人気ブログランキング |
ブログトップ

Lifestyle&平和&アフリカ&教育&Others

afriqclass.exblog.jp

タグ:原発事故 ( 3 ) タグの人気記事

【2月20日19時~@IWJ CH8 「終わらない原発震災の被害―北関東の被災者・福島県からの避難者調査から」

体調が悪く皆さまにはご心配をおかけしています。
一個ずつ病床からノロノロ片付けているところです。
今は基礎ゼミ論文26本の採点地獄中ですが、例年のようにサクサクいかずとても困っています。が、なんとか・・・後10本まできました。学生にとっても3度目の提出<したがって私にとっても3度目の採点と添削・コメント>なので大変だったと思いますが、1年生とは思えないよい論文になりつつあります。

さて、下記の通り、2月8日に明治学院大学で開催しました報告会とパネルディスカッションの様子が、明日20日の19時からIWJで配信されることになりましたので、ご連絡します。

震災そして原発事故から3年が経過 しようとしています。勝手な風化に心を痛めています。福島にいらっしゃるご家族、帰られたご家族、避難されているご家族、それぞれ本当に 辛い状況であることは変わりなく、長期化により事態は悪化しています。まずは、何が起きているのか共に学びましょう。

その上で、このことを「他人事」とせず、「自分事」として、長きにわたる取り組みをやっていきましょう。団体としては、FnnnP(福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト)としての活動は今年度いっぱいとなりますが、当然ながらメンバーそれぞれの地域や自身の活動は今後も継続していきます。現在、インターンが、活動のふり返りと今後の引き継ぎ先、ご挨拶などを満載したニューズレターを作成中ですが、完成したら皆さまとも共有しますので、詳しくはそちらをご覧ください。

この問題は長く長くつきあっていくことなので、一歩ずつやていきましょう。ドイツでは、今でも毎年ウクライナから保養の受入を毎年やっています。

さきほど、広島の友人が、福島やその周辺・関東からの避難や保養を希望する家族受入れのシェアハウスをつくっていると聞きました。とても勇気づけられました。他県でお子さん二人を抱えて避難中のお母さんからも、不登校だった息子さんが少しずつ学校に行くようになったとのメッセ―ジを頂き励まされました。誰にとっても大変な毎日だと思いますが、子どもたちのために独りで抱え込まず、支え合いましょう。

辛いことの多い日々ではありますが、支え合って前を向いて歩いていければ・・・と私自身改めて思いました。いつも、皆さんに勇気づけられます。感謝。

では、明日は是非IWJを!

===============================
「終わ らない3.11原発震 災の被害 ―北関東の被災者・福島県からの避難者調査から考える―」
アンケート報告会とパネル ディスカッション 画像記録配信のご案内
===============================

[配信日時] 2014年2月20日(木) 19:00~
[配信URL] http://www.ustream.tv/channel/iwj8

【日 時】 2014年2月8日(土)13:00~16:30
【場 所】 明治学院大学白金キャンパス 本館1201教室

【主 催・共催】
宇都宮 大学国際学部附属多文化公共圏センター 福島乳幼児・妊産婦支援プロジェクト
群馬大 学社会情報学部附属社会情報学研究センター
茨城大 学人文学部市民共創教育研究センター
明治学 院大学国際平和研究所(PRIME)


【プロ グラム】 
第1部 北関東 地域の被災者・福島からの避難者調査報告 13:00~14:50
司会: 齋藤百合子(明治学院大学)

①茨城 県内被災地域 「茨城 県震災直後の食行動と甲状腺検査意向調査」(原口弥生 茨城大学)
②群馬 県内被災地域 「放射能に関する意識・行動調査」(西村淑子 群馬大学)  
③栃木 県内被災地域 「乳幼児保護者アンケート」(清水奈名子 宇都宮大学)  
④福島 県からの避難者アンケート
(高橋若 菜 阪本公美子 匂坂宏枝ほか 宇都宮大学  原口 弥生 西村淑子)

第2部 パ ネル・ディスカッション 15:10~16:20
「終わ らない被害と被災者の権利を考える」

司会: 重田康博(宇都宮大学)

<パネ リストのご紹介>
● 伊藤和子(いとう かずこ)
弁護 士。国際人権NGOヒュー マンライツ・ナウ事務局長。日弁連両性の平等に関する委員会委員。国際人権問題委員会委員。UN Women アジ ア太平洋地域アドバイザー。国際人権法学会。ジェンダー法学会理事。

● 手塚 真子(てづか まこ)
栃木県 那須塩原市在住。栃木県北部の放射能汚染問題への対応を進めるため、「那須塩原放射能から子どもを守る会」を立ち上げ、現在も代 表として活動中。 

