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「暮らしの充実」をど真ん中におく、ドイツを真似して、壁(キッチンとリビング)を赤と黒で塗ってみた。

50歳を目前にした5つ目の言語…苦しみながらのドイツ語学習も一旦終り、ドイツの歴史・政治経済・文化・社会にも、前よりずっと興味がもてるようになった。前は英語や日本語経由で読んでいたものが、今はドイツ語経由でも少し読んだり聞いたりできるようになり、目線がぐっと広がるのを感じる。

言語が分からないと、目線すら狭まるのだと改めて実感。
前から気になっていたドイツ人の「生態」について、もう少し突っ込んで聞いてみたり、真似してみたり、かつて20歳のときにブラジル留学をして、その後アフリカ研究者になった自分としては、はなはだ思ってもみない展開ではある。

とはいっても、「暮らしの質」に力点をおく姿勢は、実家を出てから目指してきたものなので、あまり隔たりはないものの、「ああ、ドイツに慣れてきたな・・・」と思ったのが、「壁を塗ろう!」と思う自分を発見したとき。

ということで、今日は「ドイツ壁塗り事情」をご紹介。
が、明日いろいろイベントがあって、実はまったく時間がないので、写真だけ先に紹介しておきます。

ドイツのDIYの店にいくと、ペンキコーナーだけで数メートル(何列も)あって、壁紙とペンキは、ドイツ人の「重要アイテム」といえることがわかると思う。

なぜか?

ドイツ人が引っ越し先で、まずやること。
それは、壁紙の張り替え、あるいはペンキ塗りだから。
自分好みの柄の壁紙にかえない限り、「我が家」とはいえない。
賃貸でも普通にみなが、前の住民の壁をひっぱがし、新しい壁紙を貼る。
模様替えのときは、家具ではなく、まず壁から入るのがドイツ風。

その色も白とかベージュとか、そんなありきたりではなくって、あらゆる色が大活躍。
赤ちゃんが生まれるから、幸せいっぱいのピンクやイエロー。
あるいは、子ども部屋は、空色に雲まで描く。
寝室は落ち着いた色や、植物柄に・・・。

壁紙もペンキも自然のものでもそんなに高くなく、自分で全部やるので、数万円もかけずに、「我が家」感を出せるのが皆が取り組む理由だと思う。

で、どうしてドイツ人はそんなにも家の壁に拘るのかというと、日本みたいに外出や外食にお金をかけず、仕事の後に同僚とも飲みに行かず、とにかく「我が家」での時間を重視するから。その「我が家」に、毎週末のように、近所や親戚、トモダチを招いて、ご飯を食べたり、お酒を飲んだり、サッカーを鑑賞したり、Ebayで売る服を集めてみたり。子どもたちも週末は誰かの家に御泊まりにいくのが普通。

つまり、何か?
とにかく「我が家」あるいは「誰かの家」ですごく時間・機会が日常的に膨大にある。
「家(アパート含む)」は、自分のテリトリーであるとともに、自分の仲間たちのテリトリーでもあり、そこに投資(カネだけでなく労力を含む)することが、自分の人間関係・社会関係への投資にも繋がる。そして自分の居心地の良さ、満足の向上も同時に実現でき、一石二鳥というわけ。

ドイツのツレの家の隣人は、84歳。
でも薪ストーブを愛好し、チェーンソーで森の木を伐り、斧で薪をつくる。
といっても、大きな木はキレない。
そして年の半分はクロアチアのトレーラーハウスで生活して船で遊んでる。その間、庭や芝生の手入れの問題がある。
しかし、自分の親族はみな400キロも離れたところに暮らす。
なので、彼は近所を家に招いてよくBBQや小さなパーティをする。
そうやって地縁を大切に、そして若手の隣人たちに助けてもらうのだった。
もちろんお金は払わない。

