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Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

2012年 02月 28日 ( 1 )

組織は変われない(2)ーとしたらどうるすか?Vision(目的)に引っ張ってもらう+会議運営法改革は不可欠

モザンビークに到着。世界で二番目に多くの友人が住む国。
着いてすぐの携帯SMSしまくり・・・が終了し、命がけ洗濯も
終わり(洗濯機が漏電中・・)、夕食に連れ出してくれる人た
ちを待っているところです。その前に、あちこちに本とお土産
をドロップオフしながら、明日は友人に預けている蚊帳をも
ってきてもらいつつ、空港へ・・・。タクシーも、宿も、夕食も、
荷物も、友人たちに頼らないと何もできない。逆に言うと、
そんな社会関係資本があることが何よりもの豊かさ。日本
では遠慮してしまうことも、この国にいれば自然に頼める。
「お互い様」が日々の実践の国だからでしょうか。でも、アフ
リカが全部そうともいえません。ちょっと違うんです。まあ、
贔屓目ありますが。
 さて、「変われない組織」のこと書きました。書いた後に、
ちょっと補足した方がいいな、と思った点がいくつかあるの
で、明日モザンビーク北部に行く前に書いておきます。北部
に行ってしまうと、もう私は違う人間に化けてしまうので。
(要は地元おばさんに・・・立ち振る舞いまで変わってしまう
ので・・・)
 日本の組織の行き詰まりの原因のいくつかに、①Vision
(目的)を持たないこと、語り合おうとしないこと、確認しあえ
ないこと、②会議の運営方法が悪すぎてコンセンサスビル
ディングもお互いのやる気も段取りも組織的決断もできない
こと・・・にあります。
 ①については、私は結構深刻だと思っています。②にも
関係するのですが、Visionという壮大な話でなくとも、まず
目的を確認する・・・ことが苦手なのが日本の皆さん。小さ
な枝葉から話を積み上げていって、いつか大きな話に行き
着けばいいなあ・・・的な話し方をする。行き着けばいいです
が、多くの場合、行き着くことすらないまま、話が脇道にそ
れ、ちゃちゃが入り、行き着いたところで何の決定にもつな
がらず・・・ということが多くあります。
 かくいう私もそういう会議運営、話し方をしていました。お
そらく、今でもその癖は抜けません。でも、だから、人を雇う
というのは素晴らしいのですが、それを批判してくれたスタッ
フが何人かいて、一生懸命コーチングしてもらい、だいぶ変
えることができました。
 今では、団体設立でも、会議でも、本を作る際も、何をする
にも、まずは「目的」を確認します。そして使える時間を確認
します。そうすれば、目的を実践するために足りない時間や
労力が見えて準備がもう少しましにできるし、場合によっては
目的そのものを諦めることもできます。あるいは、その目的
のために、諦めるのではなく、もっと頑張ろうよと結束をかた
めることも可能です。
 なので、常に目的を話し合うことからどんなプロジェクトも
してきたのですが、これが通用しなかったのがアーティ系の
皆さん・・・。フレーミングされることを極力嫌う彼らに、この論
理が通用せず、「目的」から話し合うかどうかで紛糾すること
多々。でも、結局、プロジェクトを一緒にやる以上は、「決め
る→行動→結果を出す」会議は不可欠で、それ以外のクリ
エーティブなことは別枠で飲み会をしながらやることを提案
し、ここはおそらくなんとかなった感が・・・。異文化との遭遇
でしたが、お互い様でしたね。しかも今年は3.11もあり、私
の心と時間・体力に余裕がなかったせいもあり、あまり丁寧
な議論が心がけられなくて、ごめんなさい。「軍隊みたい・・・」
と言われたのは、さすがに反省。
 組織の目的・期限、その組織のやる会議の目的・期限が
明らかになったら、後は時間内になるべく民主的に意見を
出し合って、物事が決まっていくように仕切るのがファシリ
テータの役割。がしかし、日本では依然として、最も年長・
権力者の「男性」が、会議を仕切ることが多いです。(大学
なんていう場所では、これが当たり前)
 が、彼らは司会役といいながら、延々としゃべります。会議
の行方を決めてしまうところまで言ってしまうことが多いです。
となれば、会議に参加する意味は何か・・・とシタモノはしらけ
てしまいます。それだけでなく、せっかく集まっているのに、
会議の時間は彼らの話で大体なくなってしまいます。ああ、
時間・労力・気持ちが勿体なすぎます。
 会議に実は司会はいらないと思います。いるのは、結果を
時間内に民主的にしかもフレーミングされていてもクリエー
ティブなアイディアが出るようにファシリテートする役だけ。
 意思決定権を有する人が司会をしたり、しゃべりすぎては
