに書き取り、それを頼りに勉強するということしかできないでいま
す。
 もし、図書室に机、椅子や参考文献が整備されれば、生徒が自習す
ることが可能となり、その利益を受けることができる生徒の数は数知れ
ません。図書室整備は問題となっている中等教育の質の改善につなが
り、より良い、より高い教育を受けた卒業生は、今後モぺイアの開発に
携わる人材として活躍していくことが見込まれます。
 そのように意義の高い事業ですが、モザンビーク政府は、増加する一
方の教員給与で財政がひっ迫しており、図書室整備への予算付けは当
面あり得ない状況です。他方JICAなどの援助機関は学校建設やインフ
ラ整備などの大規模な支援や、現地政府機関に向けた技術協力を行う
傾向にあり、このような僻地の小規模な図書室整備などの事業に迅速
かつ柔軟に協力を行うことは困難です。
 今、遠いアフリカ・モザンビーク・モぺイアで必要とされている協力を直
ぐに行うことができ、これから国を引っ張っていく若者に希望を与えられ
るのは、民間や個人を通じた支援しかないと感じております。
 そこで今般、モぺイア中学校図書室整備支援プロジェクトを立ち上げ、
プロジェクトの主旨に賛同し資金援助を行ってくださる団体、個人を募り
ます。(一口五百円より)

プロジェクト内容:
既存の中学校寄宿舎内図書室に以下の機材を購入し、整備を行う。
本棚6机4
事務机1椅子25
書籍:中等教育参考書、ポルトガル語辞書、百科事典等
概算見積総額:36万円
現在の達成額:18万円
(美瑛カウンセリング研究会及び株式会社鴻池組など)
プロジェクト完了時期(予定)来年1月初旬

プロジェクト責任者:
下平明子 ザンベジア州モぺイア郡在留邦人
ラファエル・スペーニョ モぺイア郡教育局長
連絡先:
メール:shimohir(アット)gmail.com(日本語メール可)
携帯電話: (258)82-6423570

寄付にご協力いただける方には、日本国内の銀行口座(北海道銀
行)をお教えしてしています。12月11日までにお願いします!
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by africa_class | 2009-11-15 11:41 | 【紹介】アフリカ関連情報
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