お金をかけずに生活の質をあげられる・・・その意味で、重要なのが、居心地の良い「我が家・庭」への投資ということ。

もちろん、引っ越し時に、照明も便器ももっていく人いるために、全部買い揃えないといけないこともあるのが、ドイツ引っ越しの大変なところだったりするが。。。

さて。
前から、キッチンとリビングの壁の片面だけ新しい色に塗りたいと思っていた。
でも、ドイツ語コースを受けて、教科書でやたら「壁塗り」のスキットに出逢うまでは、別に困らないので「まあいっか」と後回しにして数年。でも、今年こそは!・・・とクリスマスに自然塗料を注文。ペンキ隊長の息子の動きを待つ事数ヶ月。またく動きがない・・・ので、じりじりしていたものの、動かない・・・。

ので、ドイツ語試験がおわり、コースから解放されたわたしが生まれて初めてペンキを塗る事に。
しかし、心配した息子が結局塗ってくれて、最後の仕上げだけ担当させてもらった。

さて。
私もドイツでウロウロすることが増えて、もっと近所や親戚や友人を招きたくなった。
猫たちや庭のことを考えると、家族だけに頼っては回せないというのもある。
たまにきてくれる日本や他国にいる元ゼミ生たちにいつまでも頼っているわけにもいかない!
ということで、いろいろな仲間がきたくなる家を目指し、少しずつ家と庭に手をいれようと決意。

で、私が選んだ色はというと、キッチンは「黒」。リビングは「赤」。
この時点で、日本の皆さんだけでなく、ドイツ人すらも「引く」。

でもね。
そういう冒険も、どうせダメだったらまた塗ればいいよね、というぐらい気楽にペンキ塗りなので、気にせずやってみた。(一番ヒヤヒヤして、何度も質問したのは、ツレだったが)。家の中の唯一のアーティストの息子が「いいんじゃない?」と賛意を表してくれたので、矛を収めてくれた。でも、そもそもペンキ買ったあとも、ぶつぶついうのはなしよね?

ということで、ペンキ塗りと完成の様子を。
まずはリビング。

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右下に頑張ってる息子の姿・・・。

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完成した様子。右の黒い板は息子の作品。スタンド横の切り株も息子製作のお茶おき。照明はツレ製作。奥に見えるのは、わたしが作ったアフリカの土器。ソファー以外はまったくお金がかかっていない。

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このリビングに続くのが温室。Wintergarten。現在ではドイツの家の大半にある。テーブルは、息子が庭の廃材(荷車の横の部分)を集めて作ったもの。椅子は前住民がおいて行ったもの。右奥の薪ストーブはお金かかった。でもこれもクッキング可能なストーブなので、雨でBBQが庭で出来ない時に、大活躍。冬・春先は、苗を作るためのスペースとなる。
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で、「黒いキッチン」を目指して壁を塗る息子。
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途中。乾かしているところ。左のストーブは薪ストーブ。オーブンもついており、このストーブですべてのクッキングとコーヒーのお湯、お風呂のお湯を沸かす。北イタリア製。この家に越して、最初で最後の大きな買い物。日本では超高いクッキング薪ストーブ。なんと18万円!しかし、エントツが高かった。でも、電気代が劇的にかからなくなり、あと数年ぐらいで元をとれると思う。薪は敷地内の森のもの、そして市が公園や森で剪定したものを超破格の値段で譲ってもらっている。
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完成した様子。黒いといっても、とっても馴染んでいると思うのだが・・・。机は息子が3年前に作ってくれた250年前のフランスの階段で作ってくれたテーブル。窓辺には義父の形見のビールの陶器、アンティークのコーヒーや胡椒のグラインダー、25年前に初めてアフリカで作った土器、バナナの葉っぱで作ったバウバウたち。白い椅子は前住民がおいてった。
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今まで、キッチンから外を眺めることは少なかった。でも壁を黒くした途端に、窓の外とのコントラストが明確になって、外を眺めることが増えた。新緑の季節になれば、もっと楽しくなると思う。
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ペンキ代は自然塗料を使ったので6000円ほどかかったけど、6000円でこんなに雰囲気が変わったので、大満足。あとは下半分を泥で塗る予定。お楽しみに!




by africa_class | 2019-05-16 18:10 | 【徒然】ドイツでの暮らし