● 大山 香(おおやま かおり)
福島県 富岡町出身、栃木県宇都宮市在住。福島市からの自主避難者として、「とちぎ暮らし応援会」の訪問支援員、「栃木避難者母の会」代 表として活動中。

● 村上岳志(むらかみ たけし)
福島県 福島市出身、新潟県新潟市在住。新潟市域の避難者自治会、新潟市避難者支援協議会、広域災害避難者支援機構FLIPのそれ ぞれ代表を務め、避難者、支援者の両面で幅広く活動中。
 他
by africa_class | 2014-02-19 17:45 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

NHK・Eテレ「原発被災者からの手紙」(24日25日20時~)(勝手な風化と当事者性の限定を乗り越えて)

今日これから急きょ、多分、ブリュッセルに行かねばならず、急ぎ皆さんへのメールをブログにもアップしておきます。

原発事故後に宇都宮大学の皆さん(阪本公美子さん、重田先生ら)と立ち上げた「福島乳幼児妊産婦ニーズ支援プロジェクト」「同ニーズ対応プロジェ クトFnnnP」の活動も2年と2か月を迎えることになりました。

この間、復興庁の水野参事官(私たちも3月4月に要望書を出しに行っています) のツイッター問題で俄かに注目を集めることになりましたが、個人の問題にされてしまっており、福島とその周辺で不安の中暮らしてらっしゃる皆さ ん、そこから避難中の皆さんの苦悩に誠意をもって対応する状況にはなっていません。

こちらの東京新聞の記事をご覧ください。
■「原発事故子ども・被災者支援法」何も進まぬ1年 政府に怒り 方針出して
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062202000120.html
東京電力福島第一原発事故の被災者を救うはずの「子ども・被災者支援法」が無力のまま、二十一日で成立してちょうど一年を迎えた。超党派の議員提出で、衆院、参院とも全会一致で可決したのに、政府は具体化のための基本方針さえ作らない。今月には復興庁担当者のツイッターでの暴言も明らかになった。同日、東京・永田町の参院議員会館に集まった被災者や支援者は、怒りと落胆の声を上げた。 
 「成立した日は、革命が起きたかと思うほどうれしかった。これで私たちの生活が少しでも楽になる、苦しみがなくなると期待したが、変わらなかった」。福島県郡山市から札幌市へ自主避難している宍戸慈(ちか)さんは振り返った。災害救助法の住宅支援があるだけで、生活は苦しい。その支援さえ、来年三月には打ち切られるかもしれない。(後略)


政府や復興庁、官僚や原発ムラの問題もあるでしょう。
メディアの無関心や取り上げ方の問題もあるでしょう。
しかし、やはり市民の一人一人が「我が事」としての意識を持とうとしていないことが、この背景にあると思います。

そのため、時間が経つにつれて苦悩や亀裂が深まっている状態なのに、勝手な「風化」が進行しています。お母さんたち、お父さんたち、とりわけお子さんたちの苦しみの声を、どうにか届けたい。そして、「我が事」として一緒に考えてもらいたい・・・。

そう考えて、FnnnPでは、今年4月に「お手紙プロジェクト」を開始しました。
http://tegamifukushima.blog.fc2.com/
(頂いたお手紙の内公開の許可を頂いたお手紙は以上ブログにアップしています)

そして、本日20時~20時29分まで、NHKのEテレでこのお手紙をもとにした番組が放映されます。FnnnPの新潟拠点の高橋若菜先生、FnnnPのサポーターである栃木・茨城・首都圏拠点の学生の皆さん、私、SAFLANの河崎さんなども参 加しています。二夜連続です。ぜひご覧ください。

=================
NHKハートネットTV
第一夜 6月24日20時~20時29分
第二夜 6月25日(同上)

Our Voices「原発被災者からの手紙」
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-06/24.html
もう2年がたつ。それとも、まだ2年かな・・・。目に見えない放射能が降ってきたあの時か ら、生活が一変してしまった-」福島原発事故から2年。世の中の関心が薄れゆく一方で、被災者たちの置かれた厳しい状況は続いてい ます。特に、小さな子どもや乳幼児を抱えた世帯では、避難を選択する人、不安を抱えながらも現地に残らざるを得ない人、一度避難をしたも のの福島に戻った人。それぞれの人が、難しい選択を強いられてきました。こうした原発で被災された方々からの手紙を支援団体「福島乳幼児 妊産婦ニーズ対応プロジェクト」が募集しました。手紙につづられていたのは、これまで吐き出すことのできなかったつらい思いや、みずからの判断 に自信が持てず、今も揺れ続けるお母さんたちの胸の内です。1日目は、母親たちの知られざる苦悩に向き合います。