絶対いけないというファリシテーションの基本のキ。私も時々
失敗します・・・・。反省!ですので、是非、これを読んで、
ドキッとしている人がいらしたら、ぜひぜひシタノモノにファシ
リテーションをさせてみてください。なお、ご自分とシタノモノ
たちもファシリテーション研修を受けるか勉強すること!!
驚くほど、結果が変わってきます。
 不思議なことに、権力を握っている人たちほど自分たちの
力の認識がありません。よほどアクドイ人でない限り、日本
では「自分はいい人だ」と思っている権力者が多いです。会
社の部長しかり、大学の~長しかり、政治家しかり、NGOの
代表しかり・・・。そして、自分はとても民主的で下々のことが
よく分かっていると思いこみがあります。そこに罠があります。
 しかし、これ自分では分からないことなんです。なので、一
番いいことは、「口の悪い部下/友人/妻」をはべらすこと。容
赦ない批判を喜んで受け、どんどんいってもらうこと。これに
勝るものはありません。 私には、3人の「毒舌女子」がついて
てくれて、「ダメだし」の連続・・。これが本当に役に立ちました!
 でも、東京の人は打たれ弱いので、こんなこと耐えられない
かもしれませんね・・・。関西人の厳しい突っ込みが愛なのだ
といっても、おそらく通用しないかも。なお、私が厳しく突っ込む
のはあくまでも愛なので、そこは受け入れなくても理解いただ
ければ有難いです・・・無理かな?
 なお、直近の投稿の補足ですが、私が沢山のNGOをつくっ
た話を書きましたが、あれいちいち潰して作っていたのではな
く、すべて同時並行に走っていたものです。一つ立ち上げて、
次のミッションが出たらもう一つ立ち上げ、次の人に渡しつつ、
前のモノを畳んで、、、、という状態。よく混乱しないねといわれ
ますが、同じ団体でそれだけのことをやる方が実は混乱のも
と。
 ビジョン・ミッションが絞られていれば、人は参加しやすく、
かつ適材適所が可能です。となれば、人のその活動を任せる
ことが可能となっていきます。そうすれば、自分は手を引いて
次の活動に移ることができます。でも、同じ組織でそれを全
部やろうとすると、働いている人・手伝ってくれている人の想い
がバラバラになってしまい、結局成果を出すことができない
だけでなく、「言いだしっぺ」がしぶしぶ引き取っていくことにな
っていきます。組織内のリソースの配分の優先度も見えず、
中途半端な活動になる。
 あと、学生にただボランティアやインターンをやるのではなく、
自分たちの団体をなんでもいいから作れば~とけしかけてい
るのは、前に書いたような理由です。皆はまだ若い、社会にも
出てないし・・・という気分でいるでしょうが、後10年、20年した
ら、立派な社会のかなめです。今から、こういうことを繰り返し
経験することが、何かの訳に立つでしょう。
 何より、自分の組織には、責任が伴います。この重い責任
こそ、皆に学生のうちに経験してほしいことです。なぜなら、
社会人になってから学ぼうとしても、痛い想いをするばかりで
学びに昇華できるだけの気力・体力・時間が残っていないか
もしれず、ただ会社を辞める・・・という選択肢を取りかねない
からです。
 もちろ辞めてもいいですが、次のために辞めましょう。
 また、組織的蓄積は重要でないと書きましたが、それは、
インターネットの時代だからです。組織で学んだことは、すべ
て公開してしまえばいいのです。一つの組織のファイルや
サーバーに後生大事に持ったところで、社会に役立ちません。
どんどん公開していけばいい。過ちも成功も。ちゃんと整理
して。
 私は市民活動で何かする際には、常にインターネットで同時
配信するか、メディアを呼んででいました。それは、目に前にいる
参加できる人だけと対話したり、知ってもらっても、社会を変え
ることはできない・・と思うからです。それらの人びとのさらに先
にいるはずの人たちを念頭において活動しなければ、いつまで
も同じ面子で、「そうだね、そうだね」とわかったつもりになる。
 でも、インターネットのアクセスがない人もいる。だから、テレビ
や新聞を呼ぶわけですが、それでも十分ではない。なので、印
刷物(本)を出すことを重視しています。
 市民活動は自己満足に陥りやすいです。
 「我想う故に我あり」「我行動する、故に我あり」という気持ちに
なるからです。でも、「我」に籠らない。同質の人たちだけの「我」
に始終しない。「君あり、故に我あり」の論理でいくならば、「君」
に向けて、まだ会ったことのない「君」であっても、対話しようと
試み続ける必要があると思うのです。
 と書きましたが、どれも私が課題としていること。まだまだ・・・で
すので、書くことで自分を追い込んでみました!では、もうお迎え
の時間、さようなら~。
by africa_class | 2012-02-28 02:04 | 【311】未来のために