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afriqclass.exblog.jp

2011年 10月 21日 ( 1 )

カダフィー大佐の写真に想うこと・・・暴力とは

さすがに学生にも心配されるほどになってしまいましたが、大変さ
の山が連なっていくような感じで、周辺でいろいろなことが発生中。。
今朝はついに、くら~い声の母から電話。ギクッ。母がこういう声を
出すときは、案の定家族のドタバタ・・・。よりによってこのタイミング
です。
 ため息をつきながら、郵便受けから東京新聞を取出し、わくわくし
て新聞を開いて、絶句。某新聞を読んでいたときは、毎朝淀んだ
気分で新聞を開いていたのですが(政府や東電の呪縛から逃れ
られていないので)、そこは、「人々の新聞」を目指す東京新聞。毎
朝の一面の闘いぶりにスカッとしていたのに、今朝はがっくり。。。

 もちろん、カダフィー大佐は独裁者です。
 もちろん、リビアは何十年、独裁体制下にありました。
 もちろん、リビア人民は抑圧されていました。
 恐怖の中、殺された政治犯の数は膨大です。

 しかし、人間のこのようなリンチ後の姿を、カラーでお茶の間に
「普通に」届けていいものでしょうか?これを、子供たちに見せる
べきなのでしょうか?
 「悪い奴」だから、「やっつけてしまえ」、その姿を広く「見せしめに
してしまえ」という論理に、恐怖を感じるのは私だけでしょうか?

 今年1月(正確には去年末からですが)のアラブの春開始以来、
北アフリカの政権は急に「独裁政権」と名指しされるようになりまし
た。しかし、なぜ何十年もこれらの政権が生き延びたのでしょうか?
日本は、これら北アフリカの国々にこそ、多大な援助をしてきたの
ではなかったでしょうか?サハラ以南アフリカと比べて、「安定した
地域」として、高い評価をしてきたのではなかったでしょうか?これ
らの権力者らを「国賓」として扱ってきたのではなかったでしょうか?
 アメリカの態度の豹変ぶりにあわせた日本の対応の変化。そし
て、手のひらを返したような「独裁者」への非難。そしてついに、人
間のこのような姿を平気で見せてなお、どの新聞も問題を感じない
時代が到来してしまいました。

 今日の友は明日の敵。
 敵(悪い奴)には、尊厳などない。
 だから、何をやってもいい。。。。
 否、悪い奴なんだから、むしろ辱めを受けるべき。
 
 それこそ、私がこれまでみてきた多くの戦争や暴力の根っこにあ
る考えです。国際共同研究の仲間たちがいうところの、Humiliation
です。その対局にHuman Dignityを置いています。
http://www.humiliationstudies.org/
 3・11直後、放射能の危険性を口にした人はバッシング
に遇いました。政府は、「安全」を口にし続け、安全ではないといった
人は『非国民」かのようなノリで非難されていました。それと同じ病理
をみてしまうのは、私だけなのでしょうか。
 東京新聞さん。国際ニュースでも、どういうポジションをとって報道
するべきか、今一度考えてみてください。暴力に暴力は、私は絶対
反対です。すべての人間に尊厳を。紆余曲折を経て、到達した想い
です。
by africa_class | 2011-10-21 23:05 | 【徒然】毎日がアフリカ