石田 衣良さん(作家)
杉山 文野さん(性同一性障害当事者)
冨永 愛さん(モデル・女優)
「福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト」のみなさん ほか

番組参加者のインタビュー
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/300/
(石田さん、杉山さんの感想がよいと思います。私の問題提起、「当事者性」について応えてくれました)

FnnnPお手紙プロジェクトサイト
http://tegamifukushima.blog.fc2.com/

FnnnPサイト(概要・活動紹介など)
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/

===================

ここまでくることが出来たのも、事務局スタッフ、ボランティアの皆さん、各拠点長の皆さん、拠点に集う学生やスタッフ、市民の皆さん、協力団 体の皆さん、賛同者や寄付者のみなさん、同僚や家族のお蔭です。この場を借りてお礼申し上げます。

なお、FnnnPの活動は2012年度までを予定していましたが、多くの方の応援を受けて2013年度いっぱい活動を継続しています。そのため、50万円ほどの資金が不足しております。是非ごご理解とご協力を頂けると幸いです。

■コンビニや他行などのATMからのお振込みの場合
ゆうちょ銀行 店番号019店 府中紅葉丘 当座預金 0663428福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト
■ゆうちょ銀行の口座からのお振り込みの場合
10050-78784561
フクシマニュウヨウジニンサンプニーズタイオウ
*以上の口座へのお振込みの際は、別途お振込みのご連絡いただけると幸いです。
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト

■郵 便振替口座(郵便局にて所定用紙を使っての入金)
00100-2-663428
福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト

なお、各拠点の2013年度活動予定・連絡先は、FnnnP通信第4号に掲載しています。学 生インターンが作成した力作です。是非ご覧ください。
http://fukushimaneeds.blog50.fc2.com/blog-category-32.html


以上、いつもお願いばかりで申し訳ございません!
情報拡散だけでも大変助かりますので、是非ご協力ください。

福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト
代表 舩田クラーセンさやか
(東京外国語大学)

by africa_class | 2013-06-24 17:47 | 【311】子ども・福島乳幼児妊産

経済至上主義に飼い慣らされる私たちと水俣、セラード開発、原発事故、プロサバンナ問題…を超えて。

先程改訂が終わった『アフリカと内発的発展』のある章の「おわりに」を転載します。特に、最後のパラグラフを、アフリカや援助関係者以外の皆さんに読んでほしいと思っています。これは私たちの、私たちの社会の問題だと思うからです。4月に出版予定です。お楽しみに。

3月28日2時半~5時半まで、先般『国際開発研究』(国際開発学会ジャーナル)に巻頭論文を出された小倉充夫先生と共に、書評会に挑みます。先生の論文は以下の原稿を書いた後に読んだのですが、期せずして同じようなことを考えていたことに(まったくレベルは違うのですが)、驚きました。原文を読んでほしいですが、なかなか入手難しいと思うので、以下紹介ブログです。

◆援助・開発関係者が読むべき論考:「開発社会学の軌跡と地平」(小倉充夫)「開発/発展」をめぐって
http://afriqclass.exblog.jp/17202555/

============
おわりに

ここまで、プロサバンナ事業にみられる言説の推移と背景分析、そして内発的発展論に視座をおき考察を行ってきた。その結果、同事業における多くの問題が、事業の成立過程や背景、つまり政治・外交・宣伝プロジェクトとして進められ、現場の人びと(小農)やそのニーズから立ち上げられたものではなかったことに起因していることが明らかになった。「広大な未使用地」「低生産性」「貧困」「食料不足」といった外部者が規定する不足ばかりが、マクロ・データや写真 に依拠して想定され、根本原因の詳細な検討も当事者との相談もないままに、先に「農業投資」「企業参入」「モデル」という処方箋が示された。そして、このようなアプローチの起源に、同事業がモデルとする軍事独裁政権下のブラジルで開始され、地元住民から土地と生活手段を奪い周縁化を余儀なくしたセラード開発事業の「負の遺産」があったことも明らかになった。

もちろん、モザンビーク北部そして人びとの日々の生活に、少なからぬ課題があることは事実である。何もせず、現状のままで良いというわけではない。しかし、「外からの解決」を前提とする前に念頭におきたいのは、モザンビーク北部が最も政権中枢から遠く、最も役人と援助機関に嫌われ、したがって最も自律的に人びとが生活を営んできた地域であるという歴史的事実である。北部の小農こそ、モザンビークの食料や海外輸出向け農産物の大部分を生み出し、国の戦後復興に貢献してきたのであるが、それはJICAによって「粗放で低生産」と否定される手法によってであった。食料危機に陥ったジンバブエやマラウイの危機を緩和したのも、このようなモザンビークの小農たちの生産する食料によってであった。しかし、このような農民の営みや努力はまったく言及されず、「新しいモデル」と「大企業の参入」が不可欠と断定されている。

長年にわたって援助関係者は、「ないもの(ニーズ)」を発見し、その処方箋を描くことによって開発事業を立案してきた。しかし、そのアプローチは1990年代後半には反省を余儀なくされ、「あるもの(livelihood)」への注目の重要性が認識されるようになった。このような転換をもたらしたのが、国内的には水俣学であり内発的発展論、国際的には1995年の社会開発フォーラムであった。しかし、冷戦後世界の市場経済化は、日本を含むあらゆる人びとの認識に影響を及ぼし、現在では経済成長至上主義を促進することだけが貧困削減と食料安全保障の処方箋だとの認識が一般化しつつある。

アフリカにおいて、農業投資という名の下に起きている急激な変化は、世界経済の一体化の最終局面としてアフリカの辺境の空間と住民の組み込みである。これは19世紀末に始まった経済至上主義の全面・極大化のプロセスが、植民地支配、反植民地主義運動による解放と独立、冷戦下での新植民地主義と独裁、ポスト冷戦期の民主化と大量援助の時代を経て、「貧困解消の処方箋」として主流化しつつある現実を示している。このような中、アフリカの民衆の内発性や主権とは何を意味するのか。このような時代を生きる農村の人びとの未来のため、開発・援助事業はどうあるべきだったのだろうか。

そもそもモザンビークに対する日本の農業支援の歴史は輝かしいものではなかった。独立後の激しい戦時中の1985年、「食糧増産援助」の名の下に農薬・化学肥料援助で幕を開け、使われない農薬の蓄積と汚染が2000年に発覚するまで続けられた。同援助は、日本のメーカーや商社のための還流型援助として悪名が高く、市民による運動の成果として、最終的に目的と対象を明確にする「貧困農民支援」に衣替えした 。その後、細々と米生産の支援がなされていたが、次に日本が大々的に打ち出したのがこのプロサバンナ事業であった。これに、モザンビークの市民社会、研究者、他ドナーは、「なぜ日本は過ちを繰り返すのか」と疑問を投げかけている(インタビュー,2011年9月;2012年7-9月)。

この点について参考になるのが、アフリカにおけるインド企業による土地収奪について研究するインド・ネルー大学ジャヤティ・ゴシ(Jayati Ghosi)教授(経済学)の次の一言である。

「インドでは到底許されない広大な土地や水資源の取得が、アフリカでは可能になっている。インドで出来ない理由は、農民や市民が黙っていないから。(略)これは国際連帯の話ではない。インド企業はアフリカで新植民地主義者のように振る舞っている。このように振る舞うことがアフリカで出来たのであれば、インドでも出来るであろう 。」

これが日本であったら、プロサバンナ事業の立案から形成までのプロセスは可能だったろうか。可能ではなかったろうと思う一方で、「(インドの)農民や市民は黙っていないだろう」と断言できない現実がある。むしろ、彼女の最後の問い「このようなことをアフリカで出来たのであれば、日本でも出来るのではないか」に、思い当たるところがある。

「右肩上がりの経済成長」がすべてを解決するとの処方箋が相も変わらず描かれ続け、自らの権利が浸食される一方であるにも拘わらず、民衆自身がそのことへの十分な自覚も対処もない日本である。あれほどまでの原発事故が起こってなお、この国の為政者そして資本や企業は、被災当事者に寄り添うことなく反省もなく、利己的な利益を守ることに必死である。それに抗うべき民衆は、経済至上主義に飼い慣らされる一方である。

我々の社会の鏡が日本の援助なのであり、援助もまた我々の社会の在り方を炙り出しているといえる。だから何度も何度も、日本でも日本外、ブラジルでも、モザンビークでも繰り返すのである。

しかし、このような世界構造と国内構造、認識枠組みの中でも、やはり希望を見出したいと思う。内発的発展の概念が、水俣で当事者自身によって育まれたように。軍事独裁下にも拘わらず、セラードの土地なし農民たちが立ち上がったように。権威主義体制に近い今のモザンビークで、市民社会が立ち上がりつつあるように。そして、放射能汚染から子どもを守ろうとする家族や市民、脱/反原発を訴えて全国各地で立ち上がった市民のように。危機の中から主権意識と連帯が育まれ、社会が変わることを。」
by africa_class | 2013-03-10 23:15 | 【考】土地争奪・プロサバンナ/マトピバ